IdeaCentreのゲーミングエディションシリーズは、LenovoのゲーミングPC・Legionシリーズの様にこてこてのゲーミングPCという外観じゃなく、スマートな外観になっています。
オフィスにもリビングにも合う外観で、ゲーミングエディションなので高性能デスクトップになります。
詳しいことは後述していますが、「がっつりゲームをする人向けではなく、動画編集やゲームを時々する人、高性能の普段使いPCが欲しい人」に合う機種です。
追記)
後継モデルのIdeaCentre Gaming 550iが販売開始しました!同じ価格帯でスペックが上がっているので、こちらもどうぞ。
Contents
Lenovo IdeaCentre T540 ゲーミングエディションのレビュー
<マウス・キーボード付属、モニターは別売り>
CPU | Intel core i5-9400 Intel core i7-9700 |
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メモリ | 8GB、16GB(最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大512GB+HDD 最大2TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 NVIDIA GeForce GTX 1660 NVIDIA GeForce GTX 1660 Super NVIDIA GeForce GTX 1660Ti |
無線LAN | 有り |
Bluetooth | 有り |
光学ドライブ | 無し |
同梱 | マウス・キーボード |
サイズ(幅・奥行・高さ) | 145x303x366㎜ |
重さ | 6.2㎏ |
電源 | 310W 80PLUS BRONZE |
保証 | 1年間 |
価格 | 8.7万円~ |
注)搭載できるグラフィックボードの種類が増えました!
パソコンの頭脳であるCPUは高性能のIntel core i5かi7が搭載できるので、ほとんどの用途に心配のない高性能モデルです。
メモリも8GBか大容量の16GBモデルもあるので、安心してゲームもプレイできるし、4K画質で編集する人は32GBに増設もできます。
ストレージも最大で2TB HDD+256GB SSDが選べるので、大容量です。ストレージが足りないなんて言うことはほとんどないと思います。
最大の特徴であるグラフィックボードは、ミドルクラスのNVIDIA GeForce GTX 1660 Super搭載なので、パワフルです。がっつりゲームも出来ますね。
と言いたいところなのですが・・・、本機種でがっつりゲームをするには電源の容量が不安なんです。なので、「動画編集や時々ゲームをする人、高性能の普段使いPCが欲しい人」向けの機種になります。
Lenovo IdeaCentre T540 ゲーミングエディションの特徴
ミネラルグレーの筐体で、青色LEDが前面にあるのでおしゃれですね。左側面にも排気口があるのでエアフロ―も良さそうです。
寸法は幅145㎜、奥行き303㎜、高さ366㎜と若干小型な筐体です。重さもたったの6.2㎏なので、机の上に置いてもそこまで邪魔にならないと思います。
インターフェイスは種類が豊富で、困ることは無いと思います。
- 前面・・・USB 3.0が4つ、USB 3.0 Type-C、マイクロフォン、オーディオ/マイクコンボがそれぞれ1つづつ
- 背面・・・USB 2.0が4つ、オーディオポート、イーサネットコネクター(LANケーブルポート)が1つづつ
- グラフィックボード・・・DisplayPort、Dual link DVI-D、HDMIが各1つづつ
Dual Link DVI-Dはアナログ・デジタル兼用で、通常はなにかしらの理由があってアナログで表示したい場合に使います。
電源
先ほどから言っている電源ですが、本機種では「310W 80PLUS BRONZE」搭載です。この意味は、最大供給電力が310Wの82%~85%なので、最大で約254Wの電力供給が可能です。
Ideacentre T540 ゲーミングエディションの最大消費電力を計算したところ、約243W必要になります。(目安なので正確な消費電力は若干の誤差があると思います)
ギリギリなんです。なんでギリギリだといけないかと言うと、人間も同じですが、100%の力で走るより50%の力で走ったほうがより長い距離を走れますよね。
パソコンも同じで、フル稼働じゃなく余裕があったほうが長持ちするし、より良いパフォーマンスが出来るんですよね。
なので初めから言っているように、「動画編集や時々ゲームをする人、高性能の普段使いPCが欲しい人」向けの機種になります。
ゲームが出来ない様に聞こえるかもしれませんが、ゲームも快適にプレイできるので、誤解のない様に。
ゲームをしなければ最大電力が必要な事もほとんどないので、そこまで心配もいりません。
もし、「がっつりゲームをするよ」という人は、同じ金額(8.2万円~)でより高い電源のゲーミングPC・Legion T550iや、IdeaCentre 720 ゲーミングエディション(8.9万~)がおすすめです。
動画編集もしない、ゲームもしない、でも高性能のパソコンが欲しい人は、Ideacentre T540はおすすめですよ!
CPU
Intel core i5-9400 | Intel core i7-9700 | |
開発コード | Coffee Lake | Coffee Lake |
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 6/6 | 8/8 |
ベースクロック | 2.9GHz | 3.0GHz |
ターボブースト時 | 4.1GHz | 4.7GHz |
キャッシュ | 9MB | 12MB |
TDP | 65W | 65W |
CPUは第9世代のCPUで、現在販売されている第10世代の同シリーズと比べると、30~40%ほどの性能の差があります。(先ほど紹介したLegion T550iは最新世代のCPUになっています)
[visualizer id=”12573″ lazy=”no” class=””]Intel core i5-9400のスコアは9609と標準より上の性能なので、サクサク快適にパソコンが使えます。Core i7-9700に至っては13896とかなり高い性能になっています。
第9世代とは言えハイエンドモデルのCPUなので、どちらを選んでも快適に使えますね。
ちなみに本機種搭載の第9世代CPUはシングルスレッドで、コア6(8)に対しスレッド6(8)になっています。4コアが標準的な大きさなので、どちらもより高い性能があります。
コア数が高いと同時に処理できるデータ量が上がるので、パソコンもより快適に動く仕組みです。
ゲーミングPC一覧も併せてどうぞ!
グラフィックス
NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | |
GPUアーキテクチャ | Turing Shaders |
CUDAコア | 1408 |
Gigaレイ/秒 | 無し |
ベースクロック | 1530MHz |
ブーストクロック | 1785MHz |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB |
TDP | 125W |
GTX 1660 SuperはDirectX 12API、OpenGL 4.6にも対応しているので、画像・動画編集ソフトにも対応しています。CUDAコアも1408基と多いので、高性能のミドルクラスグラフィックボードになります。
[visualizer id=”12577″ lazy=”no” class=””]リアルタイムトレーシング対応のRTXシリーズと比べる性能は落ちますが、この価格で、スコアも15498とかなり高性能なので、コスパが高いグラボです。
ゲームベンチマークスコア
下のグラフは各ゲームのベンチマークスコアで、単位はfps(リフレッシュレート・1秒間に更新できるコマ数)です。60以上は「快適」で、20くらいになるとカクカクしてゲームも出来ません。
[visualizer id=”9579″ lazy=”no” class=””]重たいゲームは中画質もしくは低画質でのプレイになりますが、中量級のゲーム、エイペックスやフォートナイト、FF14などは高画質でも快適にプレイできます。
GTX 1650、GTX 1660、そしてGTX 1660Tiモデルも出たのでこちらも参考にどうぞ。(GTX 1660はすぐに追加します)
[visualizer id=”13132″ lazy=”no” class=””] [visualizer id=”13151″ lazy=”no” class=””]メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより大きなファイル、より多くのファイルが扱えます。
8GB、16GBから選べ、メモリスロットが2つなので最大32GB(16GBx2)に増設できます。
8GBでもそこまで問題ないですが、余裕があるなら16GBをおすすめします。動画編集をする人は最低16GBあったほうが、パソコンもサクサク動きます。
ストレージ
ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)のみ搭載と、SSD+HDD(ハードディスクドライブ)のデュアルストレージの2種類があります。
SSDのみを選んだ場合は3.5型のストレージベイが1つ空いているので、自分で増設も可能です。
ちなみにSSDはM.2 PCle-NVMeになり、データ転送速度がかなり速いので、パソコンの起動・ゲームの起動、ロード時間もかなり速くなります。
本機種搭載のSSDはHDDに比べ数十倍の転送速度があるので、何をするにしてもパソコンの動きは軽快ですよ。
モニター
本機種にはマウスとキーボードは付属なので、必要なものはモニターだけになります。
こちらはゲーミングモニターではないですが、高画質・23.8型の大画面、価格も1万1770円と比較的安く購入できます。
そこら辺の安いモニターと違いベゼル(画面の枠)が細いので、おしゃれだし、単純に見やすいです。
液晶 | FHD、1920x1080 VA WLED液晶 |
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輝度 | 250nit |
その他 | フリッカーフリー、ブルーライト軽減既往付き |
こちらはゲーミングモニターのLenovo G24-10で、ゲーミングモニターだけあって高性能です。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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TN液晶 | 視野角が狭く、横からモニターを見ると薄暗く見える角度もある |
WLED液晶 | 色純度が高いので発色が良く、軽量、視野角が広い |
リフレッシュレート | 144Hz・1秒間に切り替わるフレームの数。大きければ大きいほど滑らか描写になる。144Hzは性能が高い |
応答速度 | 1ms(0,001秒) |
輝度 | 300nit・ディスプレイの明るさを表す。250前後あれば標準 |
インターフェイス | HDMI, Display Port, ヘッドフォン |
チルト | モニターの傾き可能角度・前5度、後ろ22度傾けることが可能 |
フリッカーフリー | フリッカー(画面のちらつき)がない(出にくい) |
ブルーライト軽減機能 | モニターから出る青い光(ブルーライト)は、長時間みると目が疲れるため、ブルーライトが軽減できる機能付き |
AMD Radeon FreeSyncテクノロジー搭載 | 遅延のない滑らかな描写が可能 |
保証 | 3年間 |
まとめ
本機種IdeaCentre T540 ゲーミングエディションは、価格の割に高性能ですが、ゲームに向いているパソコンとは言えません。
当然ゲームは出来ますが、電源フルパワーで1年使ったら・・・どうでしょうね?やったことないので分かりませんが、良いアイデアではないですよね。
ただし、ゲームはあまりしない人で高性能パソコンが欲しい人は問題なく使えるので、検討してみても良いと思います。
ゲームをするなら、Legion T550iや、IdeaCentre 720 ゲーミングエディションがおすすめです。