かっこいい筐体でスペックも高く、ディスプレイが特にハイスペックです。2.5K解像度で、最大240Hzのリフレッシュレートと、ぬるぬるプレイできます。
Slimモデルと言えば外出にも向いているのですが、本機は2.4㎏(実測2.2㎏)とそこまで軽くないので、持ち運びがしやすいわけではありません。
ただし、性能は高く、うまく排熱されておりベンチマークも高めでした。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.5] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 4.3] |
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i5-13500H、メモリ16GB、SSD 512GB、RTX 4050になります。
概要をサクッとつかみたい方は、こちらの動画をどうぞ。
Legion Slim 5i Gen 8 16型のスペック
CPU | Core i5-13420H Core i5-13500H Core i7-13700H |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB(M.2スロット空き1つあり) |
グラフィックス | RTX 3050/4050 RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 165Hz/240Hz |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | FHD |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.7 × 260.3 × 19.9~21.9mm |
重さ | 約2.4㎏ |
カラー | ストームグレー、ミスティグレー |
バッテリー 電源 |
最大約8時間 170W/230W |
標準保証 | 1年間(カスタマイズモデル以外はLegion Ultimate Support標準添付) |
付属 | USB RGBゲーミングマウス |
価格 | 17.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代が搭載で。 3種類のハイパフォーマンスモデルから選べます。一番性能が低いものでも約2万のCPU Markスコアがあるので、どれを選んでも困ることはないと思います。
メモリはDDR5-5200MHzが搭載で、最大32GB(16GB×2)になります。処理速度も速く、最大容量も大きいので、安心してゲームをプレイできます。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大1TBを搭載できます。また。M.2スロットが一つ空いており、増設も可能です。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、 16インチの本機は17インチ並みの情報が表示できます。より多くのものが見え、細かい部分まで見えるので、ゲームを有利に進めることができます。
解像度は2.5KのWQXGAで、視野角が広いIPS液晶が搭載です。リフレッシュレートは165Hzか240Hzと高く、ぬるぬるプレイできます。
また、色域も広いsRGB 100%で、ゲームだけじゃなく、画像・動画編集をするクリエイターにも向いています。一般的なゲーミングPCと違い、輝度は350ニトか500ニトと高いので、屋外で作業をするクリエイターも安心です。
グラフィックボードは旧モデルでローエンドモデルのRTX 3050か、ミドルクラスのRTX 4050、ミドルハイエンドの4060、そしてぎりぎりハイエンドと呼んでよいRTX 4070になります。予算ややりたいゲームに合わせてグラボを選べるので、多くの人に選びやすい機種になっています。
通信はWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット搭載で、無線でも有線でも安定した高速通信が可能です。また、オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオに最適化され、スピーカーは2Wが2つ搭載です。
RTX 3050とRTX 4050を選んだ場合の電源はちょっと小さめで、170Wです。RTX 4060と4070を選んだ場合は230Wの電源で、こちらも小さめです。
CPUとGPUを同時にフルパワーで使うことなんてないので大丈夫ですが、計算上の最大消費電力は全モデルで電源以上になります。
ちなみに上位モデルのSlim 7シリーズも同じ電源なので、「230Wで十分だ」と判断し、あえてこの大きさにしているかもしれません。
60Whrか80Whrのバッテリーが搭載で、バッテリー駆動時間はゲーミングPCでは標準的な8時間です。重さは「Slim」と言う割にはそこまで軽くなく、2.4㎏となっています。
ゲーミングマウスも付属し、17万円台からと購入しやすい価格になっています。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
13世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | ||
× | × |
Thunderbolt 4と指紋センサーなどの生体認証は非搭載で、これらは上位モデルのSlim 7i Gen 8に搭載しています。
旧モデルとの比較
Legion Slimシリーズは2020年から上位モデルの7シリーズで発売されていましたが、Slim 5シリーズは初になります。
Legion Slim 5i Gen 8 16型の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、Webカメラ部分以外のベゼルが細くなっており、スマートな外観です。筐体は最近の流行りである丸みを帯びたものじゃなく、ちょっと角ばっていますね。
ベゼル幅は上5㎜、下7.7㎜、左右4.7㎜とかなり細く、大きな画面がより一層大きく見えます。 先日ASUS ROG Zephyrus G16をレビューしてこの時に「今までで一番細いベゼル」と言ったのですが、本機はそれよりも細いです。
寸法もコンパクトで、
・幅 359.7㎜
・奥行 260.3㎜
・高さ 19.9~21.9㎜
となっています。ただし、インターフェイスなどがある背面部分が出っ張っているので、奥行は結構あります。
ゲーミングPCにしては、薄めの20㎜前後になっています。分厚い方が排熱効率も良いですが、持ち運びがしにくいというメリット・デメリットがあります。本機は「Slim」と名がついているように、スリムタイプで持ち運びがしやすい仕様です。
重量は公称2.4㎏でしたが、持った時にそこまで重くなかったので測ってみると2200gでした。重たいことは重たいですが、ゲーミングPCとしてはそこそこ軽いですね。
ディスプレイは指1本で開くことができます。これ、すごく楽なんですよね。
ディスプレイは180°開くことができ、画面をシェアするようなことがある人には使いやすいです。
筐体はちょっと指紋が付きやすいので、外出前には拭いてあげた方が良いかもしれません。
底面のゴム足は太く、グリップも効いており、筐体をしっかりと固定してくれます。熱くなってキーをたたくことってあると思うのですが(自分だけ?)、それでもちょっとやそっとでは動きません。(もちろん、叩き方にもよります)
冷却システムはLegion ColdFront 5.0
Legion Coldfront 5.0の冷却システムに加え、2基の空冷ファンに、CPUとGPUを繋ぐ大きなヒートパイプで熱を拡散・放熱し、ターボチャージデュアル液晶ポリマーは、静音性も上がっています。
キーボード面と背面からフレッシュエアーを吸い込み、左右と後ろにある通気孔から放熱します。
背面の通気孔は、かなり大きめです。
左右背面にある排気口も大きく、合計4つもあり、排熱効率は良いと思います。
また、Lenovo LA1 AIチップを搭載しており、CPUとGPU間でパワーを動的に配分するセンサーを備え、パフォーマンスを最適化しファンノイズを最小限に抑えます。
Lenovo VantageでPCのセッティングをカスタマイズをして、オーバークロック制御やAIパフォーマンスチューニングなどにより、より快適にゲームができます。
CPU温度を計測するモニターで、Cinebench R23を計測時に温度の推移をモニターしたのですが、なぜか一切温度が変わりませんでした。おそらくアプリの不具合かなと思います。
Fire strikeなどのベンチマークは、平均値を上回る性能だったので、排熱性能はすごく良いと思います。
静音性
Fire Strikeを計測時にキーボード上(画像左)と背面の排気口前(画像右)に騒音計測機を置いて、騒音値を測りました。
キーボード上では平均8.6dBとかなり低く、ちょっとおかしな数値でした。排気口前に置いたものは平均50.2dBで最大62.2dBとなりました。
50dBと言えば目の前にいる人が普通の声で話しているくらいの音で、まぁ、うるさいと言えばうるさいですが、ゲーミングPCでは普通です。
キーボード
キーボードはLegion Truestrikeゲーミングキーボードで、84キー、そして執筆時現在、ホワイトバックライトのみ確認できました。公式サイトではRGBライティングの画像が使われていますが、日本ではこのモデルはなさそうです。
Legion Truestrikeは、ソフトランディングスイッチがあり、打鍵感が良く入力がしやすいです。(パンタグラフ内にあるラバードームの形状を変え、深いキーストロークがあるような感触が得られる仕様です)。
キーピッチは19.1㎜×18.9㎜とフルサイズで、余裕をもってタイピングできます。キーストロークは1.7㎜と深く打鍵感があり、ちょっと強めにタイプすると良いです。筆者のメイン機種はThinkPad X1 Carbonで「タイピングがしやすいキーボード」として有名ですが、X1 Carbonよりもタイピングしやすい(打鍵感がある)と思います。
フルサイズの矢印キーとテンキーがあり、快適にゲームをプレイできます。テンキー付きのキーは小さいのですが、本機は16㎜×15.5㎜と標準的なサイズなので、ミスタイプもしにくいと思います。
ただし、あまり使わないですが「Back Space」キー横のキーが異様に小さく、そして同じ列の一番左の半角/全角変換キーも小さいです。
タッチパッドは75×120㎜と大きく操作もしやすいですが、付属のゲーミングマウスを使うと思います。
付属のマウスはLegion M300 RGBという、3498円のゲーミングマウスです。個人的にこの山なりのシェイプは持ちやすいので好きだし、プログラム可能な8つのボタンがあるので使いやすいです。
当面はこれでやってみて、後々高性能なマウスに変えてもいいかもしれません。
RGBライティングもあります。
Webカメラ周り
Webカメラは高画質FHD 1080pで、電子式プライバシーシャッターに対応です(スイッチは右側面にあり)。
一般的なノートパソコンに搭載されるHD 720pと比較したら、毛並みが見えるくらい画質が上がっています。
オーディオはゲームに合うと定評のあるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つになります。サウンドは個人の主観ですが、普通、もしくはちょっと良いかなと言う感じです。
Lenovo Vantage
Lenovo Vantageでサーマルモードを、最も高い性能が出る「パフォーマンス」、ミドル性能の「バランス」、そして一番低い性能の「静音」に設定でき、GPUクロックアップやOver driveなどの設定もできます。
ゲームをしながら他のこともする人は、ネットワークブーストを有効にしておくと、ゲームが優先になり速度が最大になります。
ちなみに、デフォルトでは、電源を繋いでいたら「パフォーマンスモード」になっています。
CPU
Core i5-13420H | Core i5-13500H | Core i7-13700H | |
製造プロセス | 10nm | ||
Pコア | 4 | 6 | |
Eコア | 4 | 8 | 8 |
スレッド | 12 | 16 | 20 |
キャッシュ | 12MB | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.6GHz | 4.7GHz | 5.0GHz |
Pコア最大周波数 | 4.6GHz | 4.7GHz | 5.0GHz |
Eコア最大周波数 | 3.4GHz | 3.5GHz | 3.7GHz |
GPU実行ユニット | 42EU | 80EU | 96EU |
ベースパワー | 45W | ||
マックスパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core i5-13500Hのスコアです。Passmark社が公開している平均を上回っています。
他のCPUとの比較です。以下のベンチマークで紹介しているCore i5013420HとCore i7-13700Hのスコアは、各ベンチマークが公開している平均値か、当サイトが別機種で計測したものになります。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900HX | |
---|---|
Core i7-13700HX | |
Core i7-13700H/平均 | |
Core i7-13620H | |
Core i5-13500H/パフォーマンス | |
Core i5-13500H/バランス | |
Core i5-13500H/平均 | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H/平均 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1365U |
この中で一番性能が低いCore i5-13420Hでも約2万のスコアがあり、Core i5-13500Hは約2.5万、Core i7-13700Hは約3万もあります。
すごく性能が高いです。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは11782、シングルコアは1770と高性能でした。
その他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H/別機種 | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H/パフォーマンス | |
Core i5-13420H/別機種 | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1355U | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i5-13500H/パフォーマンス | |
Core i7-1360P | |
Core i7-13700H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13420H/別機種 | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1235U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はマルチコア10,931、シングルコア2,460で、シングルコアは同じCPUの平均を上回りましたが、マルチコアは平均以下でした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-13500H/平均 | |
Core i5-13500H/本機種 | |
Core i5-1350P | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1370P | |
Core i5-13420H/別機種 | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1345U | |
Core i7-1365U | |
Core i5-1340P | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 7 7730U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-1355U | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13800H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-13700HX | |
Core i5-13500H/本機種 | |
Core i7-13700H/別機種 | |
Core i5-13500H/平均 | |
Core i5-13420H/別機種 | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1365U |
グラフィックス
RTX 4070 Laptop | RTX 4060 Laptop | RTX 4050 Laptop | RTX 3050 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | Ampere | ||
CUDAコア | 4608基 | 3072基 | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 36基 | 24基 | 20基 | 16基 |
Tensorコア | 144基 | 96基 | 80基 | 64基 |
ブーストクロック | 2175MHz | 2370MHz | 2370MHz | 1732MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | |||
メモリ容量 | 8GB | 8GB | 6GB | 4GB |
メモリバス幅 | 128ビット | 128ビット | 96ビット | 128ビット |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 256GB/s | 192GB/s | 192GB/s |
TGP | 140W | 115W | 105W | 95W |
RTX 40シリーズは最新のモデルで、RTX 3050は前世代になります。どのGPUもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。
レビュー機のRTX 4050はNVIDIA記載の95Wでなく、105Wと大きめでした。このおかげで、ほとんどのベンチマークはRTX 4050の平均を上回ったと思います。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>
ベンチマーク
レビュー機はRTX 4050が搭載で、その他のグラボのスコアは3D Mark好評の平均値です。
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。
Fire Strikeの計測結果は19,168、Extremeは9873、Ultraは4640でした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050/別機種 | |
RTX 4050/本機種 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2060 |
Fire Strike Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti |
Fire Strike Ultra
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。Time Spyは8551、Time Spy Extremeは3891となりました。
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 |
Time Spy Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti |
Port Royalは、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークです
Port Royal
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050/本機 | |
RTX 4050/平均 | |
RTX 3050 |
ゲームのベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。
基本的にどのグラボでもFHDでのプレイになり、RTX 4060であれば最高画質でのプレイが、RTX 4070であればQHD解像度でのプレイが視野に入ります。
RTX 4070ゲームベンチマーク
青・・・FHD最高画質 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends |
RTX 4060 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
RTX 4050 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
RTX 3050 ベンチマークスコア
オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質
Fortnite | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
PUBG | |
Call of Duty: Warzone | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Rainbow Six Siege |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
16型 WQXGA | なし | IPS | 350nit 500nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | リフレッシュレート |
1200:1 | sRGB 100% | 178° | 165Hz 240Hz |
2種類のディスプレイは、共にDolby Vision、NVIDIA G-Syncに対応しており、240HzモデルはHDR400にも対応なので、若干メリハリが良いです。
画面比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示されるので、より多くの情報が一度で見て取れます。例えば、通常の16:9のディスプレイでは見えない部分も本機では表示されるので、ゲームも有利に進められるし、画像・動画編集、そしてWeb閲覧などもしやすくなります。
解像度はWQXGA(2560×1600ドット)と高精細で、FHDではぼやけて見えていた部分も見やすいです。
リフレッシュレートは高めの165Hzか、プロ向けの240Hzになります。一般的に、人間の目で認識できるのは240Hzくらいまでとなっているので、限界値と言った感じです。上級者でもっとうまくなりたいという人は240Hz、それ以外であれば165で十分かもしれません。
まぁ、240Hzの方がぬるぬるだし、たったの2200円で上位モデルを選べるので、良いものを使うに越したことはありませんが。
輝度はゲーミングPCでは高めの350ニトか500ニトとなっており、屋外でも使いやすいほどの明るさです。
i1 Display Proで色域を計測したら、
- sRGBカバー率98.9%、sRGB比103.3%
- DCI-P3カバー率76%、DCI-P3比76.2%
- Adobe RGBカバー率74.1%、76.6%
でした。
色も鮮やかで、ゲームをしていても没入感があります。また、Web用画像編集をするようなクリエイターにも向いた色域です。
計測輝度は323ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
最後に、色域のチェックです。
色域は広く、どこから見ても見やすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5200MHzで、最大32GBになります。メモリスロットが2つあり、最大32GBまで対応しているので、自信のある方は自分で増設してもいいと思います。
Memory Markの計測結果は3335と、かなり高いスコアでした。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
DDR5-5200MHz/本機 | |
---|---|
DDR5-4800MHz平均 | |
LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0×4で、公式サイトでは最大1TBにできます。PCIe 4.0に対応したM.2スロットがもう一つあるので、こちらも自分で増設できます。
ここ最近SSDの価格が下がっているので、安く大容量にできますね。
シーケンシャル速度の計測結果は、リード7136MB/秒、ライト4989MB/秒とかなり高速でした。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。さすがに速いですね。起動だけじゃなく、ゲームのロード時間なども速いです。
1回目 | 12秒46 |
---|---|
2回目 | 13秒29 |
3回目 | 13秒17 |
4回目 | 13秒38 |
5回目 | 12秒86 |
平均 | 13秒03 |
Wi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット搭載
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
有線は1ギガビットイーサネット搭載です。
電源
電源アダプタはスペックによりますが170Wか240Wで、レビュー機には170Wが付属していました。
仮に以下のスペックを選んだ場合の、最大消費電力を紹介しますが、先述したようにCPUとGPUを同時にフルパワーで使うことなんてないので、あまり心配はいりません。実際に、ほとんどのベンチマークは平均値を上回っていましたね。
Core i5(最大95W)+RTX 4050(最大105W)=190W(電源は170W)
Core i7(最大115W)+RTX 4060(最大115W)=230W(電源は230W)
Core i7(最大115W)+RTX 4070(最大140W)=255W(電源は230W)
ちなみにCPUとGPU以外に、メモリやストレージ、ディスプレイなどすべてのパーツで電気を食うので、理論値は以上になります。
インターフェイス
Thunderbolt 4はありませんが、豊富なインターフェイスで、困ることはないと思います。また、すべてのUSBのデータ転送速度は10Gbpsと速いです。
左側面にはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ(2つとも映像出力機能付き、1つはPowerdelivery対応)、マイク/ヘッドフォンジャックがあります。
右側面は4 in 1メディアカードリーダーと、電子式プライバシーシャッターのボタンになります。
背面にはUSB 3.2 Gen 2が2つ、RJ45、HDMI、そして電源コネクタです。
持ち運び用のゲーミングPCなので、背面だけじゃなく左右にもインターフェイスがあり、外出先でもケーブルの接続がしやすいです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
カスタマイズモデルを購入の際は、Ultimate Supportを追加できます。
ライバル機種
ASUS ROG Zephyrus G16
白の筐体でおしゃれな外観で、ゲームもクリエイティブワークもと言う人に向いています。RTX 4050は無いですが、上位モデルを購入するなら本機も検討する価値があります。
CPU | Core i7-13620H Core i9-13900H |
---|---|
メモリ | 32GB/最大48GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | 2560×1600 240Hz/165Hz |
OS | Windows 11 Home |
通信 | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | HD、IRカメラ |
スピーカー | 2W×6 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 355 × 243.5 ×19.9~22.34mm |
重さ | 約2.1㎏ |
バッテリー 電源 |
90Whr/最大約11.4時間 240W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 33.9万円(RTX 4060) 43.9万円(RTX 4070) |
LOQ 16IRH8
エントリー向けのゲーミングPCですが、意外に性能が高く、Legionとそこまでそん色がありません。ただし、電源が小さいので、Legion並みの性能は出ませんが、FHD画質でのプレイなら、多くのタイトルが遊べます。
CPU | Core i5-13420H Core i7-13620H Core i5-13500H Core i7-13700H |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB(最大SSD×2) |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4050 RTX 4060 |
ディスプレイ(16型) | WUXGA IPS 光沢なし 144Hz |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 約2.6㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約8時間 170W |
価格 | 14.8万円~ |
Legion Pro 5i Gen 8 16
本機よりも若干性能が高く、持ち運び用じゃないため200gほど重たいですが、RTX 4050搭載モデルが19万円からと、比較的安いです
CPU | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 165/240Hz |
通信 | Wi-Fi 6E、1Gbe |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 約2.5㎏ |
バッテリー | 最大約5時間 |
価格 | 19万円~ |
まとめ
良い点
・おしゃれな筐体
・高性能
・最新スペック満載
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・2.5Kと高精細で、リフレッシュレートが高い
・メモリとSSDの増設が可能
・シーケンシャル速度がかなり速い
・公称値よりも200gも軽かった
残念な点
・電源が小さいと言えば、小さい
・Slimだけど特に持ち運びに適したほど軽いわけじゃない
総合評価
CPU性能はすごく高く、メモリも大容量最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0が2枚搭載可能で、十分な基本スペックがあります。グラボは4種類から選べるので、やりたいゲームや予算によって選ぶことができます。
ほとんどのベンチマークは同じCPUやグラボの平均値を上回っていたので、しっかりと排熱され、高い性能が出ている証拠です。
本機の大きな特徴は、ディスプレイだと思います。解像度が高く、広色域のsRGB 100%、そして何よりもリフレッシュレートがぬるぬるの165Hzか、+2200円で超ぬるぬるの240Hzにできるので、fpsゲームがうまくなりたい人にすごく合います。