Lenovoでは年度末決算セールを開催中で、多くの機種が割引になっており、ワークステーションのThinkPad P16 Gen 1が289,960円から販売されています。
販売当初は35.4万円からだったので、かなり安くなっていますね。ちなみに、P16 Gen 1は、Lenovoのモバイルワークステーションで、最高性能の機種になります。ただし、16インチで約3㎏なので、持ち運びするには重たいです。
ThinkPad P16 Gen 1 インテルの特徴
CPU | Core i5-12600HX Core i7-12800HX/12850HX Core i9-12900HX/12950HX |
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メモリ | 最大128GB |
ストレージ | SSD×2 最大8TB |
グラフィックス | NVIDIA RTX A1000 Laptop GPU NVIDIA RTX A2000 Laptop GPU NVIDIA RTX A3000 Laptop GPU NVIDIA RTX A4500 Laptop GPU NVIDIA RTX A5500 Laptop GPU |
ディスプレイ(16型) | WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS 光沢なし WQUXGA OLED 光沢なし |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTEあり、Bluetooth 5.2 |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証あり |
WEBカメラ | なし/FHD 1080p |
セキュリティ | ThinkShield |
寸法(幅×奥行×高さ) | 364 × 266 × 30.23㎜ |
重さ | 2.95㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約23.5時間 170W/230W |
保証 | 1年間 |
価格 | 35.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、これ以上はないといったくらい最高性能で、最新のインテル第12世代HXシリーズが搭載です。Core i9はデスクトップのCore i7-12700ほどのPassmarkスコアがあり、Core i5-12600HXは11世代Core i9-11900ほどのPassmarkスコアになっています。
めちゃくちゃ性能が高いですね。
メモリも最新のDDR5-4800MHzが搭載で、メモリスロット4つの最大128GBにできます。ノートパソコンとしては十分な容量です。メモリは、ECCメモリと通常メモリが選べます。
ストレージも最新のPCI Express 4.0が搭載で、最大2枚搭載可能です。デュアルストレージにした場合は、RAID 0か1の設定もできます。
グラフィックボードはDirectX(3Dゲーム)に最適化されたGeForceじゃなく、高度な技術計算(OpenGL)に最適化されたAシリーズ(旧称Quadro)です。発色が良く、CAD等を使う設計・建築、メディアクリエイターなどの業務用グラフィックボードです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されます。解像度はフルHD相当のWUXGA、2.5KのWQXGA、そして4KのWQUXGAがあり、Adobe RGB 100%の色域もあります。プロ向けの品質ですね。
パソコンのコアスペックはかなり高く、現行最高峰のワークステーションだと思います。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6E対応、4G LTEはオプションで追加可能、RJ45(イーサネット)はありませんが、変換ケーブルやThunderbolt 4ドックで使用も可能です。
指紋センサーは標準搭載で、オプションで顔認証も追加でき、WEBカメラはFHD 1080pと高画質です。
電源は170Wか230Wと大きく、最大バッテリー駆動時間は約23.5時間と長いです。
本機は筐体がかなり大きく、重量も3㎏に届くくらいなのですが、個人的には「ようやく本来のワークステーションに戻った」と言う感じがしています。と言うのも、ここ最近の流れで、ノートパソコンはコンパクト化が進んでいますが、がっつり使えて排熱効率も高い必要があるワークステーションなので、ちょっと大きくても「実際に使える」機種じゃないとだめですよね。
持ち運びはしにくいですが、それでもがっつり使える機種です。
外観
ワークステーションとしてはベゼル(画面の黒い枠)も細めで、すっきりした印象です。
厚さ(高さ)は3㎝オーバーと分厚く、薄型ノートパソコン2台分くらいのサイズですね。エアフローが良くなるので、薄型よりも好まれると思います。
赤いラインが特徴的です。
底面の通気孔は大きくとられています。エアフローは良さそうですね。
実は本機は2つのカラーが使われており、天板はストームグレー、底面はブラックとなっています。
キーボードはフルサイズ・110キーで、テンキーとバックライト付きです。
トラックパッドは115㎜×67.6㎜で、独立した3つのボタンがあるので、16インチにしては小さめです。
左側面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 2 Type-C、マイク/ヘッドフォンジャック、nanoSIMカードスロットになります。
右側面インターフェイスはスマートカードリーダー、SDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1、そしてセキュリティキーホールです。
背面インターフェイスは電源コネクタ、USB4(Thunderolt 4対応)が2つ、HDMIになります。
Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
インターフェイスは多くないですが、まぁ、RJ45がないこと以外は使いやすいと思います。
ベンチマーク
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900HX | |
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Core i7-12800HX | |
Core i9-12900H | |
Core i9-12900HK | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12600HX | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 |
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900HX | |
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Core i7-12700H | |
Core i9-12900H | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 6800U | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
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Core i9-12900HX | |
Core i7-12700H | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 6800U | |
Ryzen 7 5875U | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 9 5900HX |
関連リンク