Lenovo最高峰のタブレットです。
プロセッサーも性能が高く、メモリは最新のLPDDR5、ストレージは大容量256GBになります。パソコンを持っていなくても、ほとんどの作業はこのタブレットで十分なんじゃ?と言うくらいで、できないことはあまりないと思います。
また、リフレッシュレートは120Hzと高く、ゲームもぬるぬるできる代物です。
今回のレビュー機は、Lenovoから提供された機種になります。
Contents
Tab P12 Proのスペックレビュー
SoC | Qualcomm Snapdragon 870 |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ(12.6型) | WQXGA(2.5K) AMOLED マルチタッチ HDR10+、Dolby Vision |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth v5.2 |
オーディオ | Dolby Atmos、JBLスピーカー×4、マイク×2 |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
Widevine | L1 |
内蔵カメラ | フロント・1300万画素 背面・500万画素(広角カメラ)+1300万画素 |
寸法 | 285.6×184.5×5.6㎜ |
重さ | 565g 1005g (キーボード・カバー付き) |
バッテリー | 最大14時間 |
保証 | 1年間 |
付属 | Lenovoプリシジョンペン3、キーボードパック(キーボード、バックカバー)、 ACアダプター(30W)、USB Type-C to USB Type-Cケーブル(充電用)、 USB Type-C to 3.5mmオーディオジャック変換ケーブル、 カードスロットピン、マニュアル類 |
価格 | 11.8万円~ |
SoCにはQualcomのSnapdragon 870が搭載で、ハイエンドモデルです。ビジネス用途でも、画像編集や動画編集をしても使いやすいくらい、高い性能になっています。
メモリは大容量の8GBで、最新のLPDDR5です!ここ最近、ようやく6GBや8GBの大容量メモリ搭載タブレットが増えてきましたね。8GBと言えばPCに搭載される容量なので、タブレットならよりサクサク快適に使えますね。メモリが大きいと、とりあえずどんな作業もより快適にできるので助かります。
ストレージは256GBと十分な大きさですが、最大1TBのMicroSDカードを搭載できるので、かなり大きくなります。また、一般的なタブレットに搭載されるeMMCでなく、より高性能なUFS 3.1と言うストレージが搭載なので、データ転送速度も速くなっています。
ディスプレイは12.6型とタブレットとしては大型で、2.5K(2560×1600ドット)の高解像度、液晶はAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)です。通常のOLEDよりも画像が精細で、画面の切り替えが速いという特徴があります。ゲームする人は特に使いやすい仕様です。
他にもHDR10+やドルビービジョンにも対応し、iPad並みの品質ですね。Wi-Fiディスプレイにも対応しているので、外付けモニターとしての利用も可能です。
WidevineもL1に対応しており、高画質で動画配信サービスも観ることができます。
背面カメラは二眼で1300万画素、広角カメラが500万画素と高画素で、スマホの上位機種並みにきれいな写真も撮れます。前面カメラは800万画素と、ビデオ通話には十分な画質です。
オーディオはドルビーアトモスにJBLのスピーカーが4つ搭載と、外付けスピーカーは必要ないくらい良い音になっています。内蔵マイクも2つ搭載なので、しっかりと音を拾ってくれます。
バッテリーはかなり大きめの10000mAhが搭載で、バッテリー駆動時間は最大14時間になります。OLED液晶のタブレットでここまで長いのはすごいです。これで重さが565gと軽量なので、持ち運びもしやすいし、丸一日外で使っても十分だと思います。
Tab P12 Proの特徴
新しい家に引っ越してきたばかりでデスクや照明などの撮影機器が届いていないので、今回は床に置いて撮影しています。
付属品はカバーやキーボード、ペン、充電器などになります。
本機種はベゼル(画面の黒い枠)がかなり細く、画面比率89%となっています。ベゼルが細いとおしゃれですね。
寸法は幅285.6㎜、奥行き184.5㎜、厚さ5.6㎜となっており、コンパクトで薄いですが、やはり12.6インチとなるとでかいですね。
いくつかの機種と比較してみます。
幅 | 奥行き | 高さ | 重さ | |
本機種 12.6型 |
285.6㎜ | 184.5㎜ | 5.6㎜ | 565g |
Tab P11 Pro 11.5型 |
264.28㎜ | 171.4㎜ | 5.8㎜ | 485g |
iPad Pro 12.9型 |
280.6㎜ | 214.9㎜ | 6.4㎜ | 682g |
12型のタブレットって少ないのですが、iPad Proに12.9型があり、Lenovoでは兄弟モデルに11.5型があります。
iPadは画面の縦横比率が3:2で、本機は16:10になりますが、iPadは奥行きが3㎝長く、約130g重たいです。
Wi-Fi ディスプレイにも対応しているので、大画面サブモニターの様にしても使えます。
厚さ(高さ)は5.6㎜とかなり薄く、限界に近い薄さだと思います。重量はこのインチにしては軽い方ですが、さすがに片手持ちだと疲れますね。両手持ちになります。
ボディはメタルユニボディなので、強度や耐久性も高い造りになっています。ユニボディとは1つのパーツで本体を構成しており、継ぎ目がない構造の事です。簡単に言うと、1枚のメタルで筐体を作っているので、低価格モデルの様にボディを複数のメタルもしくは樹脂(低価格モデルは樹脂が使用のものもあり)でつなぎ合わせて作っていないんです。
見た目も美しくなりますね。
キーボード・カバー・ペンが付属
タブレットってキーボードなどは別売りな事が多いのですが、本機種は全て込々になっています。
カバーはファブリックで、紙のノートブックの様な感じですが、触ると固さがあります。良くも悪くも普通です。
マグネットのカバーはキックスタンドもあり、ボディにくっつけたペンも取り外しがしやすいようになっています。
ペンはこの部分に装着すると充電されるので、使うときに「あっ、電池切れ・・・」と言うこともありません。
また、ペンを装着したら残量が表示されますが、これは一瞬なので何度も見逃しました(笑)
どの角度に傾けてもしっかりとホールドしてくれ、かなり傾けることができるので、メモ取りやイラストも描きやすいです。
付属のLenovoプレシジョンペン3は最新のアクティブペンで、4096段階の筆圧感知と傾き検知機能もあり、滑らかなペン入力が可能です。筆者はプレシジョンペン1も2も持っているのですが、年々新しいものが出て性能がどんどん良くなっていますね。
ただし、書いているときに手が当たった場所に点が付くので、手が当たらないようにして書くしかないです。
キーボードも付属なので、ノートパソコンの様に使うこともでき、本機は12.6インチと画面が大きいので「普通」に作業ができます。しかもスペックも高いので、ノートパソコンを持っていなくても本機だけでほとんどの仕事ができると思います。
タブレットのキーボードにしてはキーストロークは悪くなく、キーピッチは若干狭いです。ただし、約288gと軽いので、持ち運びは楽です。
外出先用として割り切れば、普通に使えると思います。
PCの様にウィンドウを設置できる
これは作業モードで、3つのウィンドウを開いた状態です。タブレットって小さいのでできても2画面分割で固定された場所に表示できますが、本機はこれだけ大きいので好きな場所にいくつもウィンドウを開くことができます。
パソコンみたいですね。
SoC
Qualcomm Snapdragon 870 | |
コア | 8コア |
最大クロック数 | 3.2GHz |
内蔵GPU | Adreno 650 |
プロセッサーは8コアと大きく、複数のアプリを同時に起動しても問題なく使え、ハイエンドモデルですね。
こちらはGeekbench 6の測定結果で、クロスプラットフォームのベンチマークになります。パソコンの性能を測るCinebenchの様に、シングルコア性能とマルチコア性能を測定できます。
マルチコアは3471、シングルコアは1299とかなり高いスコアになりました。上位モデルのパソコン並みに快適です。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
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MediaTek MT8183 IdeaPad Slim 360 Chromebook |
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MediaTek Helio P22T Tab M10 FHD Plus 2nd Gen |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
|
Snapdragon 429 Tab B10 |
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MT8166 Tab 7 (3rd Gen) |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek MT8183 IdeaPad Slim 360 Chromebook |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MediaTek Helio P22T Tab 10 FHD Plus 2nd Gen |
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MT8166 Tab 7 (3rd Gen) |
PCMark for Android
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。
Work 3.0の計測結果は13047と、高いスコアです。ビジネス用途でも普通に使えますね。Photo editingやVideo Editing性能も高めで、iPad並みの使い方ができますね。
その他の機種との比較です。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone | |
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Tab P12 Pro | |
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab P11 Pro | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
IdeaPad Slim 360 Chromebook | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
ALLDOCUBE X Game | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) |
Webブラウジング
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone | |
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Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab P12 Pro | |
Tab P11 Pro | |
IdeaPad Slim 360 Chromebook | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
XiaoXin Pad | |
ALLDOCUBE X Game | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) |
3Dグラフィック性能
3Dグラフィック性能は高く、本機の性能が高すぎて「Maxed Out(針が振り切れ計測不能)」になりました。
Sling ShotとSling Shot ExtremeはMaxed Out、Wild Lifeは4242、Wild Life Extremeは1225でした。
比較です。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Lenovo Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio P90 X Game |
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Snapdragon 680 XiaoXin Pad |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
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Helio P60T IdeaPad Duet |
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MediaTek MT8166 Tab 7 3rd Gen |
Sling Shot Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio P90 X Game |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
ディスプレイ
解像度 | 光沢/液晶 | コントラスト比 | 輝度 |
2560×1600 | あり AMOLED |
10000000:1 | 600nit |
色域 | 視野角 | PPI | その他 |
NTSC 107% | 160° | 240 | HDR10+、Dolby Vision、120Hz |
解像度 | 2560×1600ドット |
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光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
AMOLED | OLED(有機EL)は、薄くて曲げることも可能、コントラスト比が高い、省電力などの特徴あり。通常のOLEDよりも画像が精細で、画面の切り替えが速い |
コントラスト比 | 最少輝度(黒色)と最大輝度(白色)の差。差が大きいとより鮮やかで、力強い描写が可能 |
nit | 明るさを表す単位。タブレットでは280~300nitが標準 |
NTSC | 色域の規格 |
視野角 | 上下左右のいろいろな角度から見てディスプレイがちゃんと見える最大角度 |
リフレッシュレート | 一般的なタブレットは60Hzで、本機の120Hzはゲームや動画編集がしやすい |
PPI | Pixel Per Inchの略で、1インチ(2.54㎝)の中にいくつのピクセルがあるかの指標。 |
本機種最大の特徴の一つであるディスプレイは、2.5Kの高解像度で、AMOLEDでコントラスト比が1000万対1と見たことないくらい高く、映像や画像が色鮮やかに描写されます。また、Dolby Visionと言う「Dolby社のHDR(ハイダイナミックレンジ)」とHDR10+に対応で、最大輝度を高め、より大きなコントラストに滑らかなグラデーション、そして高い色域が描写可能になっています。
色域のNTSC 107%は青が若干足りませんが、ほぼAdobe RGB カバー率100%になります。製版向けの画像編集をするクリエイターが使う品質です。また、リフレッシュレートが120Hz(1秒間に最大120コマ更新)なので、ゲームもぬるぬるプレイできます。特に、FPSゲームがしやすくなりますね。
ディスプレイもLenovoで一番の最高品質です。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。本機種には最新のLPDDR5が搭載で、大容量8GBになります。
タブレットでは2GB~4GBが主流で大きくても6GBなので、8GBはかなり大きい方です。
また、今までのメモリはDDR4を使用していましたが、本機種から最新のDDR5(LPDDR5)を使用しているので、データ転送速度もかなり上がっています。
こちらは各メモリの最大速度で、
LPDDR4は3.2Gbps
LPDDR4Xは4.266Gbps
LPDDR5は6.4Gbps
となっています。LPDDR5はLPDDR4の2倍、LPDDR4Xの1.5倍の速度です。
メモリ速度を計測したら、10.34GB/秒とめちゃくちゃ速い速度でした。
他の機種のと比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/8GB | |
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Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen)/2GB | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/4GB |
ストレージ
本機種搭載のストレージはスマホやタブレットを中心に搭載されるeMMCでなく、より速度が速いUFSというフラッシュメモリが搭載されています。
UFS3.1は最高データ転送速度が23.2Gbpsで、一般的に使用されるeMMCは最大3.2Gbps(eMMC 5.0)なので、約8倍ほどの速度差があります。
データ転送速度が速いと、Web閲覧しているときに表示速度が速くなったりと、基本的に全体的な表示速度が上がります。
ストレージは256GBと大容量ですが、最大1TBのmicro SDカードでストレージの増設ができます。
MicroSDカードなら筆者も愛用しているSanDiskがおすすめです。
シーケンシャル速度を計測したらめちゃくちゃ速く、リード(読み込み)に至ってはちょっと前のSSD並みの速度でした。
その他の機種との比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
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Tab P12 Pro | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
IdeaPad Slim 360 Chromebook |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
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Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
ALLDOCUBE X Game | |
IdeaPad Slim 360 Chromebook | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) |
カメラ
背面カメラは500万画素の広角カメラに、1300万画素のカメラがあります。二眼カメラなので、背景をぼかしたりでき、プロっぽい写真が撮りやすいですね。
前面は800万画素のカメラで、ビデオ電話などを利用すると相手にきれいな映像が伝わるので、見た目の印象も変わりますね。ちなみに内蔵マイクが2つあるので、会話もばっちりできます。
オーディオ
オーディオはDolby Atmosです!映画館でも導入が進んでおり、Netflixなどの動画配信サイトでもドルビーアトモス用の動画が配信されています。Atmosは最大9.1.6chのサラウンディングが可能で、音がそこからもあそこからも、いろんな方向から聞こえるのが特徴です。
しかもJBLスピーカーが4つ(両横に2つずつ)もあるので、どの持ち方で聞いても迫力満点です。
Wi-Fi 6に対応
最新のWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi 5に比べ最大通信速度が約40%ほど高くなっています。LenovoはなぜだかWi-Fi 6対応が遅く、ハイエンドモデルのTab P11 ProもWi-Fi 5でしたが、ようやく重い腰を上げて本機はWi-Fi 6対応になりました。
個人的にすっごくイライラしてた点なんですが、ようやく解消されて肩の荷が下りた感じです(笑)
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は最大14時間と、一般的なタブレットの10時間よりかなり長くなっています。丸一日持ち歩く人にも、十分だと思います。
バッテリーは10000mAhもあるので、これだけのバッテリー駆動時間が実現できたと思います。
インターフェイス
<ボリュームボタン><ポゴピン> <USB-C 3.2 Gen 2> <電源・MicroSDカードリーダー>
インターフェイスは一般的なもので、上記したものになります。
USB-Cポートから付属の電源アダプターで充電ができ、OTG(USB On The Go)機能もあるので、SDカードやHDDに直接アクセスできます。また、映像出力機能(Display Port 1.4)もあります。
サポート・保証
標準で1年間の「送付修理」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポート(朝9時~夕方6時まで))があります。
修理などのLenovoへの送付は、自己負担になります。ケチですね。こんなに高い機種なのに。
また、アクシデントダメージプロテクションという通常保証じゃカバーしない「水濡れ・落下・火災・紛失など」にも対応した保証もあります。
Androidタブレットをサブモニターとして使用する方法
無料アプリのSpacedeskをダウンロードして、PCのサブモニターとしてタブレットも使えます。PCとタブレット両方にアプリをダウンロードしたら使えますが、詳しい方法はこちらの記事にまとめているので併せてどうぞ。
ライバル機種との比較
Tab P11 Pro Gen 2
このスペックで、この価格はコスパが高いです。特にグラフィック性能が高く、そしてディスプレイがiPad並みにキレイ。クリエイター、映画好き、音楽好きの人に合います。おすすめです!!
SoC | MediaTek Kompanio 1300T |
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メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ(11.2型) | 2.5K OLED |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、WWANなし |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBL スピーカー×4 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/1300万画素 |
重さ | 480g |
バッテリー | 14時間 |
価格 | 5.9万円 |
Tab P11 Gen 2
全体的にうまくまとめられた機種で、ディスプレイ以外は標準的なスペックです。ディスプレイはクリエイター向けの高品質・ハイスペックで、リフレッシュレートは120Hz、色域はDCI-P3 97.5%と広いです。
SoC | MediaTek Helio G99 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ(11.5型) | 2000×1200ドット IPS液晶 |
OS | Android 12L |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | フェイスアンロック |
カメラ | 800万画素/1300万画素 |
重さ | 520g |
バッテリー | 最大約10時間 |
価格 | 4.4万円~ |
まとめ
メリット
・ビジネス用途でも使えるほどハイスペック
・高解像度2.5K、AMOLED液晶なので色彩も豊
・Dolby Visionで迫力ある映像が楽しめる
・Dolby Atmos+JBLの内蔵スピーカーが4つ!
・オールメタルのユニボディで頑丈
・ストレージの増設が可能
・大画面なので作業がしやすい
・ペンやキーボードなどの周辺機器が付属
デメリット
・大きいので片手持ちすると手が疲れる
・修理時の郵送費が自己負担
・価格が高く、タブレットにしてはかなり大きい
総合評価
タブレットの頭脳と言っても良いSoCはかなり性能が高く、メモリも最新のLPDDR5が8GB、ストレージはeMMCじゃなくより転送速度が速いUFSと、スペックはかなり高いですね。
ディスプレイはAMOLEDで1000万:1と言う常識外れに高いコントラスト比、ハイダイナミックレンジにも対応しているので、きれいな映像が描写されます。画像編集もこのタブレットでやるとはかどるでしょうね。そのくらい、高品質です。
12.6型と大きなディスプレイですが重量は565gと軽く、キーボードとカバーを付けても1005gと軽いので、持ち運びもしやすいし、バッテリー駆動時間も14時間と長いので安心して使えますね。
パソコンを持っていなくても、このタブレットがあれば大抵のことは事足りると思います。WordpressやWordで執筆したり、PhotoshopやLightroomで画像編集したり、Powerdirectorで動画編集をしたり・・・
出来ないことの方が少ないんじゃないかな?、と思います。
ただし、価格も10.7万円と高く、大きな筐体なので、自宅用として使いやすいと思います。