IdeaPad Gamingは、LenovoのゲーミングブランドのLegionよりも価格を抑えたシリーズで、初めてのゲーミングPCとして購入しやすい機種になります。
本機は旧モデルよりも全体的な性能がアップしており、特に、ディスプレイがゲーミングPCと言うよりもクリエイター向けの品質になっており、鮮やかで見やすいディスプレイです。WEBカメラも高画質FHDになったりと、ビジネス用途にも使いやすいと思います。
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・最新のインテル12世代CPU搭載でハイスペック
・SSDの増設が可能
・画面比が16:10で、17インチ並みの情報が表示される
・ディスプレイが高品質でクリエイターにも合う
・スペックの割に低価格
・Thunderbolt 4搭載(RTX 3060以外)
・WEBカメラが高画質のFHD
・カーソルキーが大きく操作しやすい
・冷却性能が高い
残念な点
・メモリが旧モデルのDDR4
・RTX 3060モデルにThunderbolt 4がない
Contents
IdeaPad Gaming 370iのスペックレビュー
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
---|---|
メモリ | DDR4 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
ディスプレイ(16型) アスペクト比 |
WUXGA IPS 光沢なし 16:10 |
リフレッシュレート | 165Hz |
OS | Windows 11 Home |
無線 有線 |
Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 ギガビットイーサネット |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
生体認証 | ― |
Webカメラ | 1080p FHD |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.6 × 277.8 × 20.9~25.9㎜ |
重さ | 2.6㎏ |
バッテリー 電源 |
最大11時間 170/230W |
保証 | 1年間 |
価格 | 14.2万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12世代が搭載で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになっています。Passmarkスコアはそれぞれ約2.3万と2.7万となっており、かなり高い性能です。
メモリはDDR4-3200MHz 16GB(8GB×2枚)が搭載で、メモリスロットは2つになります。仕様書によると最大16GBとなっているので、メモリスロットが2つあるとはいえ増設は控えた方が良さそうです。
ストレージはSSD 512GBが搭載で、PCIe 3.0になります。最新モデルじゃないですが、かなり速いデータ転送速度があるので、十分だと思います。
また、M.2スロットがあるので、SSDの増設も可能です。ただし、増設したら保証が外れるのでご注意を。
グラフィックスはすべてRTX 30シリーズで、ローエンド~ミドルハイクラスの性能です。全モデルでレイトレとDLSS対応なので、ゲームがよりしやすくなっています。
ディスプレイは縦に長い16:10のアスペクト比で、FHD相当のWUXGAになります。輝度が350ニトと明るく、色域はクリエイターにも向いたsRGB 100%です。また、リフレッシュレートは165Hzとハイエンドモデル並みにぬるぬるです。
メモリに最新のDDR5が搭載しておらずSSDはPCIe 3.0もありますが、パソコンのコア性能はそこそこ高いですね。
その他のスペックはWindows 11 Home、Wi-Fi 6とギガビットイーサネット、そして高画質1080p FHD Webカメラが搭載、電源は170Wか230Wになっています。
インターフェイスは問題なく使える程度に搭載していますが、RTX 3060モデルのみThunderbolt 4がありません。なぜでしょう?
メモリとThunderbolt 4以外は突っ込むところもなく、高品質だと思います。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドゲーミングノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。
ハイエンドPCは2022年に入り、基本スペックが高く、欠点が減ってき、プラスアルファの性能が増えています。例えば最安値モデルでもリフレッシュレートが高い、Webカメラが高品質などです。
12世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | 120fps以上 |
〇 | × | × | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6 | メタル素材 | Thunderbolt 4 | |
〇 | × | △ |
全体的な性能は良いのですが、パソコンの速度にかかわるメモリとSSDが旧モデルになっています。
以前はリフレッシュレートが60Hzと低いものが普通に売られていて、「知らずに購入」したあとに、fpsが全然伸びないことに気が付いた人も多いと思いますが、本機種ではすべて165Hzになっているので、そんな心配は必要ありません。
IdeaPadゲーミングは初心者にも購入しやすいようにしているので、メモリなどである程度価格を下げる構成になっていますが、性能は高いです。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/IdeaPad Gaming 350i>
旧モデルのIdeaPad Gaming 350iとの比較です。旧モデルは量販店モデルで、公式サイトでは販売されませんでした。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | IdeaPad Gaming 350i | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Core i5-10300H Core i7-10750H |
メモリ | DDR4 16GB | |
ストレージ | SSD×2 | SSD+HDD |
ディスプレイ | WUXGA IPS sRGB 100% 16型 16:10 |
FHD IPS 15.6型 16:9 |
GPU | RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
GTX 1650 GTX 1660 Ti |
リフレッシュレート | 165Hz | 120Hz |
通信 | Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット | |
電源 | 170/230W | 135W |
重量 | 2.6㎏ | 2.2㎏ |
価格 | 14.2万円~ | 12.4万円~ |
変更点です。
・CPUが第10世代から12世代に
・SSDにPCIe 4.0が追加
・ディスプレイが16:10と縦に長くなり、sRGB 100%、輝度が350ニトになった
・GPUがGTXシリーズからRTX 30シリーズに
・WEBカメラがFHD画質に(以前はHD画質)
・筐体が大きくなり、排熱効率もアップ
・400g重くなった
メモリは以前と同じDDR4ですが、その他の点は全体的にすべての性能が上がっていますね。
IdeaPad Gaming 370iの特徴
上下左右のベゼル(画面の黒い枠)が細く、上部はノッチになっていますね。Webカメラなどがある部分のみ大きくしており、その他のベゼルが小さくしているので、よりおしゃれです。
寸法は
・幅 359.6㎜
・奥行き 277.8㎜
・高さ 20.9~25.9㎜
となっており、16インチとしては一般的な幅ですが、ゲーミングPC独特の形をしているので、奥行きと厚さは大きいです。
後ろに飛び出したようになっているので、奥行きが長いですね。まぁ、ゲーミングPCは筐体が大きい方がエアフローが良いので、問題ないと思います。
本機はデュアルファンに2方向吸気、そして4方向から排気し、冷却性能が向上しています。キーボードのキーの隙間と、底面にある通気口からフレッシュエアーを取り入れるので、温度も高くなりにくいです。
底面の通気口は普通サイズですが、こんな見えないところまでデザインにこだわっていますね。
左側面の排気口です。ちなみに、本機はゼロバンプヒンジと言う、「ヒンジが下に沈まない」仕様になっていますね。
背面です。これだけ通気口があれば、安心して楽しめますね。
通気口のライティングもカッコいいです。
ノッチ部分にはIDEAPAD GAMINGと刻印されており、ここでもこだわったデザインですね。
素材は樹脂素材を使用しています。
スピーカーは底面左右に配置しており、2Wになります。オーディオはここ最近多くのゲーミングPCに搭載している、Nahimicオーディオです。バーチャルサラウンド技術で、没入感のある音響を楽しめます。
Webカメラ
Webカメラは高画質FHD 1080pが搭載で、一般的なモデル(HD画質720p)よりもよりきれいな映像が相手に映し出されます。
顔出し配信をする人や、Web会議、オンラインレッスン時などカメラを使うことは多いと思いますが、そういったときに相手により良い印象を与えると思います。
また、プライバシーシャッターもあるので、Webカメラを使わないときは閉じておけば安心です。
キーボード
<出荷されるのは日本語キー>
キーボードは84キーで、ホワイトバックライトとテンキー付きです。カーソルキーが大きいので、使いやすいですね。
タッチパッドは120㎜×75㎜と「大きいな~」と言うわけじゃないですが、小さくもないです。
超高性能インテル12世代HシリーズCPU
Core i5-12500H | Core i7-12700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 96 |
ベースパワー | 45W | 45W |
Maxパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i9-10855H | |
Core i7-1165G7 |
Core i5でもRyzen 9 5900HX並みの性能で、Core i7に至っては20%ほど高い性能になっていますね。
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i5-12500H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i5-12500H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U |
グラフィックス
RTX 3060 Laptop | RTX 3050 Ti Laptop | RTX 3050 Laptop | |
アーキテクチャ | Ampere | ||
プロセス | 8nm | ||
CUDAコア | 3840基 | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 30基 | 20基 | 16基 |
Tensorコア | 120基 | 80基 | 64基 |
ブースト周波数 | 1283-1703MHz | 1035-1695MHz | 1057-1520MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ帯域 | 336Gbps | 192Gbps | 192Gbps |
メモリバス幅 | 192bit | 128bit | 128bit |
メモリ容量 | 6GB | 4GB | 4GB |
TDP | 105W | 85W | 85W |
RTX 30シリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、DLSSも対応です。リアルタイム レイトレーシングとは、光の反射などの動きをリアルタイムでシュミレートして描写する技術です。
レイトレーシングOFFの時は、ガラスや水溜りに反射がほとんど無いのですが、レイトレーシングをONにすると光の反射がリアルに表現され、現実世界の様に映し出されます。
またDLSSを使えば、画質を落とさずにフレームレートを上げることが出来ます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3070 Ti | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 | |
---|---|
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2060 Max-Q | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q |
性能的にRTX 3060はミドルハイクラス、RTX 3050と3050 Tiはローエンド~ミドルクラス下位と言ったところです。
ゲームのベンチマークスコア
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、RTX 3060 Tiの画質は最高画質、RTX 3050と3050 TiはFHD画質です。
RTX 3060 ゲームベンチマーク
青・・・FHD 赤・・・QHD
watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
PUBG |
RTX 3050 Ti ベンチマークスコア
オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質
Fortnite | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
Cyberpunk 2077 | |
PUBG | |
Call of Duty: Warzone | |
Red Dead Redemption 2 | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Rainbow Six Siege |
RTX 3050 ベンチマークスコア
オレンジ色・・・低画質 青・・・標準 赤・・・高画質
Fortnite | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
Cyberpunk 2077 | |
PUBG | |
Call of Duty: Warzone | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Rainbow Six Siege |
ディスプレイ
インチ 解像度 |
光沢/液晶 | アスペクト比 | 輝度 |
16インチ WUXGA |
なし/IPS | 16:10 | 350nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1200:1 | sRGB 100% | 178° | 165Hz |
WUXGA | フル・ハイディフィニション相当で、解像度は1920×1200ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
ディスプレイは16インチと大きく、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、17インチ並みの情報が表示されます。
Excelを使っている時なんかも、スクロールアップ/ダウンが少なくなるので、生産性がアップするし、ゲームでもより大きなフィールドが見れるので、プレイしやすいですね。
解像度はフルHD相当のWUXGA 1920×1200ドットで、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶になります。一般的なノートパソコンのコントラスト比は700~800:1ですが、本機は1200対1とかなり高いので、より力強い描写が可能です。
また、色域はクリエイター向けのsRGB 100%で、広い色域です。
<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>
一般的な色域のNTSC 45%と比べると、一目瞭然だと思います。より多くの色が描写されており、色鮮やかですよね。
また、輝度も350ニトと高く、明るい場所でもプレイしやすいです。
リフレッシュレートは165Hzとかなりぬるぬるプレイできますが、RTX 3050やRTX 3050 Tiだとここまでfpsが出るゲームも少ないので、そこまで恩恵を受けれません。ただし、画面リフレッシュレートが高いに越したことないので、これはこれで良いと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロット2つ・最大16GBになります。
メモリは旧モデルになっているので、残念です。最新のDDR5だったらよかったですね。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機にはSSD PCIe 3.0が搭載で、旧モデルですがデータ転送速度はかなり速いです。また、M.2スロットの空きが1つあるので、増設も可能です。ただし、その場合は保証が外れます。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
通信
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
有線は、最大1ギガビットのイーサネットが搭載です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル・71Whrで、最大バッテリー駆動時間は約11時間となります。ただし、これはローカルディスクに入ったFHDの動画を150ニトで再生した場合なので、ゲームをするとこんなに長持ちしません。
外出先でやる場合は、充電アダプターも持って行った方が良いと思います。
また、電源はRTX 3050と3050 Tiには170W、RTX 3060は230Wになっています。
インターフェイス
背面インターフェイスは左から、HDMI、RJ45、Thunderbolt 4(RTX 3060モデルはUSB 3.2 Gen2 Type-C DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)、電源コネクタになります。
左側面はUSB 3.2 Gen 1と、マイク/ヘッドフォンジャックになります。
右側面は、USB 3.2 Gen 1のみです。
排気口が両側面にあるので横のインターフェイスは少ないですが、その分、背面にまとめられているので、デスクも散らかりにくいと思います。
USB 3.2 Gen 1は最大データ転送速度は5Gbps、Gen 2は10Gbps、そしてThunderbolt 4には以下のような特徴があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。また、Premium Care、もしくはLegion Ultimate Supportにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
Legion Ultimate Supportは標準じゃなく、保証をアップグレードして追加でき、「ゲーミングに特化した24時間サポート」になっています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
ライバル機種
<左から本機種・IdeaPad Gaming 370 AMD・Legion 570i>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | IdeaPad Gaming 370 | Legion 570i | |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
Ryzen 5 6600H Ryzen 7 6800H |
Core i5-12500H Core i7-12700H |
メモリ | DDR4 16GB | DDR5 16GB | DDR5 32GB |
ストレージ | SSD×2 | SSD×2 | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
RTX 3050 RTX 3050 Ti |
RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 |
ディスプレイ | WUXGA IPS 16:10 |
WUXGA IPS 16:10 |
FHD/2.5K IPS 16:9 |
リフレッシュレート | 165Hz | ||
通信 | Wi-Fi 6 ギガビット |
Wi-Fi 6/6E ギガビット |
|
電源 | 170/230W | 170W | 230/300W |
重量 | 2.6㎏ | 2.6㎏ | 2.4㎏ |
RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070 |
14.2万円~ 16.6万円~ 16.4万円~ ― |
13.7万円~ 15.3万円~ ― ― |
― 15.0万円~ 17.9万円~ 23.3万円~ |
CPUにこだわりがなければ、AMDモデルの方が価格が安く、なぜだか、RTX 3050 Tiモデルは上位モデルのLegion 570iの方が安いです。
ただし、Legion 570iのみ画面アスペクト比が16:9なので、比べると小さく見えます(16:10の方がより多くのフィールドを見ることができます)。同じく、Legion 570iのみメタル筐体で、IdeaPad Gamingは樹脂素材になります。メタルの方が高級感はありますね。
また、本機のみDDR4を搭載しているので、他のモデルの方がコスパが高いですね。
・RTX 3060モデルを買うなら、本機が一番。
・RTX 3050 TiモデルならLegion 570i!
・RTX 3050モデルならAMD搭載モデルが一番。
まとめ
良い点
・最新のインテル12世代CPU搭載でハイスペック
・SSDの増設が可能
・画面比が16:10で、17インチ並みの情報が表示される
・ディスプレイが高品質でクリエイターにも合う
・スペックの割に低価格
・Thunderbolt 4搭載(RTX 3060以外)
・WEBカメラが高画質のFHD
・カーソルキーが大きく操作しやすい
・冷却性能が高い
残念な点
・メモリが旧モデルのDDR4
・RTX 3060モデルにThunderbolt 4がない
総合評価
CPUは最新のインテル12世代・Hシリーズが搭載と高い性能で、グラボも3種類から選べるので、予算ややりたいゲームに合わせてスペックを選べます。
パソコンのコア性能であるCPUやメモリ・SSDは総合的に中の上クラス、グラフィック性能はローエンドからミドルハイクラスとなっています。中量級ゲームをメインにする人に向いています。
ディスプレイは16インチと大きく、アスペクト比が16:10とより多くの情報が一目で見て取れ、輝度やコントラスト比も高く、色域が広いsRGB 100%、リフレッシュレートも165Hzと、「なんでそんなにここにお金かけてるの?」と言うくらい高品質です。
本音を言えば、ディスプレイも大事ですが、そこよりもメモリにDDR5を搭載してほしかったですね。
初めてのゲーミングPCとしてや、軽いゲームをメインにする人に合う機種で、クリエイティブワーク、もしくはビジネス用途でも使いやすいスペックになっています。オールラウンダーなゲーミングPCですね。