普段使いモデルのIdeaCentreですが、ビジネスモデル以上じゃない?というくらいところどころスペックが高く、この機種が6万円台からと驚きの価格設定です。
2.5ギガビットのLANに対応しており、NASなどを使う人にも使いやすい機種です。
当サイトの評価は、この様になりました。
スペック | [usr 4.4] |
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コスパ | [usr 4.9] |
総合評価 | [usr 4.9] |
普段使い用としてはハイスペックで、とにかく価格が安いので、この様な高評価になりました。
Contents
IdeaCentre 570iのスペックレビュー
CPU | Core i3-12100 Core i5-12400 Core i7-12700 |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィクス |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 1000BASE/2.5GBASE-T |
オーディオ | High Definition Audio、スピーカー/マイクなし |
オプティカルドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 145 × 288 × 340㎜ |
重さ | 5.4㎏ |
電源 | 260W |
保証 | 1年間 |
同梱 | マウス、キーボード |
価格 | 6.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12世代で、普段使い用のPCですがかなり性能が高く、困ることはないと思います。
メモリは最大32GBと大容量で、以前まで(旧モデル)は最大16GB搭載で、自分で32GBに増設しないといけませんでしたが、本機は公式サイトで32GBモデルも販売されているので、保証が外れるから自分でカスタマイズしたくないヘビーユーザーにも合いますね。
ストレージは最新のSSD PCI Express 4.0が搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクできます。また、3.5インチベイに空きがあるので、HDDの増設も可能です。
LANは2.5ギガビットイーサネットに対応しており、これってワークステーション向けのスペックなんです。通常、一般的なギガビットイーサネット(最大1000Mbps)があれば十分ですが、本機は2.5倍の速度があるので、重たい処理もしやすいです。
その他のスペックはWindows 11 Home搭載、DVDスーパーマルチドライブ、オーディオはありますがスピーカーはなしです。音楽を聴くにはイヤフォンや外付けスピーカーが必要です。
空きスロットは、PCI Express ×16、PCI Express ×1、そして3.5インチベイが1つずつ空いています。
価格も6万円台からと安く、コスパが高いです。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/IdeaCentre 560i>
旧モデルのIdeaCentre 560iとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | IdeaCentre 560i | |
CPU | Core i3-12100 Core i5-12400 Core i7-12700 |
Core i5-11400 Core i7-11700 |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | SSD +HDD | |
通信 | Wi-Fi 6、2.5ギガビットイーサネット | Wi-Fi 5、1ギガビットイーサネット |
電源 | 260W | |
重量 | 5.4㎏ | |
価格 | 6.8万円~ | 5.6万円~ |
変更点です。
・CPUが12世代に
・販売モデルに32GBメモリ搭載モデルが追加(以前は自分で増設しないと32GBにならなかった)
・SSDが最新のPCI Express 4.0に
・Wi-Fi 6に対応
・有線LANがワークステーション並みの2.5ギガビットイーサネットに対応
・横幅が3㎜大きくなった
・正面の黒い部分がシルバーになった
・正面にカバーがありスライドさせて左右のポートを使っていたが、このスライドカバーがなくなった
・インターフェイスはほぼ同じだが、1つのUSB-Aが3.2 Gen 2(最大データ転送速度10Gbps)になった
プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i7-12700 | |
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Core i7-11700 | |
Core i5-12400 | |
Core i5-11400 | |
Core i3-12100 |
IdeaCentre 570iの特徴
旧モデルからデザインが変わり、おしゃれになりましたね。以前は前面カバーがあったのですが、あれ、必要なかったですしね。本機はカバーをずらさなくても、オプティカルドライブとUSBポートなどにアクセスできます。
寸法は旧モデルとほぼ同じで、
・幅 145㎜
・奥行 288㎜
・高さ 340㎜
です。旧モデルよりも幅が3㎜大きくなっていますが、重さは同じ5.4㎏です。このくらいの軽さなら、簡単に設置や場所移動ができます。
それほど大きくないので机上にも置けるし、もちろん机下にも置けます。
シンプルな見た目で、カラーもシルバーなので、リビングにも合いそうです。
左側面です。
右側面です。側面には通気孔がないですが、前部の黒い部分が通気孔になっています。
上部です。
下部です。大きめのゴム足もあります。
PCI Express ×16、PCI Express ×1、そして3.5インチベイが1つずつ空いています。PCI Express ×16が空いているので、ビデオカードも増設できるようです。
CPU
Core i3-12100 | Core i5-12400 | Core i7-12700 | |
Pコア | 4 | 6 | 8 |
Eコア | 0 | 0 | 4 |
スレッド | 8 | 12 | 20 |
キャッシュ | 12MB | 18MB | 25MB |
ターボブースト | 4.3GHz | 4.4GHz | 4.9GHz |
Pコア最大周波数 | 4.3GHz | 4.4GHz | 4.8GHz |
Pコア基本周波数 | 3.3GHz | 2.5GHz | 2.1GHz |
Eコア最大周波数 | – | – | 3.6GHz |
GPU実行ユニット | 16 | 24 | 32 |
ベースパワー | 60W | 65W | 65W |
マックスパワー | 89W | 117W | 180W |
Core i7はPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
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Core i7-12700 | |
Core i9-11900 | |
Core i5-12600 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-12500 | |
Core i5-12400 | |
Core i5-11500 | |
Core i5-11400 | |
Core i3-12300 | |
Core i3-12100 | |
Core i5-11400T |
Cinebench R23は、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000以上で高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
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Ryzen 9 5900X | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700 | |
Core i5-12500 | |
Ryzen 7 Pro 4750G | |
Core i5-12400 | |
Core i7-10700 | |
Ryzen 5 5600G | |
Core i5-11400 | |
Core i3-12100 | |
Core i5-10400 |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900 | |
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Core i7-12700 | |
Core i5-12500 | |
Ryzen 9 5900X | |
Core i9-11900 | |
Ryzen 9 5900 | |
Core i5-12400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i3-12100 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、最大32GBになります。公式サイトで32GBモデルも販売されているので、ヘビーユーザーも安心して使えますね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージは最新のSSD PCI Express 4.0で、最大データ転送速度が旧モデルの倍になっており、パソコンの起動も速く、大きなデータ移動もしやすくなっています。
HDDの増設もでき、アマゾンで大容量3TBでも7000円ほどなので、安く大容量にできますね。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
Windows DefenderやTPMなど、一般的なパソコンのセキュリティが搭載ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
通信
有線LANは何と2.5ギガビットイーサネットに対応しており、一般的な1ギガビットイーサネットよりもかなり速い速度で使えます。
NASなどを使う人やは特に、使い勝手が上がりますね。ただし、契約回線もフレッツ光などのギガ回線が必要です。
無線通信は、Wi-Fi 6に対応です。
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6は、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
電源
一般的に低価格PCには80 PLES Bronzeが多いのですが、本機は上位モデルの260W 80PLUS GOLDで、品質が高いです。
各カテゴリは変換効率が違い、%が高い方が無駄な電気を消費しないです。
・80PLUS Standard・・・80%
・80PLUS Bronze・・・82%~85%
・80PLUS Silver・・・85~88%
・80PLUS GOLD・・・87%~90%
・80PLUS Platinum・・・90~92%
・80PLUS Titanium・・・92~94%
インターフェイス
インターフェイスは豊富な方だと思います。
前面にはオプティカルドライブ、電源ボタン、コンボジャック、USB 3.2 Gen 1 Type-C、USB 3.2 Gen 2、USB 3.1 Gen 2になります。
背面はライン出力、HDMI、VGA、RJ45。そしてUSB 2.0が4つにあります。
USBは3.2Gen 2と3.1Gen 2が最大10Gbps、USB-Cは5Gbpsのデータ転送速度があり、USB 2.0はマウスやキーボードをつなぐポートです。
モニター
モニターをお持ちでない方は、こちらの記事も参考にどうぞ。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
まとめ
良い点
・このスペックで6万円台からと低価格
・インテル第12世代CPU搭載
・メモリ32GBモデルが販売
・SSDが最新
・2.5ギガビットイーサネット対応
・Wi-Fi 6対応
・DVDスーパーマルチドライブ搭載
・マウスとキーボードが付属
・電源が高品質の80PLUS GOLD
残念な点
・スピーカーがない
総合評価
インテル第12世代CPUが搭載で、価格が6万円台とかなりコスパが良い機種です。CPUだけじゃなく、ストレージも最新で2.5ギガビットイーサネットとWi-Fi 6にも対応しているので、普段使いモデルというよりもビジネスモデル並みのスペックですね。
スピーカーがない以外は、特に言及するほどのマイナスポイントもなく、パソコンを触らない人から、ガッツリ毎日使う人にまで合うと思います。