HP EliteBook X Flip G2i 14 AI PCのレビューです。
最軽量モデルは999gからと非常に軽く、バッテリー駆動時間も実測で12.5時間と長く、クリエイター向け品質のディスプレイ、そしてCPU・iGPU性能は非常に高く、苦手な分野がないPCです。
これだけ軽い機種なので、持ち運びが多い人に向いています。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra X7 358H、LPDDR5X 32GB、SSD PCIe 5.0 1TBになります。
Contents
EliteBook X G2i 14 AI PCのスペックと特徴
| CPU | Core Ultra 5 325 Core Ultra 7 356H Core Ultra X7 358H |
|---|---|
| メモリ | LPDDR5X 32GB |
| ストレージ | SSD 512GB/1TB |
| グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
| ディスプレイ(14型) | WUXGA OLEDあり |
| OS | Windows 11 Pro |
| 無線 | Wi-Fi 7、5Gあり |
| 生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
| WEBカメラ | 500万画素AI Webカメラ+IRカメラ |
| オーディオ | Poly Studioクアッドスピーカー |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 312.7 × 217.0 × 17.15mm |
| 重さ | 999g~ |
| バッテリー | 約12.5時間 |
| 標準保証 | 1年間 |
| 価格 | 36.3万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ3が搭載で、レビュー機には最大50 TOPSの強力なNPUを備えたCore Ultra X7 358Hが採用されています。
16コア16スレッドのマルチタスク性能に加え、内蔵グラフィックスは12個のXeコアを搭載し、これにより、外出先での本格的な動画編集やクリエイティブワークも単体で軽快にこなせるポテンシャルを秘めています。
メモリは超高速なLPDDR5Xを32GB搭載し、オンボードのため増設はできませんが、この速度と容量があれば重いAI処理やマルチタスクも余裕を持って運用できます。
ストレージは最新のPCIe 5.0対応の1TB SSDを搭載していますが、帯域が制限されているのか速度はPCIe 4.0並みでした。消費電力や発熱を減らすためにあえて速度を抑えていると思います。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、解像度はWUXGA(1920×1200ドット)と一般的なFHD(1920×1080)よりも縦方向に長く、15インチ並みの情報を一度に表示できます。ブラウジングや表計算、動画編集のタイムライン操作において、この縦方向の余裕が大きなアドバンテージとなります。
ディスプレイは3種類あり、「UWVA液晶」と「OLED」がともに記載されるという表記ミスがあるのでいまいちわからないのですが、レビュー機はWUXGA OLEDで輝度300ニトのモデルでした。
OLEDなので色も鮮やか、そして黒の描写も真っ黒でとてもきれいなディスプレイです。
プロフェッショナルなモバイルワークを支える機能として、覗き見防止機能のHP Sure Viewを搭載しているモデルもあり、ボタン1つで視野角を絞ることができるので、公共の場でも重要情報や作業内容をのぞき見されるリスクが減ります。
その他のスペックはWindows 11 Proを搭載し、無線は最新のWi-Fi 7に対応、5Gモデルもあり、Webカメラは超高画質500万画素のAIカメラを搭載し、顔認証のIRカメラ付きになります。
最軽量モデルは999gで、レビュー機は5Gモデルなので1094gと増えましたが、それでも非常に軽量で、持ち運びがしやすいです。また、軽量モデルはポートを減らされることが多いですが、インターフェースも十分にあります。
左右にUSB Type-C(うち2つはThunderbolt 4)があり、USB-Aは1つ、HDMIに3.5ミリジャック、ナノセキュリティロックスロットもあり、左右にUSB-Cがあるのは非常に便利です。持ち運び用の軽量機種のためRJ45はないので、必要な場合はアダプタを購入するとよいです。
バッテリー駆動時間はMobileMark25で20時間45分、当サイトの計測で12.5時間と比較的長いです。
また、本機はCopilot+PCですが、日本の公式サイトでは一切言及されていません。大人の事情があるのか分かりませんが、本機はCopilot+PCなので安心してCopilotの機能を使えます。
FAQ:よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことが書きにない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
| 出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
| 画像・動画編集に使えますか? | 当サイトの3Dグラフィック性能計測では過去最高クラスのスコアが出ていたので、動画編集や軽い3Dゲームにも使えます |
| ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は40dBと扇風機の「弱」くらいの音で、耳障りではない程度です。また、一般的な使用をしているときは静かです |
| PD充電できますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
| PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
| オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は500万画素と高いので、オンラインレッスンやミーティング、そしてオンラインレッスンの講師などホストする人にも合います |
| メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
| 持ち運びに向いていますか? | コンパクトな14インチで999gからと非常に軽いので、持ち運び向きです |
| ディスプレイは明るいですか? | ディスプレイは300ニト、500ニト、800ニトの3種類があり、300ニトは屋内向け、500ニトは屋外向け、800ニトは屋外向けですがSure Viewモデルなのでそこまで明るくないと思います |
| Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
| ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はDCI-P3 100%相当になります |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
Copilot+PCとは?

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
主な機能です。
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・イメージクリエイターでイメージ生成
すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。
こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。
HP Wolf Security for business搭載

セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
手厚いプレミアムサポート付き

HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金8:00-21:00、土8:00-17:30になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
MILスペックに準拠
本機はHP独自の12万時間のテストに加え、米軍の物資調達規格であるMIL-STD 810Hの18項目に適合した、堅牢性の高い機種です。
HP eSIM Connect

法人限定で追加料金なしで4G LTEが5年間使えるモデルがあります。データをたくさん使うような場合は、すごくお得な価格です。
詳しくは公式サイトのHP eSIM Connectをどうぞ。
左右にあるUSB-Cポートが非常に使いやすい
本機は左右にUSB-Cが配置されており、非常に使いやすいです。
USBポートの位置のせいで、机のレイアウトやPCの置き場所を考えないといけないことが多いですが、これであればモニターのポートが左右どちらにあっても関係ないし、ACアダプタの位置が左右どちらでも問題ありません。
また、左側面に2つあるUSB-CはThunderbolt 4なのでデータ転送速度も速く、Thunderbolt 4対応ドックなども使えます。
999gからの超軽量PC
最軽量モデルは999gで、14インチでこの軽さはすごいです。
通常、インチ別の重さはこのくらいなので、本機がいかに軽いかがわかります。
13.3インチ・・・1.2㎏~
14インチ・・・1.4㎏前後
16インチ・・・1.7㎏~
レビュー機は5Gモデルなので1094gと100gほど増えましたが、それでも一般的な14インチと比べると羽のように軽いです。
移動時も軽々持ち運びでき、離着席が多い人にすごく合います。
軽量PCでは、軽くするためにファンやヒートパイプを減らすことが多いですが、ファンは2基搭載し、太いヒートパイプが1本あるのが見えます。しっかりと冷却性能を高めているので、ただ軽いというわけではないようです。
さすが、Dragonflyの後継機種なので、高級感のあるボディで質感も高いです。剛性と軽量性に優れたマグネシウムボディを採用し、パッと見ただけでも高級感があります。
手触りはしっとりとした感じで、マットな質感です。
本機は名称に「X」が付く上位モデルで、ヒンジ「ELITEBOOK」と刻印されているのが見えます。上位モデルはこういった細かな部分までこだわって作られていますね。
また、ディスプレイを開いたときに机とPCが傷つかないようにサポートもあります。
パームレストにも「ELITEBOOK X」とロゴがあります。
最薄部は17.15mmと標準的ですが、旧モデルから進化した点です。
旧モデルのG1iは最薄部が10.5ミリと非常に薄かったのですが、薄すぎるために排熱がうまくできず、高負荷作業時はキーボード面が50度まで上がったんです。(詳しくはG1i 14のレビューをどうぞ)
恐らく同じ轍を踏まないように、本機Gen 2(G2i)では一般的な厚さに戻したんだと思います。
幅312.7ミリ、奥行き217.0ミリ、高さ17.15ミリです。14インチではとてもコンパクトな筐体です。
また、主要部品の60%はリサイクルされた銅、アルミニウム、プラスチック、廃食用油などの再生素材を使用しており、環境負荷の低減に配慮したエコな機種となっています。
バッテリー駆動時間・AI活用でバッテリー管理が容易にできる
本機はAIを活用してデバイスのノイズ、温度、パフォーマンスをワークフローに合わせて自動的に最適化し、充電レベルや充電速度を自動調整し、経年劣化を抑えます。
搭載バッテリーは56Whrの高耐久性モデルで、充放電回数1000回のロングライフです。
バッテリー駆動時間はMobileMark25で約20時間45分と長かったです。
当サイトも独自に検証し、バッテリー駆動時間計測方法は画面輝度50%、音量50%でWi-Fiに繋いで、Google Meetで画面共有閲覧をしながら1時間Webミーティングを行った時のバッテリー減少率から計算しています。
この計測内容は、中負荷、もしくはやや高めの負荷に分類されます。
無線をOFFにし、画面輝度を極端に下げたり、低負荷な動画視聴時間など実利用にそぐわない計測方法が多くみられますが、当サイトは実利用に沿った設定なので、概ね正しい時間になると思います。
バッテリーは1時間で8%減少し、推定バッテリー駆動時間は12.5時間になります。
実使用環境でこれだけ持つので、バッテリー駆動時間は長い方です。安心して外出できます。
当サイト計測バッテリー駆動時間
オレンジ/本機 青/その他
| HP EliteBook X G2i 14/Intel | |
|---|---|
| Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 14/Intel | |
| Lenovo IdeaPad Slim 5a Gen 11 /AMD |
HP Sure View対応のディスプレイあり
14インチで画面比16:10のディスプレイで、先述したように、3種類のディスプレイがあります。
| Core Ultra 5 325/Core Ultra 7 356H | WUXGA OLED 300ニト |
|---|---|
| 2.8K OLED 500ニト | |
| Core Ultra X7 358H | WUXGA UWVA 800ニト HP Sure View |
| WUXGA OLED 300ニト |
全モデルにambient light sensorを搭載しており、周囲の光の明るさを感知し、ディスプレイ輝度を自動的に調整するので、目の疲れを軽減し、バッテリー消費を抑え駆動時間を延ばす効果があります。
ただし、この機能は結構必要ない場合が多いので、その際は設定→システム→ディスプレイ→明るさから自動調整をオフにできます。
また、HP Sure ViewモデルのみUWVAというIPS液晶とほぼ同じものを採用しています。
大きな特徴はこちらです。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、一般的な16:9の14インチより多くの情報を表示できます。その分スクロール回数が減り、一目で把握できる情報量が増えるため、作業効率の向上にもつながります。
左は本機で、右はDCI-P3 100%のディスプレイで表示した画像で、本機も非常に色鮮やかでしっかりと色彩を描写できています。
動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。
こちらは黒の描写力を比較したもので、OLED特有の完全な黒を描写できており、コントラスト比も高く、映像全体にメリハリが生まれ、暗部の階調もしっかりと再現されています。
視野角は非常に広く、上下左右どの方向から見ても暗くなる部分がなく、表示内容をはっきり確認できます。
レビュー機はSure View非搭載ですが、以前レビューをした他のPCを参考に紹介します。
こちらはSure View機能をONにした状態のディスプレイの見え方です。
特に横からのぞき見されたときの視野角の絞りが非常に高性能で、斜め35度くらいの角度では、ほとんど画面内容が判別できなくなります。
このおかげで、カフェやコワーキングスペースなどの人目が気になる環境でも安心して作業できるのが大きなメリットです。機密情報を扱うビジネス用途はもちろん、外出先でメールや資料を確認する場面でも、のぞき見による情報漏えいリスクを大幅に減らせます。
ちなみにSure ViewをONにしてるときは輝度が下がる為、正面に座っている自分自身もディスプレイが少し見にくくなります。
輝度は300/500/800ニトの3種類があり、レビュー機は300ニトでした。屋内では十分ですが、明るい屋外ではやや見にくいです。上位モデルなので、最低でも400ニトからだとよかった。
| 220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
|---|---|
| 250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
| 300ニト | 屋外の日陰ならなんとか見える |
| 400ニト | 屋外の日陰なら使える |
| 500ニト | 屋外向け |
| 600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
超高画質500万画素AI WebカメラとIRカメラ
WEBカメラは高画質な500万画素で、顔認証に対応したIRカメラも搭載しています。さらに物理式のプライバシーシャッターも備えており、画像左がシャッターを閉じた状態です。電子式ではなく物理シャッターのため、開閉状態がひと目で分かり、オンラインミーティング中に「自分だけ画面が真っ黒」というトラブルも防げます。
上の画像は本機のWEBカメラと、一般的なビジネスPCに搭載されるFHDのWEBカメラで撮影した同じ人形で、ズームするとわかりやすいですが本機は画質が高いので毛並みまでしっかりと見えます。
本機のカメラは「AI」と名がつくだけあり、すべてのコラボレーションアプリやストリーミングアプリでビデオエフェクトを適用でき、AIによる画像補正によって長時間のビデオ通話でもバッテリー消耗を抑えます。
オーディオは Poly Studio によるもので、内蔵クワッドスピーカーとデュアルマイクを搭載。音質は低音が効いており、高音もクリアです。会話用途では低音を少し抑えるとより聞き取りやすく、ミーティングやオンライン授業でも自然な音声バランスになります。

また、本機にはNPUが搭載されているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
静音性に優れたキーボード
キーボードは日本語で84キーのバックライト付きで、すべての主要キーが同じ大きさです。
右Shiftキーや半角/全角キーは小さめですが、使用頻度は高くないため普段の作業では大きな支障はないと思います。ただし、カーソルキーが小さいため、慣れが必要な人もいると思います。
タッチパッドは画像を見るとわかりますが138.6×90.8mmと非常に大きく、クリック時の反応感触も良く、十分な操作性がありスムーズに使えます。
また、個人的によく使うコパイロットボタンが搭載されているので、調べ物や疑問が出たときにワンタッチで呼び出せてとても快適です。
キーピッチは実測18.9×18.2mmとフルサイズに近く、余裕があります。キーストロークは1mmと浅く、打鍵感はあまりなく、軽いタッチでタイピングをする人であれば使いやすいと思います。がっつり打ち込む人には、ちょっと物足りないキーボードです。
打鍵音はとても静かで、図書館や静かな会議室で作業をしても他の人の邪魔になることはありません。
バックライト点灯時の視認性が良く、暗所でも快適にタイピングできます。キーの輪郭がはっきり見えるため、夜間作業でもストレスがありません。
トップマウントキーボードで、簡単にキーボードを交換できる
「新設計のトップマウントキーボードは、安定した打鍵感ながら部品交換にも容易に対応」
今までのPCでキーボードが故障した場合、マザボまで分解しないとキーボードにアクセスできない設計でしたが、トップマウント設計では、キーボードだけをパカッと外して交換ができます。
HPによると、従来の方法では50分かかっていた交換作業時間が10分未満になったそうです。
キーボードが壊れた時に、HPパーツストアや法人ルート(利用している販売代理店など)でパーツの入手が可能なので、こうやって自分で交換できるのは助かりますね。
最新のWi-Fi 7に対応
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
また、別の項目でお伝えしたように、HP eSIM Connectモデルもあるので、外出時でもすぐにオンラインの作業を開始できます。
ベンチマーク
搭載CPUは最新のCore Ultra X7 358Hで、16コア16スレッドの強力なマルチコア性能に加え、50 TOPSを叩き出すNPUと、12基ものXeコアを備えた内蔵グラフィックスを搭載しています。演算・AI・描画のすべてにおいて妥協のないパフォーマンスを実現しており、ビジネスやクリエイティブはもちろん、ローカルAIを駆使した高度なワークフローにも対応する、万能型プロセッサーです。
TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。50 TOPSは50兆回/秒
ベンチマークの総評を先に言うと、どのベンチマークでも最高峰のスコアを出しており、間違いなく最上位モデルに分類される性能です。特にグラフィック性能はとても高く、簡単な動画編集や画像編集、CADなども十分にできる性能でした。
詳しいベンチマークは「Core Ultra X7 358Hの実機ベンチマーク」をどうぞ。
CPU Mark計測結果
搭載CPUであるCore Ultra X7 358Hは、CPU Markにおいて36,004という非常に高いスコアを記録しました。これは、Core Ultra 9 285HやRyzen AI 9 HX 370といったフラッグシップモデルに迫る性能です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Core Ultra 9 185H | |
| Ryzen AI 9 365 | |
| Ryzen 7 8845H | |
| Core Ultra 7 165H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 7 8840HS | |
| Core Ultra 5 135H | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core i5-1335U | |
| Core Ultra 5 135U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 165U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024計測結果
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftをベースに、CPUとGPUの能力を計測します。
今回の結果は、マルチコア747でミドルハイクラス相当、シングルコア119と良好なスコアでした。マルチコア性能はRedshiftのような高負荷なレンダリングエンジンにおいても安定しており、高負荷なクリエイティブ作業や3D処理も十分対応できます。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Apple M1 Max | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Apple M1 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Core Ultra 9 285H | |
|---|---|
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Apple M1 Max | |
| Apple M1 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P |
PCMark10計測結果
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
総合性能は9146と、外部GPU搭載PC並みの処理能力を備えています。
Essentialでは10,862と非常に高い数値を記録しており、起動・ブラウジング・アプリの立ち上げといった日常動作はどれも快適です。
Productivityは14,204と非常に高く、Office作業や資料作成、複数アプリを並行して使うワークフローでも処理落ちしにくいのが特徴。
Digital Content Creationも13456と非常に優秀で、写真編集や動画編集など、クリエイティブ用途でも十分に対応できるパフォーマンスを発揮します。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 7 350 | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra X7 358H | |
|---|---|
| Core Ultra 7 355 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 3 7335U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra X7 358H | |
|---|---|
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen 5 7535U |
4K動画エンコード時間計測結果
5分の風景を撮影した4K動画を、DaVinci Resolveでレンダリング(エンコード)した際の処理時間を計測しました。当然ながら、時間が短いほど高性能です。
結果は、1回目が2分9秒、2回目が2分44秒、3回目が2分43で、3回平均は2分32秒と非常に速いタイムでした。
ですが、高負荷のエンコード処理を連続で3回行っているため、回を重ねるごとにエンコード時間伸びています。これは、CPU温度の上昇に伴ってクロックがわずかに抑制される「サーマルスロットリング」が発生するためで、薄型ノートでこれは時々起こる挙動です。
それでも3回平均が2分32秒というタイムは非常に優秀で、iGPU構成のノートPCとしてはトップクラスの処理速度です。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core i7-1260P | |
|---|---|
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra X7 358H | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i7-14700+RTX 4060 | |
| Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
3D Graphics Mark計測結果
グラフィック性能が高いと、Officeを使った資料作成や複数ウィンドウを並べた作業がスムーズになるほか、画像編集や動画編集といったクリエイティブ用途でも快適に使えます。
本機の3Dグラフィックス性能を測る 3D Graphics Mark のスコアは9783 と非常に高く、iGPU構成としてはトップクラスの数値です。
軽めの動画編集や写真加工はもちろん、複数画面での作業やGPUを使うアプリでも動作が重くなりにくく、日常用途からクリエイティブ作業まで幅広く対応できるパフォーマンスを備えています。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core Ultra X7 358H | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 9 285H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 355 | |
| Core Ultra 5 226V | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Core i5-1335U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-13420H |
Memory Mark計測結果
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-9600の32GBで、Memory Markの計測結果は3928と非常に高いスコアでした。帯域幅が広く、データの読み書きが高速なため、複数アプリを同時に開くようなマルチタスクや、画像編集・AI処理などメモリ負荷の高い作業でも快適に動作します。ノートPCではトップクラスのメモリ性能で、長期的な使用でも余裕のある構成です
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| 本機種LPDDR5X | |
|---|---|
| LPDDR5X平均 | |
| DDR5平均 | |
| LPDDR5平均 | |
| LPDDR4X-4266MHz平均 | |
| DDR4-3200MHz平均 |
シーケンシャル速度が速いストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはPCIe 5.0接続の1TB SSDで、シーケンシャル速度を計測したところ、リード(読み込み)が6177MB/秒、ライト(書き込み)が5302MB/秒と速いですが、PCIe 4.0の速度でした。
恐らく、発熱や消費電力を抑えるために帯域を制限しているのかなと思います。
それでもかなり速い速度なので、大きなデータ移動もサクサクこなせます。
起動時間を5回計測した平均は14.2秒で、メモリ容量が多い本機ですが立ち上げは快速です。電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの流れがスムーズで、日常的な立ち上げのストレスはほとんどありませんでした。スリープ復帰も素早く、実用面での快適さにつながっています。
| 1回目 | 15秒 |
|---|---|
| 2回目 | 14秒 |
| 3回目 | 14秒 |
| 4回目 | 14秒 |
| 5回目 | 14秒 |
| 平均 | 14.2秒 |
排熱性能と騒音値の計測
底面には幅広いメッシュ状の通気口があり、ここからしっかり外気を取り込む構造になっています。ホコリも入りにくい構造なので、長期間の使用でも内部が汚れにくく、冷却性能を安定して維持できるのがポイントです。
内部は2つのファンと1本のヒートパイプで排熱されており、薄型ノートとしてはシンプルながら効率の良い冷却構造になっています。ヒートパイプは2つのファンで共有する設計のため、発生した熱を素早く排出できます。実際の使用でも高負荷時の温度上昇が抑えられており、長時間の作業でもパフォーマンスが安定しやすい印象です。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は38.5度と低く、底面温度も38.1度と高くない温度で、しっかりと排熱できています。また、膝の上に置いて使っていると、ほんのり温かいくらいでした。高性能CPUを搭載しているので「アツアツ」を予想していましたが、膝上でも十分作業ができます。
騒音値は平均約40dBと、扇風機の「弱」くらいで、しっかりと音は聞こえました。気になるほどの音ではなく、アプリの指標では「静かなオフィス」レベルの騒音となっています。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
HPビジネスPCを比較して検討したい方へ
「他のモデルと迷っている」。「最新のビジネスシリーズをパッと見たい」という方は、以下のまとめ記事を参考にしてください。
まとめ
良い点
・超軽量モデルで持ち運びに便利
・Copilot+PC
・タッチパッドが大きく操作性が高い
・キーボードが静か
・超高性能CPUでオールラウンドの作業に使える(特にiGPU性能が高い!!)
・広色域ディスプレイでクリエイティブワークにも使える
・HP Wolf Security for business搭載で安心
・HP Sure View付きモデルもあり、カフェでも安心して作業ができる
・MILスペック準拠で持ち運びも安心
・超高画質AI Webカメラ
・左右にUSB Type-Cがあるので便利
・Wi-Fi 7対応+eSIM Connectモデルもあり
残念な点
・キーボードの打鍵感があまりなく、気持ちよくタイピングできない
・一部モデルのディスプレイは300ニトで、屋外で快適に作業ができる明るさではない
・ストレージはPCIe 5.0だが4.0並みの速度
総合評価・おすすめユーザー
14インチのモバイルPCで、CPU・NPU・iGPU性能のすべてが高く、苦手な分野がないPCだと思います。
排熱性能も高いため、高負荷作業をしていても筐体はアツアツにならないし、しっかりと排熱できていたので、ある程度の高負荷作業を連続で行う人でも使えるPCです。
また、このスペックでファンも2基搭載しており、それでいて最軽量モデルは999gからととても軽いです。1時間のWebミーティング+画面共有という実利用向けのバッテリー駆動時間計測でも最大12.5時間という長い時間を記録したため、丸1日外出しても十分バッテリーが持つ人も多いと思います。
おすすめユーザー
・外出・離着席が多い人
・外出先でもクリエイティブワークをする人
・出先でビデオ会議をする人
・高いNPU性能があるのでローカルでAI機能を使う人
・1台で全てをこなしたい人
— パソコンガイド編集部
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