Lenovoのゲーミングノートパソコンで比較的安価に変えるY500シリーズは、コスパが良く人気の高い機種ですね。
私が持っているのはY520で2018年のモデルですが、Y540の最新モデルが2020年1月に販売されたので、比較レビューを紹介します。
追記)現在、第10世代CPU搭載の後継モデルLegion 550Piが販売されています。こちらも要チェックです!
Contents
ゲーミングノートPCに必要なもの
ゲーミングPCに必要なもの
- 効率的な冷却システム
- CPU i7(第9世代)以上のハイパフォーマンスモデルがおすすめ
- メモリ16GB以上がおすすめ
- ストレージはSSD
- グラフィックスは性能がいいものを
- ディスプレイはHzが高いものを
ゲーミングノートPCとは、3Dゲームが出来るほど性能が高いもので、基本的にGeForceなどの専用グラフィックスを搭載しています。
●専用グラフィックスは多くの熱を出し、この熱をうまく冷却できないとパフォーマンスに影響があるので、冷却システムは重要なチェックポイントになります。
レノボは、「2つのファンで、CPUとGPUを別々に冷却するデュアルチャネルサーマルシステム、4つの熱通気口により効率的な冷却とシステムノイズを削減」しているので、超時間ゲームをしても影響が無い様に発熱をかなり抑えています。
●メモリが低いとパソコンの動作が遅くなりますが、16GBあればまず心配はいりません。
●ストレージはSSDだとゲームのロード時間も早くなるし、全体的なデータ移動がHDDに比べかなり早いので、大きめのSSDがおすすめです。
●グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX1650で十分良いものですが、今後の事を考えるとNVIDIA GeForce GTX 1660 Tiがおすすめです。
●ディスプレイは60Hzと144Hzがあります。この意味は、1秒間に何コマの映像が表示されるかというもので、60Hzは1秒間に60コマ、144Hzは144コマ表示されるという意味です。
普通のパソコンであれば60Hzで十分ですが、ゲームをするなら断然144Hzです!
シューティング系などの瞬時の判断が必要になるゲームでは、コンマ1秒のラグが生死を分けるので、Hzは数字が大きいものを使うに越したことはありません。
また、Y540は15型と17型がありますが、大きい画面の方がゲームはやりやすいですよね。
ちなみにレノボでは、Legion Y740というハイエンドモデルもあります。一番の違いはグラフィックスの性能で最新のものを使っていますが、値段は倍くらいします(20万円~35万円)。
Y740のレビューはこちらからどうぞ。
Y540の特徴
<独特な形をしているY520。Y540では通常の形に戻りました>
Legion Y540は15型(15.6型)と17型(17.3型)があり、スペックの特徴は以下になります。
CPU | Intel core i5, i7(どちらも第9世代) |
---|---|
コア/スレッド | i5)4/8、i7)6/12 |
OS | windows 10 Home 64bit , 10 Pro |
メモリ | 8GB, 16GB, 32GB |
HDD | 0, 1TB, 2TB |
SDD | 256GB, 512GB, 1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX1650 、GTX1660Ti 、RTX2060 |
ディスプレイ | FHD液晶 (1920×1080 IPS 300nit) 光沢なし |
リフレッシュレート | 60Hz、144Hz |
キーボードバックライトのカラー | 白 |
オーディオ | Dolby Atmos |
重さ | 15型)2.3㎏、17型)2.84㎏ |
サイズ | 15型)360x267x24.2mm、17型)399.8x290x25mm |
バッテリー | 15型)3.5時間、17型)3.2時間 |
価格 | 約12万円~ |
これがゲームをする上で特に重要なスペックですが、Y520と比べてCPUが第7世代から第9世代にバージョンアップしているし、メモリも32GBまで搭載できるようになっていますね。
グラフィックスがGTX1050 Tiから1650もしくは1660Tiに上がっているので、性能は結構上がってますね。
ゲーミングノートPCは電源につないでいないと使用時間が平均3時間と少ないのですが、これは変わらないですね。Y540も520も3時間ほどなので、外出先でパソコンを使う時は電源コードは必須です。
また今レノボではセールと同時に、ゲーミングPCが「Eクーポン」を使って割引キャンペーンがあっています。
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Legion Y540のレビュー
Y540 | Y520 |
画面の枠(ベゼル)が狭いので使っていても邪魔にならないですね。Y520と比べると、一目瞭然です。かなり狭くなっていますね。
天板にはLEGIONとカッコよく書いてあります。Y7000の様に赤く光ったりしないです。
Y520はキーボードのバックライトが赤だったのですが、今回は白になりました。赤のバックライトが欲しい人はLegion Y7000になります。スペック的にはY540もY7000も同じです。
サイズは15型で360x267x24.2mmとなり、普通のパソコンに比べるとゲーミングPCは性能重視なので大きいですね。重さも2.3㎏となっています。
ディスプレイはフルHDのIPS液晶なので、画像がきれいで見やすいですね。
オーディオにはDolby Atmosという、ここ最近映画館でも導入が進んでいるシステムが搭載されています。
今までのオーディオは5.1chサラウンディングが主流でしたが、アトモスは9.1chに対応しています。簡単に言うと、5方向から出ていた音が、最大9方向から出てくる感じです。
ハイエンドモデルのパソコンに、搭載されることが多くなっていますね。
CPU
第9世代のインテルcoreプロセッサーを使っており、これがパワフルなんです。
- i7-9750HF・2.6GHz(ブースト時4.5GHz・6コア12スレッド)
- i7-9750H・2.6GHz(ブースト時4.5GHz・6コア12スレッド)
- i5-9300HF・2.4GHz(ブースト時4.1GHz・4コア8スレッド)
- i5-9300H・2.4GHz(ブースト時4.1GHz・4コア8スレッド)
Y540に使用されるCPUは第9世代のHと言うモデルで、Hはハイパフォーマンスと言う意味です。高性能モデルですね。
実は今現在第10世代のCPUが出ているのですが、それより性能が高いんですよ。
下の図は本機種Y540に搭載できるCPUと、その他のCPUの性能の比較です。
[visualizer id=”8955″]i5でも最新CPUのi7-10610U以上の性能なので、第9世代と言ってもハイパフォーマンスモデルはすごいんです。
コア・スレッドも同じで、数字が大きいと同時により多くの処理を実行できます。通常はi5の4コア8スレッドでも「いいね」と思うサイズですが、i7は6コア12スレッドというノートパソコンではほとんどお目にかかれない性能になっています。
すごいです。
クロック数(動作周波数)は数字が大きければ、同一時間内で処理できるデータ量が上がります。
ちょっとクラスの高いパソコンのCPUでも1.6GHz前後が多いのですが、i7は2.6GHz、i5は2.4GHzとかなり高いです。
グラフィックス
<画像を圧縮しているので分かりにくいかもですが、GeForceの映像力はすごいです>
NVIDIA GeForceGTXはNVIDIA Turing™GPUアーキテクチャの搭載により、臨場感ある光と影を表現するリアルタイムレイトレーシング、人工知能、プログラマブルシェーディングが統合され、映像がかなりいいですね。
グラフィックスカードはGTX1650かGTX1660Ti、そしてRTX2060から選べます。
GTX1650 | GTX1660Ti | RTX2060 | |
コア数 | 896基 | 1536基 | 1920基 |
Gigaレイ | なし | なし | 5/秒 |
ベースクロック | 1485MHz | 1500MHz | 1365MHz |
メモリ速度 | 8Gbps | 12Gbps | 14Gbps |
- コア数・・・3Dグラフィックスの画像描写に必要な計算処理数
- Gigaレイ・・・レイトレーシング(簡単に言うと現実っぽく描写する技術)を描写するハードウェア。本機種では、RTX2060のみ対応しています。
こちらはLegionノートパソコンに使われているグラフィックスカードのベンチマークスコアです。
[visualizer id=”8959″]このグラフだけを見ると「性能は大丈夫?」って思うかもしれませんが、GTX1650も1660Tiも結構高い性能を持っているので、上位モデルと比較しています。
下記にてゲームのスコアを紹介するのですが、GTX1650も1660Tiも重量級ゲームも出来るレベルのなのでご心配なく。
ゲームベンチマークスコア
スコアの単位はすべてfps(フレームレート)になります。今回はほぼ大丈夫ですが、60fpsを下回るとゲームによっては支障をきたすレベルです。
また、スコアは機種や状況によって左右されるので、参考値としてみて下さい。
まずは重量級のMonster hunter World。
[visualizer id=”8911″]
GTX1650使用時に、モンハンは高画質だと60fps下回りましたね。標準画質でプレイがいいかもしれません。
Fortnite
[visualizer id=”8907″]
最後にcall of duty modern warfare
[visualizer id=”8907″]
重量級のモンハンをGTX1650・高画質でプレイした場合はフレームレートが50fpsだったのですが、それ以外は高画質でも60fpsを上回っているのでほとんどのゲームは大丈夫でしょう。
メモリ
メモリは、8GB,16GB、32GBから選べます。
メモリはオンボードじゃなくスロットが2つあるので、メモリ増設は可能ですね。
ストレージ
ストレージはHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)のデュアルストレージです。
HDDは1TBが7200rpmの高性能モデルと、2TBが5400rpmになっています。と言ってもSSDも搭載なのでHDDの速度はそこまで気にしなくてもいいと思います。
SSDは256GB、512GB、1TBがあり、M.2 PCIe-NVMeです。これはデータ転送速度の理論値が40Gbpsと超高速タイプなので、PCの起動も、あれもこれもサクサクできちゃいますね。
ディスプレイ
ディスプレイは以下の2種類になります。
- FHD(300nit) IPS液晶・光沢なし 60Hz
- FHD(300nit) IPS液晶・光沢なし 144Hz
FHD | フルハイディフィニション、解像度は1920x1080 |
---|---|
nit | 輝度(明るさ)の単位、250~300が一般的 |
IPS液晶 | 視野角が広く、いろんな角度から画面が見やすい |
光沢なし | 画面に映り込みが軽減された液晶 |
Hz | リフレッシュレート、1秒間に何回画面が切り替わるかの値 |
ディスプレイはフルHDなので画質も良く、画面の角度を変えても見やすいIPS液晶が使用されています。
輝度は300nitなので、日中の明るい所で画面を見ても比較的見やすいです。と言っても日中の太陽の下で使う機会も少ないと思うので、気にしなくても大丈夫ですね。
リフレッシュレートはゲームをする上で重要なので、必ず144Hzを選びましょう。
リフレッシュレートが低いと画面がカクカク動いたり、コールオブデューティーなんかをやっている時に知らずに被弾したりと良いことが無いからです。
と言っても、60fpsあればゲームによっては困る事もないかもしれませんが、快適にゲームをするなら144Hzですね。
公式ページで購入するとスペック紹介があり、ディスプレイの欄に60Hzと無記載があります。無記載が144Hzです。
重さ
15型は約2.3KG、17型は約2.8KGと一般のノートパソコン(1.5Kg前後)より重いです。
まぁその分必要なスペックが入っているのでしょうがないですが、毎日持ち歩いて外でゲームをする人もいないと思うので、あまり気にしなくても良いかと思います。
空冷システム
Y520に比べ排気口(熱通気口)も4つに増え、2つのファンでCPUとGPUを別々に冷やすので、効率的な冷却が出来ています。
特にゲームに重要なGPU温度の上昇は抑えられているので、パフォーマンスに影響は出にくいですね。
インターフェイス
インターフェイスは主に背面に付いており、側面にも少しだけあります。
1. USB3.0 Type-C
2. Mini-DP
3. USB 3.0
4. HDMI
5. イーサネット・コネクター(RJ-45)
6. 電源コネクタ
7. セキュリティ キーホール
8.USB3.0
9.USB3.0
10.ヘッドホン
5番のイーサネットコネクターは、有線LANのポートです。有線の方が速いので使う人多いですね。
7番のセキュリティキーホールは、ワイヤーなどを繋げて持ち運び(盗難)できないようにするものです。
最後に
ゲームに対しての機能を主に紹介しましたが、実際はこれだけ画像も良く性能も高いので、クリエイティブな事をしている人にも人気なんですよ。
動画編集やPhotoshop、音楽制作、デザインをする人も使ってます。
Y540は比較的安価に買える(12万~18万円もしますが・・・)高スペックのノートPCなので、このセール中を逃さずに!