旧モデルからCPUなどが変更した、マイナーアップデートモデルです。
ボディラインが美しく、おしゃれなファブリックの天板が映える機種だと思います。
Yogaと言えばクリエイターに好まれるシリーズですが、本機は低価格モデルの6シリーズと言うこともあり(Yogaは、6、7、9があり、数字が大きい方が上位モデル)、クリエイターモデルと普段使い用PCの中間と言った機種でした。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.1] |
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総合評価 | [usr 4.0] |
レビュー機はLenovo様からお借りしており、スペックはRyzen 7 7730U、メモリ16GB、ストレージ512GBになります。
サクッと概要をつかみたい方は、こちらのYoutubeもどうぞ。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)のスペック
APU | Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS タッチパネル |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WEBカメラ | FHD&IRカメラ |
オーディオ | ドルビーアトモス |
寸法(幅×奥行×高さ) | 304 × 218 × 17.36㎜ |
重さ | 約1.39㎏ |
バッテリー | 最大約21.7時間 |
標準保証 | 1年間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 10.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーは、Ryzen 7000シリーズで、7nmのものになります(Ryzen 7000シリーズは6nmのモデルもあります)。レビュー機は思ったほどの性能が出ていませんでしたが、ビジネス用途で使うヘビーユーザーじゃなければ十分だと思います。
また、省電力CPUで発熱も低くいので、本機の様なコンパクトPCに合いますね。
メモリはLPDDR4Xで最大16GB、ストレージはSSD PCIe 3.0で最大1TBになります。
APUが最新のLPDDR5や、SSD PCIe 4.0に対応していないので最新スペックではないですが、シーケンシャル速度は十分速いです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチのWUXGA(1920×1200ドット)で、14インチ並みの情報が表示されます。色域はクリエイター向けのsRGB 100%と広く、輝度300ニト、そしてタッチパネルになります。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、指紋センサーと顔認証に対応、通信はWi-Fi 6と高速通信が可能です。
13.3インチで1.39㎏とちょっと重たいですが、持ち運びもしやすい重量で、最大バッテリー駆動時間は約21.7時間と長めです。一日学校にいるような学生から、カフェなどで作業をすることがある社会人やクリエイターにも使いやすい仕様です。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 6000/7000 | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | × | × | 〇 |
Wi-Fi 6 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
USB4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
× | 〇 | × | 〇 |
プロセッサーが対応していないので、メモリとストレージは最新ではないです。また、USB4がないのは驚きはないですが、その他のUSBはすべて3.2 Gen 1なので、データ転送速度が5GBとなっています。
Yoga 6シリーズは「Yoga」にしては低価格モデルですが、もうちょっとまともなUSBが欲しかったです。
旧モデルとの比較
<筐体は同じものを使用していますが、若干薄くなりました>
旧モデルのYoga 670との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Yoga 670 | |
APU | Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | LPDDR4X 16GB | |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB |
ディスプレイ | WUXGA IPS | |
無線 | Wi-Fi 6 | |
バッテリー | 21.7時間 | 20時間 |
重量 | 1.39㎏ |
変更点です。
・APUがRyzen 5000から7000シリーズに変更
・SSDが倍増
・バッテリー駆動時間がちょっと伸びた
・筐体の厚さが、0.91㎜小さくなった
基本的に同じ筐体で、APUが変わっただけです。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7730U | |
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Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U |
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD)の特徴
YogaはIdeaPadやThinkPadと違い、より洗練された外観ですよね。クリエイターに人気なのもわかります。
上下左右のベゼル(画面の黒い枠)も細めで、上8.5㎜、下9.2㎜、左右5.4㎜とかなり細いです。WEBカメラ部分はノッチになっています。ディスプレイの表示領域は、90%と高いです。
ノッチは、Webカメラやマイクがある部分のみ大きく、その他の部分を細くすることで、よりスマートに見えます。
寸法は、
・幅304㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
・奥行き218㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
・高さ17.36㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
で、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりちょっと大きな寸法です。
重さは実測1391gと、13.3インチにしてはちょっと重たいです。59Whrという大きなバッテリーが搭載しているので、あまり軽くならなかったようです。
それでも、持ち運びがしにくいわけじゃないです。1.4㎏ほどなら、持ち運び向きと言えます。
天板はファブリック素材+アルミニウムで、汚れにも強いです。海外のYoutuberがピーナッツバターを塗って、スポンジでふき取るというものをやっていたのですが、跡形もなくきれいに拭きとっていました。
ユニークな天板ですね。
Yogaはボディラインがすごくきれいで、丸みを帯びた筐体なので、天板のファブリックもあることで暖かみのあるパソコンです。
若干ですが、ディスプレイを倒すとキーボードに傾斜が付くので、場合によってはタイピングしやすいです。ちなみに、指1本でディスプレイを開くことはできませんでした。これできたら、すっごく使いやすいんですよね。
底面カバーは樹脂素材で、ちょっと小さめの通気孔があります。
排気口は、ヒンジそばにあります。
おしゃれな通気孔ですが小さいので、排熱性能をテストしました。
排熱性能
Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を測りました。
温度がケルビンで表記されているので摂氏にすると、平均72°(ケルビンでは345)、最大77度になっています。キーボード上部は若干熱くなりましたが、温度が上がりにくいですね。
2 in 1 PC
ベッドやソファに寝転がって使う時は、底面の吸気口を塞がないようにテントモードで使うと、パソコンが熱くなりにくく、指で操作もしやすいです。ただし、スピーカーがキーボード面にあるので、この状態で音楽を聴いたり動画を見ると画面前よりも、反対側(キーボード側)に音が行きます。
指やペンで操作しやすい、スタンドモードです。
付属のペンでイラストを描いたりメモ取り、もしくは移動中の電車内で使う時など、タブレットモードだと場所を取らずに使うことができます。
4096段階の筆圧検知をするデジタルペンが付属しているモデルもあるので、メモを取ったり、簡単なイラストを描いたりできます。
ちなみに、タブレットモードなどで使っているときにも電源を入れやすいように、電源はキーボード面になく右側面にあります。
書き心地
先述しましたが、Lenovoデジタルペンが付属しているモデルと、していないモデルがあり、レビュー機には付属していました。
また、「なんにでも書ける」と言う他社製のスタイラスペンでは、書くことができませんでした。
いつぐらいからでしょうか、おそらく2022年ごろからLenovoのディスプレイの質が変わり、グリップが効きやすく、書き心地がすごく良くなっています。本機も書きやすいです。
もちろん、手を置いて書いてもペンがしっかりと反応し、手を置いた部分には何もつきません。
また、イラストも趣味程度にはできますが、本格的なプロフェッショナルな用途には向いていません。
生体認証
執筆時現在、すべてのモデルにIRカメラと指紋センサーが搭載しています。サインインが一瞬で終わるので、楽ですね。
Webカメラ周り
Webカメラは高画質FHD 1080p(約200万画素)で、一般的なHD(92万画素)よりも高精細な映像が相手に映し出されます。また、物理シャッターがあるので、カメラを使用しないときは閉じておくと安心です。
本機種はIRカメラとのハイブリットなので画質が落ちるかと思いましたが、全然きれいな映りですね。他の機種のFHDカメラとの比較しても、そん色ないというか、より良いと思います。
マイクはLenovo Voice Assistantと、ノイズキャンセリング機能付きで、2つ搭載しています。
MILスペック
オリジナルの仕様書を見ると、MILスペックにも対応しているとのことです。
12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
キーボード
キーボードは84キーのJIS配列で、2段階のバックライト付きです。
タッチパッドは表面がガラス製で、120×75㎜と大きめなので、操作もしやすいと思います。
キーピッチは縦横18.4㎜×18.8㎜とあまり大きくないですが、普通のサイズです。キーストロークは実測1㎜と小さいですが、弾力のある打鍵感で、キーストロークは気にならないと思います。
軽めのタッチをする人に向いています。
また、フロントフェイスの2Wスピーカーが2つ搭載で、ドルビーアトモスに最適化されています。ドルビーアトモスは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できるので、音楽にも映画にも合います。
個人的にですが、高音の質が良く、好きなスピーカーです。
Ryzen 7000シリーズAPU搭載
Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | |
製造プロセス | 7nm | |
アーキテクチャ | Zen 3 | |
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 |
L3キャッシュ | 16MB | |
ベースクロック | 2.0Hz | |
ブーストクロック | 4.5GHz | |
GPUコア | 8 | 7 |
TDP | 15W |
APUはコアとスレッド数が違いますが、クロック数は同じです。15Wと省電力モデルなので、発熱が低く、長時間作業に向いています。
ちなみに、旧モデルはRyzen 5000シリーズで、本機はRyzen 7000シリーズになっていますが、アーキテクチャはどちらも同じZen 3になります。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアで、本機はRyzen 7 7730Uになります。
スコアは、何と13897とかなり低調でした。Ryzen 7 7730Uの平均スコアが1.9万と考えると、物足りない性能です。
ただし、これだけのスコアがあれば、特に困ることはないです。
ちなみに、計測時の電源モードは「バランス」ですが、より高い性能が出る「最適なパフォーマンス」で計測したら、16128と結構性能が上がりました。
その他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7735U | |
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Ryzen 7 7730U/平均 | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7530U/平均 | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 7730U/Yoga 6 Gen 8 | |
Ryzen 3 7330U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7520U | |
Ryzen 3 7320U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは7569、シングルコアは1926と、予想よりも高いスコアでした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1350P | |
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Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U/Yoga 6 Gen 8 | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 7 7730U/平均 | |
Ryzen 5 7530U/平均 |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1335U/Carbon Gen 11 | |
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Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U/Yoga 6 Gen 8 | |
Ryzen 5 7530U/平均 | |
Ryzen 7 7730U/平均 | |
Core i5-1350P |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はマルチコア7170、シングルコア1399と、シングルコアが低いです。
その他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 PRO 6950H | |
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Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7730U/Yoga 6 Gen 8 | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7520U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1335U | |
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Ryzen 9 PRO 6950H | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 7 7730U/Yoga 6 Gen 8 | |
Ryzen 5 7520U/Vivobook |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
3Dグラフィックスマークのスコアは、2432と普通でした。
その他のCPUとの比較です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U |
ゲームのベンチマーク
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレは標準品質で5295で普通、ドラゴンクエスト10は9033で快適でした。
2Dゲームなら比較的快適にプレイできる性能があります。
その他のCPUとの比較です。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5700U | |
---|---|
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355 | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1340P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
FFXIV 高品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
---|---|
Core i7-1355U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1335U | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA | あり | IPS | 300nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 | sRGB 100% | 170° | Dolby Vision、ブルーライト軽減 |
WUXGA | フルHDよりも縦に長くなった解像度で、1920 × 1200ドット |
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FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920 × 1080ドット |
Dolby Vision | Dolby社のHDR(ハイダイナミックレンジ)の技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる |
ディスプレイは13.3インチですが、画面アスペクト比が縦に長いので、14インチ並みの情報が表示されます。
左は13.3インチ/16:10で、右は14インチ/16:9のディスプレイです。若干ですが、13.3インチの方が情報量が多く、より多くのデータが一目で見て取れます。
このおかげで、13.3インチでも作業がしやすく、スクロールの回数も減るので、作業時間の短縮にもなります。
コントラスト比は高めの1000:1で、くっきりしたシャープな映像が描写できます。また、Dolby Visionにも対応しているので、品質は高いです。
i1 Display Proで色域と輝度を計測すると、sRGBカバー率99.9%、sRGB比は107.3%でした。
色域が広く、画像編集をするクリエイター向けの品質ですね。動画配信などを見ていても、没入感が高いです。
輝度は280ニト(公称値300ニト)と室内では十分、日陰の屋外でも使えるほどの明るさです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR4X-4266MHzで、最大16GBになります。これだけあればほとんどの人は十分だと思いますが、Potoshopなどを使う人はちょっときついかもしれません。
Memory Markで計測したら2259と低調なスコアでしたが、普段使い用途であれば、使っていてメモリ不足や遅さを感じることはありませんでした。
下のグラフは、当サイトで今まで計測したメモリの、Memory Mark平均値です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
DDR5-4800MHz平均 | |
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LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
シーケンシャル速度を計測したらリードは3554MB/秒、ライトは2515MB/秒とどちらも高速でした。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
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PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測したら、平均で12秒と速かったです。シャットダウンは8秒ほどでした。
1回目 | 13秒18 |
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2回目 | 12秒19 |
3回目 | 12秒25 |
4回目 | 12秒45 |
5回目 | 13秒01 |
平均 | 12秒61 |
セキュリティ
セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル 59Whrと大容量で、最大約21.7時間のバッテリー駆動時間があります。実際に使っていると、輝度ややっていることにもよりますが、10時間弱くらいなので、ほとんどの人には十分だと思います。
インターフェイス
インターフェイスは、USB-Aが2つ、USB Type-Cが2つと十分だと思いますが、Type-Cの1つは電源アダプタ兼用になります。また、すべてのUSBはUSB3.2 Gen 1で、データ転送速度は5Gbpsになります。せめて1つくらい、10Gbpsのものがあればよかったと思います。
また、microSDカードリーダーがありますが、クリエイターにも使いやすい機種なので、SDカードリーダーがあれば尚良かったです。
右側面には、microSDカードリーダーにUSB 3.2 Gen 1が2つ、そして電源ボタンです。
左側面インターフェイスはUSB Type-C 3.2 Gen 1(Power delivery 対応、DisplayPort 出力機能付き)が2つ、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャックになります。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、プレミアムケア/プレミアムケアプラスと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
ライバル機種
Yoga 7 Gen 8 AMD
Ryzen 7000シリーズ搭載で、メモリやSSDも最新スペック、そしてディスプレイがハイスペックのクリエイターPCです。画面比16:10と縦に長く、WUXGAでも2.8KでもOLED液晶、DCI-P3 100%と業務用としても使えるほどです
CPU | Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHDカメラ |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー | 最大約14.4時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 12.3万円~ |
Envy x360 13-bf
アルミニウム素材を使用したり、ディスプレイが最高で2.8K OLED液晶が選べたりと性能は高めで、バッテリー駆動時間が長いので、外出用の機種として活躍すると思います。CPUがバッテリー重視の超省電力モデルなので、CPU性能はそこそこの性能です
CPU | Core i5-1230U Core i7-1250U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(13.3型) | WQXGA IPS 光沢あり 2.8K OLED 光沢あり |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
その他 | 顔認証、500万画素WEBカメラ、アスペクト比16:10 |
重さ | 1.33㎏ |
バッテリー | 最大17時間 |
価格 | 13.4万円~ |
まとめ
良い点
・省電力モデルでも高性能なRyzen 7000シリーズ搭載
・バッテリー駆動時間が長い
・ファブリックを使用しており、おしゃれ
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・Dolby Vision対応
・WEBカメラが高画質
・顔認証と指紋センサー付き
・スピーカーはドルビーアトモスに最適化
・Lenovoデジタルペン付属(モデルによる)
残念な点
・インターフェイスの速度が5Gbps
・ちょっと重い
総合評価
省電力モデルのプロセッサー搭載で、予想外にCPU性能は約1.3万と低かったですが、普段使い用や、ライトなビジネス用途なら、ストレスなく使えると思います。また、バッテリーも最大21.7時間と長く、外出先でもガッツリとした作業ができます。
ディスプレイはそこそこの品質で、sRGB 100%と広色域、そして13.3インチでも14インチ並みの情報が表示されるので、作業効率もアップしますね。
全体的に申し分ないですが、USBのデータ転送速度が5Gbpsであることと、SDカードリーダーがないので、クリエイティブワーク用じゃなく、普段使い用途のPCをお探しの人に合います。