最新スペックを搭載したLegion 570iはガチゲーマーにも、そして初めてゲーミングPCを買うという人にも合う機種で、グラフィックボードはRTX 3050 TiとRTX 3060、そしてRTX 3070の3種類から選べます。
ディスプレイの質が高く、クリエイターにも向いた品質なので、クリエイティブワークもゲームもするという人にも購入しやすいと思います。
また、Legionと言えばLegion Ultimate Supportと言う、ゲームに精通した人たちがサポートをしてくれるサービスがあるので、安心して使い始めることができます。
まずは、本機レビューのまとめです。
良い点
・ベゼル(画面の黒い枠)が細い
・電源が大きい
・ゼロバンプヒンジがおしゃれ
・CPUとメモリ、SSDが最新モデルで高性能
・グラボが3種類から選べ、好みのスペックを選びやすい
・ディスプレイが高品質でぬるぬる165Hz
・インターフェイスが豊富
・高級感があるメタル筐体
・手厚いサポートがあるので、初心者でも安心
残念な点
当サイトでは、ここが残念と言う個所は見当たりませんでした。
Contents
Legion 570iのスペックレビュー
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
---|---|
メモリ | DDR5 最大32GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 3050(追加!) RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 165Hz WQHD IPS 165Hz |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6/6E、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | Nahimic、スピーカー2.0W×2 |
生体認証 | ― |
Webカメラ | FHD 1080p |
キーボード | 4-Zone RGBバックライト – 日本語 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 358.8 × 262.35 × 19.99~24.05㎜ |
重さ | 2.4㎏ |
電源 | 230/300W |
バッテリー | 約8時間 |
保証 | 1年間/Legion Ultimate Support付き |
価格 | 13.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル12世代CPUで、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。
PコアとEコアと言う2つのコアを持ち、高負荷なことはPコアで処理し、低負荷なことはEコアで処理します。こうすることにより省電力性も高く、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
メモリは最新のDDR5-4800MHzで、メモリスロットは2つ・最大32GB搭載可能です。旧モデルよりも周波数が50%アップしているので、処理速度がかなり速くなっています。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、帯域幅が旧モデルの倍になり、最大データ転送速度も倍の64Gbpsとなりました。64Gbpsは8GB/秒と高速すぎて、異次元の速度ですね(笑)。
空きスロットが1つあるので、増設も可能です。
グラフィックボードは旧モデルにはGTX 1650が搭載していましたが、これがRTX 3050 Tiになり、RTX 3060とRTX 3070になります。RTX 3050 Tiはミドルクラス性能に近いローエンドモデル、RTX 3060はミドルクラス、RTX 3070はハイエンドモデルになり、予算やプレイしたいゲームに合わせて最適なグラボを選ぶことができますね。
ディスプレイはFHDと2.5K解像度のWQHDの2種類があり、広色域のsRGB 100%、Dloby VisionとNVIDIA G-Sync対応、そしてリフレッシュレートはぬるぬる快適の165Hzです。
色域も広くHDR(ハイダイナミックレンジ)対応なので、ゲーマーだけじゃなく、クリエイターにも向いたディスプレイです。
その他のスペックはWindows 11 Homeに、Wi-Fi 6Eに対応(RTX 3050 TiモデルのみWi-Fi 6)、Webカメラは高画質FHD 1080p、Nahimicオーディオになります。
LenovoのゲーミングPC最大の特徴は、Legion Ultimate Supportという「ゲーミングPCに特化した24時間サポート」がある事です。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
ただのサポートじゃなくて、ゲーマーたちがサポートしてくれるんです。すごいですよね。
このサポートのおかげで、初めてのゲーミングPCでも安心して購入することができると思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Legion 560i>
旧モデルのLegion 560iとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリー・寸法は最大値)
本機種 | Legion 560i | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Core i5-11400H Core i7-11800H |
メモリ | 32GB(DDR5) | 32GB(DDR4) |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 |
GPU | RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 |
GTX 1650 RTX 3060/3070 |
ディスプレイ | FHD/WQHD IPS 165Hz |
FHD IPS 60Hz/165Hz |
無線 | Wi-Fi 6/6E | Wi-Fi 6 |
Webカメラ | FHD 1080p | HD 720p |
バッテリー | 8時間 | |
電源 | 230/300W | |
寸法 | 358.8 × 262.35 × 24.05㎜ | 362.6 × 260.6 × 25.8㎜ |
重量 | 2.4㎏ | |
価格 | 14.1万円~ | 10.8万円~ |
変更点です。
・CPUが11世代から12世代に
・メモリがDDR4からDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・2.5K解像度ディスプレイのWQHDが追加
・Wi-Fi 6Eが追加
・Webカメラの画質がFHDになった
・筐体の幅が若干短く、奥行きが2㎜ほど大きくなった
全体的な性能が上がっており、グラフィックボードはRTX 3070までですが、スペック的には現行最高峰です。
こちらは、プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。スコアは1万以上あればハイエンドモデルで、1.5万以上でクリエイターPCやゲーミングPCに搭載されるような特殊なCPUになります。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i5-12500H | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11400H |
Legion 570iの特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、ディスプレイだけって感じですね。横幅は旧モデルよりも約4㎜小さくなり、奥行きは2㎜増えています。
寸法は
・幅 358.8㎜
・奥行き 262.35㎜
・高さ 最大24.05㎜
になり、A4サイズ(210㎜×297㎜)とA3サイズ(297㎜×420㎜)の中間くらいになります。高さは搭載するグラフィックボードによりサイズが異なりますが、最小19.99㎜で、RTX 3050 Tiモデルは最大22.75㎜、RTX 3060/3070モデルは最大24.05㎜です。
昔のゲーミングPCに比べたら薄いですが、やっぱりごついですね。まぁ、大きい方がエアフローも良くなるので、個人的に大きい方が好みです。
Legion AI エンジン搭載で、CPUとGPUのTDPを調節しながらオーバークロックを行ったり、最も必要な個所に必要なパワーを送ったりして、フレームレートを高めています。
本機はゼロバンプヒンジと言う「ヒンジが下に沈まない」仕様になっており、このおかげで薄型化もできたとのことです。
ゼロバンプヒンジと言うくらいなので当たり前ですが、ずっと筐体の上にディスプレイが乗っかっている感じなんです。すごいですね。
背面にはインターフェイスと、排気口が2つあります。排気口は左右の側面にもあります。
底面には大きな通気口がありますね。最適な温度でPCを動かすために、今までよりも高い電力で薄いファンを駆動し、4つのヒートパイプや銅製のブロックを使い排熱効率を高めています。
これらの機能により、安定したファンカーブ(風量-静圧特性)が実現しています。
1080p Webカメラ
本機には高画質FHD 1080pのWebカメラが搭載で、今までのHD 720pよりも全然高画質になっています。Web会議が多い人や、顔出し配信をする人は、相手に映し出される自分の映像がより高画質なので、より良い印象を与えやすくなります。
また、WebカメラにはEシャッターという電子シャッターが搭載しており、使わないときは右側面にあるボタンをスライドするとカメラが映りません。
素材
アルミニウムとマグネシウムの筐体で、底面カバーはABS(樹脂)になります。見えるところはメタル素材なので高級感もあるし、熱やたわみにも強く、耐久性も高いです。
キーボード
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜とそこそこ打鍵感があり、4つのゾーンをライティングできます。また、よく使うカーソルキーも通常サイズのキーなので、使いやすいと思います。
Legion 550以降のキーボードはLegion TrueStrikeが搭載で、ソフトランディングスイッチがあるので入力がしやすいです。(パンタグラフ内にあるラバードームの形状を変え、深いキーストロークがあるような感触が得られる仕様)
また、100%アンチゴーストで、誤入力を防ぎます。
超高性能インテル12世代HシリーズCPU
Core i5-12500H | Core i7-12700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 96 |
ベースパワー | 45W | 45W |
Maxパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12800H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i9-10855H | |
Core i7-1165G7 |
Core i5でもRyzen 9 5900HX並みの性能で、Core i7に至っては20%ほど高い性能になっていますね。困る事はないと思います。
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U |
グラフィックス
RTX 3070 | RTX 3060 | RTX 3050 Ti Max-Q | |
アーキテクチャ | Ampere | ||
プロセス | 8nm | ||
CUDAコア | 5120基 | 3840基 | 2560基 |
RTコア | 40基 | 30基 | 20基 |
Tensorコア | 160基 | 120基 | 80基 |
ブースト周波数 | 1290-1620MHz | 1283-1703MHz | 1035-1695MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ帯域 | 320Gbps | 336Gbps | 192Gbps |
メモリバス幅 | 256bit | 192bit | 128bit |
メモリ容量 | 8GB | 6GB | 4GB |
TDP | 80-125W | 60-115W | 35-80W |
RTX 30シリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、DLSSも対応です。リアルタイム レイトレーシングとは、光の反射などの動きをリアルタイムでシュミレートして描写する技術です。
レイトレーシングOFFの時は、ガラスや水溜りに反射がほとんど無いのですが、レイトレーシングをONにすると光の反射がリアルに表現され、現実世界の様に映し出されます。
またDLSSを使えば、画質を落とさずにフレームレートを上げることが出来ます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3070 Ti | |
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RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 | |
---|---|
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
RTX 3070はハイエンドモデル、RTX 3060はミドルクラス、RTX 3050 Tiはミドルクラスよりのローエンドモデルです。
ゲームベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、RTX 3050/3050 Ti以外は、画質は高画質です。
RTX 3070 ゲームベンチマーク
青・・・FHD 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
PUBG |
RTX 3060 ゲームベンチマーク
青・・・FHD 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
PUBG |
RTX 3050 Ti ベンチマークスコア
オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質
Fortnite | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
Cyberpunk 2077 | |
PUBG | |
Red Dead Redemption 2 | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Rainbow Six Siege |
RTX 3050 ベンチマークスコア
オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質
Fortnite | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
PUBG | |
Call of Duty: Warzone | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Rainbow Six Siege |
ディスプレイ
解像度 | 光沢/液晶 | リフレッシュ レート |
輝度 |
WQHD FHD |
なし/IPS | 165Hz | 300nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 | sRGB 100% | 170° 178° |
Dolby Vision G-Sync |
WQHD | ワイド・クアッド・ハイディフィニションで解像度は2560×1440ドット |
---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
Dolby Vision | Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
G-Sync | テアリングやスタッタリングを軽減できる |
ディスプレイの解像度は標準的なフルHDか、2.5KのWQHDがあり、どちらも視野角が広くコントラスト比が高いIPS液晶になります。
輝度も300ニトと高いので、明るい室内や直射日光が当たらない屋外でも使いやすいです。
色域はsRGB 100%と広く、クリエイターが使うような色域です。
<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>
上の画像を見ると一目瞭然ですが、sRGB 100%の方がより鮮やかで多彩な色が描写されます。
リフレッシュレートは165Hzです!これは1秒間に最大165コマ更新できるという意味で、ぬるぬる滑らかにゲームをプレイできます。
また、G-syncにも対応しておりティアリング(映像の乱れ)やスタッタリング(カクツキ)も軽減されます。
ディスプレイは高品質ですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは最新のDDR5-4800MHzで、2スロット・最大32GBになります。
旧モデルのDDR4-3200MHzより50%も動作周波数が上がっており、重たいデータもサクサク処理できます。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のPCIe 4.0×4で、旧モデルよりも帯域幅が倍になり、最大64Gbpsの転送速度があります。現行最高速度です。
また、SSDスロットがもう1つあるので、SSDの増設も可能です。(ですが、保証は外れます)
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
セキュリティは一般的なものなので、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6/6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6/6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
RTX 3050 TiはWi-Fi 6、その他のモデルはWi-Fi 6Eになりますが、日本では6GHz帯がまだないので、5GHzまでの通信になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーはRTX 3050 Tiモデルが60Whr、その他のモデルが80Whrになり、最大バッテリー駆動時間は全モデル約8時間になります。
ただし、ゲームをやっているとここまでもたないので、外出先で使う場合は充電アダプタがあった方が良いです。
電源
Lenovoのゲーミングノートは、他社に比べて電源が大きいので、より高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
RTX 3050 Tiモデルは230W、RTX 3060とRTX 3070は300Wになります。下の項目でHPのOMENとVictusと比較していますが、本機の方が30~70W大きな電源になっています。
インターフェイス
インターフェイスは背面と左右側面にあり、背面にはRJ45、USB Type-C 3.2 Gen 2(Display Port映像出力機能、Powerdelivery対応)、HDMI、USB 3.2 Gen 1、電源コネクタになります。
左側面にはThunderbolt 4と、USB Type-C 3.2 Gen 2(Display Port映像出力機能付き)になります。
右側面はマイク・ヘッドフォンジャック、プライバシーシャッターのスイッチ、そしてUSB 3.2 Gen 1になります。
Powerdelivery対応USBは、5V、9V、15V、20Vの電圧に対応した電力を供給できるので、スマホやタブレットだけじゃなく、例えばNintendo Switchやモニターなどにも給電できます。
USBのデータ転送速度はUSB 3.2 Gen 1が5Gbps、Gen 2が10Gbps、そしてThunderbolt 4は40Gbpsになり、Thunderbolt 4は以下のような特徴があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
インターフェイスは豊富なので、困ることはないと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
サポートは「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が標準で付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
ライバル機種
<左から本機種・OMEN 16・Victus 16>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | OMEN 16 | Victus 16 | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Core i5-11400H Core i7-11800H Core i7-12700H |
Core i5-11400H Core i7-11800H Core i7-12700H |
メモリ | 32GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | SSD ×2 | SSD ×2 | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 |
RTX 3060 RTX 3070 RTX 3070 Ti |
RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
ディスプレイ | FHD、WQHD 165Hz |
FHD、QHD 60/144/165Hz |
FHD 144Hz |
無線 | Wi-Fi 6/6E | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 8時間 | 5.5時間 | 5.5時間 |
電源 | 230/300W | 230W | 200W |
重量 | 2.4㎏ | 2.31㎏ | 2.48㎏ |
価格 | 14.1万円~ | 15.4万円~ | 12.2万円~ |
本機種のみ15.6インチで、比較機種は16インチになります。
OMENとVictusは11世代CPUもありますが、性能は高いので1世代前だから・・・とは考えなくてもいいと思います。
各機種の特徴です
・本機種・・・電源が大きくCPUやメモリ、SSDなども最新のスペックになっています。ちょっと高いですが、性能も高いので妥当だと思います。
・OMEN 16・・・16インチと大きいが、Legionよりも軽い。大きな筐体なのでエアフローも良く、より画面が見やすい。ただし、RTX 3060+Core i5モデルは、リフレッシュレートが60Hzなので、ほとんどの人はそれ以上のモデルを検討すると思います。(その場合は18.8万円~)
・Victus 16・・・同じく16インチの大画面で、見やすい。本機は初めてのゲーミングPCに合うスペックと価格です。
まとめ
良い点
・ベゼル(画面の黒い枠)が細い
・電源が大きい
・ゼロバンプヒンジがおしゃれ
・CPUとメモリ、SSDが最新モデルで高性能
・グラボが3種類から選べ、好みのスペックを選びやすい
・ディスプレイが高品質でぬるぬる
・インターフェイスが豊富
・高級感があるメタル筐体
・手厚いサポートがあるので、初心者でも安心
残念な点
当サイトでは、ここが残念と言う個所は見当たりませんでした。
総合評価
高性能のインテル第12世代CPU搭載で、メモリも最新のDDR5、SSDもPCIe 4.0と、現行最高峰のスペックです。グラフィックボードはRTX 3080はありませんが、それでも高性能のRTX 3070やミドルクラスのRTX 3060、そして軽めのゲームをする人や初心者に嬉しいRTX 3050 Tiが搭載できるので、多くの人に合うと思います。
底面にある通気口も大きく、背面と左右にも通気口があり、内部にはクアッドヒートパイプを配備、そしてCPUを冷却する同性能ブロックもありと、冷却性能は高いです。このおかげで大きな電源を搭載しても、問題なくプレイできるのかなと思います。
また、ディスプレイはゲーマーだけじゃなく、クリエイティブワークをする人にも嬉しいsRGB 100%と広い色域になっているので、ゲームも、画像・動画編集もするというような人にも合いますね。
キーボードはRGBライティングが設定でき、おしゃれです。
特に気になる点も見つからなかったので、完成された機種だなと言う印象を受けました。