Lenovo LOQ 15IRX10(15.6型 Intel)のレビューです。
LOQシリーズはコストをうまく削減しつつ、安価でもゲームがプレイできるように構成されたスペックで、初めてのゲーミングPCとしてすごく合います。
ただし、本機はなかなかスペックが高く、重ためのゲームでもプレイできるほどでした。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i7-13700HX、メモリ24GB(12GB×2枚)、SSD 512GB、RTX 5060になります。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
重ためのゲームもできるほどの性能 | 高負荷時のファン音が平均67dBとちょっとうるさい |
メモリとSSDの増設が可能 | 唯一のUSB Type-Cが邪魔なところにある |
広色域ディスプレイ+144Hzとぬるぬる | – |
Webカメラが500万画素と超高画質 | – |
高い排熱性能 | – |
価格は安いがゲーム・クリエイティブワーク・AI用途に使える | – |
Legion Ultimate Support付き | – |
・週末セール(土日開催)
・新着セール情報
Contents
LOQ 15IRX10(15.6型 Intel)のスペックと特徴
CPU | Core i5-13450HX Core i7-13650HX Core i7-14700HX |
---|---|
メモリ | DDR5-4800/5600 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | RTX 5050 RTX 5060 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 144Hz sRGB 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | 500万画素 |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.86 × 258.7 × 21.9~23.9mm |
重さ | 約2.4㎏(実測2440g) |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約5.6時間 170/245W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 13.1万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはちょっと昔の13世代インテルですが、ハイパフォーマンスモデルのHXが搭載しており、多コア多スレッドで高い性能です。
メモリはDDR5-4800MHz(Core i7-14700HX選択時はDDR5-5600)が搭載で最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で最大1TBになります。
ディスプレイは15.6インチでFHD解像度(1920×1080ドット)のIPS液晶で、広色域のsRGB 100%と色鮮やかでリフレッシュレートは144Hzとぬるぬるです。
グラフィックボードは最新のRTX 5050、5060が搭載でき、さすが最新のグラボなので高い性能でした。
OSはWindows 11 HomeかProが選べ、LANはWi-Fi 6と1ギガビットイーサネットを搭載、WEBカメラはなぜだか超高画質の500万画素です。WEBカメラはすごく高品質なので顔出し配信をするような人にも向いています。
オーディオはNahimicオーディオを搭載し、2Wスピーカーが2基で良い音でした。
電源は170Wか2450Wと大きくでパワフルです。
インターフェイスの品質は高くなく数もギリギリOKと言った感じで、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1が3つ、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてHDMIやイーサネットがあります。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
画像・動画編集に使えますか? | 毎日何本も編集する様なプロじゃなければ十分に使えます |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は平均67dBとちょっとうるさいです |
PD充電できますか? | USB Type-Cでできます |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | できます |
オンラインレッスンに合いますか? | カメラは500万画素と超高画質なので、十分にできます |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | メモリ2スロット、M.2スロットも2つあるのでできますが、メモリは最大32GBです。 |
持ち運びに向いていますか? | 向いてません |
ディスプレイは明るいですか? | 最大300ニットと室内では十分な明るさです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%になります |
リフレッシュレートはいくつですか? | 最大120Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
メモリとSSDの増設が可能
本機にはメモリスロット2つ、M.2スロットが2つあり、それぞれ増設ができます。ただし、自分で増設すると保証が外れるのでご注意を。
メモリは最大32GBで、公式サイトで販売されているモデルは16GB(メモリ1枚)か32GB(16GB×2枚)なので、16GBを購入した人のみ増設できます。
M.2スロットはType-2242でも2280でも入るみたいですが、2242はほとんど売っていないので2280が良いと思います。
筐体をチェック
15.6インチと大きな筐体ですが、ベゼルも細くすっきりとした見た目です。
樹脂素材の筐体ですが安っぽさは一切なく、MILスペックのテスト済みで造りもしっかりしています。
また、
Lenovo AI Engine+ は、ノートパソコンのパフォーマンスを自動的に最適化することで、ゲームプレイを快適にします。Lenovo AI Core を搭載し、CPU、GPU、システム設定を最適化し、よりスムーズなゲームプレイと優れたFPSを実現します。
とのことです。
重さは実測2440gもあるので、持ち運びはきついです。
寸法は幅359.86㎜、奥行き258.7㎜、そして高さは21.9-23.9㎜となっています。
左側面にインターフェイスはありません。
右側面には唯一のUSB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps)、電子式プライバシーシャッターボタン、3.5ミリジャック、そしてUSB 3.2 Gen 1があります。
筆者は右手でマウスを使うのですが、このUSB Type-Cを使っているとケーブルとマウスが当たってすごく困ります。ちょうどマウスの場所にあるんですよね~。
背面にはUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)が2つ、HDMI、RJ45、そして電源コネクタです。
インターフェイスは最低限のものがあるといった感じで、唯一のType-Cがあんな所にあるので使いにくいです。
ディスプレイは約180度開きます。人に画面を見せたりするときに役に立つことがあります。
ディスプレイは片手で開けることができるので、片手に何かドリンクなどを持っていてもパッと開いて使い始めることできます。
500万画素高画質カメラ
WEBカメラは超高画質500万画素で、プライバシーシャッターも搭載しています。
上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、本機はすごく高画質ですが若干暗く映りました。
マイクは2つ搭載し、Nahimicオーディオ対応のの2Wスピーカーが2基搭載しており、ちょっと音が小さいですが普通の音質です。
キーボード
キーボードは84キー、ホワイトバックライト付き、テンキー付きで、主要キーは同じ大きさでミスもしにくかったです。
テンキーもあるので、ゲーム以外の用途にも使う人に合います。
キーピッチは実測18.8×18.6ミリでフルサイズ並み、キーストロークは実測1.2ミリですが打鍵感は深くゲームにちょうど良いと思いました。
また、キーは湾曲しており、少し中心を外して打ってもしっかりと中心を打てます。
排熱性能をチェック
底面カバーの通気口は独特のデザインで、3か所穴が開いています・
底面カバーの内側です。ゴミが入らないようにメッシュのカバーがしてありますね。
排気口は背面に2つあります。
大きなターボファンが2つに、銅製ヒートパイプが3本あります。
この写真だけ見ると、上位モデルのゲーミングPCかと思うほどしっかりとした排熱機構になっています。
ベンチマークのFire Strike計測時に、PC表面温度と背面、そして底面温度を計測しました。
PC表面温度は43.8度と温かいですが普通、背面は53.4度と結構熱いです。底面は49.1度と熱いですが、筐体が樹脂のためか膝にのせて使っても熱さをそこまで感じませんでした。
騒音値は平均67dBとうるさいです。ヘッドフォンを使ってプレイすることが多いと思うのでそこまで気になりませんが、使わない人は気になるかもしれません。
ディスプレイを検証
ディスプレイはFHD解像度IPS液晶を採用し、リフレッシュレートは最大144Hzとぬるぬるで、ティアリングやスタッタリングを防ぎ滑らかなフレームレートを実現するNVIDIA G-Syncに対応しています。
また、色域が広いsRGB 100%で色鮮やかなので、ゲームの没入感も高いです。
本機は一般的なクリエイターPCに採用されるsRGB 100%の色域で、すごく色鮮やかです。低価格モデルに多いNTSC 45%のディスプレイ(画像右)と比べると全然違います。
これは黒をどれだけ描写できるかのチェックで、ズームするとわかりやすいですが本機の黒はちょっと明るく「真っ黒」ではありません。それでも悪くない方だと思います。
視野角は広く、どこから見ても暗くならずにしっかりと見えました。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
Wi-Fi 6+1Gbeに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
通信規格はWi-Fi 6に対応しており、最新規格じゃないですが5GHz接続もあるので十分な速度が出ます。
また、1ギガビットイーサネットもあるので、無線でも有線でも通信ができます。
CPU性能をベンチマークを使い検証
ベンチマークとは、PCの性能を数値化して比較するためのテストです。CPUやGPU、メモリ、ストレージなどの処理能力を客観的に評価できるため、他機種との違いや得意分野が一目でわかります
CPUはCore i5-13450HX、Core i7-13650HX、Core i7-14700HXあり、レビュー機にはCore i7-13700HXが搭載しています。
そうなんです。レビュー機に搭載しているCPUは公式サイトに載っていないのですが、おそらく今後発売されるモデルだと思います。(現在Lenovoに確認中)
ちなみに、本機はメモリ12GBが2枚搭載していますが、これも公式サイトには載っていません。
CPU Mark計測結果
CPU性能を測るCPU Mark(処理能力全般のテスト)のスコアは30545と、高いスコアでした。
こちらはCPU Markの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Ryzen 9 9950X(デスクトップ向け) | |
---|---|
Ryzen 9 9955HX3D | |
Core Ultra 9 275HX | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H |
Cinebench 2024を検証
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、クリエイティブ系のレンダリング性能を計測します。計測結果はマルチコア887、シングルコア113と高い性能でした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Core Ultra 9 275HX | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Core Ultra 9 275HX | |
---|---|
Ryzen 9 9955HX3D | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen AI 9 365 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIでAI性能を検証
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能(AI推論性能)を計測します。
Single Precision(単精度)は4120、Half Precision(半精度)は1423、Quantized(量子化スコア)は6759と、すべてのスコアでRyzen AI 9 HXシリーズと同じくらいのスコアでした。すごく高い性能です。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Core Ultra 9 275HX | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen 9 9955HX3D | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Core Ultra 9 275HX | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core i7-13700HX | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Core Ultra 9 275HX | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-13700HX | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Davinci Resolveで4K動画レンダリング時間を検証
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は2分21秒とまぁまぁ速いです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 8500G+RTX 4060 Ti | |
Core i7-13700HX+RTX 5060 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 265K+RTX 4070 Ti Super | |
Core Ultra 9 275HX+RTX 5080 Laptop | |
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti Laptop |
Fire Strikeでゲーム性能を検証
LenovoのゲーミングPCはLegion Hubで各種設定ができ、すごく便利です。特にGPU動作モードを以下の4つから選べます。
– ハイブリッド・モード
実際のユースに基づいて、内蔵型グラフィックス・カード(iGPU)と専用型グラフィックス・カード(dGPU)を動的に切り替えます。ほとんどの使用シナリオに適しています。
– dGPU モード
専用型グラフィックス・カードのみを使用して、ディスプレイ・パフォーマンスを向上させます。ゲーム、デザイン、その他のグラフィックスを多用するタスクに最適です。
– ハイブリッド iGPU 専用モード
内蔵型グラフィックス・カードのみを使用します。ディスプレイのパフォーマンス要件が低いシナリオに適しています。
– ハイブリッド自動モード
デバイスが未接続されている場合、または電源アダプターを使用していない場合は、自動的にハイブリッド iGPU 専用モードに切り替わります。電源が正常に接続されている場合は、ハイブリッド・モードに戻ります。
今回はGPU動作モードはハイブリッドで、バランスとパフォーマンスの2種類でFire Strikeを計測しました。Fire Strikeは主にゲーム性能(GPU)を測るベンチマークで、スコアが高いほど高画質・高fpsでゲームを快適にプレイできます。
目安は、スコアが25,000以上なら中~高画質の最新ゲームも十分に楽しめるレベルです。
Fire Strike(ゲーム性能を計測)の計測結果は通常のバランスモード時が24604、パフォーマンスモード時は25369と3%ほどのアップでした。
Fire Strike
オレンジ/本機種 赤/インテル
RTX 5070 Ti平均 | |
---|---|
RTX 5080平均 | |
RTX 4090平均 | |
RTX 4080平均 | |
RTX 5060平均 | |
RTX 4070平均 | |
Core i7-13700HX+RTX 5060/パフォーマンス | |
Core i7-13700HX+RTX 5060/バランス | |
RTX 4060平均 | |
RTX 5050平均 | |
RTX 4050平均 | |
RTX 3050平均 |
次は重ための2Dゲームのベンチマークで、重ためのFFXIV黄金のレガシーは最高品質で15100で「非常に快適」でした。
ゼンレスゾーンゼロでfpsとゲームのやり心地を検証
ゼンレスゾーンゼロをFHDの設定でプレイしたら、ルミナスクエア散策シーンでは平均50-60fps前後で、マップ散策やストーリー進行は問題なく進めることができます。
戦闘シーンでは極端にフレームレートが下がることがありましたが、50~70fps前後とホビーユーザなら楽しめる範囲でした。
ちなみに設定はデフォルトで最高設定だったので、画質調整をしたらもっと快適にプレイできます。
最新のちょっと重ためのゲームも「中~高画質」でできるほどですが、「快適に」となると画質調整が必要です。
メモリ性能を検証
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、レビュー機には24GB(12GB×2)が搭載です。
メモリの性能を測るMemory Markの計測結果は、3115と平均よりも良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機種DDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ性能を検証しPC起動時間を計測
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBが搭載で、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6690MB/秒、ライト(書き込み速度)は3631MB/秒と速かったです。
起動時間を5回計測した平均は12.6秒台と、ゲーミングPCとしてはめちゃくちゃ速かったです。
1回目 | 13秒 |
---|---|
2回目 | 12秒 |
3回目 | 13秒 |
4回目 | 13秒 |
5回目 | 12秒 |
平均 | 12.6秒 |
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
まとめ
良い点
・重ためのゲームもできるほどの性能
・メモリとSSDの増設が可能
・広色域ディスプレイで144Hzとぬるぬる
・高いリフレッシュレート
・Webカメラが500万画素と超高画質
・高い排熱性能
・ゲーム・クリエイティブワーク・AI用途に使える
残念な点
・高負荷時のファン音が平均67dBとちょっとうるさい
・唯一のUSB Type-Cが邪魔なところにある
総合評価
この価格にしてはなかなか高い性能で、ファン音はしますが排熱性能も高いのでがっつりゲームができます。しかも、重ためのゼンゼロも最高設定でなんとかできたので、画質調整をしたら十分快適にプレイできます。
Geekbench AIのスコアは非常に高いスコアを記録したので、AI関連のことを始めたい人にも向いていますね。
また、ディスプレイはsRGB 100%と広色域で、ゲーマーだけじゃなくクリエイティブワークもすると言う人にも合います。