エントリークラスのLOQ Essential Gen 9のレビューです。
LOQシリーズはコストをうまく削減しつつ、安価でもゲームがプレイできるように構成されたスペックで、初めてのゲーミングPCとしてすごく合います。
ただし、本機はゲーミングPCと言うよりも普段使い用PCにグラボを載せたという機種で、ゲームメインと言うよりも「ゲーム+仕事でグラフィックパワーが欲しい」と言う人に合うかもしれません。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore i5-12450HX、メモリ16GB(1枚)、SSD 512GB、RTX 3050になります。
まずは本機の良い点、残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
普段使い用PCの外観 | ゲーミングPCの機能はない |
メモリを32GBまでできる | MILスペックにも準拠していないよう |
リフレッシュレートが最大144Hz | 底面カバーのペイントが雑 |
sRGB 100% | – |
安い | – |
Legion Ultimate Support付き | – |
・週末セール(土日開催)
・新着セール情報
Contents
LOQ Essential Gen 9 (15.6型 Intel)のスペック
CPU | Core i5-12450HX Core i7-12650HX |
---|---|
メモリ | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4050 |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 144Hz sRGB 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | 1ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6 |
生体認証 | ― |
WEBカメラ | HD |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.3 × 235 × 19.9~22.95mm |
重さ | 約1.77㎏(実測1846g) |
バッテリー(JEITA 3.0) 電源 |
最大約6時間 135W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 10.4万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは懐かしのIntel12世代ですがハイパフォーマンスモデルHXで、Core i5とi7があります。レビュー機のCore i5-12450HXはCPU Markスコアが約1.8万ほどと悪くないスコアでした。
メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、公式サイトでは最大16GBが選択できますが、最大32GBにできます。ストレージはSSD PCIe 5.0が搭載で、最大1TBになります。
ちなみにPCIe 5.0に対応していないので、シーケンシャル速度はそんなに速くないです。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:9のFHD(1920×1080ドット)解像度で、IPS液晶になります。高色域のsRGB 100%なので、ゲームだけじゃなく動画視聴にも画像編集にも合います。また、リフレッシュレートは144Hzになります。
グラフィックボードはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4050が搭載可能です。予算ややりたいゲームに合わせてカスタマイズできます。
OSはWindows 11 HomeかProが選べ、LANはWi-Fi 6とギガビットイーサネットを搭載し、WEBカメラはHD画質です。
オーディオはゲームサウンドに定評があるNahimicオーディオで、2Wスピーカーが2つ搭載しています。ちょっとこもった音ですが、普通に良い音でした。
電源は135Wで、一般的なゲーミングPCのものより小さいですが、普通のPCよりも大きいといった電力です。
最大バッテリー駆動時間は約6時間となっており、少しの時間であれば宅内移動で気晴らしにリビングなど別の場所でもプレイできますね。
USBポートの速度はすべて5GbpsですがType-AもCもあり、SDカードリーダーもあるので一眼を使うような人でもデータ移動がしやすいです。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月、サマーセールがある7~8月は納期がずれることがあるようです |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常2~3日以内に届くと思います(購入日からじゃなく出荷されてから) |
画像・動画編集に使えますか? | 毎日何本も編集する様な人以外は、十分に使えます |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時は48dBと音はしますが、一般的な使用をしているときは静かです |
PD充電できますか? | 本機搭載のUSB Type-Cはデータ移動のみ可能なのでできません |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | できません |
オンラインレッスンに合いますか? | 画質は良くないですができます |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | メモリは最大32GBに換装できます。 |
持ち運びに向いていますか? | 15.6インチと大きく1.77㎏と重たく、MILスペックにも準拠していないようなので据え置き用として使うのが無難です |
ディスプレイは明るいですか? | 最大300ニットと室内では十分な明るさです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%になります |
バッテリー駆動時間は長いですか? | JIETA 3.0測定で6時間でした。長くないです |
リフレッシュレートはいくつですか? | 最大144Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
メモリの換装が可能
LenovoのゲーミングPCはLegionとLOQがあって、LOQはLOQという名称のものとLOQ Essentialと言うのがあるのですが、Essentialは空きスロットがないようですね。
仕様書によるとM.2スロットがあるモデルもあるようですが、2025年7月にレビューをしている本モデルは無いようです。
搭載しているのはDDR5-4800MHz 16GBで、32GBにできます。
外観
エントリークラスのゲーミングPCですが、かっこいい見た目ですよね。ベゼルも細くすっきりとした見た目です。
ただし、いろいろと見ていると、本機はゲーミングPCの筐体じゃなく普通のPCの筐体を使ったゲーミングPCでした。
メリットとしては普通のPCの外観なのでどこででも使いやすい(ゲーミングPCだと持って行きにくい/行きたくない場所もあり)ですが、デメリットとしてゲーミングPCの様な排熱性能がないという点です。
本機はゲーミングPCとしては珍しく、筐体側面に排気口がありません。
一般的なノートPCみたいにベゼル部分に排熱されるタイプです。これも普通のPCの特徴ですね。
だから熱がこもりやすいんでしょうね(ページ下部で排熱性能を検証)。
寸法は幅359.3㎜、奥行き235㎜、そして高さは19.9~22.95㎜と、一般的な15.6インチサイズですね。
質量は公称値1.77㎏、実測1846gと重たいですが、ギリギリ持ち運び用にしてもいいくらいの重さです。
インターフェイスは高品質じゃないですが、ゲーム用途にはほぼ十分な数があります。
右側面にはUSB 3.2 Gen 1とSDカードリーダーです。
左側面には電源ジャック、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen 1 Type-C、マイク/ヘッドフォンジャックです。
背面の通気口は幅広いですね。がっつりとフレッシュエアーを吸い込んでくれそうです。
底面カバーの内側です。ペイントも雑で「時間もお金も掛けませんよ」って雰囲気が駄々洩れです。ちょっとひどいクオリティですね。
背面から見てもおしゃれですね。筐体は樹脂素材なので、触ると安っぽさがあります。また、Lenovoでは珍しくMIL-STDに準拠していないようなので、据え置き用として使うのが無難だと思います。
排熱性能をチェック
本機は他のLenovoゲーミングPCの様にColdFront Hyperは採用されておらず、今まで見てきた通り普通のノートパソコンの排熱仕様になっています。
シングルファンに2本のヒートパイプがあります。ヒートパイプが2本あるのは高評価ですね。
CPU性能をフルパワーで使うCinebench 2024と言うベンチマークを回し、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
PC表面温度は43.2度とちょっと高めで、騒音値は平均47.5dBとうるさめです。
PC背面温度も45度と高めで、足の上に置いて高負荷なことをしていると結構熱いです。
CPU性能
CPUは2022年に出たIntel第12世代HXシリーズで、Core i5-12450HXかCore i7-12650HXになります。どちらも旧モデルなのでNPUはありません。
Core i5は8コア12スレッド、Core i7は14コア20スレッドと多コア多スレッドでなかなか性能が高いです。
レビュー機はCore i5です。
CPU性能を測るCPU Markのスコアは18536とCore i5にしてはすごく高いです。
こちらはCPU Markの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core i5-12450HX | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア527、シングルコア98とどちらも悪くないスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Core i5-12450HX | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-12450HX | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2352、Half Precision(半精度)は1156、Quantized(量子化スコア)は4476と現行CPUと変わらないスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-12450HX | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-12450HX | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-12450HX | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。本機はRTX 3050が搭載しているので性能は高めになっていますが、グラボがある割にはそこまで高い性能じゃありません。
- 総合性能は6140→ミドルクラス
- Essentialは8979→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
- Productivityは8828→すごく快適に使える
- Digital content creationは7926→高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core i5-12450HX+RTX 3050 | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 9 285H | |
Core i5-12450HX+RTX 3050 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 285H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-12450HX+RTX 3050 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U |
5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は3分29秒と結構速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Core i5-12450HX+RTX 3050 | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 9 285H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
2種類のグラボが選べる
RTX 4050 Laptop | RTX 3050 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | Ampere |
CUDAコア | 2560基 | 2048基 |
RTコア | 20基 | 16基 |
Tensorコア | 80基 | 64基 |
ブーストクロック | 2370MHz | 1732MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | |
メモリ容量 | 6GB | 4GB |
メモリバス幅 | 96ビット | 128ビット |
メモリ帯域幅 | 192GB/s | 192GB/s |
TGP | 95W | 95W |
グラボはRTX 4050かRTX 3050があり、どのGPUもレイトレ対応でゲームによってはより美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。
<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>
3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは4883、Fire Stikeは11194と悪くないですが、Fire Strikeは平均値を大きく下回りました。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad Light
オレンジ/本機種 赤/RTX 3050平均
RTX 5060 | |
---|---|
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
Core i5-12450HX+rtx 3050 |
Fire Strike
オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均
RTX 5060平均 | |
---|---|
RTX 4060平均 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050平均 | |
RTX 3050平均 | |
Core i5-12450HX+RTX 3050 |
次は2Dゲームのベンチマークで、重ためのFFXIV黄金のレガシーは最高品質で7672の「やや快適」、標準品質では11993で「とても快適」でした。
その他の特徴
WEBカメラ周り
WEBカメラはHD 720pで、ビデオ通話なども普通にできます。プライバシーシャッター(画像右)もあるので、使わないときは閉じておくと安心です。
右のFHDカメラと比べるとちょっと暗いですが、画質はそこまで悪くありません。
オーディオは、多くのゲーミングPCに採用されているNahimicオーディオです。バーチャルサラウンド機能で、臨場感や迫力のある音になります。ヘッドフォンを使うのが一番ですが、この2Wスピーカーが2つも悪くないです。
感覚的に言うと、IdeaPad以上Yoga未満の音です(音は動画で紹介)。
キーボード
キーボードはテンキー付きでホワイトバックライト、そしてCopilotボタンもあります。
キーストロークは約1.3㎜と標準的で、悪くない打鍵感です。主要キーはほぼすべて同じサイズのキーなので、ミスしにくいと思います。
また、テンキーもあるので、Excelなどを使う人にも合います。
ただし、キーボードはアンチゴーストなどの「ゲーミングPCの機能」はないようです。
タッチパッドは104㎜×69㎜と小さめで、低価格モデルに使われるようなパッドになっています。ただし、普通に使えるので問題なしです。
sRGB 100%のディスプレイ
解像度はFHD(1920×1080ドット)で、視野角が170°と広いIPS液晶を採用、そして輝度は最大300ニト、コントラスト比は1000:1で、リフレッシュレートは最大144Hzとぬるぬるです。
まぁ悪くないスペックですが、ティアリング(画面のずれ)やスタッタリング(カクツキ)を軽減するNVIDIA G-Syncには対応していないようです。
これも先述したように、ゲーミングPCじゃなく普通のPCにグラボを入れただけだからです。
ただし、色域はsRGB 100%と高く、ゲームだけじゃなく画像・動画編集にも合います。
一般的なNTSC 45%(画像右)の色域と比べると、全然色彩が違いますね。すごくきれいな色彩のディスプレイだと思います。
これは黒をどれだけ描写できるかのチェックで、左の本機は意外にもしっかりと黒を描写できていました。
視野角は170度と広く、どこから見ても暗くならずにしっかりと見えました。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはDDR5-4800MHzが搭載で、公式サイトでは16GBモデルが販売されています。
メモリの性能を測るMemory Markの計測結果は、2658と平均より少し遅かったです。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
本機種DDR5 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはSSD 512GBが搭載でシーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4667MB/秒、ライト(書き込み速度)は2376MB/秒と普通でした。
こちらはシーケンシャル速度の目安です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を5回計測した平均は14秒台とすごく速いです。
1回目 | 15秒 |
---|---|
2回目 | 13秒 |
3回目 | 14秒 |
4回目 | 14秒 |
5回目 | 15秒 |
平均 | 14秒 |
Wi-Fi 6に対応し、1ギガビットイーサネット搭載
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
無線はWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
ただし、今の主流はWi-Fi 6Eなので、コストカットのためと、ゲームならほぼ有線しか使わないのでWi-Fi 6を搭載していると思います。
有線は1ギガビットイーサネットが搭載です。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・LINE・メールでのサポートがあり、最長4年まで延長できます。
引き取り修理とは、家などの指定住所にLenovoの指定業者がPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれる保証です。保証期間内は、基本的に修理費・郵送費など無料です。
また、カスタマイズモデル以外には標準で、「ゲーミングに特化した24時間サポート・Legion Ultimate Support」が付いています。このサポートの特徴は、パソコンの不具合の対処法や使い方の事だけじゃなく、最新ゲームの推奨環境やゲームを快適にプレイする上での知識・どうやったら勝てるかなども提供しています。
しかも、スタッフはゲームに精通した熟練プレイヤーなので、専門用語(ゲーム用語)やコミュニティ用語での会話が可能です!
このサポートのおかげで、初心者でも気軽にゲーミングPCデビューできるようになりましたね。
まとめ
良い点
・普段使い用PCの見た目なのでどこにでも持って行ける
・メモリの換装が可能
・リフレッシュレートが最大144Hzとぬるぬる
・sRGB 100%でクリエイティブワークにも向いている
・安い
・Legion Ultimate Support付き
残念な点
・普段使い用PCにグラボを載せた機種で、ゲーミングPC特有の機能がない。また、Lenovoでは標準と言っていいようなMILスペックにも準拠していないようなので、据え置き用として使った方が良い。
また、底面カバーのペイントが雑だった。
総合評価
本機はコストカットかなりした機種で、ゲーミングPCと言う感じじゃなかったです。まぁ、グラボがあるのでゲームもできますが、ゲームもちょっとするけどビジネス用途でちょっとパワフルな機種を探しているという人に合いそうですね。