ミニタワーのワークステーションで、最高でCore i9-13900K+RTX A5500が搭載できるハイエンドモデルです。
ミニタワーなので、ストレージは最大28TBとメイン機種にするにはそこまで大きくないですが、多くの人にとっては十分な容量でもあると思います。
全体的にしっかりとしたスペックをしており、当サイトの評価はこのようになりました。
スペック | [usr 4.6] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 4.4] |
Contents
ThinkStation P3 Towerのスペック
CPU | Core i3-13100 Core i5-13400/13500 Core i5-13600/13600K Core i7-13700/13700K Core i9-13900/13900K |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×3+HDD×3 |
グラフィックス(最大2枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A4000/A4500/A5500 |
OS | Windows 11 Pro |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 1Gbe(標準)、サーバーアダプターなど |
オーディオ | シングルスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 180 × 415 × 370mm |
重さ | 最大13.61kg |
電源 | 500/750/1100W(92%) |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 29.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代が搭載で、Core i3からCore i9まで選べます。通常版とハイエンドのKシリーズもあります。
メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、4スロット2チャンネル・最大128GBになります。価格は上がりますがECCメモリも選べるので、用途によっては助かります。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、最大3枚のSSDに、2.5インチか3.5インチのHDDも3枚搭載できます。公式サイトでカスタマイズした場合は、SSD3枚で最大10TB、HDDは3基で18TBの、合計28TBにできます。
できれば自分で増設した方が安いですが、公式サイトでカスタマイズした場合はRAID設定(0、1、5)がワンクリックでできます。
自分でやる場合は、8TBのHDDは2万円前後で販売されているので(公式サイトだと6TBが7万円)、購入しやすい価格だと思います。
グラフィックスはCPU内蔵か、NVIDIA TシリーズとRTX Aシリーズが選択可能です。旧モデルとほぼ同じラインアップですが、ローエンドからハイエンドまであります。最大2枚搭載できるので、何かしら事情がある人には助かると思います。
LANは標準で1Gbeが1つ搭載で、無線LANはWi-Fi 6Eが選択可能です。Wi-Fiを選ばない場合はBluetoothもないのでご注意を。
その他のスペックは、OSはWindows 11 Proで、Windows 10 Pro 64bitへのダウングレード権行使できるOSもあり、オーディオ付きで、申し訳程度にスピーカーが1つ搭載、電源が500Wか750W、そして1100Wが選べます。
最大電源容量が大きくなったので、以前の様に電源を気にせずに好みのスペックにしやすいですね。
インターフェイスは豊富で、拡張性(PCI Expressx1 ×2、PCI Expressx4 ×1(x16 メカニカル)、PCI Expressx16 ×1)も少しあります。
チップセットは、インテルW680 になります。
旧モデルとの比較
旧モデルのThinkStation P360 Towerとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | 13世代Intel Coreシリーズ | 12世代Intel Coreシリーズ |
メモリ | DDR5 128GB | |
ストレージ | SSD×3+HDD×3 | SSD×3+HDD×4 |
GPU | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A4000/A4500/A5500 |
内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T600/T1000 NVIDIA RTX A2000/A4000/A4500/A5000 |
LAN | ギガビットイーサネット Wi-Fi 6E |
|
電源 | 500/750/1100W | 500/750W |
重量 | 13.61㎏ | 9.4kg |
寸法 | 180 × 415 × 370㎜ | 170 × 315.4 × 376㎜ |
変更点です。
・CPUが13世代に
・NVIDIA RTX A5500が追加
・最大ストレージ容量が下がった
・筐体が大きくなった
・電源に1100Wが追加
インターフェイスはほぼ同じですが、データ転送速度が速いUSB 3.2 Gen 2が3つ追加されました。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。大きく性能が上がっていますね。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900K | |
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Core i9-12900K | |
Core i9-13900 | |
Core i9-12900 | |
Core i7-13700K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-13700 | |
Core i7-12700 | |
Core i5-13600K | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13600 | |
Core i5-12600 | |
Core i5-13500 | |
Core i5-12500 | |
Core i5-13400 | |
Core i5-12400 | |
Core i3-13100 | |
Core i3-12100 |
ThinkStation P3 Towerの特徴
本機には兄弟モデルのP3 UltraとP3 Tinyがあり、本機が一番大きいモデルです。Tinyは約1Lの超小型デスクトップで、Ultraは3.9Lの小型筐体、そして本機はミニタワーになります。
本機はLenovoの小型ワークステーションでは一番高い性能になり、TinyやUltraと違い電源が大きいです。
寸法は
・幅 180㎜
・奥行 415㎜
・高さ 370㎜
となっており、タワー型と比べると小さく、コンパクトな筐体です。
コンパクトとは言えパワフルな機種なので、エアフローも他のPシリーズより良くなっています。
フロントは大部分がメッシュ状になっており、フレッシュエアーをがっつり吸い込んでくれそうです。
背面は上下に通気孔を設置しています。
右側面には通気孔がありませんが、左側面には3か所あります。
拡張性は少しあり、Flexベイや以下のスロットがあります。
・Gen 3.0 PCI Expressx1 x2
・Gen 4.0 PCI Expressx4 x1(x16 メカニカル)
・Gen 4.0 PCI Expressx16 x1
ISV認証
ISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、安心して使えます。
英語版のみですが、Lenovoのサイトでどのベンダーのどのソフトと互換性があるか確認が出来ます。例えば下の画像は本機種「P3 TWR(Tower)」「Autodesk」「Autodesk 3ds Max 2023」で検索した結果です。
各グラボごとに結果が表示され、もちろんすべてCertified(認証済み)と出ました。
CPU
Core i3-13100 | Core i5-13400 | Core i5-13500 | Core i5-13600/K | |
製造プロセス | 10nm | |||
Pコア | 4 | 6 | 6 | 6 |
Eコア | 0 | 4 | 8 | 8 |
スレッド | 8 | 16 | 20 | 20 |
キャッシュ | 12MB | 20MB | 24MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.6GHz | 4.8GHz | 5.0/5.1GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.6GHz | 4.8GHz | 5.0/5.1GHz |
Eコア最大周波数 | – | 3.3GHz | 3.5GHz | 3.7/3.9GHz |
GPU実行ユニット | 24EU | 24EU | 32EU | 32EU |
ベースパワー | 60W | 65W | 65W | 125W |
マックスパワー | 89W | 154W | 154W | 181W |
Core i7-13700/K | Core i9-13900/K | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 8 | 8 |
Eコア | 8 | 16 |
スレッド | 24 | 32 |
キャッシュ | 30MB | 36MB |
ターボブースト | 5.2/5.4GHz | 5.6/5.8GHz |
ターボブーストMaxテクノロジー | 5.2/5.4GHz | 5.5/5.7GHz |
Pコア最大周波数 | 5.1/5.3GHz | 5.2/5.4GHz |
Eコア最大周波数 | 4.1/3.4GHz | 4.2/4.3GHz |
GPU実行ユニット | 32EU | 32EU |
ベースパワー | 65/125W | 65/125W |
マックスパワー | 219/253W | 219/253W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
ターボブーストマックステクノロジー3.0は、プロセッサーの中の最もパフォーマンスの高いコアを識別し、電力と熱のヘッドルームを利用して、必要に応じてそれらのコアの周波数をあげることにより更なるパフォーマンスを提供します
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。ワークステーションとしては、Core i5-13600以上が高性能と言えますね。Core i3やCore i5-13400Tは一般的に見たら高性能ですが、ワークステーションにしてはローエンドです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 7950X | |
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Core i9-13900K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-13900 | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i7-13700K | |
Core i9-12900K | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900 | |
Core i5-13600K | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i7-12700K | |
Core i5-13600 | |
Core i5-13500 | |
Core i5-13400 | |
Core i3-13100 |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
基本的にどれも高い性能ですが、やはり、ワークステーションとして見るとマルチコアは1万オーバー、シングルコアは2000オーバーが高い性能だと思います。Core i3はシングルコアは高いですが、マルチコアが若干低めです。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900K | |
---|---|
Core i9-13900 | |
Core i7-13700K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-13700 | |
Core i5-13600 | |
Core i5-13500 | |
Core i5-13400 | |
Core i3-13100 |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900 | |
---|---|
Core i9-13900X | |
Core i7-13700K | |
Core i7-13700 | |
Core i5-13600K | |
Core i5-13600 | |
Core i5-13500 | |
Core i5-13400 | |
Core i3-13100 |
グラフィックス
グラフィックボードは、ローエンドからハイエンドまでより取り見取りです。
A5500 | A4500 | A4000 | A2000 | |
アーキテクチャ | Ampere | |||
CUDAコア | 10240基 | 7168基 | 6144基 | 3328基 |
RTコア | 80基 | 56基 | 48基 | 26基 |
Tensorコア | 320基 | 224基 | 192基 | 104基 |
メモリタイプ | GDDR6 | |||
メモリ容量 | 24GB | 20GB | 16GB | 12GB |
メモリ帯域幅 | 768GB/秒 | 640GB/秒 | 448GB/秒 | 288GB/秒 |
TDP | 230W | 200W | 140W | 70W |
T1000 | T400 | |
アーキテクチャ | Turing | |
CUDAコア | 896基 | 384基 |
RTコア | – | – |
Tensorコア | – | – |
メモリタイプ | GDDR6 | |
メモリ容量 | 8GB | 4GB |
メモリ帯域幅 | 160GB/秒 | 80GB/秒 |
TDP | 50W | 40W |
また、各グラフィックボードを搭載したら、以下のポートが付いてきます。
NVIDIA T400 | mini Display Port 1.4 x3 |
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NVIDIA T1000 | mini Display Port 1.4 x4 |
NVIDIA RTX A2000 | mini Display Port 1.4a x4 |
NVIDIA RTX 4000/A5500 | Display Port 1.4a x4 |
NVIDIA RTX 4500 | Display Port 1.4 x4 |
Dispalyport 1.4と1.4aはスペックにほぼ同じですが、1.4aはDSC 1.2aが実装されており、HDRを適切にサポートします。
グラボは最大で2基搭載できますが、基本的にグラボは1枚で事足りればそれが一番です。性能が足りない場合や異なる作業を振り分けてやるのであれば、使いやすくなるケースもありますが、2基搭載しても性能は10~30%アップほど、そして電力は倍必要で騒音も増えます。
それでも必要であれば、2枚刺しも良いと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリは最新のDDR5-4800MHzが搭載ですが、実際の動作クロックは落ちます。
- 8GB/16GB/32GBのメモリが1~2枚搭載時は4400MHz
- 8GB/16GBが4枚搭載時は4000MHz
- 32GB4枚搭載時は3600MHz
で動作します。これは公式サイトでメモリを増設した場合の周波数です。
自分で増設する場合は、こちらも参考にどうぞ。
- メモリスロットが4つでメモリ2枚搭載の場合は、シングル/デュアルランクどちらでも4400MHzで動作
- メモリスロットが4つでメモリ4枚搭載の場合は、シングルだと4000MHzで動作、デュアルランクだと3600MHzで動作
アマゾンなどでメモリを購入する場合は、メモリのランクに注意して購入した方が良いです。
ちなみに、「メモリスロットが4つで」と書いたのは、スロットが2つだとシングル/デュアルランクどちらでも最大4800MHzで動作するからです。
また、メモリは通常のメモリかECCメモリが選択可能なので、エラーが少なく、作業がしやすくなると思います。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、SSDとHDDともに最大3つずつ搭載できます。ただし、モデルか設定によってはHDDが4基搭載できるようで、その場合はRAID 10の設定も可能です。HDDは、2.5インチか3.5インチが搭載可能です。
公式サイトでSSDとHDDを2複数にした場合は、RAID設定もワンクリックでできます。
- RAID 0・・・読み込み書き込みが高速で出来るし、分散してデータを保存ができる反面、1つのストレージに障害が発生すると復旧できません。
- RAID 1・・・読み書きが遅いが、複数のストレージに「同じデータを書き込む」ので、1つのストレージに障害があってももう一つの方のデータを使って作業が出来ます。
- RAID 5・・・ドライブが3台以上必要で、データからパリティ(誤り訂正符号)を作成し、3台以上のハードディスクに分散して書き込み。分散書き込みなので速度も速く、1つのHDDに問題が発生しても残りのHDDから作業が可能。多くの人はこの設定を利用
- RAID 10・・・ドライブが4台以上必要で、RAID 0とRAID 1を組み合わせた構成。多くの人はこの設定を利用
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
通信
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
イーサネットは1Gbeが標準搭載で、サーバーアダプター(I210-T1)など(2.5GT/s)も選択できます。
電源
電源はスペックにより選べるものが変わりますが、500W、750W、そして1100Wになり、すべて電力変換効率は92%になります。
92%と言えば80PLUS Platinum相当なので、高品質ですね。
インターフェイス
イーサネットが1つだけしか搭載できませんが、インターフェイスは十分なポートがあり、問題なく使えると思います。
前面インターフェイスは、3 in 1 メディアカードリーダー(オプション)、USB 3.2 Gen 2 Type-C、マイク入力にコンボジャック、USB 3.2 Gen 1とGen 2が2つずつになります。
背面はPCI Expressカードスロットが8つ、HDMIにDisplayPortが2つ、USB 3.2 Gen 1が4つ、そしてPS/2×2(オプション)、RJ45になります。これに、グラフィックボードについているインターフェイスが付いてきます。
サポート・保証
標準で1年間のオンサイト修理保証が付いており、通常サポート(朝9時~夕方6時まで)もあります。
プレミアサポートにアップデートもでき、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。
また、標準でオンサイト修理保証ですが、翌営業日オンサイト修理にも変更可能です。
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
何かあった時に迅速に対応できるので、こちらも良いと思います。
ライバル機種
ThinkStation P5
ミドルタワーよりも若干スリムな筐体で、デスクに置いてもそこまで圧迫感がないです。スペックはかなり高めですが、Xeonが搭載できるので、より本格的な作業が可能です
CPU | Xeon w3-2423/2425/2435 Xeon w5-2455/2455X/2465X Xeon w7-2475X/2495X |
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メモリ | ECCメモリ最大512GB(8スロット4チャンネル) |
ストレージ | SSD×7+HDD×3 |
グラフィックス(最大2枚) | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 NVIDIA RTX A2000/A4000/A4500/A5500/A6000 |
LAN(最大2つ) | ギガビットイーサネット、サーバーアダプターあり |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
PCIスロット | Gen 4.0 PCI Express×4 ×3 Gen 4.0 PCI Express×8 ×1 Gen 5.0 PCI Express×16 ×2 |
重さ | 最大約19㎏ |
電源 | 750W/900W/1000W 92% |
価格 | 41.4万円~ |
ThinkStation P3 Ultra
ミニタワーよりも小さな約3.6㎏の筐体で、どこにでも設置しやすい機種です。ただし、本機ほどの性能はないので、P3 Towerでミドルクラス程度のスペックをお考えなら検討しても良いと思います。
CPU | Core i3-13100 Core i5-13400T Core i5-13600/13600K Core i7-13700/13700T/13700K Core i9-13900/13900T/13900K |
---|---|
メモリ | 最大128GB(ECC/non ECCあり) |
ストレージ | SSD×2+HDD |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス NVIDIA T400/T1000 RTX A2000/A5500 |
無線 | なし、Wi-Fi 6E |
LAN | 2.5Gbe+1Gbe |
重さ | 3.6kg |
電源 | 170/230/300W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 15.5万円~ |
まとめ
良い点
・ハイスペックワークステーション
・GPU性能が最高峰のRTX A5500まで選択できる
・モニタワーだが若干の拡張性がある
・インターフェイスが豊富
残念な点
・イーサネットが1つだけ
総合評価
ミニタワーと小さな筐体ですが、パワフルでストレージも28TB(公式サイトでカスタマイズした場合の容量)とそこそこ搭載できるので、多くの用途で十分な性能だと思います。
あまりハイスペックにしないのであれば、大きな筐体も必要ないですしね。
一番重要なグラフィックボードは、最高でRTX A5500が搭載できるので、dGPUの性能は問題ないですね。
ただし、当然ですが、ThinkStation P5やP7などの大きな筐体よりも排熱性能は落ちるので、毎日十何時間もフルパワーで使うような方には向いていません。