Lenovoで人気のIdeaPad Slim 5シリーズで、AMDプロセッサー搭載の機種です。インテルモデルは2023年3月に発売されていましたが、ようやくAMDモデルも出ましたね。
インテルモデルよりも若干スペックが下がる部分もありますが、そのおかげで8万円台からと購入しやすくなっています。
当サイトの評価は、このようになりました。
| スペック | [usr 4.4] | 
|---|---|
| コスパ | [usr 4.7] | 
| 総合評価 | [usr 4.6] | 
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Contents
IdeaPad Slim 5 Gen 8(AMD)のスペック
| CPU | Ryzen 5 7530U | 
|---|---|
| メモリ | 16GB | 
| ストレージ | SSD 512GB | 
| グラフィックス | 内蔵グラフィックス | 
| ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし 300ニト | 
| OS | Windows 11 Home | 
| 無線 | Wi-Fi 6E | 
| 生体認証 | 顔認証 | 
| WEBカメラ | FHD 1080p | 
| スピーカー | 2W×2 | 
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 312.0 × 221.0 × 16.9㎜ | 
| 重さ | 1.46㎏ | 
| バッテリー | 最大約19時間 | 
| 標準保証 | 1年間 | 
| 価格 | 8.4万円~ | 
<性能評価>
※執筆時現在、Ryzen 5、メモリ16GB、SSD 512GBのモデルのみ販売中です
以前まではSlimの後に3桁の数字が続いていたのですが(例 550や560)、他のモデルと同様に、世代の「Gen(Generation)」を使うようになっています。今までの流れで行けば、本機はSlim 580ですが、Slim 5 Gen 8となっています。
パソコンの頭脳であるCPUは、最新のAMD Ryzen 7000シリーズで、普段使い用PCとしては十分な性能があります。
メモリはDDR4-3200MHzで、オンボード・16GBになります。ストレージは高速データ転送速度があるM.2 SSDで、512GBになります。
ディスプレイはついに画面アスペクト比が16:10になり、今までよりも縦に長くなったので、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。表示される情報が多いので、上に下にとスクロールする回数も減り、作業効率アップです。
解像度はFHDよりも縦に長いWUXGA(1920×1200ドット)で、視野角が広いIPS液晶、輝度は300ニトとそこそこ明るめです。
無線は最新のWi-Fi 6Eが搭載で、安定した高速通信速度があります。ただし、執筆時現在、Wi-Fi 6Eの特徴である6GHz帯は日本では使用できませんが、すぐに使えるようになると思います。
その他のスペックはWindows 11 Homeに、高画質FHD Webカメラ+顔認証、スピーカーは2Wが2つになります。
14インチで1.46㎏と若干重たいですが、バッテリーは最大約15時間も持つので。持ち運びが多い人にも使いやすいです。
インテルCPU搭載の兄弟モデル・Slim 5i Gen 8よりも低価格で、購入しやすい価格ですね。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
| Ryzen 7000/6000 | (LP)DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 | 
| 〇 | × | × | 〇 | 
| Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ | 
| 〇 | × | 〇 | 〇 | 
| Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー14時間以上 | 
| × | 〇 | 〇 | 〇 | 
普段使い用PCとしては、全体的に良い方だと思います。ただし、メモリとストレージはCPUが対応していないため、バツになっています。
インテルモデルはメモリとストレージも最新ですが、その分、約1.5万円も価格が高いので、本機の方がコスパがいいですね。
また、Thunderbolt 4ですが、こちらは上位モデルのビジネスノートについていることが多く、普段使い用についているのはほとんど見たことがありません。
旧モデルとの比較
旧モデルのSlim 570 14との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
| 本機種 | Slim 570 | |
| CPU | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U  | 
| メモリ | DDR4 16GB | |
| ストレージ | SSD PCIe 3.0 512GB | |
| ディスプレイ | WUXGA IPS | FHD IPS | 
| 無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 | 
| バッテリー | 19時間 | 15.1時間 | 
| 重量 | 1.46㎏ | 1.39㎏ | 
| 寸法 | 312.0 × 221.0 × 16.9㎜ | 321.69 × 211.84 × 16.9㎜ | 
主な変更点をご紹介します。
・CPUがRyzen 5000シリーズから7000シリーズに
・ディスプレイの画面アスペクト比が16:10に
・最新のWi-Fi 6Eに対応
・WebカメラがFHDに
・ディスプレイが大きくなったが、筐体が一回り小さくなった
・バッテリー駆動時間が長くなった
・70g重くなった
ディスプレイの縦が長くなったのに、筐体の幅と奥行きが1㎝ほど小さくなっています。ベゼル(画面の黒い枠)が細くなった証拠ですね。
プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
| Ryzen 5 7530U | |
|---|---|
| Ryzen 7 5825U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 3 5425U | 
本機搭載のRyzen 5と旧モデルのRyzen 7が、ほぼ同じ性能ですね。
IdeaPad Slim 5 Gen 8の特徴
画面占有率が90%と高く、ベゼル(画面の黒い枠)は極細です。
上下左右すべてのベゼルが細く、画面が大きく見えますね。ディスプレイは画面比が16:10と縦に長くなり、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されるので、作業効率も上がります。
筐体の寸法は
幅 312.0㎜
奥行 221.0㎜
高さ16.9㎜
となっており、コンパクトです。A4サイズが297㎜×210㎜なので、本機は1㎝ほど大きいだけですね。
厚さ(高さ)はたったの16.9㎜で、上位モデルのYogaの様に見えます。
アルミニウムの天板にシンプルなデザインで、後ろから見てもかっこいいですね。アルミニウムだと見た目も手触りも全然違い、高級感があります。
底面カバーには大きな通気孔があり、エアフローも良さそうです。
カラーはクラウドグレーで、シルバーっぽいカラーになっています。
Webカメラ周り
Webカメラはハイスペックビジネスノートと同じで、高画質のFHD 1080pになります。プライバシーシャッターも搭載しているので、カメラを使用しないときは閉じておくと安心ですね。
また、顔認証でサインインできる、IRカメラも搭載しています。
普段使いモデルとは言え、コロナ以降オンラインで人と接する機会が増えたので、高画質のFHDカメラは助かります。
ただし、WebカメラとIRカメラのハイブリットカメラなので、一般的なFHD Webカメラの様に、高画質ではありません。
こちらは例ですが、FHD Webカメラ(単体)とFHD+IRカメラ、そしてHDカメラの比較です。
スピーカーはキーボード横についており、2W×2になっています。今までの標準的なモデルは1.5Wだったので、若干良いスピーカーになっています。
マイクは2つ搭載で、ノイズキャンセリング機能付きです。
MILスペック
インテルモデルがMILスペックに準拠しているので、本機を確認してみたら、MILスペックのテストをパスした機種でした。(同じ筐体なので、当たり前ですね)

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。
通常、ThinkPadやTinkBookがMILスペックに準拠しているのですが、IdeaPadでMILスペック準拠はすごいですね。
キーボード
キーボードは84キー・日本語配列で、バックライト付き、タッチパッドは大きめの120×75㎜です。
タッチパッドが大きいので操作性も高く、バックライトも付いているので。薄暗いところでも作業がしやすいです。
CPU
| Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 7330U | |
| 製造プロセス | 7nm | ||
| アーキテクチャ | Zen 3 | ||
| コア/スレッド | 8/16 | 6/12 | 4/8 | 
| L3キャッシュ | 16MB | 8MB | |
| ベースクロック | 2.0Hz | 2.3GHz | |
| ブーストクロック | 4.5GHz | 4.3GHz | |
| GPUコア | 8 | 7 | 6 | 
| TDP | 15W | ||
執筆時現在Ryzen 5のみの販売ですが、仕様書にはRyzen 3と7もあるので、後々追加されるかもしれません。
アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
 - 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
 - 14000~・ハイエンドPCに搭載される
 - 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
 
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core i7-1260P | |
|---|---|
| Ryzen 5 7530U | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 5500U | |
| Core i7-1255U | |
| Ryzen 3 7330U | |
| Core i7-1165G7 | 
普段使いPCで1.7万もスコアがあれば、十分だと思います。と言うか、ビジネス用途でも十分な性能ですね。
ディスプレイ
| 解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 
| WUXGA | なし | IPS | 300nit | 
| コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 | 
| 1000:1 | NTSC 45% | 170° | Blue light軽減 | 
ディスプレイは、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。
こちらは、左/14インチ・16:10で、右/15.6インチ・16:9のディスプレイです。若干、14インチの方が少ない情報量ですが、一目で多くの情報を見て取れます。
解像度はFHD相当のWUXGAで、1920×1200ドットになり、視野角が広いIPS液晶です。視野角は上下左右85°と広く、ほぼ真横からでも見えます。
輝度は300ニトとそこそこ高く、明るいオフィスでも見やすいですが、日中の屋外であれば暗いと思うことがあるかもしれません。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzで、オンボード・16GBになります。メモリはオンボードなので、増設や換装はできません。
先述しましたが、搭載CPUが最新のDDR5やLPDDR5に対応していないので、旧モデルのメモリが搭載しています。ただし、十分な速度があるので、遅さを感じることはないと思います。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはM.2 SSDで、執筆時現在512GBのみになります。メモリ同様旧モデルのPCIe 3.0になっていますが、ビジネス用途でも十分なほどの速度があり、パソコンの起動もアプリの立ち上げなどの速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
| PCIe 3.0×4 | |
|---|---|
| HDD | 
セキュリティ
セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5)  | 
5GHz | 6.9Gbps | 
| インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps | 
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6)  | 
2.4/5GHz | 9.6Gbps | 
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E)  | 
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps | 
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
56.6Whrの大容量バッテリーで、最大バッテリー駆動時間は約19時間となっています。
これだけ長いと、1日持ち運んで使うことがある学生や社会人にも、使いやすいですね。
インターフェイス
インターフェイスは必要十分あり、2つのUSB Type-CはPowerdelivery 対応、DisplayPort 出力機能付きになります。モバイルモニターも使えるし、HDMIもあるので大きな外部モニターも使えます。
また、microSDカードリーダーもあるので、写真の保存などにも便利です。ただし、普段使いモデルなので、すべてのUSBのデータ転送速度は5Gbpsになります。
右側面はmicroSDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1が2つになります。
左側面はUSB 3.2 Gen1 Type-Cが2つ、HDMI、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになり、充電は一番左のUSB Type-Cに接続します。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
 
ライバル機種
IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型

| CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P  | 
|---|---|
| メモリ | 16GB | 
| ストレージ | SSD 最大1TB | 
| ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 光沢なし 300ニト | 
| 無線 | Wi-Fi 6E | 
| 生体認証 | 顔認証 | 
| WEBカメラ | FHD 1080p | 
| 重さ | 1.46㎏ | 
| バッテリー | 最大約15時間 | 
| 価格 | 9.9万円~ | 
ThinkBook 14 Gen 5(AMD)

| CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U  | 
|---|---|
| メモリ | 最大32GB | 
| ストレージ | 最大SSD×2 | 
| ディスプレイ(14型) | FHD IPS液晶 タッチあり | 
| 通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット | 
| 生体認証 | 指紋センサー | 
| WEBカメラ | FHD 1080p | 
| 重さ | 1,4kg | 
| バッテリー | 最大約13.4時間 | 
| 価格 | 7.7万円~ | 
まとめ
良い点
・コンパクトで軽量なので持ち運びがしやすい
・バッテリー駆動時間が約19時間と長い
・アルミニウム素材で高級感がある
・画面比が16:10で、14型でも15.6型並みの情報が表示される
・Webカメラが高画質FHD 1080p
・顔認証付き
・最新のWi-Fi 6E対応
・USB-Cが映像出力機能付き
残念な点
・普段使い用PCとしては合格点だが、USBのデータ転送速度が1つくらい速いものがあればよかった
総合評価
メモリやストレージはCPUが対応していないため最新じゃないですが、このおかげで価格も安く、購入しやすいと思います。普段使いPCとしては十分な性能があり、サクサク快適に使える機種です。
一つ言わせてもらえば、USBポートの1つくらいは転送速度が速いものがあれば、便利だったかもしれません。
			





			
			
			

			
			




