Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel)2025年モデルの実機レビュー

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エントリークラスのLOQ Essential Gen 9のレビューです。

LOQシリーズはコストをうまく削減しつつ、安価でもゲームがプレイできるように構成されたスペックで、初めてのゲーミングPCとしてすごく合います。

ただし、本機はゲーミングPCと言うよりも普段使い用PCにグラボを載せたという機種で、ゲームメインと言うよりも「ゲーム+仕事でグラフィックパワーが欲しい」と言う人に合うかもしれません。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i5-12450HX、メモリ16GB(1枚)、SSD 512GB、RTX 3050になります。

まずは本機の良い点、残念な点です。

良い点 残念な点
普段使い用PCの外観 ゲーミングPCの機能はない
メモリを32GBまでできる MILスペックにも準拠していないよう
リフレッシュレートが最大144Hz 底面カバーのペイントが雑
sRGB 100%
安い
Legion Ultimate Support付き

 

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LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel)のスペック

CPU Core i5-12450HX
Core i7-12650HX
メモリ 16GB(最大32GB)
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス RTX 3050
RTX 4050
ディスプレイ(15.6型) FHD IPS 144Hz sRGB 100%
OS Windows 11 Home/Pro
通信 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6
生体認証
WEBカメラ HD
オーディオ Nahimicオーディオ
寸法(幅×奥行×高さ) 359.3 × 235 × 19.9~22.95mm
重さ 約1.77㎏(実測1846g)
バッテリー(JEITA 3.0)
電源
最大約6時間
135W
標準保証 1年間
価格 10.4万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは懐かしのIntel12世代ですがハイパフォーマンスモデルHXで、Core i5とi7があります。レビュー機のCore i5-12450HXはCPU Markスコアが約1.8万ほどと悪くないスコアでした。

メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、公式サイトでは最大16GBが選択できますが、最大32GBにできます。ストレージはSSD PCIe 5.0が搭載で、最大1TBになります。

ちなみにPCIe 5.0に対応していないので、シーケンシャル速度はそんなに速くないです。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:9のFHD(1920×1080ドット)解像度で、IPS液晶になります。高色域のsRGB 100%なので、ゲームだけじゃなく動画視聴にも画像編集にも合います。また、リフレッシュレートは144Hzになります。

グラフィックボードはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4050が搭載可能です。予算ややりたいゲームに合わせてカスタマイズできます。

OSはWindows 11 HomeかProが選べ、LANはWi-Fi 6とギガビットイーサネットを搭載し、WEBカメラはHD画質です。

オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つ搭載しています。ちょっとこもった音ですが、普通に良い音でした。

電源は135Wで、一般的なゲーミングPCのものより小さいですが、普通のPCよりも大きいといった電力です。

最大バッテリー駆動時間は約6時間となっており、少しの時間であれば宅内移動で気晴らしにリビングなど別の場所でもプレイできますね。

USBポートの速度はすべて5GbpsですがType-AもCもあり、SDカードリーダーもあるので一眼を使うような人でもデータ移動がしやすいです。

 

 

公式サイト

 

よくある質問と回答

Lenovo PC FAQ 質問と回答

 

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです
出荷からどのくらいで届きますか? 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから)
画像・動画編集に使えますか? 毎日何本も編集する様な人以外は、十分に使えます
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時は48dBと音はしますが、一般的な使用をしているときは静かです
PD充電できますか? 本機搭載のUSB Type-Cはデータ移動のみ可能なのでできません
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? できません
オンラインレッスンに合いますか? 画質は良くないですができます
メモリ/ストレージの増設はできますか? メモリは最大32GBに換装できます。
持ち運びに向いていますか? 15.6インチと大きく1.77㎏と重たく、MILスペックにも準拠していないようなので据え置き用として使うのが無難です
ディスプレイは明るいですか? 最大300ニットと室内では十分な明るさです
Officeの使い心地は? 快適に使えます
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%になります
バッテリー駆動時間は長いですか? JIETA 3.0測定で6時間でした。長くないです
リフレッシュレートはいくつですか? 最大144Hzです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

メモリの換装が可能

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 筐体内部

LenovoのゲーミングPCはLegionとLOQがあって、LOQはLOQという名称のものとLOQ Essentialと言うのがあるのですが、Essentialは空きスロットがないようですね。

仕様書によるとM.2スロットがあるモデルもあるようですが、2025年7月にレビューをしている本モデルは無いようです。

搭載しているのはDDR5-4800MHz 16GBで、32GBにできます。

 

 

外観

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 正面

エントリークラスのゲーミングPCですが、かっこいい見た目ですよね。ベゼルも細くすっきりとした見た目です。

ただし、いろいろと見ていると、本機はゲーミングPCの筐体じゃなく普通のPCの筐体を使ったゲーミングPCでした。

メリットとしては普通のPCの外観なのでどこででも使いやすい(ゲーミングPCだと持って行きにくい/行きたくない場所もあり)ですが、デメリットとしてゲーミングPCの様な排熱性能がないという点です。

 

本機はゲーミングPCとしては珍しく、筐体側面に排気口がありません。

一般的なノートPCみたいにベゼル部分に排熱されるタイプです。これも普通のPCの特徴ですね。

だから熱がこもりやすいんでしょうね(ページ下部で排熱性能を検証)。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 筐体

寸法は幅359.3㎜、奥行き235㎜、そして高さは19.9~22.95㎜と、一般的な15.6インチサイズですね。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 重さ計測

質量は公称値1.77㎏、実測1846gと重たいですが、ギリギリ持ち運び用にしてもいいくらいの重さです。

 

インターフェイスは高品質じゃないですが、ゲーム用途にはほぼ十分な数があります。

右側面にはUSB 3.2 Gen 1とSDカードリーダーです。

左側面には電源ジャック、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 1 Type-C、マイク/ヘッドフォンジャックです。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 底面カバー

背面の通気口は幅広いですね。がっつりとフレッシュエアーを吸い込んでくれそうです。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 底面カバー内側

底面カバーの内側です。ペイントも雑で「時間もお金も掛けませんよ」って雰囲気が駄々洩れです。ちょっとひどいクオリティですね。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 背面から

背面から見てもおしゃれですね。筐体は樹脂素材なので、触ると安っぽさがあります。また、Lenovoでは珍しくMIL-STDに準拠していないようなので、据え置き用として使うのが無難だと思います。

 

 

排熱性能をチェック

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 筐体内部

本機は他のLenovoゲーミングPCの様にColdFront Hyperは採用されておらず、今まで見てきた通り普通のノートパソコンの排熱仕様になっています。

シングルファンに2本のヒートパイプがあります。ヒートパイプが2本あるのは高評価ですね。

 

CPU性能をフルパワーで使うCinebench 2024と言うベンチマークを回し、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

PC表面温度は43.2度とちょっと高めで、騒音値は平均47.5dBとうるさめです。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) ベンチマーク計測時のPC背面温度

PC背面温度も45度と高めで、足の上に置いて高負荷なことをしていると結構熱いです。

 

 

CPU性能

CPUは2022年に出たIntel第12世代HXシリーズで、Core i5-12450HXかCore i7-12650HXになります。どちらも旧モデルなのでNPUはありません。

Core i5は8コア12スレッド、Core i7は14コア20スレッドと多コア多スレッドでなかなか性能が高いです。

レビュー機はCore i5です。

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) CPU Mark計測結果

CPU性能を測るCPU Markのスコアは18536とCore i5にしてはすごく高いです。

こちらはCPU Markの比較です。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21026
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core i5-12450HX  18536
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア527、シングルコア98とどちらも悪くないスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  559
Ryzen 5 8640U  548
Core i5-13420H  543
Core i5-12450HX  527
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Core i5-12450HX  98
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2352、Half Precision(半精度)は1156、Quantized(量子化スコア)は4476と現行CPUと変わらないスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2595
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core i5-12450HX  2352
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1335
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Core i5-12450HX  1156
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  8141
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4943
Core i5-12450HX  4476
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。

・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。本機はRTX 3050が搭載しているので性能は高めになっていますが、グラボがある割にはそこまで高い性能じゃありません。

  • 総合性能は6140→ミドルクラス
  • Essentialは8979→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
  • Productivityは8828→すごく快適に使える
  • Digital content creationは7926→高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 7 258V  9973
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Core i5-12450HX+RTX 3050  8979
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Core i5-12450HX+RTX 3050  8828
Core Ultra 7 258V  8454
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9417
Core Ultra 5 125H  8250
Core i5-12450HX+RTX 3050  7926
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636

 

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は3分29秒と結構速かったです。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core i5-12450HX+RTX 3050  3分29秒
Core Ultra 7 258V  3分29秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

2種類のグラボが選べる

RTX 4050 Laptop RTX 3050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace Ampere
CUDAコア 2560基 2048基
RTコア 20基 16基
Tensorコア 80基 64基
ブーストクロック 2370MHz 1732MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 6GB 4GB
メモリバス幅 96ビット 128ビット
メモリ帯域幅 192GB/s 192GB/s
TGP 95W 95W

グラボはRTX 4050かRTX 3050があり、どのGPUもレイトレ対応でゲームによってはより美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。

 

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) Fire Strike計測結果 Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) Steel Nomad計測結果

Steel Nomad Lightは4883、Fire Stikeは11194と悪くないですが、Fire Strikeは平均値を大きく下回りました。

Steel Nomad LightFire Strike

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad Light

オレンジ/本機種 赤/RTX 3050平均

RTX 5060  12134
RTX 4060  10196
RTX 4050  7964
RTX 3050  4902
Core i5-12450HX+rtx 3050  4883
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均

RTX 5060平均  27291
RTX 4060平均  23182
Ryzen AI MAX+ 395  21243
RTX 4050平均  18852
RTX 3050平均  14198
Core i5-12450HX+RTX 3050  11194

 

次は2Dゲームのベンチマークで、重ためのFFXIV黄金のレガシーは最高品質で7672の「やや快適」、標準品質では11993で「とても快適」でした。

 

 

その他の特徴

 

WEBカメラ周り

WEBカメラはHD 720pで、ビデオ通話なども普通にできます。プライバシーシャッター(画像右)もあるので、使わないときは閉じておくと安心です。

 

右のFHDカメラと比べるとちょっと暗いですが、画質はそこまで悪くありません。

 

オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。ヘッドフォンを使うのが一番ですが、この2Wスピーカーが2つも悪くないです。

感覚的に言うと、IdeaPad以上Yoga未満の音です(音は動画で紹介)。

 

 

 

キーボード

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) キーボード

キーボードはテンキー付きでホワイトバックライト、そしてCopilotボタンもあります。

キーストロークは約1.3㎜と標準的で、悪くない打鍵感です。主要キーはほぼすべて同じサイズのキーなので、ミスしにくいと思います。

また、テンキーもあるので、Excelなどを使う人にも合います。

ただし、キーボードはアンチゴーストなどの「ゲーミングPCの機能」はないようです。

タッチパッドは104㎜×69㎜と小さめで、低価格モデルに使われるようなパッドになっています。ただし、普通に使えるので問題なしです。

 

 

sRGB 100%のディスプレイ

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) 正面

解像度はFHD(1920×1080ドット)で、視野角が170°と広いIPS液晶を採用、そして輝度は最大300ニト、コントラスト比は1000:1で、リフレッシュレートは最大144Hzとぬるぬるです。

まぁ悪くないスペックですが、ティアリング(画面のずれ)やスタッタリング(カクツキ)を軽減するNVIDIA G-Syncには対応していないようです。

これも先述したように、ゲーミングPCじゃなく普通のPCにグラボを入れただけだからです。

ただし、色域はsRGB 100%と高く、ゲームだけじゃなく画像・動画編集にも合います。

 

一般的なNTSC 45%(画像右)の色域と比べると、全然色彩が違いますね。すごくきれいな色彩のディスプレイだと思います。

 

これは黒をどれだけ描写できるかのチェックで、左の本機は意外にもしっかりと黒を描写できていました。

 

視野角は170度と広く、どこから見ても暗くならずにしっかりと見えました。

輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

メモリ

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、公式サイトでは16GBモデルが販売されています。

メモリの性能を測るMemory Markの計測結果は、2658と平均より少し遅かったです。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
本機種DDR5  2658
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

Lenovo LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel) シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージはSSD 512GBが搭載でシーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4667MB/秒、ライト(書き込み速度)は2376MB/秒と普通でした。

こちらはシーケンシャル速度の目安です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を5回計測した平均は14秒台とすごく速いです。

1回目 15秒
2回目 13秒
3回目 14秒
4回目 14秒
5回目 15秒
平均 14秒

 

 

Wi-Fi 6に対応し、1ギガビットイーサネット搭載

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

無線はWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

ただし、今の主流はWi-Fi 6Eなので、コストカットのためと、ゲームならほぼ有線しか使わないのでWi-Fi 6を搭載していると思います。

有線は1ギガビットイーサネットが搭載です。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。

引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。

 

Lenovo Legionのサポート

また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。

しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!

このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。

 

 

まとめ

良い点

・普段使い用PCの見た目なのでどこにでも持って行ける
・メモリの換装が可能
・リフレッシュレートが最大144Hzとぬるぬる
・sRGB 100%でクリエイティブワークにも向いている
・安い
・Legion Ultimate Support付き

 

残念な点

・普段使い用PCにグラボを載せた機種で、ゲーミングPC特有の機能がない。また、Lenovoでは標準と言っていいようなMILスペックにも準拠していないようなので、据え置き用として使った方が良い。

また、底面カバーのペイントが雑だった。

 

総合評価

本機はコストカットかなりした機種で、ゲーミングPCと言う感じじゃなかったです。まぁ、グラボがあるのでゲームもできますが、ゲームもちょっとするけどビジネス用途でちょっとパワフルな機種を探しているという人に合いそうですね。

 

 

公式サイト

 

 

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