Lenovo IdeaCentre Gaming570iのレビュー

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本機は家電量販店向けに2022年6月に発売された機種ですが、2023年4月に公式サイトでの販売も始まりました。2022年のスペックですが、全体的にほどほど良い性能で、軽量~中量級ゲームをする人に合います。

もしくは、筐体があまりゲーミングPCっぽくないので、ゲームもクリエイティブワークもするというクリエイターにも合いますね。

スペック [usr 3.9]
コスパ [usr 4.5]
総合評価 [usr 4.0]

 

Lenovoでは1/9まで年末年始セールを開催中で、PCなどが安~くなっています。

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IdeaCentre Gaming570iのスペック

CPU Core i5-12400F
Core i7-12700F
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 512GB/1TB
グラフィックス GTX 1660 Super
RTX 3060
OS Windows 11 Home
通信 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6
寸法(幅×奥行×高さ) 170 × 304 × 376mm
重さ 約8.4㎏
電源 500W
標準保証 1年間
付属 キーボード、マウス
価格 99,880円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第12世代で、性能が高いCore i5かi7になっています。末尾がFのモデルですが、これは内蔵グラフィックがないCPUになり、ゲーミングPCなどグラフィックボードが搭載した機種に使用されることが多いです。ちなみに、末尾が無印のCore i7-12700や、Core i5-12400と性能差はありません。

メモリはDDR4-3200MHzで、公式サイトでは最大16GBで販売、自分で増設する場合は最大32GBにできます。ゲーミングPCにしてはと言うか、デスクトップにしては小さく、ビギナー向けのスペックですね。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、3.5インチベイが2つ空いており、HDDは最大2基追加ができます。ここ最近HDDの価格も下がっており、8TBでも1.5万円くらいからあるので、手軽に大容量にできます。

グラフィックスは懐かしのGTX 1660 Superか、ミドルクラスのRTX 3060が搭載可能です。GTX 1660Sは今更感がありますが、コスパが高いので時々採用されていますね。

どちらもそこそこの性能があり、GTXは軽めのゲームを、RTXは中量級のゲームができます。

その他のスペックはWindows 11 Homeが搭載で、なんと、ワークステーションやハイエンドゲーミングPCに搭載される2.5ギガビットイーサネットに対応、そして無線もWi-Fi 6に対応しています。

なんか、GTX 1660Sだけ時代遅れ感がありますが、その他のスペックはすごいですね。電源も500W 80PLUS Platinumと高品質なので、安心して使えます。

 

 

公式サイト

旧モデルとの比較

Lenovo IdeaCentre Gaming 570iと550i<左/本機種・右/IdeaCentre Gaming550i>

旧モデルのGaming 550iとの比較で、旧モデルはちょっと古めのスペックです(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
CPU Core i5-12400F
Core i7-12700F
Core i5-10400
Core i7-10700
メモリ DDR4-3200MHz 32GB DDR4-2933MHz 32GB
ストレージ SSD ×1+HDD ×2 SSD ×1+HDD ×1
GPU GTX 1660 Super
RTX 3060
GTX 1650 Super
RTX 2060
通信 Wi-Fi 6、2.5Gbe Wi-Fi 6、1Gbe
電源 500W 380W
重量 8.4㎏ 11.6㎏

主な変更点です。

・CPUが12世代に
・メモリ周波数が上がった
・HDDが最大2台搭載可能
・グラボが高性能になった
・イーサネットが2.5ギガビット対応
・電源が大きくなった
・軽くなった

 

こちらは、グラボの性能を表すFire Strikeスコアです。GTX 1660Sはギリミドルクラスで、RTX 3060はミドルクラスの性能です。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

RTX 3060  19639
RTX 2060  16853
GTX 1660S  14294
GTX 1650S  10745

 

 

IdeaCentre Gaming570iの特徴

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 左斜め前から

正面に2Dと3Dのストライプが入り、洗練された見た目ですね、こてこてのゲーミングPCに見えないので、動画編集などのクリエイティブワークをする人にも合うと思います。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 前面インターフェイス

この前面パネル部に80㎜のファンが1つあり、背面には92㎜が1つあります。内部には空気をを遮るものがあまりないので、エアフローも良さそうです。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 左側面

左側面にも、通気孔があります。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 右側面

右側面には、通気孔はありません。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 天面

天面です。ハイエンドPCは天面にも通気孔があることが多いですが、本機にはないので、足を置いてゲームもできます(笑)。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 底面

底面です。ゴム足もあり、床を傷つけることはありません。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 右斜め前から

寸法は

・幅 170㎜
・奥行 304㎜
・高さ 376㎜

で、17Lの筐体です。ミニタワーにしてはちょっと高いですが、ミドルタワーにしてはかなり小さいサイズです。

拡張性は乏しく、

・PCI Express x16が1つ(空き0)
・PCI Express x1が1つ(空き1)
・M.2 2230が1つ(空き0)
・M.2 2280/2242が1つ(空き0)
・3.5インチベイが2つ(空き2つ)
・メモリスロット2つ

になります。ただし、HDDが2つ搭載できるので、多くのゲームやデータを保存することも可能です。

 

 

CPU

Core i5-12400F Core i7-12700F
製造プロセス 10nm
Pコア 6 8
Eコア 4
スレッド 12 20
キャッシュ 18MB 25MB
Pコア
最大/基本クロック
4.4/2.5GHz 4.8/2.1GHz
Eコア
最大/基本クロック
3.6/1.6GHz
ターボブースト 4.4GHz 4.9GHz
Base Power
Max Power
65W
117W
65W
180W

Core i7-12700Fは高性能のPコアと省電力のEコアを搭載しており、ハイパフォーマンスと省電力性を兼ね揃えたプロセッサーです。Core i5はEコアはありませんが、6コア12スレッドと多コアです。

こちらはPassmarkスコアの測定結果です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900  38272
Ryzen 9 5900  34721
Core i7-12700K  34206
Core i7-12700F  31860
Core i9-11900  23574
Core i5-12600  21092
Core i7-11700  21306
Core i5-12400F  19801
Core i5-11400  17556
Core i3-10105  9007

インテル12世代は消費電力が高いので、CPU性能はかなり高く、消費電力も高いですね。

 

 

グラフィックス

RTX 3060 GTX 1660S
GPUアーキテクチャ Ampere Turing
プロセス 8nm 12nm
CUDAコア 3584 1408
RTコア 28
Tensorコア 112
ベースクロック 1320MHz 1520MHz
ブーストクロック 1777MHz 1785MHz
メモリタイプ GDDR6 GDDR6
メモリ容量 12GB 6GB
メモリバス帯域幅 360GB/s 192Gbps
TDP 170W 100W

ご存じのように、レイトレやDLSSが使用できるのはRTXシリーズになり、GTX 1660 Superでは使うことができません。

レイトレーシング

NVIDIA GeForce RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシングが可能で、3Dの描写が現実世界のように見えます。「レイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。

DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです

Fire StrikeTime Spy

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090  33320
RTX 3080  30416
RTX 3070 Ti  28732
Radeon RX 6700 XT  28057
RTX 2080 Ti  26922
RTX 3070  26506
RTX 3060 Ti  23512
RTX 2080S  23463
RTX 2070S  21453
RTX 3060  19639
RTX 2060  16853
RTX 3050  14345
GTX 1660S  14294
GTX 1650S  10705

Time Spy

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3090  18127
RTX 3080  16005
RTX 3070 Ti  13709
RTX 3070  12664
Radeon RX 6700 XT  11901
RTX 2080S  11199
RTX 3060 Ti  11013
RTX 2070S  9846
RTX 3060  8721
RTX 2060  7431
RTX 3050  6473
GTX 1660S  6129
GTX 1650S  4818

 

ゲームのベンチマークスコア

スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、解像度はFHDです。

RTX 3060 ゲームベンチマーク

青・・・高画質 赤・・・最高画質

Watch Dogs Legion  95
 59
Horizon Zero Dawn  118
 100
Red Dead Redemption 2  73
Assassin’s Creed Odyssey  77
Monster Hunter World  110
 90
Far Cry New Dawn  115
 102
Cyberpunk 2077  75
 64
Apex Legends  135
Apex Legends  180

 

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR4-3200MHzで、公式サイトでは最大16GB(8GB×2)の販売、自分で増設する場合は最大32GBにできます。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、ゲームのロード時間も速く、パソコンの起動も速いです。また、3.5インチHDDの増設も可能です。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

2.5ギガビットイーサネットとWi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

イーサネットは、なんと2.5ギガビットに対応です!通常のイーサネットは1ギガビットなので、かなり安定した高速回線で通信が可能です(ただし、インターネット契約回線による)。これ、ARやVRを使うような機種に搭載されるのですが、本機に搭載しているのはすごいですね。

 

 

電源

パソコンの電源の種類

パソコンの電源には種類があり、それぞれ変換効率が異なります。変換効率が良いものは電気代も浮くし、正しいものを使っていたら負荷をかけないで十分な電力が供給できるので、電源ユニットの寿命も延びます。

本機搭載の電源は500W 80PLUS Platinumと高品質です。

  • 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
  • 80PLUS Silver・・・85~88%
  • 80PLUS GOLD・・・87%~90%
  • 80PLUS Platinum・・・90~92%
  • 80PLUS Titanium・・・92~94%

なんでしょうね、この機種は。GTXが搭載しているかと思えば、電源はPlatinumで2.5ギガビットイーサネットに対応していたりと、面白い機種です。

 

 

インターフェイス

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 正面

前面にはUSB 3.2 Gen 1、Gen 2が1つずつ、USB 3.2 Gen 1 Type-Cが1つ、そしてコンボジャックが1つあります。

 

Lenovo IdeaCentre Gaming570i 背面

背面にはUSB 2.0が4つ、HDMI、VGA、そしてLINE出力になり、各グラフィックボードに以下のポートがあります。

GTX 1660 Super DVI、HDMI 2.0b、DP 1.4
RTX 3060 DP 1.4a×3、HDMI 2.1

 

必要十分なインターフェイスだと思います。

 

モニター

モニターをお探しの人は、こちらも併せてどうぞ。

 

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サポート・保証

Lenovo サポートと保証

Lenovo Legionのサポート

Lenovo製品には標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

引き取り修理とは、万が一の際にLenovo指定業者がPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後、郵送してくれるサービスで、保証期間内は郵送費などは無料です。

また、Legion Ultimate Support(最長4年まで延長可)という「ゲーミングに特化した24時間サポート」も1年付いており、このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

 

 

ライバル機種

GTXが搭載とはいえ、10万円を切るゲーミングPCはあまりなく、ちょっと価格が上がりますが、上位モデルのLegionをご紹介します。

 

Legion Tower 5 gen 8(AMD)

Legion Tower 5 gen 8(AMD)Ryzen 7000シリーズ搭載機種で、メモリやSSDも最新スペックです。グラフィックスはRTX 3060 Tiが搭載で、ホビーユーザーであれば十分な性能です。ほとんどのタイトルはプレイできると思います。

APU Ryzen 5 7600
Ryzen 7 7700
Ryzen 7 7700X
Ryzen 9 7900
標準メモリ DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB)
ストレージ SSD 512GB(最大SSD×3+HDD×2)
グラフィックス RTX 3050
RTX 3060 LHR
RTX 3060 Ti LHR
LAN 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E
拡張スロット/ベイ 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0、M.2 PCIe SSD用(3つ/空き2)
冷却 空冷
重さ 最大14㎏
電源 500W 80PLUS Silver/850W
価格 18.9万円~

レビュー

 

Legion Tower 5i Gen 8

Legion Tower 5i Gen 8インテル13世代CPU搭載で、最高でCore i9-13900のモンスターCPUが搭載できます。メモリやSSDも2023年最新で、LANはワークステーションに採用されることがある2.5ギガビットイーサネットに対応です。グラボはRTX 3060 Tiでミドル(~ミドルハイ)クラスで、ホビーゲーマーには十分すぎるスペックになっています

CPU Core i5-13400F/13400
Core i7-13700F/13700
Core i9-13900
標準メモリ DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB)
ストレージ SSD 512GB(M.2スロット2つ)
グラフィックス RTX 3050
RTX 3060 LHR
RTX 3060 Ti LHR
RTX 4070 Ti
LAN 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E
拡張スロット/ベイ 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0
重さ 最大14㎏
電源 500W 80PLUS Silver
850W 80PLUS Platinum
価格 17.2万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・10万以下からと安い!
・そこそこ高い性能
・2.5Gbeに対応
・電源が高品質80PLUS Platinum

残念な点

・安いが、2023年にGTXシリーズを買うのは気が引ける

 

総合評価

レビューした感じちょっと不思議な機種ですが、グラボのGTX 1660S以外は問題ない普通のスペックです。GTXも悪くないのですが、今はRTX 40シリーズと言って3世代先のグラボが販売されているので、安いとはいえ「今更感」があります。

RTX 3060搭載モデルは14万円台からとこちらもコスパが高く、これであれば、当サイトもおすすめします。

 

 

公式サイト

 

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