Lenovo ThinkPad T14 Gen1(14)のレビュー・テレワーク対応でハイスペック機種

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本機種は絶賛販売中ですが、後継機種のT14 Gen 2が販売開始しました!こちらのレビューもどうぞ。

Lenovoの新製品ThinkPad T14 Gen1のレビューです。

Tシリーズは他のThinkPadシリーズに比べ、性能が高いのに比較的低価格なので人気がありますよね。

T14 Gen1は、外部グラフィックスも搭載可能で、メモリ最大48GB,ストレージにSSD2TBと、大容量モデルになります。

当然ビジネス用途なので、セキュリティも多く標準搭載されており、安心して使える機種です。

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ThinkPad T14 Gen1(14型)のレビュー

CPU Intel core i5-10210U
Intel core i7-10510U
コア/スレッド 4コア8スレッド
メモリ 最大48GB
ストレージ 128GB~2TB(OPAL)
OS Windows 10 Home, Windows 10 Pro
ディスプレイ HD、FHD(マルチタッチ・省電力パネルあり)、UHD
グラフィックス インテル内蔵UHD、NVIDIA GeForce MX330
指紋センサー 搭載
顔認証 搭載可能
WiFi6 対応
LTE 搭載可能(CAT.16対応)
NFC 搭載可能
セキュリティ TPM、Windows Defender、パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、セキュリティ キーホール、ThinkShutter、ThinkPad privacy Guard
Office 搭載可能
サイズ 329x227x18.9mm
重さ 1.46㎏
バッテリー 17時間~
価格 約10.4万円~

新商品、すごいですね。スペックが高いです。最新世代のCPUi5かi7が搭載され、メモリは何と最大48GB!大きなソフトを使って作業をするプロにも合う機種ですね。

ストレージはSSDでOPALにも対応しているのでセキュリティがしっかりしているし、最大2TBまで搭載できるので、パソコンが快適にサクサク動きますね(128GBはOPALなし)

ディスプレイにHDが選べるのが謎ですが、フルHDも3種類から選べ、4K画質のUHDもあります。細かな色まで確認でき、自然な色をしていますね。

グラフィックス性能が少し乏しいかなと思いますが、それでも外部グラフィックスのNVIDIA GeForce MX330が搭載できるので、ある程度のGPU性能はあります。

外出が多い人はLTE対応機能を選べば、いつでもどこでもインターネットに接続できます。また、NFCも搭載できるので、スマホで見ていたページをパソコンにコピー(表示)することもできるので、シームレスに色々なデバイスで作業がしやすくなります。

セキュリティが強固なのは、ThinkPadシリーズなので当たり前ですね。大小合わせて10個近くのセキュリティ機能が搭載されています。

LTE対応なので移動が多い人向けのモデルではありますが、その割にはパソコンの厚さ・18.9㎜、バッテリー時間・13.1時間は普通のノートパソコンのレベルですね。薄いわけじゃないし、バッテリーも特別長いわけじゃありません。

とは言っても、持ち運びが難しいサイズというわけじゃありません。普通クラスです。

最大の特徴は、WiFi6でしょう。今後広がっていく次世代通信規格なので、今から買うPCには必須ですね。

ちなみにThinkPad T14 Gen 1にはT14s Gen 1というsが付いたスリムモデルがあるのですが、こちらも調べる人が多いと思うので比較表を紹介します。

T14s Gen1 T14 Gen1
CPU Intel core i5, i7 Intel core i5, i7
メモリ 最大16GB 最大48GB
ストレージ 128GB、256GB~2TB(OPAL対応) 128GB、256GB~2TB(OPAL対応)
ディスプレイ FHD(マルチタッチ・省電力あり)、UHD HD、FHD(マルチタッチ・省電力あり)、UHD
グラフィックス CPU内蔵 CPU内蔵・NVIDIA GeForce MX330
サイズ 328.8×225.8×16.1㎜ 329x227x18.9mm
重さ 1.24㎏~1.38㎏(ディスプレイによる) 1.55㎏
バッテリー 13.9時間~23.1時間(ディスプレイによる) 13.1時間~(ディスプレイによる)
価格 12.9万円~ 11.2万円~

T14sはSというだけあって薄く軽く、サイズも若干小さいですが、T14の方がスペックは高くできるし、安いですね。

T14は動画編集をする人にも対応できるようにメモリも最大48GB、外部ディスプレイのNVIDIA GeForce MX330が搭載できますが、T14sはCPU内蔵グラフィックスなので使えるソフトも限られてきますね。

また価格も1.7万円ほど差があるので、T14の方がコスパが高い機種になっています。

Lenovo公式ページ

ThinkPad T14 Gen1の特徴

上で紹介した項目や特徴を解説します。

外観

Lenovo thinkpad T14 Gen1のディスプレイ

パソコン画面の黒い枠(ベゼル)も細く、画面もUHD(4K画質)が選べるので見た目もおしゃれですね。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1の薄さそんなに薄い造りではないですが、開いていると結構薄く見えます。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1の外観・後ろから Lenovo ThinkPad T14 Gen1外観・横

ThinkPad特有の黒で、シンクパッドって色ですね。安定の見た目です。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1はほぼ180度開ける

ほぼ180度開くことが出来るので、向かい合って座っている時に画面を見せたりも出来ます。

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad T14 Gen1のディスプレイ

ディスプレイは5種類あるので、確認が必要ですね。UHDディスプレイ以外は光沢なし、UHDは光沢ありです。

横にスクロールできます↓

液晶 輝度 コントラスト比 NTSC 視野角
HD TN 220nit 400:1 45% 90度
FHD IPS 250nit 700:1 45% 170度
FHDマルチタッチ IPS 300nit 700:1 45% 170度
FHD省電力 IPS 400nit 800:1 72% 170度
UHD HDR400 IPS 500nit 1500:1 100% 178度

参照Lenovo

HD解像度
(ハイディフィニション)
1366x768
FHD解像度
(フル・ハイディフィニション)
1920x1080
UHD解像度
(ウルトラ・ハイディフィニション)
3840x2160
TN液晶 視野角が狭いので角度を変えたら見にくいことがあり
IPS液晶 視野角が広いのでいろんな角度から見ても画面がきれいに見える
光沢なし 画面に自分の姿や他のものの映り込みが減るので画面が見やすい
nit(輝度) 輝度とはディスプレイの明るさを示すもので、数字が大きければ大きいほど画面が明るいです。通常250~300nitあれば全然問題ないレベルです。Sonyなどのテレビ会社の4Kテレビは300nit~800nitくらい
マルチタッチパネル タブレットの様に画面に指でタップして使えます
省電力パネル バッテリーが長持ちする
HDR ここ最近のトレンドで、ハイダイナミックレンジの略。快調性を保ったまま表示できる明暗差の幅の事で、明るい部分や黒い部分の白飛びや黒つぶれが少ない液晶
NTSC 色空間の規格。目安として、NTSC72%=Adobe RGB 72%=sRGB100%です。

今のご時世でHD画質を選ぶ人はいないと思います。おそらくフルHDにする人が多いと思います。FHD250nit~300nitのもので十分ですが、余裕があれば省電力パネルのFHDか4K画質のUHDがいいですね。

UHDはここ最近のはやりでもあるHDR(High Dynamic Range)対応なので、画質がすごくよく、肉眼で見る色彩に近づいています。

値段が結構違うのですが、ディスプレイは今後ずっと見ることになる大事なパーツなので、作業効率や目の事を考えて出来るだけよいものを選んだらいいと思います。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1のディスプレイの種類

良い画質を選ぶならFHD省電力パネルか、UHD(4K画質)ですね。NTSC100%のUHDディスプレイは、おおよそですがAdobe RGB 100%に近い色域があります。

これは印刷用の画像編集をする人なども使うほどの、高性能ディスプレイです。

サイズ

Lenovo ThinkPad T14 Gen1のサイズ

ThinkPad T14 Gen1のサイズは、329㎜x227㎜x18.9㎜で一般的なサイズ・厚さです。大学ノートA4サイズより横1.9㎝縦1.7㎝大きいくらいなので、持ち運びはしやすいです。

重さは1.55㎏と14型にしては軽い方なので、外出が多い人でも気にならない重さだと思います。

キーボード

Lenovo ThinkPad T14 Gen1のキーボード

キーボードは嬉しい事に、日本語版と英語版(+1100円)が選べます。エンジニアやプログラマーなんかの人は、USキーの方がいいって人多いですもんね。

しかもJISキーボードはアルファベットもひらがなもあるので、ごちゃごちゃした見た目ですしね。

バックライト無しか有りも選べます。個人的には、バックライトは必需品でしょと思っています。薄暗い所で使うことがある人は、絶対に必要ですよね。

また、ThinkPadシリーズは特徴的なトラックポイントがあるので、ThinkPadを辞められないって人が多いですね。ページをスクロールしたり、部分的に拡大したりと出来るので、指がホームポジションから離れずに作業が出来ます。

Lenovo ThinkPad T14 Gen 1のテレワーク用通話ボタン

また、Fキーの列にテレワーク用の通話ボタンと電話を切るボタンがあります。Lenovoはテレワークが増えてくることを見据えて新機種を投入していますね。

WiFi6

WiFi6はスマホ通信の5Gと共に注目されている次世代通信規格で、5Gと似た技術を使っています。

日本でも5G・WiFi6は少しづつ普及して来ていますね。あまり知られていないんですが、デバイスがこの新規格に対応していないと使えないんですよね。5G電波が飛んでても4Gしか使えないし、WiFi6が飛んでいてもWiFi5しか使えないんです。

なので今後買うPCはWiFi6対応のものじゃないと、他の人は高速通信を楽しんでいるのに、自分は・・・・ってなる可能性もあります。

T14 Gen1は対応しているので、その点はご心配なく。

Lenovo公式ページ

CPU

搭載できるCPUは、4種類あります。

  • Intel core i5 10210U(1.6GHz、メモリ6MB)
  • Intel core i5 10310U(1.6GHz、メモリ6MB)
  • Intel core i7 10510U(1.8GHz、メモリ8MB)
  • Intel core i7 10610U(1.8GHz、メモリ8MB)

基本的に赤数字部分の数字が大きければ、性能が高いです。今回の場合は、赤数字以外のスレッドやGHzは同じなので、数字が大きい方が性能がいいですね。

下のグラフは本機種搭載のCPUと、その他CPUのPassMarkスコアの比較です。(グラフをタップすると数値が表示されます)

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Core i5で6000オーバー、Core i7は7000オーバーと性能は高いです。

また、クロック数も1.6GHzと1.8GHzなので標準以上の性能です。クロック数が高いと、同一時間内に処理できるデータの量が増えます。=PCが快適にサクサク動きやすいといった特徴があります。

CPUはパソコンの頭脳部分になるので、できれば性能が高いものを搭載したいですね。と言ってもCore i5以上なので性能的に心配することは無いですが。

スレッド数は、どのCPUも4コア8スレッドになっています。高い性能です。

念のためコアとスペックの意味を紹介します。

コアのイメージとしては道路で、スレッドが車線と考えると分かりやすいですね。

コア数とスレッド

例えば、4コア4スレッドのCPUだと、4つの車線に4台の車(情報)しか同時に行き来(処理)出来ませんが、4コア8スレッドになると、4つの車線に8台の車(情報)が同時に行き来(処理)出来ます。

なので数字が大きいと、いくつものソフトやアプリが使いやすいし、重いファイルなんかも使いやすくなります。

メモリ

メモリはなんと最大48GB搭載可能です。8GBあれば大抵のことはできますが、48GBとなるとまず問題はないですね。

ちなみにメモリは1つがオンボード、1つがスロットに差すタイプですが、通常メモリは2枚で1組という見方をするので、同じメモリ2枚を使う方が性能が良くなります。

Lenovo thinkpad t14のメモリ

なので、16GBのメモリが欲しい場合はオンボード8GB+追加メモリ8GBにします。なので、正直言うと16GB+32GB、合計48GBのメモリはアンバランスですね。(機能しないわけじゃないですよ。)

また、メモリはPC4-25600(3200MHz換算)なので、処理速度がかなり速いです。通常パソコンに搭載されるメモリは2400MHzは2666MHzが多いのですが、3200MHzは周波数がかなり高いです。

2400MHzと比べて、単純に30%以上処理速度が速いです。

ストレージ

ストレージはSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)で、128GB~2TBまで選べます。

128GBのSSD以外はOPAL(オパール)に対応しています。OPALとは、自己暗号化ドライブの事で、ハードウェアでドライブ全体の暗号化を行っているので、ソフトウェアで暗号化したものよりも解読、解除が難しいんですね。

本機種搭載のSSDはM.2 PCle-NVMeで、データ転送速度の理論値は40Gbps(40GB/秒)と最速です。

データ移動はもちろん、パソコンの起動も10秒ほどで立ち上がります。

グラフィックス

グラフィックスはCPU内蔵インテルUHDグラフィックスか、NVIDIA GeForce MX330が搭載できます。

T14 Gen1のグラフィックスは、3Dゲームや設計、動画編集などの3Dグラフィックスが必要な事をする際は注意が必要です。

下の図はFire Strikeを使ったベンチマークスコアですが、CPUやメモリなど環境によって若干左右するので、参考値としてみて下さい。

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NVIDIA GeForce MX330は3560とそこまで悪くないですが、動画編集などの推奨スペックに表示されることが多いNVIDIA GeForce GTX1650に比べると半分以下のスコアです。

使うソフトや用途によりますが、本格的な編集作業をする人には向いていません。

指紋センサー・顔認証

指紋センサーが搭載されているので、ログインは一瞬ですね。指をポンと乗せるだけでOKです。

顔認証カメラは、内蔵カメラにIRと記載されている物が顔認証になります。IRと記載されてない場合は、カスタマイズ→内蔵カメラで選ぶことが出来ます。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1の顔認証カメラ

LTE

LTEはSIMカードを差して、パケット通信でインターネットにつなぐものです。

今まではCAT.9という最大受信速度の理論値が450Mbpsのものだったのですが、CAT.16という受信速度が1Gbpsのものに対応しています。

LETは標準で非対応になっているので、必要な人はカスタマイズ→WWAN Selectionから追加が出来ます。

Lenovo ThinkPad T14 Gen1はLTE対応

NFC

NFCとは近距離無線通信規格のことで、便利なんですよね。

NFC搭載のパソコンとスマホなどのデバイスをかざすだけで、データ移動やスマホで見ているページをパソコンに移動することが出来ます。

ちなみに私が使っているCanonのカメラにも付いているので、カメラとスマホやカメラとPCなどNFC機能が付いていたらどのデバイスでもケーブル無しでデータ移動が出来ます。

セキュリティ

さすがのThinkPadシリーズなので、セキュリティはかなり強固になっています。

  1. TPM
  2. Windows Defender
  3. パワーオンパスワード
  4. ハードディスクパスワード
  5. システムマネジメントパスワード
  6. スーパーバイザーパスワード
  7. セキュリティキーホール
  8. ThinkShutter
  9. ThinkPad privacy guard

 TPM・・・Trusted Platform Moduleの略で、OSや他のハードウェアから独立して機能するセキュリティチップの事です。独立しているので外部からの攻撃にも強いし、以前はストレージに収納されていた認証するときに使う暗号などの重要情報を、安全に格納できます。

2 Windows Defender・・・マルウェア対策、フィッシング対策、危険なページやアプリを実行しようとするとブロックし、警告を出してくれます。

3 パワーオンパスワード・・・一般的なログイン時にパスワードを入れるものです

4 ハードディスクパスワード・・・ハードディスクのストレージ(SSD)にハードウェアレベルでパスワードを設定し、仮にパソコン自体を盗まれたとしてもパスワードが分からない限り中身を読み込めないようにするセキュリティです。

 システムマネジメントパスワード・・・公式ページに名前のみ載っており、詳細がないのでどういった機能かは分かりませんでした。

6 スーパーバイザーパスワード・・・管理者向けのパスワード設定で、BIOSなどのハードウェア側の設定情報を見たり、変更したり、ユーザーパスワードの設定や変更も出来ます。

 セキュリティキーホール・・・鎖などをパソコン本体に付けて盗難を防ぐ物理的なものになります。

8 ThinkShutter・・・前面カメラを物理的に隠すシャッターです。

9 ThinkPad Privacy Guard・・・ボタン一つで視野角を狭くできるので、外でパソコンを使っている時に左右から他人がディスプレイを見ても真っ黒になっているので、のぞき見防止に役立ちます

バッテリー

バッテリーは13.1時間と、悪くないですがそこまで良くもない程度の時間ですね。

一般的に外出用は15~18時間以上のものが増えてきているので、若干少ないかな?というくらいです。

ただし、丸一日仕事で外出しても8~10時間くらいだと思うので、充電ケーブルの持ち運びはいらない人がほとんどだと思います。

インターフェイス

Lenovo ThinkPad T14 Gen1のインターフェイス

  1. スマートカードリーダー(一部構成でのみ選択可能)
  2. USB 3.1 Gen 1(Powered USB)
  3. イーサネットコネクター(RJ-45)
  4. セキュリティー・キーホール
  5. USB 3.1 Gen1 Type-C(電源と共用)
  6. USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt™ 3)
  7. ドッキングコネクタ-(5.6.と合わせて使用)
  8. USB 3.1 Gen 1
  9. HDMI
  10. マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
  11. microSDメディアカードリーダー

Thunderbolt3搭載でドッキングコネクタとつなぐことが出来るので、1本づつケーブルを装脱着する必要がないので仕事で外部ディスプレイなど接続が多い人には助かりますね。

その他のインターフェースも豊富なので、ビジネス用途で困ることは無いでしょう。

まとめ

Tシリーズはハイスペック機種ですが、Xシリーズより若干低価格に抑えられているので人気があります。

メモリがかなり大きいので、ほとんどの用途で快適に使えるし、性能が足りないという人もほとんどいないでしょうね。

当記事スペックは執筆時のものなので、公式ページで最終的にご確認ください。

Lenovo公式ページ

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