旧モデルのプロセッサーであるRyzen 3000シリーズが搭載ですが、ほどほどに性能も高く、ビジネス用途でも使えるほどです。
ただし、2020年春モデルと言う割にはあまり特徴が無く、コスパも悪いかなと言う印象ですが、そこそこの負荷がある作業をし、光学ドライブが必要だという人に合う機種です。
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Contents
Lavie Direct NS(R)のスペックレビュー
APU | AMD Ryzen 5 3500U AMD Ryzen 7 3700U |
---|---|
メモリ | 最大20GB |
ストレージ | 最大1.5TB(SSD 512GB+HDD 1TB) |
グラフィックス | Radeon Vegaグラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD ワイドスーパーシャインビュー TN液晶 |
OS | Windows 10 Home、Pro |
無線 | WiFi5、Bluetooth 4.2 |
有線 | RJ45あり |
カラー | パールホワイト、パールブラック、カームレッド、ネイビーブルー |
オーディオ | インテルHD |
生体認証 | 無し |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能付き) |
MSOffice | Office Home &Business 2019、Personal 2019搭載可能 |
セキュリティ | TPM |
寸法 | 363 x 255 x 22.9㎜ |
重さ | 2.2㎏ |
バッテリー | 最大6.4時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 14万4980円~ |
パソコンの頭脳であるプロセッサーはそこそこ性能が高いRyzen 3000シリーズで、上位モデルのRyzen 5かRyzen 7が選べます。どちらも同じくらいの性能で、ビジネス用途でも快適に使えるほどになっています。
メモリは最大20GBで、オンボードに4GB、スロットに最大で16GBのメモリになります。8GB(4GBオンボード+4GBスロット)以外はバランスが悪い構成ですが、そこそこ大きな容量がありますね。
ストレージは大容量で、SSD+HDDで最大1.5TBも搭載できます。光学ドライブを使う人はデータ量が多いことが多いので、助かりますね。
ディスプレイは高解像度のFHDディスプレイで、ワイドスーパーシャインビュー液晶になっています。なんかすごい名前が付いていますが、普通のTN液晶より質が高いですが「色合いが若干青っぽく見える」液晶になっています。この価格なので、IPS液晶を搭載してくれたらよかったですね。
光学ドライブは一般的なDVDスーパーマルチドライブか、ブルーレイ用のドライブが選択できます。ブルーレイ用はDVDスーパーマルチドライブ機能も付いているので、一石二鳥ですね。
バッテリー駆動時間は最大6.4時間と短いので、持ち運びをする人は充電アダプターも一緒に持って行った方がいいですね。
総合的に見てミドルユーザー向けの機種で、頻繁にCDやDVDなどを焼く人で、プラスアルファで快適にいろいろな作業をする人に向いています。
ライバル機種との比較
<左・本機種/右・比較機種(3機種は同じ筐体を使用)>
ライバル機種は以下の3つで、本機種のみ若干大きくリフトアップヒンジがありません。また、比較機種3つは全て同じ筐体です(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | N15(A) | N15(R) | N15 | |
CPU | Ryzen 5 3500U Ryzen 7 3700U |
Athlon Silver 3050U AMD 3020e |
Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U Ryzen 7 Extreme Edition |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 20GB | 8GB | 32GB | |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 1TB | SSD 1TB+HDD 1TB | ||
ディスプレイ | FHD TN | HD TN | FHD TN/IPS | |
無線 | WiFi5 | WiFi5 | WiFi6 | |
バッテリー | 6.4時間 | 6.0時間 | 6.3時間 | 6.0時間 |
重量 | 2.2㎏ | |||
価格 | 14.4万円~ | 7.6万円~ | 14.3万円~ | 14.9万円~ |
右の2つのモデル(N15とN15(R))は上位モデルのプロセッサーを搭載で、メモリも大きくWiFi6搭載と全体的に高いスペックです。本機種はミドルスペック、そしてN15(A)はかなり控えめな性能になっています。
兄弟モデルのN15とN15(R)はより本格的な作業ができる機種で、全体的にハイスペック機種ですね。
こちらはプロセッサーの性能を表す、Passmarkスコアです。
[visualizer id=”18702″ lazy=”no” class=””]こちらはグラフィック性能を測るVideo Card Benchmarksのスコアです。
[visualizer id=”18707″ lazy=”no” class=””]本機種はN15(R)よりも性能が低いですが、価格が高くなっています。その他の機能を見てもN15(R)とN15の方が高機能ですね。
本機種が上位モデルに勝っている点はないし、価格がほぼ同じなので、本機種を購入するメリットはあまりありませんね。
購入のポイント
- 本機種・・・大きめのメモリにRyzen 3000シリーズが欲しいユーザー
- N15(A)・・・主にDVDなどを焼くことに使うユーザー向け
- N15(R)・・・ビジネス用途などの高負荷な作業も行う人向け
- N15・・・画像・動画編集もする人で、高負荷な事をする人向け
メリット・デメリット
良い点
・ブルーレイドライブも搭載可能
・メモリが20GB搭載可能
残念な点
・TN液晶なので色合い、視野角などがIPSに比べ低い
・バッテリー駆動時間が短め
Lavie Direct NS(R)の特徴
15.6型で光学ドライブ搭載なので大きくて重い筐体ですが、左右のベゼル(画面の黒い枠)は細く、上下のベゼルも気にならないくらいの太さなのでおしゃれだと思います。
寸法は幅363㎜、奥行きは255㎜、高さ22.9㎜で、
・幅はB4サイズの長辺(364㎜)
・奥行きは一万円札1.5枚分(240㎜)
・厚さは十円玉(直径23.5㎜)
とほぼ同じサイズです。
光学ドライブ搭載なので22.9㎜と厚く、重さも2.2㎏と重量級です。持ち運びと言うよりも、据え置き用として使いやすいサイズです。
カラーはカームブラックで、天板にはシンプルなLavieのロゴが入っています。Lavieのロゴは通常天板の真ん中にありますが、本機種は左についていますね。
国内生産
国内で管理・生産を行っているLavieはいくつもの品質テストやチェックをしており、購入後も安心して使えます。
国内生産のメリットとして、高い品質、配送が速い、輸送時にダメージが受けにくいということが挙げられます。多くの外資ブランドは中国などで生産しており、国内輸送よりも長時間・長距離移動になることを考えると、安心感が違いますね。
キーボード
NECのキーボードは全体的に質が高く、本機種はキーストローク(キーを押し込む距離)が1.5㎜と少し深く、タイピングがしやすいです。キーピッチ(1つのキーから次のキーへの距離)は19㎜と余裕があるので、手が大きな人でも窮屈じゃないと思います。
テンキー(数字のキー)も付いており一番右側にある「Enter」と「+」キーが大きいので、使いやすいと思います。
光学ドライブ
本機種はDVDスーパーマルチドライブかブルーレイドライブが搭載可能で、ブルーレイドライブを選んだ場合は、DVDスーパーマルチドライブ機能付きになります。
読み込み、書き込み | DVDスーパーマルチドライブ | ブルーレイドライブ |
---|---|---|
CD-R,CD-RW | 〇 | 〇 |
DVD-R,DVD-R+,DVD-RW,DVD-RW+ | 〇 | 〇 |
DVD-RAM | 〇 | 〇 |
BD-ROM,BD-R,BD-RE, BD-REX | ― | 〇 |
嬉しいのは、ブルーレイドライブもDVDスーパーマルチドライブを使えるので、一石二鳥になります。
APU
Ryzen 7 3700U | Ryzen 5 3500U | |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 |
---|---|---|
L3キャッシュ | 4MB | 4MB |
GPUコア | 10 | 8 |
基本クロック | 2.3GHz | 2.1GHz |
ブーストクロック | 4.0GHz | 3.7GHz |
TDP | 15W | 15W |
パソコンの頭脳であるプロセッサーはAMD製で、Ryzen 3000シリーズになります。
公式サイトでは
「高度な演算処理能力と画期的なグラフィックス性能で、写真の表示や編集なども快適に処理できます。文書作成はもちろん、オンラインゲームも快適に操作できます。」
と記載されていますが、ちょっと誤解を与える表現かもしれません。
先ほども紹介した、プロセッサーの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”18726″ lazy=”no” class=””]性能は、第10世代のIntel core i5-1035G1と同じくらいの性能ですね。普通以上です。
こちらはパソコンの総合性能であるマルチコア性能と、クリエイティブワークをするときに目安にするシングルコア性能を測るCinebench R20のスコアです。
[visualizer id=”18733″ lazy=”no” class=””]マルチコア性能は悪くない程度にありますが、シングルコア性能はインテルCPUに差を付けられていますね。高負荷な事をするビジネス用途でなければ、特に問題なく使える性能です。
グラフィック性能
画像・動画編集、またはゲームなどをするときに必要なグラフィック性能です。
[visualizer id=”18738″ lazy=”no” class=””]本機種搭載のVegaは内蔵グラフィックスとしては悪くないですが、とりわけ性能が高いわけでもありません。普通に使う分には、支障なく使えます。
先ほども言及しましたが、公式サイトを見るとゲームも快適にできるかの印象を持ちますが、基本的にゲームは限られたタイトルならできるものもあるかもと言う感じです。(例えば2Dのドラクエなど)
ディスプレイ
ディスプレイはFHD TN液晶で、ワイドスーパーシャインビューとは「比較的視野角が広く、光沢がある液晶」で、タブレットやスマホと同じ仕様です。
FHD | フル・ハイディフィニションで1920×1080の解像度 |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い(本機種非搭載) |
TN液晶 | 青みがかった色でコントラスト比も低く視野角も狭い |
高解像度のFHDディスプレイですが、青みがかった色で視野角なども狭いTN液晶が搭載です。見にくいわけではないですが、この価格帯のノートパソコンにTN液晶と言うのはマイナスポイントですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機種搭載のメモリはPC4 19200(DDR4-2400MHz)が搭載で、8GB以上を選んだ場合はメモリが2枚1組のデュアルチャンネルメモリーです。例えば、8GBx1枚のメモリよりも本機種の8GB(4GB+4GB)の方が処理速度が速く快適に使えます。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATA) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種には高速タイプのPCIe SSDと、HDDでは速度が速い SATAの2つを搭載することができます。SSDを搭載した場合は最大1.5TB(HDDのみは2TB)なので、データが多くても安心ですね。
標準ではHDDのみになっているので、必ずSSDを追加するか、SSDのみにした方が良いです。HDDのみだと全体的な速度が落ちます。
セキュリティ
本機種にはTPMという独立して機能するチップが搭載しており、パスワードなどの重要情報を格納できます。
また、Windows 10 標準搭載のWindows Defenderと言うセキュリティ機能があり、マルウェアやフィッシングなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は最大6.4時間と短いので、外出時は充電アダプターも一緒に持っていくと安心です。また、バッテリー充電時間は2.7時間と速いので、急な外出があってもサクッと充電して出かけることができますね。
インターフェース
右側面インターフェイスには光学ドライブと、盗難防止用のワイヤーを設置できるロックがあります。
左側面インターフェイスは電源コネクタ、RJ45(LANケーブルポート)、HDMI、USB-A 3.0が2つ、ヘッドフォン・マイクジャック、、USB-C 3.0、そしてNovoボタンがあります。
Novoボタンは、パソコンが正常に起動しないときや不具合があるときに使うボタンです。
HDMIもあるしUSB-CやRJ45もあるので使いやすいですが、SDカードリーダーもあったら嬉しかったですね。また、USB-Cに映像出力機能がないのも残念です。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
まとめ
性能的にはビジネス用途でも使えるほどなので多くの人に合う機種ですが、先ほど紹介したように、より性能と機能が高い上位モデルと同等価格なので、あえて本機種を購入するメリットが見当たりません。
あえて言うなら、Ryzen 7 3700UかRyzen 5 3500Uが搭載したパソコンじゃないといけないというユーザー以外は、再考した方がいいかもしれません。
最後にもう一度、比較機種です。
本機種 | N15(A) | N15(R) | N15 | |
CPU | Ryzen 5 3500U Ryzen 7 3700U |
Athlon Silver 3050U AMD 3020e |
Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U Ryzen 7 Extreme Edition |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 20GB | 8GB | 32GB | |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 1TB | SSD 1TB+HDD 1TB | ||
ディスプレイ | FHD TN | HD TN | FHD TN/IPS | |
無線 | WiFi5 | WiFi5 | WiFi6 | |
バッテリー | 6.4時間 | 6.0時間 | 6.3時間 | 6.0時間 |
重量 | 2.2㎏ | |||
価格 | 14.4万円~ | 7.6万円~ | 14.3万円~ | 14.9万円~ |