Lenovo ThinkPad P1 Gen 5のレビュー

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持ち運びが多い人に合うワークステーションで、性能も高めなのでがっつりとした作業ができる機種です。

最軽量モデルの重さは1.81㎏、バッテリー駆動時間は最大約21.9時間と長く、CPUやGPUも最高クラスの性能で、モビリティーとパワーを追求したモデルです。

まずはレビューのまとめをどうぞ。

良い点

・16インチとしては軽量で持ち運びがしやすい
・剛性の高い素材を使用し、おしゃれで傷もつきにくい
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・ディスプレイが高品質で、最高で4K Adobe RGB 100%
・CPUやメモリ、SSDが最新スペック
・Wi-Fi 6Eに5Gも搭載可能
・WEBカメラは高画質FHD
・指紋センサーと顔認証が搭載可能
・NVIDIA GeForce も搭載可能

 

残念な点

・RJ45がない
・コンパクト筐体のためGPUのTGPが下げられている

 

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ThinkPad P1 Gen 5のスペックレビュー

 

CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD×2
グラフィックス NVIDIA RTX A1000 /A2000/A3000/A4500/A5500 Laptop GPU
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS タッチあり
OS Windows 11 Home/ Pro
無線 Wi-Fi 6E、5Gあり
生体認証 指紋センサー、顔認証あり
WEBカメラ 1080p
セキュリティ パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、スーパーバイザー パスワード、セキュリティケーブルスロット、システム マネジメント パスワードなど
寸法(幅×奥行×高さ) 359.5 × 253.8 × 17.7㎜
重さ 1.81㎏~
バッテリー
電源
最大約21.9時間
170W/230W
保証 1年間オンサイト修理保証
価格 33.8万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、ハイパフォーマンスモデルで最新のインテル12世代Hシリーズが搭載で、最大でCore i9-12900Hが選べます。

12世代になりかなり性能が高くなっており、より本格的な作業がノートパソコンでできるようになりましたね。

メモリも最新のDDR5-4800MHzで、旧モデルに比べ帯域幅と動作周波数が50%上昇しており、より速く処理ができます。

ストレージも最新のSSD PCI Express 4.0で、最大2枚搭載できます。デュアルストレージにした場合は、RAID 0/1の設定もできます。

グラフィックボードは旧称QuadroのRTX Aシリーズか、ゲーミングPCに搭載されるNVIDIA GeForce が搭載可能です。

GeForceはDirectX(3Dゲーム)に最適化されたGPUで、Aシリーズは高度な技術計算(OpenGL)に最適化されたモデルです。Aシリーズは発色が良く、CAD等を使う設計・建築クリエイターや、メディアクリエイターなどの業務用グラフィックボードです。

ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、もともと16インチと大きな画面ですが、より多くの情報が表示できるようになったので、見やすくなっています。

3種類の解像度があり、フルHD相当のWUXGA、2.5KのWQXGA、そして4K WQUXGAになります。4KのみAdobe RGB 100%で、その他はsRGB 100%と広色域です。

パソコンのコア性能は高く、メモリは最大64GBとは言え、多くの人は十分だと思います。

その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6Eに対応、WWANは5G Sub6も搭載可能、WEBカメラは高画質の1080pです。

バッテリー駆動時間がかなり長く、21.9時間となっています。低負荷な作業なら、外出時も充電アダプタ無しでも安心ですね。

 

公式サイト

 

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。

12世代CPU Evo DDR5 PCIe 4.0
×
アスペクト比16:10 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Wi-Fi 6E メタル素材 Dolby Atmos 全方位360°マイクが4つ
×
Thunderbolt 4 生体認証 18時間以上バッテリー

ほぼすべての項目を満たしており、最新ワークステーションなのでハイスペックなのは当たり前ですね。

 

旧モデルとの比較

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5とGen 4<左/本機種・右/P1 Gen 4>

旧モデルのThinkPad P1 Gen 4との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 P1 Gen 4
CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Xeon W-11855M
メモリ DDR5 64GB DDR4 64GB
ストレージ SSD ×2 SSD ×2
GPU NVIDIA RTX A1000 /A2000/A3000/A4500/A5500
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti
NVIDIA T1200
NVIDIA RTX A2000/A3000/A4000/A5000
NVIDIA GeForce RTX 3070/3080
ディスプレイ WUXGA、WQXGA、WQUXGA WQXGA、WQUXGA
無線 Wi-Fi 6E、5G Wi-Fi 6E、5G
バッテリー 21.9時間 13.7時間
重量 1.81㎏ 1.81㎏
価格 33.8万円~ 23.9万円~

 

変更点です。

・CPUが11世代から12世代に
・メモリがDDR4からDDR5に
・SSDがPCIe 3.0から4.0に
・GPU性能が上がった
・WUXGAが追加
・バッテリー駆動時間が約8時間伸びた
・Xeonが搭載できなくなった
・Xeonがないため、ECCメモリも搭載できなくなった

 

コアスペックであるCPUやメモリ、ストレージ、そしてグラフィックボードの性能が上がっており、バッテリー駆動時間がかなり伸びました。その他のインターフェイスやWEBカメラなどは旧モデルと同じです。

2022年に入り、どのLenovoワークステーションでもXeonが搭載できない状況です。供給が追い付いていないのでしょうか?

 

 

ThinkPad P1 Gen 5の特徴

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 正面

ワークステーションにしてはベゼル(画面の黒い枠)が細く、スリムに見えますね。

寸法は16インチにしては小型で、これがワークステーションなのでかなりコンパクトです。

寸法は、

・幅 359.5㎜
・奥行 253.8㎜
・高さ 17.7㎜

となっています。コンパクトと言っても、16インチなので大きいですが、重さは1.81㎏と、15.6インチ並みです。通常16インチのワークステーションやゲーミングPCは2.1~2.5㎏ほどあるので、かなり軽い方ですね。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 閉じた状態の側面

厚さは17.7㎜と一般的なノートパソコンの厚さなので、特に分厚く感じないし、手で掴みやすい寸法です。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 閉じた状態の背面

ヒンジ裏には、長い排気口があります。底面には大きな通気孔があり、内部はヒートパイプ2本にベイパーチャンバーが敷き詰められてるので、排熱性能は高そうです。

また、コンパクト筐体なので、GPUのTGPが下げられており、良くも悪くも発熱が低いです。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 天板

天板はガラス繊維強化プラスチックとカーボンファイバー強化プラスチックが使用され、底面はアルミニウム素材となっています。

天板はカーボン柄も選べます。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 キーボード

キーボードはフルサイズ・89キーで、バックライト付きになります。16インチですが、テンキーはないですね。

ThinkPadのキーボードは打鍵感も高く、キートップが湾曲しており指に吸い付くようにタイピングできるのも特徴です。

トラックパッドは115㎜×67.6㎜と小さめですが、ガラス製なので操作性は高いです。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 180度開いた状態

ディスプレイは約180度開くことができるので、床に座って作業をすることがある人でも使いやすいです。

 

 

FHD 1080p Webカメラ搭載

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 左斜め前から

WEBカメラは高画質FHD 1080pで、IRカメラも搭載可能です。本機はIRカメラを選んでもWebカメラとのハイブリットじゃないので、高画質です。

また、プライバシーシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

オーディオはドルビーオーディオで、ドルビーアトモスに最適化された2Wスピーカーが2つ搭載し、マイクはデュアルアレイ遠距離マイクになっています。

一般的なPCよりも、高品質ですね。

 

MILスペック

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 背面

本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。

 

 

ハイパフォーマンスCPU搭載

 

Core i9
12900H
Core i7
12800H/12700H
Pコア 6
Eコア 8
スレッド 20
キャッシュ 24MB
ターボブースト時 5.0GHz 4.8/4.7GHz
Pコア最大周波数 5.0GHz 4.8/4.7GHz
Pコア基本周波数 2.5GHz 2.4/2.3GHz
Eコア最大周波数 3.8GHz 3.7/3.5GHz
GPU実行ユニット 96
ベースパワー 45W
最大パワー 115W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCやワークステーションなど専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  29773
Core i7-12700H  27754
Ryzen 9 6900HS  24820
Ryzen 7 6800H  23308
Core i5-12500H  23156
Core i7-1280P  22897
Ryzen 7 5800H  21981
Core i7-11800H  21652
Core i7-1270P  19915
Core i7-1260P  18771
Core i9-10855H  15964
Core i7-1165G7  10620

ノートパソコンで3万近いスコアは、考えられないほどですね。

 

次はCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-12700H  16745
Core i9-12900H  16555
Ryzen 9 5900HX  13875
Ryzen 7 5800H  12969
Core i9-11950H  12836
Core i9-11900H  12345
Core i7-11850H  12345
Core i7-11800H  12180
Ryzen 7 5800U  11203
Ryzen 5 5600H  9974
Core i7-1165G7  6070

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12900H  1917
Core i7-12700H  1806
Core i9-11950H  1574
Core i9-11900H  1540
Core i7-1185G7  1538
Core i7-11850H  1517
Core i7-1165G7  1504
Core i7-11800H  1492
Core i5-11500H  1492
Core i5-1240P  1488
Ryzen 9 5900HX  1478
Ryzen 7 5800U  1478

 

グラフィックス

グラフィックボードは業務用で高度な技術計算(OpenGL)に最適化されたNVIDIA Aシリーズか、DirectX(3Dゲーム)に最適化されたNVIDIA GeForce が選択できます。

RTX
A5500
RTX
A4500
RTX
A3000
RTX
A2000
RTX
A1000
アーキテクチャ Ampere
CUDAコア 7424 5888 4096 2560 2048
RTコア 58 46 32 20 16
Tensorコア
(TFLOPS)
232 127 128 80 64
単精度性能
(TFLOPS)
24.7 17.8 9.3 7.5
Tensor性能
メモリタイプ GDDR6
メモリ帯域- 512GB/秒 512GB/秒 264GB/秒 192GB/秒 224GB/秒
メモリ容量 16GB 16GB 12GB 8GB 4GB
TGP 80W 80W 80W 35W 35W

RTX A1000はビデオメモリ4GBとローエンドモデルですが、RTX A2000は8GB、A3000は12GB、A4500と5500は16GBとかなり大きいです。

ただし、先日レビューをしたThinkPad P16 Gen 1に搭載された同じグラフィックボードよりもTGPが25W~35W抑えられているので、性能はちょっと下がるはずです。

 

こちらはNVIDIA GeForce です。GeForceもゲーミングPCのLegion 770iに搭載されている同じモデルよりも、半分ほどTGPが下げられています。発熱を抑える効果がありますが、その分性能も下がります。

RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti
アーキテクチャ Ampere
プロセス 8nm
CUDAコア 5888基 7424基
RTコア 46基 58基
Tensorコア 176基 232基
ブースト周波数 1485MHz 1590MHz
メモリタイプ GDDR6 8GB GDDR6 16GB
メモリ帯域幅 448GB/s 512GB/s
メモリバス幅 256bit 256bit
TGP 80W 80W

 

RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、RTコアやTensorコアもあるので、使い勝手は高いです。

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3080 Ti  26136
RTX 3070 Ti  24924
RTX 3080  23637
RTX 3070  22431
RTX 2080S  21862
RTX 2080  20939
RTX 2070 Super  19070
RTX 3060  17853
RTX 2070  16872
RTX 2070 Max-Q  15624
RTX 2060 Max-Q  13876
GTX 1660 Ti  13074
RTX 3050 Ti  11768
RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
GTX 1650 Max-Q  6861

 

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 正面

解像度 光沢 液晶 輝度
WUXGA
WQXGA
WQUXGA
なし IPS 300nit
500nit
600nit
コントラスト比 色域 視野角 その他
1200:1
1200:1
1500:1
sRGB 100%
sRGB 100%
Adobe RGB 100%
178°
178°
170°
ブルーライト軽減、カラーキャリブレーション

※WQUXGAはタッチパネルモデルあり

WQUXGA 4Kで解像度は3840 × 2400ドット
WQXGA 2.5Kで解像度は2560 × 1600ドット
WUXGA FHD相当で、1920 × 1200ドット
X-Rite Pantone ファクトリー・カラー・キャリブレーション。工場出荷時の発色データが保存されており、DLすることでいつでも工場出荷時の発色に戻すことができる
Dolby Vision Dolby社のHDRの技術。従来よりもより明るく(白はより白く、黒はより黒く描写できる)表現できる

ディスプレイは画面が縦に長いアスペクト比16:10で、もともと16インチと大きなディスプレイですが、17インチ並みの情報が表示されます。

ディスプレイは3種類あり、FHD相当のWUXGAは一般的な品質ですが、sRGB 100%と色域も広く、輝度も300ニトと明るいです。

2.5K WQXGAは解像度が若干高く、同じくsRGB 100%と広色域で、輝度は500ニトとかなり高いです。これだけあれば、明るい屋外でも使いやすいですね。

4K解像度のWQUXGAはAdobe RGB 100%で、コントラスト比も1500:1と高く、Dolby VisionやHDR400に対応しており、最高峰の品質です。

色域は一般的に、この様な用途で使用されます。

・Adobe RGB 100%・・・プリント・製版向け
・DCI-P3 100%・・・デジタルシネマ規格で、映像編集向け
・sRGB 100%・・・画像編集向け
・NTSC 45%・・・普通のノートパソコンに搭載

 

色域の比較

 

上の画像は分かりやすいようにちょっと大げさにしていますが、おおむねこの様な色域です。

ノートパソコンで色の最終調整や、最終確認をする人はAdobe RGB 100%を検討しても良いと思いますが、最後はメインのデスクトップでと言う人や、色彩にそこまでこだわりが必要ない人は、sRGB 100%でも問題ないと思います。

また、全機種に共通してブルーライト軽減パネルが採用、X-Rite Pantoneのカラーキャリブレーション対応なので、あの面倒くさいキャリブレーションをせずに済みます。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-4800MHzで、メモリスロット2つの最大64GBになります。

ワークステーションとしては普通の大きさですが、64GBもあれば多くの人は十分じゃないかなと思います。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載SSDは最新のPCI Express 4.0で、旧モデルに比べ帯域幅も動作周波数も50%増しになっています。重たいことも、より速く処理できます。

また、デュアルストレージにしたらRAID設定も可能です。

  • RAID 0・・・読み込み書き込みが高速で出来るし、分散してデータを保存ができる反面、1つのストレージに障害が発生すると復旧できません。なので、RAID 1やRAID 5と組み合わせて使うことが多いです
  • RAID 1・・・読み書きが遅いが、複数のストレージに「同じデータを書き込む」ので、1つのストレージに障害があってももう一つの方のデータを使って作業が出来ます

こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度ですが、今まで計測したPCI Express 4.0は、3000~4000MB/秒くらいでした。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  7000MB/秒
 5000MB/秒
PCIe 3.0×4  3000MB/秒
 2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

ThinkShield

セキュリティは豊富で、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られています。(詳しくは、公式サイトをどうぞ。)

 

また、スペックによってはSecured Core Level 3が施されており、詳細は公表されていませんが、Windows OSのハードウェアやセキュリティ関連の設定条件が一番厳しい基準になっているとのことです。ちなみにこれはLenovoの設定・基準じゃなく、Windowsによるものです。

Secured Core Level 3

 

この様に、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。

仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

周波数 通信速度
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

WWAN

カスタマイズからFibocom FM350-GL 5G SUB6が搭載できるので、外出が多い人はあると便利です。

通信速度はダウンロード最大4.7Gbps、アップロード最大1.25Gbpsとかなり速いので、ARやVRを使う人にも十分な速度だと思います。

ちなみに、LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。

 

公式サイト

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは大容量4セル・90Whrで、最大21.9時間のバッテリー駆動時間になります。

さすがにグラボを搭載してGPUを使う作業をしていたらここまで持ちませんが、短時間の外出であればACアダプタ無しでも大丈夫そうですね。

また、電源はスペックにより170Wか230Wが搭載されます。

 

インターフェイス

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスはSDカードリーダー、nanoSIMカードスロット、USB 3.2 Gen1が2つ、そしてセキュリティロックスロットになります。

 

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5 左側面インターフェイス

左側面は電源ジャック、USB4(Thunderolt 4対応)が2つ、そしてHDMIとマイク/ヘッドフォンジャックになります。

USB 3.2 Gen1のデータ転送速度は5Gbpsで、USB4は40GbpsになりThunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

インターフェイスは豊富と言えるほどじゃないですが、困らない程度にあると思います。ただし、RJ45がないので、必要な人は変換ケーブルを購入したほうが良いです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「翌営業日オンサイト修理保証」と、プレミアサポートと言う上位サポートが付いており、24時間365日、専任のエージェントが電話対応します(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)。

翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理

また、保証とサポートは最大5年間に延長でき、修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。

 

 

ライバル機種

ThinkPad P1 Gen 5と比較機種<左から本機種・P16 Gen 1・P17 Gen 2>

 

本機種と似たような機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 ThinkPad P16 ThinkPad P17 Gen 2
CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
Core i5-12600HX
Core i7-12800HX/12850HX
Core i9-12900HX/12950HX
Core i5-11500H
Core i7-11800H/11850H
Core i9-11950H
Xeon W-11855M/11955M
メモリ DDR5 64GB DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ PCIe 4.0 SSD×2 PCIe 4.0 SSD×2 PCIe 3.0 SSD ×3
グラフィックス RTX A1000~A5000
GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti
RTX A1000~A5000 NVIDIA T1200
RTX A2000~A5000
ディスプレイ WUXGA、WQXGA
WQUXGA
16型 画面比16:10
WUXGA、WQXGA
WQUXGA
16型 画面比16:10
FHD/UHD IPS
17.3型 画面比16:9
無線 Wi-Fi 6E、5G Wi-Fi 6E LTE Wi-Fi 6E、LTE
バッテリー 21.9時間 23.5時間 11時間
重量 1.81lg 2.95㎏ 3.67㎏
価格 33.8万円~ 35.4万円~ 25.3万円~

P17のみ画面比が16:9ですが、17.3インチと大きなディスプレイです。また、CPUなどが1世代前なので価格が低いです。

各機種の特徴です。

本機種・・・16インチにしてはかなり軽量で、比較機種よりも1㎏以上軽い。スペックは高いが、メモリは最大64GBで、GPUの電力設定が低い。持ち運びが多い人に向いた機種

ThinkPad P16 Gen 1・・・大型機種で超高性能だが大きく重い。据え置き用としてや、現場で本格的な作業をする必要がある人向け

ThinkPad P17s Gen 2・・・17.3インチの大型機種で、重量3.67㎏と重いが、大画面なので作業がしやすい。1世代前のCPUやメモリが搭載だが、グラボは最新機種と同じで高性能

 

まとめ

良い点

・16インチとしては軽量で持ち運びがしやすい
・剛性の高い素材を使用し、おしゃれで傷もつきにくい
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・ディスプレイが高品質で、最高で4K Adobe RGB 100%
・CPUやメモリ、SSDが最新スペック
・Wi-Fi 6Eに5Gも搭載可能
・WEBカメラは高画質FHD
・指紋センサーと顔認証が搭載可能
・NVIDIA GeForce も搭載可能

 

残念な点

・RJ45がない
・コンパクト筐体のためGPUのTGPが下げられている

 

総合評価

全体的に最新スペックを搭載し、高性能高品質で、本格的な作業もしやすい機種です。16インチで1.81㎏からとかなり軽量なので、持ち運びが多い人に向いていますね。

持ち運びが少ない人は、「ライバル機種」で紹介した大型モデルが良いですが、毎日現場にPCをもって行き来する人や、クライアントとのミーティングが多い人などは、本機の方が軽くて機動性が高いので使いやすいです。

コンパクトで軽量な分、GPUの発熱が低くなるように設定されていますが、それでも比較的高負荷な作業ができるスペックなので、安心して使えると思います。

バッテリー駆動時間も長いので、ちょっとした外出だったり、社内の別の場所で使うときにも、ACアダプターの持ち運びは必要ないことが多いと思います。

 

 

公式サイト

 

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