Lenovo L28u-35のレビューです。
実は旧モデルのL28u-30を以前使用しており、引っ越しの時に人にあげちゃったんですね。大きくて持っていけなかったんですよ。で、それ以降はモバイルモニターを使って2画面でやっていたのですが、やっぱ、でかいモニターないとはかどらないですよね?
と言うことで、後継モデルのL28u-35を購入したんです。1万円も安くなっていたのに、スピーカー付きになり、TN液晶がIPS液晶に変更、ピボットにも対応しておりモニターを45度回転させることができます。
色域はsRGB 99%/DCI-P3 90%で、10bit 10.7億色となっており、そこまで細かい色を気にしない画像・動画編集をする筆者にとっては、十分なスペックです。
Contents
Lenovo L28u-35の仕様
サイズ | 28インチ |
---|---|
解像度 | UHD 3840 x 2160 |
液晶 | IPS液晶 光沢なし |
コントラスト比 | 1000:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
色域 | sRGB 99%以上(実測カバー率99.6%)、DCI-P3 90%以上(実測カバー率87.5%) |
色深度 | 10bit |
最大発色数 | 10.7億色 |
輝度 | 最大300cd/㎡(実測285cd/㎡) |
視野角 | 178度 |
応答速度 | 4ms |
インターフェイス | HDMI 2.0×2、Display Port 1.4、オーディオ出力 |
その他 | ブルーライトカット、AMD FreeSyncテクノロジー対応 |
スタンド | チルト (-5° / 22°)、スイベル (+ 360° / -360°)、高さ調節 (150 mm)、ピボット (-90° / 90°) |
寸法 | 横636.9㎜ × 高さ373.7㎜(スタンド付き) × 幅48.9㎜(最厚部) |
重さ | 4.6㎏(ヘッド部分のみ) |
保証 | 3年間 |
付属 | HDMIケーブル |
スピーカー | 2W×2 |
価格 | 2万9980円 |
28インチと大きく、2画面分割でも幅も縦も十分あるので、これ1つでも十分作業がしやすいです。
解像度はUHDと高精細で、細かな部分まで見やすいです。旧モデルはTN液晶で色彩が若干微妙でしたが、本機はIPS液晶なのでより正確な色彩を描写しています。
色域もsRGBカバー率がほぼ100%あり、色深度は10bitで10.7億色の色が表現できます。SNS用のショートムービーや画像を作成するような人にも十分なスペックで、業務用でもサブモニターとして使えると思います。
輝度は実測で285ニトでしたが、室内で使うので十分な明るさがあり、筆者は昼間でも70%くらいの明るさで使用しています。
その他にも、ブルーライト軽減やAMD Freesyncに対応しています。
旧モデルはチルト(ディスプレイを前後に傾ける)だけに対応していましたが、本機はスイベル(左右に動かす)やピボット(90度動かして、縦向きや横向きにして使える)にも対応しています。150㎜の高さ調整もあるので、好きな高さに調節できます。
また、スピーカーも2Wが2つ付いており、スピーカー無しのデスクトップを使っていても音楽を聴いたり、Web会議にも使えます(マイクはないので用意が必要)。
旧モデルとの比較
旧モデルは販売終了しているようですが、変わった点が多いので比較をしてみます。上の画像は、左が本機で右が旧モデルのL28U-30です。
思いつく限りの変更点です。
・TN液晶がIPS液晶に
・スイベルとピボットに対応
・高さ調整ができるようになった
・スピーカーが搭載
・HDMIポートが2つになった
細かな違いはまだありますが、重要な点はこれくらいだと思います。一番の変更点は、IPS液晶になったことですね。より正確な色が描写できるようになりました。TN液晶はちょっと青みが強かった気がします。
また、スペックアップしたけど価格が1万円くらい安くなっているので、即決で購入しました。
Lenovo L28u-35の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)は左右7.9㎜で、上は8.3㎜、下は23㎜と比較的細くなっています。3万円のモニターなので極狭ではないですが、十分だと思います。
以前よりスタンド(24.7㎝×21.5㎝)が大きくなったので、机の奥行も必要になります。筆者は60㎝の奥行きがあるデスクを使用していますが、ほんの少し机から体を遠ざけて使っています。机からちょっとはみ出すようにモニターを置けば、使いやすいです。ただし、モニターを落とさないように。
背面にはマウント用の4つのねじ穴が開いていますね。これは、100㎜x100㎜のVESAマウントに対応しており、壁掛けにしたり、小型デスクトップのTinyシリーズを搭載するマウントが設置できます。
モニターは前に最大5度傾き、後ろに最大22度傾くので、見やすい角度に変更できます。
旧モデルは高さ調整ができませんでしたが、本機は15㎝調整できます。片手で簡単に上下できるので、設定も楽です。
ピボットはディスプレイを90度回転させ、縦横どちらでも使えるようになります。
ん?ガツンって音がしました。
なんだろ?
ズームしてみます。
あ、当たってる・・・
モニターがスタンドに当たってる。。。
これ以上回転しませんでした(笑)。
モニターを一番上にしても無理なので、これはVesaマウント搭載時のみできるのかなと思います。
いや、ちょっと待ってください。これ↓、ユーザーマニュアルです。
マニュアルには、スタンド付きでもできるような絵が描かれています。
ただし、実物では無理です。モニターの高さを変えても、全然無理です。自分は横向きでしか使わないですが、縦向きを考えている人は買わない方がいいですよ。
また、これは個人的に一番いやなところですが、ピボット対応なのでモニターが振動でぐらぐら揺れるし、一度回転させてしまうと、うまく水平に戻せないんですよ。0度のところでカチャッと止まればいいのですが、そういったものがないので、微妙に1度傾いていたりします。
なので、本記事で紹介している写真は、モニターが水平じゃないんですよね。頑張って編集をしていますが、微妙に全部傾いています。
また、スイベルは360°と言うことなのですが、一切動かない!!(スイベルは水平回転で、本モニターは360度回転するはず)
これはスタンド部分の写真ですが、いやムリムリ。構造上どう見ても動かないんですよ。
仕様書によると↓こういうことなんですが、フェイクニュースでした(笑)
一応、意地になって動かそうとしたのですが、モニターが壊れそうだったので辞めました。
これは設計ミスか、記載ミスか、何なんでしょうね。Lenovoに問い合わせてみます。
ボタンは使いにくい。専用アプリを作ってほしい
旧モデルも同じですが、ボタンは5つありややこしいんですよ。ちょっとの間使っていたらなれますが、私にとっては「人間工学に基づいていない」設計です。
簡単に言うと(ボタンは左から1~5にします)、
1「戻る」
2「上」
3「下」
4「決定」
5「電源」
です。慣れるまですっごく使いにくいし、頻繁に使うわけじゃないので、難しいです。明るさを調整できるアプリもありますが、いくつか試したけど不具合が多いので使っていません。
また、部屋が明るくないとボタンが見にくいので、押し間違いもします。
ボタンで輝度やコントラスト、オーバードライブなどいろいろな設定ができます。ちなみにメニューはオンスクリーンディスプレイでスクショが取れないので、写真で紹介します。
スピーカー搭載
ポート近辺に2Wスピーカーが2つあるので、スピーカー無しのデスクトップを使っている人には助かりますが、音質は中程度で、無いよりましかなと言う感じです。また、音量もそこまで大きくないです。
モニターの色域
<真ん中の薄紫の三角が、本機の色域>
sRGBカバー率は99.6%で、sRGB比は118.7%、DCI-P3カバー率は86.4%で、DCI-P3比は87.5%でした。DCI-P3は公称値よりも低かったですが、まぁこのディスプレイを購入する人なら、気にならないレベルです。
Web用の画像や動画編集にちょうど良い色域です。
色深度は10bitで、最大発色数は10.7億色になっています!普通のモニターは約1677万色なので、約70倍も多くなっています。
輝度
色域を測るときに輝度も確認しました。最大で285ニトでした。公称値が300ニトですが、若干低めです。
ただし、個人的に、昼間は7~80%、夜は50%以下で使用しているので、明るさは十分かなと思います。
視野角
視野角は広く、公称値の178°は間違いないと思います。大きなモニターですが、4隅が暗くなったりなどもなく、見やすいです。
インターフェイス
インターフェイスはHDMI 2.0×2、Display Port 1.4、オーディオ出力のみです。低価格モデルなので、USBポートなどはないですね。
保証とサポート
保証は3年間で、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあります。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
保証のことを描いた冊子が同梱されているのですが、英語・スペイン語・中国語・トルコ語のみで、日本語は無しです(笑)。
まとめ
紆余曲折ありましたが、個人的にほぼ満足です。3万円弱で3.8K IPS液晶の28インチが購入できたので、この点に関して言えば問題ないですよね。色域も広めなので、Youtube用動画編集やWeb用画像編集にも十分だし。
一番困っている点は、先述したように、モニターが水平に戻らない点です。水平器を持ってたらちゃんと戻せますが、普通、持っていないですよね。と言うか、0度のところに止まるように作ってほしかったですね。
あと、スタンドが結構大きいので、机の場所を取ります。机の奥行きは最低60㎝ないと見にくいです。
ちょっと不具合が多かったですが、コスパは高いモニターです。