Lenovo Tab 10 HD (2nd Gen)は持ち運びがしやすい10.1型のタブレットで、普段使いにはぴったりの機種です。
最初はHDディスプレイなので「画質が悪いだろうな~」と思っていましたが、10.1型と小型ディスプレイなので全然きれいに見えました。
動きも快適で、普段使い用、ビジネスパーソンの外出用、子供用にも合うと思います。
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Lenovo Tab M10 HD 2nd Genのスペックレビュー
CPU | Media Tek P22T |
---|---|
メモリ | 2GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ(10.1型) | HD IPS液晶 |
OS | Android 10 |
無線 | WIFi、Bluetooth v5.0、LTEモデルあり |
オーディオ | Dolby Atmos(スピーカー2つ) |
内蔵カメラ | 前面500万画素、背面800万画素 |
寸法 | 241.54×149.38×8.25㎜ |
重さ | 420g |
バッテリー | 約10時間 |
保証 | 1年間 |
生体認証 | 顔認証 |
価格 | 1.9万円 |
タブレットの頭脳であるプロセッサーにはMedia Tek P22Tが搭載で、Androidタブレットとしてはミドルクラスの性能で、サクサク使えます。
メモリとストレージは小さめですが、Web閲覧やメールチェック、ビデオ通話など一般的なことはできるほどだったので、がっつり仕事をするなどをしなければ普通に大丈夫だと思います。
ディスプレイはHD(ハイディフィニション)で、一般的なパソコンに搭載される解像度のFHD(フル・ハイディフィニション)より低い解像度なので「どうかな~」と思っていたのですが、10.1インチくらいの小さなディスプレイだと問題ないですね。きれいです。
OSがAndroid 10と最新のものなので若干今までと使い方が違いましたが、スマホの様になったので使いやすいと思います。(詳細は後述)
内蔵カメラもそこそこ性能が高く、前面500万画素、背面800万画素となっています。ビデオ通話時にきれいな映像が相手に表示されるので、ビデオ会議でも使えるくらい良いと思います。
また、420gと激軽なので片手でも持ちやすいし、移動もしやすいですね。
本機種は量販店モデルでしたが、2022年10月現在、公式サイトでも販売されています。
Lenovo Tab M10 HD 2nd Genの特徴
Android 10になって、より使いやすい仕様になりました。(本来のタブレットの様になったというか・・・)
こちらはIdeaPad Duetというキーボード付きのタブレットの画面ですが、今まではいわゆる「タスクバー」にいくつかのアプリを固定して使っていたのですが、今では画面上に多くのアプリが表示されます。
寸法は幅241.54㎜、奥行き149.38㎜、厚さ8.25㎜で、A5用紙(210×148㎜)と比べると幅+3.15㎝、奥行き+0.13㎝とほぼ同じサイズです。
厚さが8.25㎜と、スマホサイズですね。横にiPhone 7を並べて見ましたが、ほぼ同じサイズです。
素材はメタルボディで、頑丈そうです。
ライバル機種との比較
実は、本機種が低スペックなのに使いがこちも良く、ディスプレイも普通に良いので、上位モデルのTab M10 FHD Plus(2nd Gen)はどうなんだろう?と思い、比較のために購入しました。
本機種 | M10 FHD Plus(2nd Gen) | |
CPU | Media Tek P22T | Media Tek Helio P22T |
メモリ | 2GB | 4GB |
ストレージ | eMMC 32GB | eMMC 64GB |
ディスプレイ | 10.1型HD IPS | 10.3型 FHD IPS |
無線 | WiFi5 | WiFi5 |
バッテリー | 10時間 | 9時間 |
重量 | 420g | 460g |
価格 | 約2万円 | 3.1万円~ |
メモリやストレージはFHD Plusが倍になっており、解像度も高いFHDです。バッテリー駆動時間は本機種の方が1時間長く、若干軽いです。
使った感想として、ディスプレイは意外なことに違いがほとんど分かりませんでした。やはり10型クラスだとFHDでもHDでもそこまで差が出にくいですね。
<左・Tab M10 FHD Plus(2nd Gen)/右・本機種>
本機種は10.1型と若干小さいですが、持った感じの使用感や手触りに違いはほとんどありません。ボディも上位モデルのFHD Plusと同じオールメタルボディで、むしろ高級感があります。
<上・Tab M10 FHD Plus(2nd Gen)/下・本機種>
Tab M10 FHD Plus(2nd Gen)の方が若干ですが、より鮮やかな色彩になっています。解像度自体は、ほぼ違いは分かりませんでした。
<左・Tab M10 FHD Plus(2nd Gen)/右・本機種>
こちらは一眼レフで撮影した文字をズームしたものです。ここまでズームにすると、さすがにHDディスプレイとFHDディスプレイの差が出ますね。
また、使用感としては当たり前ですが、スペックが高いTab M10 FHD Plus(2nd Gen)の方が快適に使える印象です。Web閲覧や動画視聴など、低負荷な事であればそこまで差は感じません。
ただし、PCmark for Androidと言うスマホやタブレットの性能を測るアプリがあるのですが、FHD Plusでは全てのテストを終了して数値が出てきましたが、本機種ではおそらく負荷が高すぎるためエラーになり、テストを完了できませんでした。
CPU
CPUにはスマホやタブレットによく搭載されるMedia Tekのプロセッサーが使用されており、比較的快適に使えます。
シングルコアの性能が若干低いですが、普段使いならマルチコア性能がより重要なので気にならないと思います。性能的にはエントリークラスですが、ある程度のことはそつなくこなせるくらいです。
例えば、軽いゲームをしたり、簡単な動画編集をしたりもできますが、基本的にWeb閲覧やオンラインショッピング、動画を見る、簡単な資料作成(Microsoft OfficeやGoogleドキュメントなど)などの低負荷な用途で使うと良いと思います。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 |
HD相当 1280×800 |
あり | IPS マルチタッチ |
400nit | NTSC 60% |
HD | ハイディフィニション、低解像度で安い機種に使用される | |||
---|---|---|---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質 | |||
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい | |||
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い | |||
輝度 | nitは明るさを表す単位。通常250nit以上が標準 | |||
色域 | 一般的なノートパソコンはNTSC 45%、タブレットはNTSC 70%前後が多い。この数値が高いとより詳細な色が描写できる |
上がフルHD IPS液晶・sRGB 100%(NTSC 72%相当)のタブレットで、下が本機種・HD IPS液晶 NTSC 60%になります。
個人的に、違いはほとんど分かりませんでした。若干本機種の方が色域が狭い(鮮やかな色が描写されにくい)ですが、普通に使う分には「色域が低い」と思うことは無いはずです。
この写真は、左がFHDで、右が本機種です。インチ数が大きくなると分かりやすいですが、このサイズならそこまで違いは無いですね。
また、ディスプレイにはアイプロテクション技術が採用され、まぶしさやブルーライトが軽減されているので、目が疲れにくいです。
通常、子供用のパソコンだとHDディスプレイはお勧めしませんが、本機種は目にも優しいし、解像度が低いとも思わないので、子供が使っても大丈夫だと思います。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより大きなデータが扱いやすく、より高速に処理できます。
本機種搭載のメモリはLPDDR4xで、2GBになっています。普段使いであれば、困らないと思います。
ストレージ
ストレージはフラッシュメモリで、32GBになっています。MicroSDメディアカードリーダーがあり、最大256GBまで対応しているので、MicroSDカードを使った方がいいですね。アマゾンで2000~3000円で128GBモデルがあるので、必要な方はどうぞ。
ただし、私の機種では128GBのSanDiskのMicroSDカードは読み込めませんでした。再起動をしたりして何度も試したのですが、読み込めませんでしたね。ただし、同じSanDiskの2GBのMicroSDカードは読み込めました。
<ストレージ増設トレーは電源ボタンなどがある右側面にあります>
義母が使っているためドイツ語ですが、128GBのMicro SDカードを入れたら「破損」と出てきましたが、2GBのものは正常に読み込みました。
破損しているわけがないと思い、FHD Plus 2nd Genに入れてみたら通常通り読み込まれました。
なぜだか分からないですが、容量が大きすぎたのかな?と思うので(と言うか256GBまでOKなはずなのですが)、小さめのMicro SDカードを購入するのでそちらで試してみます。(結果は後日追記します)
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は最大約10時間です。タブレットとしては普通です。
LTE
nanoSIMを使ったLTEモデルもありますが、私が購入したのはWiFiモデルなので使用感は分かりませんが、FDD LTEで対応バンドが1, 3, 8, 19, 28です。
携帯大手3社の重要なバンドはこちらで、
- docomo・・・1,3,19,21
- au・・・1,18
- softbank・・・1,3,8
赤数字以外はすべて対応しています。
SIMトレーはMicro SDカードを入れる場所と同じ場所にあり、左側がLTE対応(SIMトレー付き)で、右はWiFiモデルです。WiFiモデルだとSIMカード入れれないように閉じてありますね。
インターフェイス
側面には電源ボタンに音量ボタン、microSDカードのトレイがあります。トレイが結構固かったので、最初は壊れないかびくびくしてました(笑)。
底面にはUSB-C 2.0があり、その横にスピーカーもあります。外付けHDDなどを使うときは、このUSB-Cのみになり、充電も同じくここでやります。
上部にはマイク/ヘッドフォンジャックがあり、こちらにもスピーカーがあります。音響はDolby Atmosで、映画館でも使用され始め、Netflixなどの動画配信サイトでもDolby Atmos用の動画が配信されています。個人的見解ですが、音質は中の上クラスだと思います。
この側面にはスマートコネクタがあり、Smart Dockを使ってAlexaを使うことができるようですが、現在Smart Dockが単体で販売されていないので、使用感は分かりません。
<Smart Dock>
これがあればAlexaはもう、必要ないですね。
サポート・保証
保証は1年間送付修理で、自身で梱包・送付を行います。
無償技術サポートは90日間あるので、分からないことがあればこの期間中にどんどん尋ねると良いと思います。
Androidタブレットをサブモニターとして使用する方法
無料アプリのSpacedeskをダウンロードして、PCのサブモニターとしてタブレットも使えます。PCとタブレット両方にアプリをダウンロードしたら使えますが、詳しい方法はこちらの記事にまとめているので併せてどうぞ。
まとめ
とにかく安い本機種は「安かろう悪かろう」じゃなく、意外にしっかりした作りで、まともな性能があります。高負荷な事には合いませんが、子供のオンライン学習用やビジネスパーソンなら外出時のメールチェックや返信など、あとは家庭で使う普段使い用として、低負荷なことだったら十分快適に使えます。
筐体もオールメタルボディで「チープな感じ」は一切無かったのも、ポイントですね。