IdeaPad Slim 350は17.3型の大型ディスプレイで、見やすいですよね。パソコンを頻繁に使う人は、使いやすさや目の疲れにくさに気が付くと思います。
小型ディスプレイだと文字も小さくなるので、目が疲れやすいですしね。
プロセッサーもライトユーザー向けからヘビーユーザーにも対応できる3種類から選べ、用途に合ったモデルが見つかると思います。
Contents
IdeaPad Slim 350(17型)のレビュー
プロセッサー | AMD Ryzen 3 3250U AMD Ryzen 5 3500U AMD Ryzen 7 3700U |
---|---|
コア/スレッド | 3)2/4 5)4/8 7)4/8 |
メモリ | 4GB、8GB |
ストレージ | SSD 128GB、256GB、512GB |
OS | Windows 10 Home |
ディスプレイ | 17.3型 FHD IPS 光沢なし |
グラフィックス | 3)AMD Radeon Graphics 5)AMD Radeon Vega 8 7)AMD Radeon Vega 10 |
セキュリティ | Windows Defender、プライバシーシャッター |
カラー | プラチナグレー |
サイズ | 402×281.3×19.9mm |
重さ | 2.2㎏ |
バッテリー | 7.8時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 5.1万円~ |
Slim 350はAMD製の高性能プロセッサーで、内蔵グラフィックスも性能が高いものになっていますね。メモリは最大8GBとヘビーユーザーにはちょっと物足りないかもしれませんが、ストレージは最速モデルのM.2 PCle-NVMe搭載なので、全体的に見たらパワフルな構成になっていますね。
一番の特徴は大画面・17.3型なので、編集や細かい事をする人は細部まで見やすくなりますね。また、Slim 350シリーズはSlim 550の廉価版ですが、高解像度のFHDディスプレイで、視野角も広くコントラスト比も高いIPS液晶なので上位モデルと差もほとんどありません。
17.3型なのでサイズは大きめで2.2㎏と普通のノートパソコンと比べると重く、外出が多い人向けではないですね。
バッテリーも7.8時間と長くないですが短いわけでもないくらいなので、時々持ち運びするくらいなら問題ないと思います。
旧モデルとの比較
以前S340と言う機種はありましたが、17型は本機種が初めてになります。
ライバル機種
<左から本機種・Slim 360・Slim 360i>
17型は数が少ないのですが、後継モデルも出たので比較します。比較機種はベゼル(画面の黒い枠)が細くなり、全体的な寸法も少し小さいです。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Slim 360 | Slim 360i | |
CPU | Ryzen 3 3250U Ryzen 5 3500U Ryzen 7 3700U |
Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB | SSD 512GB |
グラフィックス | Radeon | Radeon | UHDグラフィックス Iris Xe |
ディスプレイ | FHD IPS | FHD IPS | FHD UIPS |
無線 | WiFi5 | WiFi5 | WiFi5 |
バッテリー | 7.8時間 | 8時間 | 8時間 |
重量 | 2.2㎏ | 2.2㎏ | 2.2㎏ |
価格 | 5.1万円~ | 6.6万円~ | 5.4万円~ |
比較機種は2021年現在最新のプロセッサーが搭載なので、本機種よりもかなり高い性能になっています。
こちらはプロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
[visualizer id=”24574″ lazy=”no” class=””]本機種が一番低い性能ですが、普段使いであればスコアの目安は5000ほど、ビジネス用途なら7000ほどなので、スペック的には問題ないです。
購入のポイント
- 本機種・・・この中で一番性能が低いが、普通に使用する分には問題ない。低価格なので購入しやすい
- IdeaPad Slim 360・・・超高性能のプロセッサー搭載だが、本機種より1.5万円高い。ここまでの性能が必要なら検討の余地あり
- IdeaPad Slim 360i・・・高性能のプロセッサーもあり、グラフィック性能が一番高いので、画像編集をしたりビデオエディターでビデオ編集をする人はこの機種がおすすめ
メリット・デメリット
良い点
・普段使いには十分な性能があり、低価格
・低価格モデルなのにFHD IPS液晶で画質がきれい
残念な点
・重たいので持ち運びに不向き
IdeaPad Slim 350(17)の特徴
OSは最新のWindows 10を搭載で、Windows Defenderというセキュリティも付いています。マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれるもので、設定やアップデートなどは何もしなくても大丈夫です。
ディスプレイは17.3型なので大画面で、編集や資料作成が多い人、調べもので多くのタブを開いて作業する人に向いていますね。
また、ネットで映画やNetflixなどを見ることが多い人も、画面が大きいと迫力があって見ごたえが良くなりますよね。
サイズは大きめの、横402㎜、縦281.3㎜となっています。横幅は500mlペットボトルの高さが21㎝なので約2本分、縦は大学ノートA4サイズの長い方とほぼ同じくらいです。
結構おっきいので、持ち運びを考えている人は大きめのカバンが必要ですね。重さも2.2㎏とゲーミングPC並みなので、据え置き用としての機種です。もし移動が多い人はSlim 350の14型がいいかもしれません。
カラーはアイデアパッドの代名詞とでもいうプラチナグレーなので、高級感がある見た目になっています。素材は樹脂(プラスチック)ですが、安っぽい感じはしないですね。
キーボードにはテンキー(右側にある数字のキー)があるので、数字入力が多い人は使いやすいし、そうでなくてもテンキーがあったほうが使いやすいので助かりますね。
プロセッサー
プロセッサーはパソコンの頭脳部分で、高性能AMD製になります。AMDは打倒Intelに燃えている業界2番手の会社なので、Intel製よりも高性能低価格で攻めているんですね。
下のグラフは、本機種搭載のプロセッサーのPassMarkスコアの比較です。
[visualizer id=”10797″ lazy=”yes” class=””]Intel製の同等Uモデルとの比較ですが、全てにおいてIntel製を少しでも上回るように設計されているように見えますね。Ryzen 3と5は約10%性能が高いですが、Ryzen 7はほとんど誤差の範囲くらいですね。
Ryzen 3のスコアが約4600となり、標準的な性能です。ネットサーフィンをしたり、オンラインショッピング、ビデオ電話などの普段使いであればストレスもなく使えると思います。
Ryzen 5と7はほぼ同じくらいのスコアで、7000オーバーです。がっつり使う人にも対応できるくらいです。Zoomなどでのビデオ会議や、重たいアプリもほぼ快適に使えるスコアです。
また、CPUの性能でコアとスレッドの性能も重要ですが、Ryzen 3が標準的な2コア4スレッドで、5と7は4コア8スレッドと大きめです。
コアとスレッドが大きいと、同時に処理できるデータ量が上がります。
メモリ
メモリが大きいとより多くのデータを同時に処理できるので、使い勝手が上がります。
メモリはDDR4-2400MHzで、メモリは4GBを選ぶとオンボードは無しでスロットにメモリが入っています。8GBだと、4GBオンボードで4GBスロットに入るので、どちらを選んでもメモリの増設が可能ですね。
ストレージ
ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が搭載で、最速モデルのM.2 PCle-NVMeになります。
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージにはSATAとPCle-NVMeがあるのですが、性能が全然違うんですね。SATAはデータ転送速度の理論値が6Gbpsで、通常のHDDに比べると10倍近い速さなのですが、PCle-NVMeは32GbpsとHDDの数十倍の速さになっています。
どういうことかと言うと、パソコンがサクサク動くってことです。
ライトユーザーであれば128GB7か256GB7で十分と思いますが、大きなファイルやデータを扱うことがある人は大容量512GBがおすすめです。
ディスプレイ
ディスプレイは17.3型で、FHD IPS 光沢なし 300nitとなっています。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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IPS液晶 | コントラスト比も高く視野角が広く、色々な角度から画面を見てもきれいに見えます。 |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、250nit前後が標準 |
<光沢ありの例> | <光沢なしの例> |
FHDのディスプレイは解像度も高いので、画面がきれいですよね。目が疲れにくく、目も悪くなりにくいです。
また、「光沢なし」なので、自分や背景が画面に映り込みしにくいので集中して作業が出来ます。
セキュリティとしてプライバシーシャッターと言う前面カメラのシャッターがあるので、カメラを使わない時は閉じておけば安心ですね。
グラフィックス
グラフィックスは、動画編集や3Dゲームをやる時に必要な機能で、Slim 350にはプロセッサー内蔵のグラフィックスです。
[visualizer id=”10803″ lazy=”no” class=””]Vega 3は性能が高くないですが、ゲームや動画編集をしない人だったら気にしなくても大丈夫だと思います。
ただし、Ryzen 5のVega 8、Ryzen 7のVega 10も内蔵グラフィックスとしてはそこそこの性能ですが、アドベなどの本格的な編集ソフトなどは使えないくらいの性能です。言い換えたら、軽いものだったらゲームも編集も大丈夫ですね。
バッテリー
バッテリー駆動時間は最大7.8時間と長くないですが、悪くない時間です。充電は約3.5時間で満タンになります。
持ち運びする場合は、充電アダプターも一緒に持って行った方が良いです。
インターフェイス
- 電源ボタン
- 4-in-1メディアカードリーダー
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 電源ジャック
- HDMI
- USB2.0
- USB3.0 x2
インターフェイスは、デジカメなどからデータ移動が簡単にできるメディアカードリーダーに、USBもあるのでスマホやタブレットからもデータの移動が簡単にできます。
また、外部ディスプレイにケーブル1本で繋げるHDMIポートがあるので、画面を2つ使ってのパソコンを使う事も出来ます。
USB-Cが無いですが、比較的普通だと思います。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
まとめ
高性能のAMD製プロセッサーに、高速SSD搭載なのでパソコンがサクサク動くスペックですね。
また、これだけ画面が大きいと何をするにしても見やすいので、使いやすいです。
特にコレと言ったデメリットがなく、普通に使える機種です