Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD)実機レビュー|12万円台でAI・高性能・高画質を全部盛り

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Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD)のレビューです。

今まで多くのYogaをレビューしてきましたが、Yogaにしては安い12万円台でこのスペックは反則でしょ?ってくらいコスパが高い機種です。

まずは本機の良い点、残念な点です。

良い点 残念な点
超高品質ディスプレイ SDカードリーダーはない
14インチで約1.3㎏と軽い!
Copilot+PCで便利
CPU性能と排熱性能が高い
14インチだが15インチ並みの表示が可能
豊富なインターフェイス
良いスピーカー
キーボードが打ちやすくなった
Wi-Fi 7

おすすめユーザー層はこちらです。

・ 高品質なディスプレイで動画・画像編集をしたい人
・AI機能やCopilot+PCに興味がある人
・持ち運びやすくて仕事にも趣味にも使える万能PCを探している人
・12万円台で性能・デザイン・機能性を妥協したくない人

 

レビュー機はメーカからお借りしており、スペックはRyzen AI 7 350、LPDDR5X-7500MHz 32GB、SSD 512GBになります。

 

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新着セール情報

Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD)のスペック

CPU Ryzen AI 5 340
Ryzen AI 7 350
メモリ LPDDR5X-7500 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14.5型) 2.8K OLED DCI-P3 100%  HDR1000 10bit
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD画素+IRカメラ
オーディオ Dolby Atmos、2W×4基
寸法(幅×奥行×高さ) 312 × 219.3 × 13.9mm
重さ 1.298g
バッテリー(PCMark10で計測) 最大約12.5時間
標準保証 1年間
価格 12.7万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはRyzen AI 300シリーズが搭載で、最大50 TOPSのNPUが搭載です。Ryzen 5は6コア12スレッド、Ryzen 7は8コア16スレッドと多コア多スレッドで、マルチコア性能もシングルコア性能も高めでした。

メモリはLPDDR5X-7500MHzでオンボード最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBとどちらも高性能で大容量です。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、15インチ並みの情報が表示できます。

解像度は2.8K(3000×1872ドット)のOLEDディスプレイを採用しており、OLEDなので完全な黒を描写でき、高品質PureSight Proディスプレイ、HDR1000に対応し、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%にAdobe RGB 99%の広色域、そして10 bit 10.7億色の発色があり、リフレッシュレートは120Hzとぬるぬるです。

その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 7に対応、WebカメラはFHD 1080pで、顔認証のIRカメラ付きになります。

14インチで実測1298gと軽く、バッテリー駆動時間は長めの最大12.5時間になります。

また、薄型のYogaでは珍しくインターフェイスが充実しており、USB-Aが1つ、USB4が2つ、マイク/ヘッドフォンジャックにHDMIもあります。

そして本機はCopilot+PCで、最先端の機能が使えます。

 

 

公式サイト

 

 

よくある質問と回答

Lenovo PC FAQ 質問と回答

 

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです
出荷からどのくらいで届きますか? 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから)
画像・動画編集に使えますか? 当サイトの3Dグラフィック性能計測ではGTX 1650 Max-Qに近いスコアが出ていたので、動画編集もできます
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時は50dBとちょっと音はしますが、一般的な使用をしているときは静かです
PD充電できますか? USB4があるので可能です
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? USB4があるので可能です
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度は210万画素と高いので、オンラインレッスンやミーティングにも合います
メモリ/ストレージの増設はできますか? いいえ、できません
持ち運びに向いていますか? 14インチで1298gと軽く、コンパクトでバッテリー駆動時間も長めなので持ち運び向きです
ディスプレイは明るいですか? 最大1100ニットとすごく明るいです
Officeの使い心地は? 快適に使えます
PCを快適に使う目安のスペックは? どのモデルを選んでも快適に使えます
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はAdobe RGB 99%になります
バッテリー駆動時間は長いですか? JEITA 3.0計測で12.5時間と長めです
リフレッシュレートはいくつですか? 最大120Hzです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

Copilot+PCとは?

Copilot+PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。

 

こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。

 

 

Lenovo AI Nowが使える(メモリ32GBモデル)

Lenovo AI Now

Lenovo AI Nowは、簡単に言うと「完全無料でインターネット不必要、そして完全にローカルで処理をするChat GPT」と言った感じで、プラスアルファの機能があります。

これ凄いんですよ。無料で、しかも回数制限もなく、自分好みのAIアシスタントを簡単に構築できます。

Local AI Modeでは完全にローカルで処理をするため、今まで情報漏洩の観点からChat GPTなどを使えなかった人にも合います。

Lenovo AI Nowには以下の機能があります。

・Local Chat(Chat GPYやGeminiみたいなもの)
・Knowledge Assistant(パーソナルナレッジベース (PKB) にファイルをアップし(ローカルに保存される)、検索、要約、洞察などができる)
・PC Assistant(Windowsの設定などを簡単にできる便利機能)
・Cloud Chat(現在使えないが、オンライン版のチャットのよう)
・Explore(Lenovo AI Nowの機能を1画面にまとめた項目)

 

こちらで詳しいレビューをしているので、ぜひ読んでみてください。

Lenovo AI Nowって何?ローカルで処理をするパーソナルAIエージェント

 

 

超高品質ディスプレイ

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 正面

ディスプレイはすごくきれいです。Yogaのディスプレイは本当にきれいで、目も疲れにくいし、色も正確に描写できるし、コントラスト比も高く見やすいです。

超高品質ディスプレイで特徴が多いのでまとめました。

・14インチ
・2.8K OLEDで高精細、そして完全な黒を描写できる
画面比16:10で15インチ並みの情報量
・PureSight Proディスプレイで、よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる

・DCI-P3 100%、Adobe RGB 99%でプロ向けの正確な色を描写できる
・10 bit 10.74億色の発色
・コントラスト比100万:1でくっきりすっきり
ハイダイナミックレンジのHDR1000とDolby Vision対応で白はより白く、黒はより黒く描写
最大1100ニト(HDR標準)
・TÜV 認定のブルーライト低減
・マルチタッチ
120Hzのリフレッシュレートでぬるぬる

ただし、光沢のあるディスプレイなので、反射しやすいです。

 

大きな特徴はこちらです。

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

左は本機で、右はオリジナル画像です。本機の方が色が良く見えますね。

色域はDCI-P3 100%・Adobe RGB 99%と広く、一般的なクリエイターPCに採用されることが多いsRGB 100%よりもより正確に色を描写できます。動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。

PureSight Proの詳細は公開されていないのですが、PureSightはいくつかの旧モデルにも採用されており、「よりシャープな映像がより速く、そしてより現実の様に描写できる」とのことです。Pro版なので性能が上がっているんだと思います。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できています。またコントラスト比は100万対1と高いので、メリハリのある映像になっています。

オリジナル画像よりも色鮮やかで、黒も真っ黒です。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

輝度はピーク時1100ニト(標準500ニト)とかなり高いです。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

軽い筐体で持ち運びも楽々

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 重さ計測

重さは実測1298gで、14インチの平均(約1.4㎏)よりも軽いです。Yogaって実は重たい機種が多かったのですが、2025年モデルから随分と軽くなりました。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 背面

Yogaの筐体はどれも美しいですね。きれいなラウンドエッジに光が反射し、高級感が溢れています。

 

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 背面

天板は指紋が付きやすかったので、撮影前に拭きました。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 左斜め前から

ベゼルも細く、すっきりした見た目です。

 

ベゼル幅は左右4.5ミリ、上7.2ミリ、下は10.5ミリでした。めちゃくちゃ細いですね~。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 横から

寸法は幅312ミリ、奥行き219.3ミリ、厚さ13.9ミリとすごくコンパクトです。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 180度開く ディスプレイ

ディスプレイは180度開くので、人と画面共有するときなんかに便利です。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 片手で開くディスプレイ

また、指一本でディスプレイを開けることができるので、片手にドリンクなど持っていてもすぐに開いて(顔認証もあるので)使うことができます。

 

1080p高画質カメラ

WEBカメラは高画質FHDで、顔認証のIRカメラ付き、そして電子式プライバシーも搭載しています。ちなみに、電子式なのでシャッターを閉じてもカメラの見た目は変わりません(画像右がシャッターを閉じた状態)。

 

上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、本機はかなり暗く映りました。(なんでだろ??)

3Dアレイマイクが4つ搭載しており、スピーカーは2Wのウーファーが2つ、2Wのツイーターが2つになります。

動画で紹介しますが、音質はすごく良く聞き心地が良かったです。

 

Windows スタジオエフェクト

また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。

 

 

豊富なインターフェイス

インターフェイスはUSB4が2つ、USB-Aは1つ、HDMIに3.5ミリジャックがあるのですごく便利です。Yogaでドックを使わなくても十分って言う機種は少ないので、本機は貴重ですね。

ただし、SDカードリーダーがないので、一眼を使う人は別途カードリーダーが必要です。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 左側面インターフェイス<左からHDMI、USB4が2つ>

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 右側面インターフェイス<左からプライバシーシャッターボタン、電源ボタン、3.5ミリジャック、USB 3.2 Gen 1>

右側面には電源ボタンと。電子式プライバシーシャッターボタンもあります。

 

 

キーが大きく使いやすいキーボード

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) キーボード

キーボードは日本語キーのバックライト付きで、ほぼすべての主要キーが同じ大きさなのでタイプミスしにくかったです。

個人的に良く使う左右カーソルキーも大きいし、コパイロットボタンもあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.7×18.5㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.1㎜(公称値1.5ミリ)と浅かったですが、キーボードが湾曲しておりちょっとくらい中心を外して打ってもしっかりと中心を打ててる感触で、深めで柔らかい打鍵感でした。

2025年のYogaのキーボードはすごく進化しており、普段ThinkPadを使う筆者でもタイピングしやすいと思うほどです。(ただし、さすがにThinkPadには負けますが)

タッチパッドは実測135.6ミリ×80.4ミリと大きく、操作しやすいです。

 

 

Wi-Fi 7に対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

 

 

ベンチマーク

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) CPU-Z<レビュー機はRyzen AI 7 350>

どちらも最大50 TOPSのNPU性能を持つRyzen AI 7 PRO 350かRyzen AI 5 PRO 340が搭載でき、アーキテクチャにZen 5とZen 5cを採用しています。CはコンパクトのCで、IntelにはパワフルなPコアと高効率なEコアがありますが、Intelっぽく言えば、Zen 5はPコア、Zen 5cはEコアになります。

Zen 5cは1コア当たり1MBのキャッシュで(Zen 5は1MB当たり4MB)ピーククロック数も抑えており、電力効率が上がります。低負荷な作業をするときはZen 5cを使用し、バッテリー駆動時間が伸びるわけですね。IntelのPコアEコアと同じ概念です。

Ryzen 5は6コア12スレッド、Ryzen 7は8コア16スレッドで、マルチコア性能もシングルコア性能も高いです。

*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。50 TOPSは50兆回/秒

ベンチマークの総評を先に言うと、性能はすごく高く、ベンチマークによっては上位モデルのRyzen AI 9 HX 370やCore Ultra 9 285Hよりも高いスコアを出しているものもありました。

グラフィック性能も高めで、外部グラフィックのGTX 1650 Max-Qに近いスコアが出ていたので、高負荷な作業をする人に向いたCPUでした。

過去に同じCPUをレビューしましたが、総合的に見ると本機が一番高い性能でした。

 

 

CPU Mark計測結果

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) CPU Markスコア計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは27206と良いスコアでした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen AI 7 350  27206
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21026
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

 

Cinebench 2024は良いスコア

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) Cineench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア843、シングルコア114とどちらも良いスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Ryzen AI 7 350  843
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  559
Ryzen 5 8640U  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI 7 350  114
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AIはすごく高いスコア

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) Geekench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は3609、Half Precision(半精度)は1784、Quantized(量子化スコア)は7470と高い性能でした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3609
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2595
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 7 350  1784
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1335
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  8141
Ryzen AI 7 350  7470
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4943
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

PCMark10は全体的にすごく高いスコア

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は7380→ハイスペック寄りのミドルハイスペック
  • Essentialは10969→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは10264→すごく快適に使える
  • Digital content creationは9688→めちゃくちゃ高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 7 350  10969
Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 7 258V  9973
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10264
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Core Ultra 7 258V  8454
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Ryzen AI 7 350  9688
Core Ultra 7 258V  9417
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636

 

4K動画レンダリング時間はすごく速い

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は2分49秒とすごく速かったです。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 7 258V  3分29秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 7 350  2分49秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

3D Graphics Markは高いスコア

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5599となかなか高いスコアでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Core Ultra 9 285H  7333
Ryzen 5 8640HS  6065
Ryzen AI 7 350  5599
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5174
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire StrikeはGTX 1650 Max-Q並みの性能

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) Fire Strike計測結果

Fire Stikeは6838となかなか良いスコアで、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qとほぼ同じスコアでした。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Core Ultra 9 285H  10106
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8891
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Ryzen AI 7 350  6838
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4588
Core i5-13420H  3412

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は14230で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは6516で「やや快適」でした。(画質はFHD)

 

総合してみると、毎日いくつもの編集をするプロじゃなければ、画像・動画編集も快適にできるほどの性能です。

 

Memory Markはまぁまぁのスコア

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-7500MHzの32GBで、Memory Markで性能を計測したら2894とまぁまぁ良いスコアでしたが、当サイトで計測した平均には届きませんでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3288
本機種LPDDR5X  2894
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

シーケンシャル速度が速いストレージ

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6580MB/秒、ライト(書き込み速度)は5553MB/秒とどちらも速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6580MB/秒
 5553MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。5回計測した平均は13.8秒とすごく速いです。

1回目 14秒
2回目 13秒
3回目 14秒
4回目 14秒
5回目 14秒
平均 13.8秒

 

 

高い排熱性能

ベンチマークの結果を見ると、あれだけ良いスコアがこの薄型PCで出ていたのでしっかり排熱できていると思います。

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 底面カバー

底面にはメッシュの大きな通気口があります。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 底面カバー内側

ただし、通気口の裏側(筐体内部に位置する方)には通気口をふさぐように補強用のプラスチックが配置されているので、実質、大きな通気口の左右部分しか使えていないと思います。

 

Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10(14型 AMD) 筐体内部

筐体内部には2つのファンに2本のヒートパイプがあり、高い排熱仕様です。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

この時のPC表面温度は47.1度とちょっと高めで、底面温度は45.1度とちょっと熱めでした。膝の上に置いて使っていると結構熱いので、高負荷な作業をするときはテーブルに置いた方がよさそうです。

騒音値は平均50dBとファンの音がしっかりと聞こえます。扇風機の中くらいの音でした。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。

 

 

その他の特徴

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは70Whrと大容量で、JEITA 3.0測定で最大約12.5時間となりました。バッテリー駆動時間は結構長いので、ディスプレイ輝度にさえ気を付けたら半日以上は普通に使えます。(最大輝度は1100ニットとかなり明るいので、使用時はご注意を)

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、通常であればPremium Care Plus/プレミアムケアと言うサポートにアップグレードができますが、執筆時現在、まだこの保証はありません。こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)

 

  • 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

 

まとめ

良い点

・超高品質ディスプレイ
・軽い!
・Copilot+PCで便利
・画面比16:10の14インチだが15インチ並みの表示が可能
・スピーカーが良い!
・Wi-Fi 7に対応
・CPU性能が高い
・薄型コンパクト機種にしては豊富なインターフェイス
・キーボードがずいぶん使いやすくなっている

 

残念な点

・SDカードリーダーがない

 

総合評価

すごくいい機種でしたね。

これ、12万円台からですが、価格設定間違ってないかな?ってくらいコスパが高いです。

おすすめ対象ユーザー層

・ 高品質なディスプレイで動画・画像編集をしたい人
・AI機能やCopilot+PCに興味がある人
・持ち運びやすくて仕事にも趣味にも使える万能PCを探している人
・12万円台で性能・デザイン・機能性を妥協したくない人

 

購入先

 

公式サイト

 

 

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