IdeaCentreは家庭用デスクトップパソコンとして有名ですが、そのアイデアセンターにゲーミングエディションもあるんですね。
とは言っても、パソコンにグラフィックボードと高性能のCPUを搭載したらゲームが出来るので、「ゲーミングエディション」になるのですが。
何が言いたいかと言うと、ゲーミングPCみたいに「こてこてのゲーム用PCの見た目」をしていない高性能モデルという事なんです。
リビングにパソコンを置くのでゲーミングPCの見た目が嫌だという人や、仕事で使ったり、家族で共有するのでおしゃれな見た目のゲーミングPCが欲しい人に、おすすめの機種です。
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Lenovo IdeaCentre 720 ゲーミングエディションのレビュー
CPU | Intel core i5-9400F Intel core i7-9700 |
---|---|
コア/スレッド | i5)6/6 i7)8/8 |
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | HDD 最大2TB SSD 最大1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
OS | Windows 10 Home |
無線LAN | 搭載(IEEE 802.11ac/a/b/g/n) |
有線 | あり(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T) |
モニター | モニターセットもあり |
光学デバイス | DVDスーパーマルチドライブ |
サイズ | 165x325x376㎜ |
重さ | 9㎏ |
保証 | 1年間 |
同梱 | マウス・キーボード |
価格 | 8.9万円~ |
レビュー | [usr 4.5]/189件 |
デスクトップなのでノートパソコンよりも性能が高くて、安いですね。
パソコンの頭脳であるCPUは、ミドルクラスのCore i5か、ハイスペックモデルのCore i7が搭載です。
一番重要なグラボはNVIDIA GeForce GTX 1650とエントリーモデルが搭載なので、中量級ゲームをメインにする人におすすめです。もちろん重たいゲームも低画質にすれば出来るので、ご心配なく。
メモリは16GBまで搭載のモデルがありますが、仕様書には最大32GBと記載されているので、保証の範囲内でメモリの増設(16GBx2)が出来ますね。
ストレージがちょっと気になるのですが、SSDとHDDのデュアルストレージのモデルもあれば、HDDのみのモデルもあります。HDDはデータ移動が速くないので、毎日がっつり使う人はSSD付きがいいですね。(もしくは自分でSSDを増設するかです)
性能はグラボが付いているので中の上クラスですが、8.9万円からとかなり安く販売されています。また、マウスとキーボードも付いているし、モニターがセットになったモデルもあるのでお得ですね。
本機種は3Dゲームをする人や、動画編集をする人向けのハイスペックPCになります。
Lenovo IdeaCentre 720 ゲーミングエディションの特徴
デスクトップパソコンを買う時は通常、パソコンにモニターに、マウス、キーボードと4つ購入しなくちゃいけなくてそれぞれ自分で探さなくちゃいけないのですが、IdeaCentre 720ではセット販売もされているので、楽です。
楽ですが、セットで購入すると+1.9万円なのですが、別途同じモニターを購入したら1万1770円なので別途購入した方が安いです。(もしかしたらセール中だけ割引になっているかもしれません)
セット販売のディスプレイはLenovo L24eで、ベゼル(画面の黒い枠)がかなり小さい23.8型の大画面ディスプレイです。
FHD(フル・ハイディフィニション)VA WLED液晶 光沢なしで、画質の良い液晶になっています。
フル・ハイディフィニションは1920x1080の解像度で、VA WLED液晶は視野角が広いので、画面を横から等違う角度から見てもきれいに見えます。
ただし本格的にゲームをする人は、リフレッシュレートが高いゲーミングモニターを購入した方がいいです。(こちら→ゲーミングモニター)
動画編集がメインの人はセットのモニターでも大丈夫なので、下記の公式リンクで別途購入しましょう。
外観のカラーは2色で、前面がシルバー、上部と側面が黒になっています。
寸法は横165㎜、奥行325㎜、高さ376㎜と小型で、デスクトップパソコンの平均の重さは10㎏~15㎏なのですが、IdeaCentre 720は9㎏と軽いので、机の上に置いても邪魔になりにくいサイズですね。
パソコンの前面にはUSBやメディアカードリーダーなどがあるのですが、マグネット式のドアを開閉して使えるので、やはり机の上に置いてもすっきりして見た目が良いです。
本体ケース(筐体)を開けるための工具がいらないので、メンテナンスやメモリの増設やプロセッサーなどのカスタマイズもしやすいです。
ちなみにこれだけ大きな筐体なのに、空き拡張ベイはありません。増設は一切できないです。
CPU(プロセッサー)
CPUはパソコンの頭脳で、一番重要なパーツの一つになります。
- Intel Core i5-9400F(6コア6スレッド)
- Intel Core i7-9700(8コア8スレッド)
下のグラフは、パソコンの性能を表すPassmarkスコアの比較表です。
[visualizer id=”11480″ lazy=”no” class=””]本機種搭載のCore i5は、スコアが9600とそこそこ良い性能ですね。ゲームをするにも十分な性能です。
Core i7は約1万4000と性能が高いので、まぁ、困る事はまずないと思います。これだけ性能が高いと、パソコンもサクサク動きますね。
また、CPUの性能でコアとスレッドがあるのですが、数字が大きいとより多くのデータを同時に扱うことが出来ます。
上の画像はちょっと極端な例ですが、例えば2コアのパソコンだったらYoutubeとグーグルを使ったら容量がいっぱいで、エクセルを開くと時間がかかるのですが、4コアだったら単純に倍の事が同時にスムーズにできるんです。
本機種はi5が6コア6スレッドで大きめですが、i7は8コア8スレッドで結構大きいので、がっつり使う人はi7が良いですね。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいと大きなファイルが快適に扱えたり、同時に複数の作業がやりやすくなります。
IdeaCentre 720は、8GB(4GBx2)と16GB(8GBx2)になります。普段使いの人であれば8GBもあれば十分ですが、がっつり使う人は16GB、もしくはメモリを増設して最大32GBまでできます。
ゲームを快適にやるなら、16GBは欲しいですね。
メモリはDDR4 2666MHzで、メモリスロットは2つです。最大32GBまで搭載できます。
ストレージ
ストレージはデータの保管場所で、パソコンのスピードにも関係があります。
本機種にはHDD 最大2TB・SSD 最大1TBが搭載でき、デュアルストレージ(SSDとHDD両方搭載)も可能です。
HDDは7200rpmのSATA回線なので、最大データ転送速度は6GBになります。SSDはM.2 PCIe NVMeで、最大32GB/秒のデータ転送速度があります。(理論値なので実際はここまで出ません)
HDDのみのモデルにはOptaneメモリー16GBが付いているので、良く使うソフトやデータは素早く表示されます。
Optaneメモリとはストレージのキャッシュメモリで、超簡単に言うとこんな感じになります。
Optaneメモリー無しはクリックした後にデータを探しに行き、見つけたら開きますが、Optaneメモリーは良く使うデータがキャッシュ(記憶)されているので、クリックしたらキャッシュされたものが表示されるという仕組みです。
一言で言えば、「速い」という事です。
ただし、HDDはSSDに比べデータ転送速度が遅いので、基本的にSSD搭載モデルを選んだ方がいいです。
グラフィックス
動画編集や3Dゲームをする時に必要なグラフィックボードは、NVIDIA GeForce GTX 1650になります。
エントリークラスの位置づけですが、重量級ゲームも低画質ならできるものが多いです。
下のグラフはグラフィック性能を測る、Fire Strike Graphicsのベンチマークスコアです。(グラフをタップすると数値が表示されます)
[visualizer id=”15229″ lazy=”no” class=””]下のグラフはゲームをプレイした時のベンチマークスコアで、単位はfps(フレームレート・1秒間に更新されるコマ数)になります。fpsが60以上であれば「快適」で、以下になると快適にできないゲームもあります。スコアが20くらいになるとカクカクでまともにプレイが出来ません。
[visualizer id=”11488″ lazy=”no” class=””]重量級のFinal Fantasy 15やRed Dead Redemption 2などは、低画質だと60fpsを超えてきますが、標準画質や高画質だとプレイがしにくいですね。
中量級のPUBGやFortniteなどはぎりぎり高画質でプレイしても、「快適」にプレイできます。
かなり重いゲームをする人は必要になったらグラボを変えるか、本格派ゲーミングPCのLegion 550Tiがおすすめです。
インターフェイス
- USB 2.0 x 4
- オーディオポート
- イーサネットコネクター(LANケーブルポート)
- DisplayPortx3
- HDMI
- DVI
パソコン前面には、以下のものが付いています。
- USB 3.1 x 2
- USB 3.0 x 2
- USB 3.0Type-C
- マイクロホン
- オーディオ/マイクコンボ
- 光学ドライブ
外部ディスプレイにはHDMIかDiplay Port、DVI端子が使えるので、色々な端子のモニターに対応しています。
HDMIで外部ディスプレイに接続する際は、4K接続のリフレッシュレートは60Hz、FHDだと240Hz換算になります。Display Portは8K接続で60Hzになります。
まとめ
IdeaCentre 720はゲーミングPCというよりも、ゲームも出来る高性能デスクトップなので、ゲームに限らず動画編集をする人や、単純に快適に使いたいから高性能パソコンが欲しいという人におすすめです。
ただしゲーム目的で買う人は、本格派ゲーミングPCのLegionシリーズがおすすめです。