ThinkPad Xシリーズは13.3インチの小型・軽量モデルで、最上位モデルのX1シリーズに近いスペックになっています。
機種によってはカスタマイズからスペックを上げないといけない機種もありますが、本機はそこまで変更できる点もなく、全体的にハイスペックパーツが標準搭載になっています。
まずはレビューのまとめをどうぞ。
良い点
・2 in 1 PCとしてはかなり軽量で持ち運びがしやすい
・カーボンファイバー素材でおしゃれ・剛性も高い
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・インテル第12世代CPU搭載
・SSDは最新のPCIe 4.0
・最大メモリが32GBと大きい
・色域が広いsRGB 100%
・バッテリー駆動時間が長い
・Thunderbolt 4が2つ搭載
・ThinkPad Pen Pro付属
・Wi-Fi 6E対応でLTEも搭載可能
残念な点
・旧モデルからアップグレードした点が少ない
Contents
ThinkPad X13 Yoga Gen3のスペックレビュー
CPU | Core i5-1235U/1245U Core i7-1255U/1265U |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA/WQXGA IPS タッチ |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2 |
生体認証 | 顔認証(オプション)、指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p |
セキュリティ | ThinkShieldなど |
寸法(幅×奥行×高さ) | 305 × 213.9 × 15.94mm |
重さ | 1.2㎏~ |
バッテリー | 最大17.6時間 |
保証 | 1年間 |
付属 | ThinkPad Pen Pro |
価格 | 19.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12世代・Uシリーズが搭載で、省電力モデルのCPUです。省電力モデルは通常版よりも発熱が低く、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴がありますが、性能も下がります。
ただし、さすが最新のCPUなので、省電力モデルでも前世代のインテル11世代のCore i5やCore i7よりも高い性能になっています。
メモリはLPDDR4X-4266MHzで、最大32GBと大容量、ストレージは最新のSSD PCIe 4.0が搭載で、データ転送速度が旧モデルの倍になっているので、かなり速くなっています。サクサク快適に使えますね。
ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、13.3インチでも16:9の14インチ以上の情報が表示されます。最大で2.5K解像度も選べ、輝度は300ニト、400ニト、500ニトと3種類あり、日の当たる屋外で作業をすることがある人にも使いやすいですね。
また、クリエイター向けの色域であるsRGB 100%なので、鮮やかな色彩が描写されます。
パソコンのコア性能は高く、高負荷なことも快適にできるほどです。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、Wi-Fi 6EにLTEも搭載可能、指紋センサーなどの生体認証に、高画質FHD WEBカメラも搭載です。
2 in 1 PCにしてはかなり軽めの1.2㎏で、バッテリー駆動時間が17.6時間と長いので、外出が多い人にも向いています。
また、「より使い勝手が高い」機種に与えられるEvoプラットフォーム認証を得ているので、性能の高さが分かりますね。
2022年のトレンドと比較
2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。この基準は当サイトオリジナルで、インテルやLenovoが定めたわけではありません。
12世代CPU | Evo | DDR5 | PCIe 4.0 |
〇 | 〇 | × | 〇 |
アスペクト比16:10 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | メタル素材以上 | Dolby Atmos | 全方位360°マイクが4つ |
〇 | カーボン | × | × |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | 18時間以上バッテリー |
〇 | 指紋/顔 | 〇 | △ |
メモリは最新のDDR5/LPDDR5じゃなく、旧モデルですがかなり速度が速いLPDDR4Xです。
オーディオやマイクは標準的なものが搭載しており、バッテリーは17.6時間と、ほんの少し18時間に届かないくらいです。
Evo認証を得ているので当たり前ですが、総合的に見てもハイエンドモデルですね。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/X13 Yoga Gen 2>
旧モデルのThinkPad X13 Yoga Gen 2との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | X13 Yoga Gen 2 | |
CPU | Core i5-1235U/1245U Core i7-1255U/1265U |
Core i7-1185G7/1165G7 Core i5-1145G7/1135G7 |
メモリ | LPDDR4X 32GB | |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ | WUXGA/WQXGA | |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE | Wi-Fi 6、4G LTE |
バッテリー | 17.6時間 | 18.9時間 |
重量 寸法 |
1.2㎏ 305 × 213.9 × 15.94mm |
1.2㎏ 305.8×213.9×15.8mm |
素材 | カーボンファイバー |
これ、寸法はほぼ同じで、インターフェイスも一緒で同じ筐体の様ですね。旧モデルは量販店モデルだったので価格は販売各社によりましたが、希望価格は約24万円ほどだったようです。
変更点です。
・CPUが11世代から12世代に
・SSDが最新のPCIe 4.0に
・Wi-Fi 6がWi-Fi 6Eに
・バッテリー駆動時間が1時間ほど下がった
あまり変更点がないですが、もともと旧モデルはトレンドを先取りしたハイスペックモデルだったので、変更できる点が少なかったのかな?と思います。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1265U | |
---|---|
Core i7-1255U | |
Core i5-1245U | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
Evoプラットフォーム認証
第12世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第3世代のEvoになります。
12世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
- Iris Xeグラフィックス搭載の第12世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制機能搭載
- Thunderbolt 4搭載
- ノートパソコンであること
- (必須じゃないが)Intel VSC(Visual Sensing Controller)搭載
12世代CPU搭載モデルは増えてきましたが、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかありません。 そのくらい特別な機種なんです。
ThinkPad X13 Yoga Gen3の特徴
旧モデルと同じ筐体なので、カメラ部分もノッチになっておらず、上ベゼルが若干太く見えますね。
<ノッチ>
ノッチは画像の様に、カメラやマイクが入った部分だけ大きくし、その他の部分は細くなっています。
とは言え、左右と下のベゼルは細く、寸法は
・幅305㎜
・奥行き213.9㎜
・高さ15.94㎜
と2 in 1 PCにしてはコンパクトで、A4サイズ(210㎜×297㎜)とほぼ同じ大きさです。
厚さはなんと16㎜以下と小さく、重さもたったの1.2㎏なので掴みやすいし、持ち運びもしやすいです。
筐体はカーボンファイバーを使用しており、軽量で剛性が高く、変形しにくい素材です。一部の、ウルトラハイエンドモデルに使用される素材ですね。
2 in 1 PCなのでもちろん360°開いて使えますが、地べたに座って作業をすることがあるエンジニアにも使いやすいですね。
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。
<テントモード>
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
<スタンドモード>
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいスタンドモードです。
<タブレットモード>
タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。軽量モデルですが、さすがにタブレットの倍くらいの重さがあるので、片手で持ってペンで書き込みしたりするのは難しいです。
ちなみに、筐体手前右側面には付属のペンを入れる箇所があります。ここに入れたら充電もできるし、なくすことも少ないと思います。
ペンはThinkPad Pen Proで、4096段階の筆圧検知があり、メモを取ったり簡単なイラストを描いたりできます。
高画質FHDWebカメラ搭載
WEBカメラは高画質のフルHD 1080pになっており、今までの機種(HD画質720p)よりもきれいに自分が映し出されます。
Web会議が多い人や、オンラインレッスンなどでWebカメラを使用する人は、外付けカメラを買うことがあったと思いますが、もう、そういった心配は必要ないですね。
オーディオはDolby Audioで、スピーカーは2.0Wが2つ底面にあり、デュアルアレイ(2つ並列した)遠隔マイクが搭載です。
プライバシーシャッターもあるので、カメラを使っていないときは閉じておくと安心です。
生体認証
指紋センサーは電源ボタンと統合しており(モデルによってはオプション)、電源を入れたらサインインも完了なので、素早く使い始めることができます。
また、+2200円で顔認証用のIRカメラも搭載できます。
MILスペック
本機はMIL規格と言う12項目の米軍の物資調達規格に準拠しており、落下テストや気温・気圧の変化テスト、ディスプレイ部の耐久性など様々なテストもクリアしています。他にも、200の項目の品質チェックをしており、安心して使える機種です。
キーボード
キーボードはフルサイズ88キーで、バックライト付きJIS(日本語)キーかUS(英語)キーが選べます。
トラックパッドは115×56㎜で、3つの独立したキーがあるので縦は若干短いですが、幅は大きめです。
また、ThinkPadはキーストロークが1.8㎜前後と深いので、タイピングがかなりしやすく、キートップも湾曲しているので指に吸い付くようにタイピングできます。
CPU
Core i7-1255U/1265U | Core i5-1235U/1245U | |
Pコア | 2 | |
Eコア | 8 | |
スレッド | 12 | |
キャッシュ | 12MB | |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 1.7/1.8GHz | 1.3/1.6GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 96 | 80 |
ベースパワー | 15W | |
最大パワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。また、11世代以前のCPUに比べ、コアとスレッドが増えたので、マルチタスクがよりしやすくなっています。
Uシリーズは消費電力も小さいのでバッテリーの持ちがよくなりますが、通常版のPシリーズに比べ性能が若干劣ります。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1265U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1245U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
省電力モデルとは言え、前世代の11世代Core i5やCore i7よりも高い性能になっているので、十分高い性能ですね。
ディスプレイ
インチ 解像度 |
光沢 | 液晶 | 輝度 |
13.3インチ WUXGA |
なし 反射/汚れ防止 なし |
IPS | 300nit 300nit 500nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1000:1 | sRGB 100% | 170° | – – Privacy Guard |
インチ 解像度 |
光沢 | 液晶 | 輝度 |
13.3インチ WQXGA |
反射/汚れ防止 | IPS | 400nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
1200:1 | sRGB 100% | 170° | 省電力 |
WQXGA | 2.5K相当で、解像度は2560×1600ドット |
---|---|
WUXGA | FHD相当で、解像度は1920×1200ドット |
Privacy Guard | ボタン1つで輝度を下げ、横からのぞき見ができないようにする機能 |
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ以上の情報が表示されます。一目で見て取れる情報量が多いので、作業効率もアップしますね。
<左・16:10の13.3インチ/右・16:9の14インチ>
解像度はFHD相当のWUXGAか、2.5KのWQXGAがあり、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になっています。
一般的なディスプレイはコントラスト比が700~800:1なので、よりシャープにくっきりと描写されます。
一部モデルは2 in 1 PCではめずらしい光沢なしで、一部のモデルは光沢ありだけど反射防止と汚れ防止のコーティングがされています。画面にものが反射したら絶対嫌だという場合は光沢なしがいいですが、ある程度タブレットのようなディスプレイが好みなら、反射/汚れ防止がいいと思います。
また、輝度は300~500ニトと明るく、400ニトや500ニトであれば屋外の明るい場所でも見やすいです。
<左・NTSC 45%/右・sRGB 100%>
色域はクリエイター向けのsRGB 100%で、一般的なディスプレイのNTSC 45%と比べると、差は歴然としています。
どのディスプレイでも、品質が高いと思います
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはなぜだか旧モデルのLPDDR4X-4266MHzが搭載で、最大32GBと大容量です。旧モデルとは言え、動作周波数(MHz)がかなり高いので処理速度も速いですが、上位モデルのXシリーズなので、最新のLPDDR5だったらよかったですね。
ただし、最大容量が32GBと大きいので、高負荷な作業もしやすいです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機は最新のPCIe 4.0だが搭載で、最大データ転送速度が旧モデルの倍・64Gbpsになっています。データ移動もサクサクです。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
セキュリティ
ThinkPadは、全方位から備えるサイバーセキュリティのThinkShieldによって守られており、堅牢性が高い機種です。(ThinkShieldの詳細は、公式サイトをどうぞ。)
一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
Wi-Fi 6Eに対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11ax | 2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
WWANは4GのFibocom L860-GLが搭載可能で、通信速度はダウンロード最大1Gbps、アップロード最大75Mbpsとなっています。
LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめです。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル52.8Whrで、最大17.6時間のバッテリー駆動時間になります。使い方によっては、丸一日外出していても大丈夫そうですね。
また、充電アダプターは45Wが標準で、オプションで65Wも選べます。電力が大きい方が性能が高くなるので、少しでも高い性能にしたいという場合は65Wを選んでもいいと思います。
インターフェイス
右側面インターフェイスはマイク/ヘッドフォンジャック、nanoSIMカードスロット(WWANモデルのみ)、USB 3.2 Gen 1、セキュリティキーホールになります。
左側面インターフェイスはUSB4(Thunderbolt 4)が2つ、HDMI、USB 3.2 Gen 1、スマートカードリーダー(オプション)になります。
13.3インチにしては、十分なポートがあると思います。
データ転送速度はUSB 3.2 Gen 1が5Gbps、Thunderbolt 4は20Gbpsになり、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長5年まで延長できます。また、プレミアサポートと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
また、保証は引き取り修理とオンサイト修理、翌営業日オンサイト修理の3種類があります。
- 引き取り修理・・・家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
- オンサイト修理・・・事務所や自宅にエンジニアが来て修理
- 翌営業日オンサイト修理・・・翌営業日(土日祝日以外)にエンジニアが来て修理
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・X1 Carbon Gen 10・X13 Gen 3>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | X13 Gen 3 | |
CPU | 12世代 Uシリーズ |
12世代 Pシリーズ |
12世代 U/Pシリーズ |
メモリ | LPDDR4X 32GB | LPDDR5 32GB | |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | ||
グラフィックス | Iris Xe | ||
ディスプレイ | WUXGA WQXGA |
WUXGA、2.2K 2.8K WQUXGA |
WUXGA WQXGA |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE | ||
バッテリー | 17.6時間 | 24.9時間 | 19.8時間 |
重量 | 1.2㎏ | 1.12㎏ | 1.19㎏ |
その他 | 2 in 1 PC Evo カーボン |
Evo カーボンあり |
Evo カーボンあり |
価格 | 19.8万円~ | 22.5万円~ | 12.7万円~ |
2 in 1 PCじゃない兄弟モデルのX13 Gen 3はEvo認証なのにかなり安いですが、これはCore i3-1215U搭載モデルの価格(Evo非対応)で、本機と同等のCore i5-1235Uを搭載すると約14.4万円~になります。
各々の利用者にはどれがベスト化解説
・本機種・・・他のモデルとほぼ同じ最新スペック搭載ですが、メモリのみ旧モデルが搭載。この中では唯一の2 in 1 PCで、軽量モデル。全体的に高品質・ハイスペックな機種です
・ThinkPad X1 Carbon Gen 10・・・ThinkPadのフラッグシップモデルで、すべてが高品質。唯一の14インチですが、どの機種よりも軽量、バッテリー駆動時間も24時間オーバーと長い
・ThinkPad X13 Gen 3・・・こちらは本機の兄弟モデルで、2 in 1 PCじゃない機種です。性能はかなり高くできるが、安いモデルはEvo認証にならないのでカスタマイズからアップグレードの必要あり。安くハイスペック機種を購入しやすい
まとめ
良い点
・2 in 1 PCとしてはかなり軽量で持ち運びがしやすい
・カーボンファイバー素材でおしゃれ・剛性も高い
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・インテル第12世代CPU搭載
・SSDは最新のPCIe 4.0
・最大メモリが32GBと大きい
・色域が広いsRGB 100%
・バッテリー駆動時間が長い
・Thunderbolt 4が2つ搭載
・ThinkPad Pen Pro付属
・Wi-Fi 6E対応でLTEも搭載可能
残念な点
・旧モデルからアップグレードした点が少ない
総合評価
Evoプラットフォーム認証で、とにかく使い心地が良い機種です。スリープからの復帰も1秒以内と速く、起動も10秒程度など、今までのちょっとした待ち時間が短縮されますね。
全体的な性能も高く、2 in 1 PC、そして1.2㎏と軽量なので、どこででも使いやすいし、どこにでも持ち運びがしやすい機種です。
旧モデルもEvo認証で、全体的な性能が高かったのでアップグレードされた点が少ないですが、メモリがLPDDR4X と言う以外は特に突っ込みどころもないので、問題ないと思います。
PCを持ち運ぶことが多く、どこででも使いたいと言う人に合う機種ですね。