Lenovoで人気のIdeaPad Flexシリーズの最新モデルで、2 in 1 PCになります。
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、輝度も高めで、外出先でもより使いやすい仕様になっています。
レビュー機は当サイト購入品で、Ryzen 5 5500U、メモリ8GB、SSD 256GBになります。
まずは、レビューのまとめからどうぞ。
良い点
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・高性能Ryzen 5000シリーズのCPU搭載
・デジタルペン付属
・画面アスペクト比が16:10で縦に長い
・300ニトと輝度が高め
・指紋センサー搭載
・キーボードに傾斜がつくのでタイピングがしやすい
ちょっと残念な点
・14インチにしては重たい
・電源コネクタがUSB Type-Cじゃない
・そろそろWi-Fi 6に対応してほしい
Contents
IdeaPad Flex 570(14型 AMD)のスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(14型) 画面比 |
WUXGA IPS 300nit 光沢あり タッチ 16:10 |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | Dolby Audio |
生体認証 | 指紋センサー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313.1 × 224.9 × 17.8㎜ |
重さ | 1.55㎏ |
バッテリー | 約13時間 |
保証 | 1年間 |
同梱 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 8.0万円~(Ryzen 5モデル) |
※執筆時現在、Ryzen 7 とRyzen 5モデルのみ販売
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、旧モデルと同じRyzen 5000シリーズになります。旧モデルと同じと言ってもかなり高いCPU性能なので、普段使いようとしては(と言うか、ビジネス用途でも)十二分の性能があります。
メモリはLPDDR4X-4266MHzが搭載で、旧モデルよりも30%ほど動作周波数が高くなっており、最大処理速度がアップしています。
ストレージはM.2 PCIe SSDが搭載で、高速起動、高速データ転送速度があります。仕様書によると最新のPCIe 4.0が搭載とのことですが、旧モデルの3.0もあるとのことです。
旧モデルは、と言うかハイエンドモデル以外は画面アスペクト比が16:9なのですが、本機はアスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。
Webサイトなども見やすいし、Excelなどを使う人は、特に使いやすさがアップしています。また、輝度も300ニト以上と比較的明るいので、屋外でも見やすくなりました。
その他のスペックはWindows 11 Home、Wi-Fi 5、指紋センサー搭載、そしてバッテリー駆動時間が約13時間となっています。
14インチの一般的な重量は1.4㎏ですが、本機は1.55㎏と若干重たいです。2 in 1 PCはクラムシェル(通常のPC)よりも若干重たくなる傾向があるし、ディスプレイも大きいため、しょうがないかなと思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/IdeaPad Flex 550>
旧モデルのIdeaPad Flex 550との比較です(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)。今気づきましたが、Flex 560って販売されませんでしたね。
本機種 | Flex 550 | |
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
|
メモリ | 16GB(4266MHz) | 16GB(3200MHz) |
ストレージ | SSD PCIe 4.0 | SSD PCIe 3.0 |
ディスプレイ | WUXGA IPS 300nit | FHD IPS 250nit |
無線 | Wi-Fi 5 | |
バッテリー | 13時間 | 16.1時間 |
寸法 | 313.1 × 224.9 × 17.8㎜ | 321.5 × 217.5 × 17.9㎜ |
重量 | 1.55㎏ | 1.5㎏ |
価格 | 8.0万円~(Ryzen 5) | 6.3万円~(Ryzen 5) |
変更点です。
・メモリの周波数(処理速度)がアップ
・SSDがPCIe 3.0から最新の4.0に
・画面アスペクト比が16:9から16:10と縦が長くなった
・輝度が上がった
・筐体幅が約8㎜小さくなった
・50g増量
・バッテリー駆動時間が3時間ほど減った
ちょっと残念な変更点です。
・旧モデルは指1本でディスプレイを開くことができたが、本機はできない
CPUは旧モデルと同じで、メモリの周波数が高くなったので処理速度がアップし、SSDも最新になったのでデータ転送速度が速くなっています。
最大の変化は、画面アスペクト比が16:10になったことですね。今まではハイエンドモデルのみ16:10だったのですが、本機の様な普段使いモデルでも16:10になったので、より使いやすくなりましたね。
あとは、ディスプレイが大きくなり輝度が上がったので、バッテリー駆動時間が3時間減り、50g重たくなっています。
IdeaPad Flex 570(14型 AMD)の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がかなり細く、ディスプレイの画面占有率は90%になっています。旧モデルに比べ下ベゼルが特に細くなっていますが、上のベゼルはノッチと言って、Webカメラ部分だけ飛び出したようにしているので、他の部分が細くなっています。
ベゼルは左右約3.75㎜、下部約11.2㎜、上部約7.1㎜、Webカメラ部分は約8.7㎜で、かなり細いです。
寸法は
・幅 313.1㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
・奥行き 224.9㎜(≒千円札1.5枚分≒225㎜)
・高さ 17.8㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
になり、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりもちょっと大きなサイズです。
ヒンジ部分が今までと違う作りになっており、ドロップダウン式ヒンジ呼ばれています。これは、ディスプレイが筐体の下に入り込むので、キーボードに傾斜がつき、タイピングしやすくなっています。
角度によって傾斜が変わるので、おもしろいですね。最高部が12.6㎜と高いので、タイピングもしやすいですね。
筐体は樹脂素材ですが、天板はアルミニウムっになっています。
底面の通気口はおしゃれな模様になっており、こだわり感が高いですね。また、通気口も大きいです。
排気口は片側のみにあり、そこそこ大きいですね。エアフローは良さそうです。
指紋センサーが搭載なので、サインインは一瞬で完了ですが、タブレットモードの時は裏面にセンサーがくるので、ちょっと使いにくいです。電源ボタンと統合していたら、より使いやすかったですね。
Webカメラ
また、Webカメラには物理シャッターのプライバシーシャッターが搭載で、カメラを使用していないときは閉じておくと安心です。
WebカメラはHD 720pになり、オーディオはDolby Audio、そしてキーボード左右に2Wスピーカーが1つずつあります。
2 in 1 PC
2 in 1 PCはヒンジが360°回転する仕様で、いろいろなモードで使うことができます。
<テントモード>
テントモードはベッドに寝転んで使ったりするときに、底面にある吸気口を塞がないので筐体が熱くなりにくいです。動画を見る時によく使いますが、スピーカーがキーボード面にあるので、音が自分側じゃなく反対方向に向かっていきます。
また、4096段階の筆圧検知があるLenovoデジタルペンも付属しているので、メモ取りやイラスト描きに使えます。
<スタンドモード>
ペンや指で操作するときに使う人が多いですが、個人的にスタンドモードはあまり使いません。
<タブレットモード>
タブレットの様にして使えるので、メモを取ったり、イラストを描いたりしやすいです。ただし、本体を手で持ってメモやイラストをする場合は、筐体が重すぎるので手が疲れます。
他にも通常のデスクトップモードでがっつり作業をしたりと、自分がいる状況に合わせて使いやすい形状にできます。
キーボード
キーボードは84キーのJIS配列で、現在販売されているモデルはバックライトがないようです。バックライトが必要な人は、バックライト付きモデルが出るまで待った方がいいかもしれません。
<左・バックライト無し/右・バックライトあり>
公式サイトで確認する場合は、上の様に「バックライト付き」と記載されるので、ライトが必要な方は購入時に確認してください。
タッチパッドは76㎜×120㎜と大きいので、操作もしやすく、キーストロークは実測1.5㎜と、そこそこ押しごたえがあります。キーピッチは実測19.4㎜×18.2㎜と幅広いので、手が大きな人でも使いやすいと思います。
先述した様にキーボードに傾斜がつくので、他のIdeaPadよりもタイピングがしやすい仕様です。
高性能Ryzen 5000シリーズ
Ryzen 3 5300U | Ryzen 5 5500U | Ryzen 7 5700U | |
アーキテクチャ | Zen 2 | Zen 2 | Zen 2 |
---|---|---|---|
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 4MB | 8MB | 8MB |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
基本クロック | 2.6GHz | 2.1GHz | 1.8GHz |
ブーストクロック | 3.8GHz | 4.0GHz | 4.3GHz |
TDP | 15W | 15W | 15W |
本機搭載のプロセッサーは最新モデルではないですが、かなり高い性能になっています。Ryzen 3ですら4コア8スレッドで、Ryzen 7に至っては8コア16スレッドと多コア多スレッドです。
コアやスレッドが多いとマルチタスクが得意で、同時に多くのことを処理できます。
例えば、Spotifyで音楽を流しながらWordでレポートを書いて、Webで検索をするなどですね。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアの計測結果です。Ryzen 5 5500Uのスコアは1万3202とかなり高いスコアでした。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Core i3-1115G4 |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
3D Graphics Markの計測結果は2309でした。1800~2000ほどあれば、Lightroomなどのソフトも使いやすいです。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX550 | |
---|---|
MX450 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 7 4700U | |
Iris Plus | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 5300U | |
Ryzen 3 4300U |
詳しいベンチマークを確認したい場合は、こちらの記事もどうぞ。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
WUXGA | あり | IPS | 300nit |
コントラスト比 | 色域 | 視野角 | その他 |
800:1 | NTSC 45% | 170° | Low BlueLight タッチディスプレイ |
WUXGA | フル・ハイディフィニション相当で、解像度は1920×1200ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
コントラスト比 | 最少輝度と最大輝度の差。差が大きい方が力強い描写が可能 |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
ディスプレイのアスペクト比は通常より縦が長い16:10で、14インチでも15.6インチ並みの情報が表示されます。一目で見て取れる情報が多いので、上に下にとスクロールする回数も減り、作業効率が上がります。
旧モデルのIdeaPad Flex 550 14インチのディスプレイを、本機と比較します。
<左・本機/右・Flex 550 14>
旧モデルは画面アスペクト比が16:9なので、本機に比べ表示情報が少ないですね。
解像度はフルHD相当のWUXGAで、視野角が広くコントラスト比が高いIPS液晶になります。コントラスト比は800:1とそこそこ高く、視野角は170°と広めです。
i1 Displayで色域などを計測しました。
黄色が本ディスプレイの色域で、黒三角はsRGB 100%の色域です。本機のsRGBカバー率は56.4%でした。仕様書のNTSC 45%と差異はないくらいです。
また、輝度は実測334ニトと高めで、仕様書に記載された300ニトより10%ほど高かったです。屋外でも比較的使いやすい明るさです。
本機はタッチディスプレイなので、指や付属のペンを使ってタッチ操作もできますが、光沢ありなので背景などが反射しやすいです。タブレットと同じ液晶なので気にならない人がほとんどと思いますが、気になる人は気になると思います。
最後に、視野角のチェックです。
問題なしです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
旧モデルはDDR4-3200MHzが搭載でしたが、本機はLPDDR4X-4266MHzが搭載です。この動作周波数(MHz)が高いと処理速度が速くなるので、旧モデルよりも30%ほど最大速度の理論値が上がっています。
こちらはPerformanceTestで計測したMemory Markのスコアで、2300と平均的なものでした。
他の機種との比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Thinkbook 13s Gen 2 16GB | |
---|---|
Ideapad Flex 550i 14型 16GB | |
ThinkPad X12 Detachable 16GB | |
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 16GB | |
Yoga 660 16GB | |
Ideapad Slim 550i 8GB | |
Ideapad Flex 570 8GB | |
Thinkbook 15 Gen 2 8GB | |
Thinkcentre M75s Small Gen 2 | |
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 32GB | |
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 8GB | |
IdeaPad Slim 360(17) 8GB | |
Ideapad Flex 550i 15型 8GB | |
Thinkbook 14 Gen 2 8GB | |
Ideapad s145 AMD 8GB |
ちなみに、メモリはオンボードで、増設はできません。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
SSDは最新のPCIe 4.0が搭載で、データ転送速度は最大64Gbpsとなっています。
シーケンシャル速度の計測結果は、リード3362MB/秒とかなり速く、ライトは1259MB/秒と若干遅めでした。速度を見る限り、PCIe 4.0にしては遅いですが、PCIe 3.0にしては速いです。
他機種との比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 256GB | |
---|---|
Ideapad Flex 570 14型 256GB | |
Ideapad Flex 550i 14型 512GB | |
ThinkCentre M75s Small Gen 2 256GB | |
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 256GB | |
Thinkbook 14 Gen 2 256GB | |
Ideapad Flex 550i 15型 512GB | |
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 256GB | |
Yoga 660 512GB | |
ThinkPad X12 Detachable | |
Ideapad slim 550i 512GB | |
Thinkbook 15 Gen 2 256GB | |
IdeaPad Slim 360(17) 256GB | |
Thinkbook 14 Gen 3 8GB | |
Ideapad s145 AMD 256GB |
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
などがあり、一般的なノートパソコンよりは強固ですが、セキュリティソフトをお考えの場合は「Lenovoパソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。
仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
Wi-Fi 5に対応
対応周波数と速度は以下になります。
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
2020年ごろからWi-Fi 6に対応したモデルが多くなっていますが、IdeaPadは価格が高いProシリーズ以外はWi-Fi 5になっています。5GHzで接続する場合は全然問題ないですが、2.4GHzで接続の場合は最大300Mbpsになります。
とは言っても、一般的にWeb閲覧は10Mbps、動画などは30Mbps、ゲームなどの高負荷なことは100Mbps以上が快適に使える目安なので、速度的に気になることはないと思います。体感ですが、300Mbps出たらかなりサクサク快適です。
バッテリー駆動時間
バッテリーはちょっと大きめで、3セル・52.5Whr、最大駆動時間は約13時間となっています。使い方によっては、丸1日外出先で使っても十分かもしれませんが、充電アダプタも持ち歩いた方がいいかもしれません。
インターフェイス
左から電源ボタン、4 in 1 メディアカードリーダー、USB 3.2 Gen 1が2つになります。
左から電源コネクタ、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
USB Type-CはDisplayPort 映像出力機能付きで、Powerdelivery対応、そして最大データ転送速度は10Gbpsと高速です。その他のUSBは、最大5Gbpsになります。
電源コネクタがUSB Type-Cのアダプタじゃないので、これはそろそろ変えてくれると嬉しいですね。Type-Cだと、パワーバンクでパソコンの充電もできるし、USB PDでの充電もできますしね。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。また、Premium Careと言うサポートにアップグレードができ、こちらは24時間365日専任のエージェントが電話対応します。(通常サポートは朝9時~夕方6時まで)
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
修理拠点は日本国内なので対応も速く、安心して任せることができます。
ライバル機種
<左から本機種・Yoga 670・Thinkbook 13s Gen 4>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Yoga 670 AMD | ThinkBook 13s Gen 4 | |
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB | SSD 1TB |
ディスプレイ | 14型WUXGA NTSC 45% |
13.3型WUXGA sRGB 100% |
13.3型WUXGA、WQXGA sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 13時間 | 20時間 | 17.8時間 |
重量 | 1.55㎏ | 1.39㎏ | 1.23㎏ |
素材 | アルミ/樹脂 | アルミ/ファブリック | アルミニウム |
2 in 1 PC | 〇 | 〇 | × |
価格 | 8.0万円~ (Ryzen 5) |
10.5万円~ (Ryzen 7) |
11.9万円~ (Core i5) |
全機種、画面アスペクト比が16:10で最新モデルになります。本機種のみ14インチで、他機種は13.3インチになります。
本機と他機種を比べると、まぁ、価格とスペックが比例しており、もうちょっと良いスペックが欲しい場合は、Yogaも検討に値すると思います。
もしくは、2 in 1 PCじゃないですが、小型軽量でインテル12世代搭載のThinkBookは、よりプレミアムなモデルです。
各機種の特徴です。
・本機種・・・CPU性能などは高いが、全体的にみると中の上スペック。普段使いようとしては十分な性能だが、14インチにしては重い
・Yoga 670・・・ファブリックとアルミニウムを使った筐体で、特徴的な外観。全体的なスペックはハイエンドと呼んでよいほど高め
・ThinkBook・・・この中で一番価格と総合性能が高く、2ハイエンドモデル。ビジネスモデルのため、細かいパーツまで高品質。ただし、2 in 1 PCじゃないです
筆者購入時の納期
7月9日に購入し、目安納期(出荷予定)は2~3営業日で、到着は7月14日の5日後に来ました。1日ずれましたが、悪くないと思います。
まとめ
良い点
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・高性能Ryzen 5000シリーズのCPU搭載
・デジタルペン付属
・画面アスペクト比が16:10で縦に長い
・300ニト以上と輝度が高め
・指紋センサー搭載
・キーボードに傾斜がつくのでタイピングがしやすい
ちょっと残念な点
・14インチにしては重たい
・電源コネクタがUSB Type-Cじゃない
・そろそろWi-Fi 6に対応してほしい
総合評価
普段使い用としては高性能で、多くの作業をサクサク快適にできるほどのスペックです。また、2 in 1 PCなので場所を選ばずに使えるのも、ポイントが高いですね。
ペンも付属しているので、学生が講義のメモ取りにも使えるし、簡単なイラストであれば十分に描けるほどです。
ディスプレイのアスペクト比が16:10と縦に長いので、何をするにもより見やすいし、輝度も高いので屋外でも使いやすいです。
14インチにしては若干重たいので、ほかの14インチPCに比べ機動性が落ち、タブレットモードで使う時は片手持ちだと疲れやすいです。
それでも持ち運びに適したサイズで、屋外でも使いやすいので、外出が多い人にも十分使いやすい機種です。