Lavie N13の兄弟モデルでLavie Direct N13です。
Lavie N13と同じ筐体でほぼ同じスペックですが、CPUがRyzen 7000シリーズになり、カラーがパールブラックとネイビーブルーになっています。
再計量モデルは972gとめちゃくちゃ軽く、持ち運び向きです。
当サイトの評価は、こうなりました。
スペック | [usr 4.1] |
---|---|
コスパ | [usr 3.8] |
総合評価 | [usr 4.2] |
また、特別にLavieから当サイト専用クーポンを作っていただきました。通常クーポンよりも割引率が高く最大28%オフなので、ぜひご活用ください。コードは NAK-355-736-ETJC で、12月5日まで有効です。
Contents
Lavie Direct N13のスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | FHD IPS液晶 ノングレア |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証カメラ、指紋センサー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 307×216×17.9㎜ |
重さ | 972g(標準バッテリ) 1023g(大容量バッテリ) |
バッテリー | 最大約10.5時間(標準バッテリ) 最大約15.8時間(大容量バッテリ) |
保証 | 1年間 |
価格 | 14.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーはRyzen 7000シリーズで、省電力モデルのUシリーズになります。省電力モデルはバッテリー駆動時間が長くなるという特徴がありますが、省電力であるがゆえ、性能が若干下がります。
また、Ryzen 7000シリーズはちょっとややこしくて、下2桁が「20」「30」「35」「40」「45」と5種類あり、数字が大きいほうが高性能です。本機搭載の30UシリーズはZen 3アーキテクチャで、最新技術は使われていませんが、普段使いやビジネス用途にも十分な性能になっています。
メモリはLPDDR4Xで、最大16GBと大容量。ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、最大1TBと大容量です。
ディスプレイはフルHD IPS液晶、そしてノングレアになります。いたって普通のディスプレイですね。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProがあり、無線は最新のWi-Fi 6E、指紋センサーと顔認証に対応です。ちょっと大きめの2Wスピーカーが2つ搭載しており、ヤマハ製のAudioEngineが搭載しています。
標準バッテリーでは972gと軽く、最大バッテリー駆動時間は約10.5時間、大容量バッテリー搭載モデルは1023gで、最大約15.8時間になります。
超軽量で、バッテリー駆動時間もそこそこあるので、持ち運びに便利です。また、約50gしか変わらないので、丸一日外出するような人は大容量バッテリーがおすすめです。
兄弟モデルとの比較
<左/Direct N13・右/N13>
兄弟モデルのLavie N13との比較です。筐体は同じものを使用しており、インターフェイスなども同じです。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機 | Lavie N13 | |
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 2TB |
ディスプレイ | FHD IPS液晶 ノングレア | |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
バッテリー | 15.8時間 | 18時間 |
カラー | ネイビーブルー、パールブラック | ネイビーブルー、パールブラック、メタリックライトブルー |
重量 | 972g~ | 984g |
寸法 | 307×216×17.9㎜ | 307×216×17.9㎜ |
大きな相違点です。
・本機はCPUがRyzen 7000シリーズ
・最大メモリが16GB(N13は32GB)
・SSDが最大1TB(N13は2TB)
・バッテリー駆動時間が2時間ほど少ない
・本機は12g軽い
・2色のカラーバリエーションがある(N13は3色)
同じ筐体を使用しており、CPU以外はほぼ同じなのでそこまで違いはありません。
こちらはCPUの性能を測る、CPU Markスコアの比較です。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7730U | |
---|---|
Ryzen 5 7530U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 7330U | |
Core i3-1215U |
以下にて特徴をご紹介しますが、全く同じ筐体なので参考としてLavie N13の画像も使用しています。
13.3インチで1㎏を切る超軽量モバイルPC
軽い!
軽いんです!1㎏を切る機種は、羽のように軽く感じます。筆者のメイン機種は14インチで1.12㎏ですが、100gちょっと軽くなっただけで全然軽く感じます。
これだけ軽いと持ち運びが楽で、最初は「あれ?パソコンカバンに入れたっけ?」って思うかもしれません。
また、大容量バッテリーを選んでも1023gと軽いので、外出先で作業をする機会が多い人はこちらでもいいですね。
ただしこんなに軽いですが、筐体は驚くほどコンパクトというわけじゃなく、ベゼル(画面の黒い枠)幅は上11.7㎜、左右5.9㎜、下は27.5㎜で、左右以外は若干太めです。
2色のカラーバリエーション
カラーはパールブラックとネイビーブルーがあり、ビジネス用途ならブラック、普段使い用として購入するならブルーなどと、用途によって好みのカラーを選べます。
こういうPCって少ないので、うれしいですね。
リフトアップヒンジを採用でタイピングしやすい
本機はリフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイを90°以上開くとキーボードが持ち上がる設計になっています。
キーボードに傾斜が付くので、一般的なキーボードよりもタイピングがしやすくなり作業効率も上がります。
ディスプレイ下部が机に当たってキーボードを持ち上げるのですが、ゴムっぽい支えがあるので筐体が傷つくことはありません。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19.0×18.6㎜で、ほぼフルサイズ並みです。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と浅すぎず深すぎずなので、結構軽めのタイプで入力しやすいですね。
Enterキーは大きく、カーソルキーも大きいので、ミスをしにくいと思います。
生体認証付き
顔認証と指紋センサーを搭載しており、サインインは一瞬で完了です。
これ、楽ですよね~。
広告がうざい
<広告付きスクリーンセーバー>
NECのパソコンは一定時間パソコンに触らないと、スクリーンセーバーが画面全体に表示されます。
で、これいつもじゃないですが、広告が出てくるんですよね。これ、絶対広告料をもらって表示しているし、Googleの広告も出てきます。こんなパソコン珍しいですよね。
これを消す方法を探したら、最初のページから次のリンクに飛んで、その上もう一度別のページに移動し、そこからもう一度別のページに移動しないと削除方法が出てきません(笑)。
4ページ!!消させたくないんでしょうね。
皆さんは購入する前に読んでいるので必要ないかもしれませんが、購入後はこの方法で消せます。
デスクトップ右上に天気などをお知らせするタブがあると思うので、以下の手順で消してください。
- 右下のカギマークをクリック
- サイネージモード設定をクリック
- 自動起動を利用するをクリックしてOFFにする
MILスペックに準拠しており堅牢性が高い
本機は軽くてコンパクトだけじゃなく、落下試験や面加圧試験(150kgf)もクリアしており、米軍の物資調達規格であるMIL規格に準拠したテストもパスしているとのことです。
耐久性が高いので、ぶつけてしまったときや、満員電車に揺られているときでも安心ですね。
その他の特徴
カメラ周り
Webカメラはここ最近はやりのFHD解像度ではなく、低価格モデルに搭載されるHD解像度です。本機の価格を考えると、残念です。
マイクは2つ内蔵され、プライバシーシャッターもあります。Webミーティングの離席中など、カメラを使用しないときは、閉じておくと安心です。
スピーカーは2wが2つ付いており、ヤマハ製のAudioEngineが搭載です。
CPU
Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 7330U | |
製造プロセス | 7nm | ||
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 | 4/8 |
L3キャッシュ | 16MB | 8MB | |
ベースクロック | 2.0Hz | 2.3GHz | |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.3GHz | |
GPUコア | 8 | 7 | 6 |
TDP | 15W |
アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。最大温度が95°と低いので、今までよりも長時間高負荷な作業がしやすくなっています。
性能は高いのですが、先述したように下位モデルのシリーズで、USB4などの最新技術には対応していません。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1340P | |
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Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Ryzen 3 7330U | |
Core i7-1165G7 |
当サイトではビジネス用途の場合はスコア1万以上を推奨していますが、Ryzen 3でもそれ以上、Ryzen 7に至っては約1.9万もあるので、どのくらい快適に作業をしたいかで選んでよいと思います。
グラフィック性能
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。そんなに高い性能じゃないですが、普通に使える程度です。
その他のCPUとの比較です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 |
FHD | なし | IPS |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイは標準的なスペックで、FHD解像度、IPS液晶、そして光沢なしです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4Xで、最大16GBと大容量です。一般的に8GBあれば十分ですが、大きなデータを扱う人や、より快適に使いたい人は16GBモデル以上がお勧めです。
また、オンボードなので増設/換装はできません。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
DDR5-4800MHz平均 | |
---|---|
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機にはSSDが搭載で、最大1TBになります。データ転送速度もそこそこ速く、パソコンの起動も10秒程度です。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2種類あり、標準バッテリ搭載モデルは最大10.5時間のバッテリー駆動時間で、大容量バッテリ搭載モデルは最大15.8時間となります。
標準バッテリだと本体重量は972g、大容量だと1023gになり、50gほど重さに違いがありますが、一日中持ち歩くような人は大容量バッテリーが良いと思います。
ちなみに、大容量バッテリーは+5500円です。
インターフェイス
USB Type-Cが1つしかなく、電源と共有なのであまり使い勝手は高くありませんが、全てのUSBは最大10Gbpsのデータ転送速度があるので、データ移動はそこそこ速いです。
右側面インターフェイスはヘッドフォン/マイクジャック、USB-A 3.2 Gen 2が2つ、HDMIにセキュリティスロットです。
左側面は電源コネクタ兼用のUSB-C 3.2 Gen 2(PowerDelivery、DisplayPort映像出力機能付き)と、SDカードリーダーになります。
また、有線LANを使う人は、公式サイトもしくはアマゾンなどで変換アダプタ―を購入すると使えます。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。サポートは、受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」があり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。
Lavieは若干価格が高いですが、こういった「至れり尽くせり」のサポートがあるので、特に、PC初心者には購入しやすいと思います。
ライバル機種
ライバル機種として、1㎏以下のPCを集めた記事を作成したので、こちらも併せてどうぞ。
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・Wi-Fi 6E対応
・生体認証付き
・大容量バッテリー選択可能
・タイピングしやすいキーボード
・日本生産
・サポートが手厚い
残念な点
・画面比が16:9
・カメラがHD画質
・唯一のUSB Type-Cが電源アダプターと共用なので、使いにくい場面がある
総合評価
全体的にミドルスペックですが、Ryzen 7は性能がかなり高くビジネス用途でもサクサク使えます。また、最大の特徴である重量は1㎏以下と超軽量なので、持ち運びがすごく便利です。これだ軽いとカバンに入れても重さを感じにくいので、本当の意味で肩の荷が下ります。
ポートが手厚いので、パソコンに詳しくない人でも安心して使えるのもポイントが高いですね。また、パソコンの開発・生産は日本国内の工場で作っており、Made in Japanなのも安心できます。