HP ProBook 460 G11の実機レビュー 16インチの大画面で作業がはかどる

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

HP ProBook 460 G11のレビューです。

16インチと大きな筐体で画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、表示される情報量が多く作業がしやすい機種です。

ファンの音が気になりましたが、全体的に特に悪い部分も良い部分もなく、普通に使えるPCと言った感じです。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155U、16GB DDR5-5600MHz、SSD 512GBになります。

 

現在新春初売りが開催中でビジネスPCが最大51%OFFで販売しています。詳しくはこちらをどうぞ。

  HPビジネスPCは毎週金・土・日曜日に週末セールをやっているので、お見逃しなく!

パソコンガイド専用割引クーポン

HP パソコンガイド専用割引クーポン HP様に当サイト向けの割引クーポンをご提供いただきました。下記リンクより本機を探して購入したら、割引が適用されます。ただし、ワークステーションなど一部の機種は非対象です。

・個人向けモデル13.2万円(税込)以上の機種を購入で7%OFF

・法人向けモデル7.7万円(税込)以上の機種を購入で4%OFF

個人向けPC割引クーポン

法人向けPC割引クーポン

[広告]【提供:株式会社日本HP】

ProBook 460 G11のスペック

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ DDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA 300ニト
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ フルHD
オーディオ Poly Studio内蔵デュアルスピーカー
寸法(幅×奥行×高さ) 359.4 × 251 × 10.9-17mm
重さ 1.84kg
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.9時間
セキュリティ HP Wolf Security for business
標準保証 1年間
価格 13.0万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ1で、NPUを搭載しているのでAIの処理能力は高く、全体的なパフォーマンスが高くなっています。末尾がUの省電力モデルですが、そこそこ高い性能です。

メモリは最新のDDR5-5600MHzでメモリスロット2つで最大32GB(16GB×2枚)、ストレージは速度を見る限りPCIe 4.0かなと思いますが、最大1TBになります。

メモリは増設できますが、ストレージは増設できません。こんなに大きな筐体で筐体内部も空っぽなので、増設できたらうれしかったですね。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10の16インチで、17インチ並みの情報が表示されます。より多くの情報を見て取れるので、作業効率も上がります。輝度は300ニトで、屋内であればほぼ見にくいことはありません。

その他のスペックは、OSはWindows 11 ProかHomeがあり、LANはWi-Fi 6Eに対応しギガビットイーサネットもあり、WebカメラはフルHDと高解像度で、指紋センサーもあるのでサインインは一瞬です。

16インチで1.84Kgグラムと重たくごつく、重厚感がありしっかりとした造りです。バッテリー駆動時間がJEITA 3.0の動画視聴で最大約8.9時間あり、社内移動やちょっとした外出がある人に合いますね。でも、重たいので基本的に据え置き用に使う人が多いと思います。

インターフェイスはUSB Type-C(20Gbps)が2つあり、USB-A(5Gbps)も2つ、そしてHDMIやセキュリティロックケーブルスロット、RJ45に3.5ミリジャックもあり、まぁまぁ十分じゃないかなと思います。

 

 

公式サイト

 

HP Wolf Security for business搭載可能

HP Wolf Security

セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。

  • HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
  • HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
  • HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
  • HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
  • HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
  • HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
  • ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる

「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。

 

東京生産

東京生産モデル概要

ここ最近東京生産モデルが減ってきたと思っていたのですが、本機には安心のMade in Tokyoモデルがあるようです(執筆時はありませんでした)。製造管理発送を日本でやっているので、安心ですね。

 

 

日本でのサポート

HP Elitebookのサポート内容

HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金9:00-21:00、土9:00-17:00になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。

保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
  • アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応

保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。

また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。

 

 

高い堅牢性

HP Probook 耐久性テスト

本機は2万時間の品質テストをクリアし、米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Gの19項目に適合と堅牢性の高い機種です。

持ち運びやオフィスでの使用にも、安心して使えます。

 

 

メモリの増設ができる

HP ProBook 460 G11 筐体内部

赤枠はメモリスロットでレビュー機は16GBメモリ1枚でしたが、8GB(8GB×1枚)、16GB(8GB×2枚)と32GB(16GB×2枚)モデルもあります。

もし、シングルチャンネルメモリ(メモリ1枚)を購入したら、増設しないと特にグラフィック性能がガタ落ちです。

ストレージの増設ができたらよかったですが、空きスロットはありませんでした。

 

 

NPU搭載CPU

HP Probook 460 G11 CPU-Z

Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 125U
製造プロセス Intel 4(7nm)
P/E/LPコア 2/8/2 2/8/2
スレッド 14 14
キャッシュ 12MB 12MB
Pコア最大クロック 4.8GHz 4.3GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
Xコア 4 4
ベースパワー 15W
マックスパワー 57W

 

CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、14世代(Intel Core Ultraシリーズ1)からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。

AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Graphicsになっています。AIコアに対応したアプリがどんどん増えてきているので、少しずつですがNPUがあると毎日の作業が楽になってきます。

以下にてベンチマークをご紹介します。デフォルトのスペックはCore Ultra 7 155U、メモリは16GB(16GB×1枚)でしたが、デュアルチャンネルメモリで計測するために手持ちのDDR5-4800(8GB×2枚)で計測しています。

HP ProBook 460 G11 CPU Markスコア計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、計測結果は18927と高い性能ですが、先日計測したEliteBookのCore Ultra 5 125Uよりも低い性能でした。

他のCPUとの比較です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  35370
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 5 125U  20403
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 7 258V  19935
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core Ultra 7 155U  18927
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17471
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140

 

HP Probook 460 G11 Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2331と高く、Half Precision(半精度)も991と良いスコア、Quantized(量子化スコア)は4598すごくと良いスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Core Ultra 7 155U  2331
Ryzen 5 8640HS  2204
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core Ultra 7 155U  991
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 7 155U  4598
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  4097
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

HP ProBook 460 G11 Cinebench 2024スコア計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア523、シングルコア97と悪くないスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen AI 9 HX 370  1062
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 5 125U  555
Core Ultra 7 258V  526
Core Ultra 7 155U  523
Apple M1  509
Core Ultra 7 258V  479
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  115
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Core Ultra 7 155U  97
Ryzen 5 8640HS  95
Core Ultra 5 125U  94
Core i7-1280P  74

 

HP ProBook 460 G11 PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6166→ミドルクラス
  • Essentialは9682→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
  • Productivityは9282→快適に使える
  • Digital content creationは7079→高めの性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9361
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8492
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9321
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

HP ProBook 460 G11 4K動画のレンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は5分4秒と予想以上に時間がかかりました。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 155U  5分4秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 125U  3分55秒
Core Ultra 7 258V  3分47秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒

 

 

その他の特徴

 

外観

HP Probook 460 G11 正面

16インチと大きく、重厚感があります。写真じゃ伝わりにくいですが、ごついです。

 

上のベゼル(画面の黒い枠)は11.6ミリで、左右は約5.6㎜と細めで、太くなりがちな下ベゼルもはかなり細いです。ベゼルが細いとスリムに見えますね。

 

HP EliteBook 840 G11 背面

また、サステナビリティを意識した機種で、キートップとスピーカーの50%は廃棄されたDVDや海洋プラスチックを含むリサイクル素材を使用し、そして外箱とクッションは100%サステナブル素材を使用しています。

筐体はメタル素材で剛性が高く、毎日の持ち運びも安心です。

 

HP Probook 460 G11 横から

寸法は幅359.4ミリ、奥行き251ミリと大きいですが、16インチとしては普通かちょっとコンパクトな方です。

 

HP Probook 460 G11 厚さ

先端の厚さは10.9ミリ、後部は17ミリと薄いです。16インチなので持ち運びをする人は少ないかもしれませんが、カバンに入れてもかさばりにくい薄さです。

 

HP Probook 460 G11 重さ計測

実測1792gで公称値は1.84㎏なので、50グラムほど公称値より軽かったです。16インチは1.7㎏~1.9㎏くらいになるので、本機は軽い方じゃないですが普通です。

 

HP Probook 460 G11 ヒンジにあるロゴ

ヒンジ部分にも「PROBOOK」ってロゴが入っています。上位モデルは、見えない部分にもこだわりを持って作られていますね。

 

HP Probook 460 G11 エッジの効いた筐体

HPは個人向けモデルがラウンドエッジ、ビジネスPCはこういったエッジの効いた筐体が多いです。角が丸くないとかっこいい感じになりますね。

 

HP Probook 460 G11 180°開くディスプレイ

ディスプレイは180度開くので、床に座って作業をすることがある人にも使いやすいです。また、ディスプレイは片手では開けませんでした。

 

 

画面比が16:10で大きな16インチディスプレイ

HP Probook 460 G11 ディスプレイ

ディスプレイは16インチのWUXGA(1920×1200ドット)と通常の画面アスペクト比の16:9よりも縦に長い16:10で、17インチ並みの情報が表示されます。

表示量が多いので今まで見えなかった部分もしっかりと見え、スクロールアップ/ダウンの回数が減るし、持ち運び時でも生産性を落とすことなく作業ができると思います。

 

右は低価格PCに搭載されるNTSC 45%と言う色域で、真ん中が本機、右はsRGB 100%のディスプレイですが、本機はNTSC 45%以上sRGB 100%以下と言った感じですね。

本機は青がちょっと強く、赤が薄いです。

 

この画像は黒の描写の比較で、右の写真に比べると本機の黒は薄いですね。でも、価格なりのスペックだと思います。

 

次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えます。

輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。16インチで室内で使うことが多いと思うので、輝度は問題ないと思います。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

フルHD WEBカメラ

<画像右はプライバシーシャッターを閉じた状態>

WebカメラはフルHDで、一般的なPCに搭載されるHD解像度(約92万画素)よりも高画質です。カメラシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

 

ズームするとよりわかりやすいですが、一般的なPCに搭載されるHD画質よりも良い画質ですね。

また、HP Keystone Correction9(自動でトリミングやフラット化)やWith HP Be Right Back(離席中と表示)、With HP Background Adjustment(背景一括変更)などがあるので、Web会議がよりしやすいです。

 

HP ProBook 460 G11 Windows Studio Effect

NPUを搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが利用でき、Web会議の設定がちょっと楽になります。

スピーカーはPoly Studioのデュアルスピーカーで、音量がちょっと小さく音質は音楽向きじゃないですが、ローが小さくハイが大きいので電話には向いています。

 

 

キーボード

HP Probook 460 G11 キーボード

キーボードは防滴機能付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は17.9×18.4㎜で、フルサイズに近く、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と悪くないです。

主要キーは大きく使いやすいですがFキー列は小さめ、最下部のキーは若干細長くカーソルキーはすべて小さいです。慣れが必要かもしれません。

テンキーは若干細長いですが使いにくいことはありません。また、テンキーの一番右上に電源ボタンがありますが、長押ししないと反応しないので、押し間違いをして電源が切れることはありません。

 

HP Probook 460 G11 キーボード

打鍵感はちょっと軽めですが、普通にタイピングできます。

 

HP Probook 460 G11 指紋センサー

キーボード下には指紋センサーがあり、サインインも一瞬です。

 

 

標準的なグラフィックス性能

HP ProBook 460 G11 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは3646と悪くないですが、もうちょっと行くかと思ってました。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5204
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542

 

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

HP ProBook 460 G11 Steel Nomad Light 計測結果HP ProBook 460 G11 Wild Life計測結果HP ProBook 460 G11 Fire Strike計測結果 HP ProBook 460 G11 Night Raid計測結果

Steel Nomad Lightは1600、Wild Lifeは12391、Fire Stikeは4652、そしてNight Raidは17622と、Core Ultra 7 155Uにしては低い性能でした。

Steel Nomad LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
Ryzen AI 9 HX 370  3507
Core Ultra 7 258V  3182
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 5 125H  2472
Core Ultra 5 125U  1719
Core Ultra 7 155U  1600
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  26545
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
Ryzen AI 9 HX 370  22702
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Core Ultra 5 125U  14404
Ryzen 5 8640HS  13987
Core Ultra 7 155U  12391
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8065
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Core Ultra 5 125U  4833
Core Ultra 7 155U  4652
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Ryzen AI 9 HX 370  33378
Core Ultra 7 258V  31046
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Core Ultra 5 125U  19730
Core Ultra 7 155U  17622
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は11044で「すごく快適」、FFXIV黄金のレガシーは4073で「普通」でした。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  17353
Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen AI 9 HX 370  17266
Core Ultra 5 125U  14027
Core Ultra 7 155U  11044
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 7530U  8994
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1355U  6213
Core i5-1335U  5150

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  9391
Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen AI 9 HX 370  7187
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6556
Ryzen 5 8640HS  5470
Core Ultra 5 125U  5372
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Ryzen 7 7735U  4398
Core Ultra 7 155U  4073
Ryzen 3 7335U  2051

 

排熱性能

HP Probook 460 G11 底面カバー

通気口は幅広く、がっつりとフレッシュエアーを吸ってくれそうです。

 

HP Probook 460 G11 筐体内部

筐体内部にはファンが一つと、ヒートパイプが一つだけでした。最低限の排熱機構ですが、CPUが省電力モデルなので問題無いようです。

 

HP ProBook 460 G11 ベンチマーク時のCPU温度推移図

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時の、CPUの温度推移図です。最初に363度近辺(摂氏90度)まで上がり、その後353度(80度)近辺を安定して移動しています。

急にクロックが落ちたり温度が異常に上昇したりすることなく、安定していますね。

 

HP ProBook 460 G11 ベンチマーク時のPC表面温度

この時のPC表面温度は33.6度と低い温度です。

 

HP ProBook 460 G11 ベンチマーク時の騒音値
Screenshot

同じく、この時の騒音値は平均51dBとうるさいです。ゲーミングPCみたいに音が出てました。音は大きい分排熱性能が高いようです。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリは最新のDDR5-5600MHzで、デフォルトは16GB(DDR5-5600 16GB×1枚)になります。メモリ性能を測るMemory Markの結果はメモリ1枚時が2531で、メモリ2枚にしたら周波数が低かったためか2254と遅くなりました。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3324
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2749
本機DDR5  2531
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

HP ProBook 460 G11 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD 512GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は5017MB/秒、ライト(書き込み速度)は4625MB/秒とどちらも速く、特に書き込み速度は激速でした。

起動時間を計測したら、5回の平均で15秒と速い方です。

1回目 15秒
2回目 15秒
3回目 15秒
4回目 15秒
5回目 15秒
平均 15秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル・56Whrで、JEITA 3.0測定で約8.9時間の動画再生時間になります。長い方ではないですが、持ち運び向けじゃない16インチなのでこんなものかなと思います。

また、急速充電に対応しており、30分で最大50%の充電が可能です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスはUSB-Aが2つ、USB Type-C 3.2 Gen 2×2が2つあり、RJ45やHDMIなどもあるので、必要十分だと思います。

 

HP Probook 460 G11 右側面インターフェイス

右側面はナノセキュリティロックケーブル用スロット、RJ45、USB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)です。

 

HP Probook 460 G11 左側面インターフェイス

左側面はHDMIにUSB 3.2 Gen 1とUSB Type-C 3.2 Gen 2×2(データ転送速度20Gbps)が2つ、そしてオーディオ/マイクコンボジャックになります。

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad E16 Gen 2インテル

Lenovo ThinkPad E16 Gen 2 Intelのレビュー似たようなスペックですが、メモリ最大64GB、SSDは2枚搭載できるので、もうちょっと自分でスペックを上げたいというカスタマイザーはこっちが使いやすいかもしれません。ディスプレイは最高で2.5K sRGB 100%とよりよい品質です。Thunderbolt 4対応USB4が1つ搭載しており、据え置き用としても使いやすい機種です。

CPU Core Ultra 5 125H/125U
Core Ultra 7 155H/155U
メモリ DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
重さ 1.78㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.5時間
価格 12.0万円~

レビュー

 

EliteBook 860 G11

HP EliteBook 860 G11 正面本機の上位モデルで、CPUは末尾がHのハイパフォーマンスモデルになります。より高い性能をお考えなら、こちらも検討候補に入ります

CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ DDR5 16GB(メモリスロット2つ)
ストレージ SSD 最大512GB
Evo
ディスプレイ(16型) WUXGA
OS Windows 11 Pro
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証、指紋センサー
WEBカメラ 5MP、IRカメラ
オーディオ Poly Studio
重さ 1.827㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約16時間44分
標準保証 1年間
価格 18.3万円~

公式サイト

 

まとめ

良い点

・NPU搭載CPUでAI処理が速くなる
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・増設できる
・排熱性能が高い
・指紋センサー付き
・HP Wolf Security搭載可能

 

残念な点

・スピーカーは音楽には向いていない。音も小さめ
・高負荷な作業時ファンがうるさい

 

総合評価

HPビジネスPCの一番の特徴は、HP Wolf Securityですね。このセキュリティがあるので、人気が高いと思います。まぁ、セキュリティは最重要項目なので、ここまで手厚いセキュリティがあればビジネスパーソンとしては助かります。

総合的に見た性能は普通で、特にすごく秀でた部分もなく、ファン以外は特にすごく悪い部分もなく普通に使える普通のPCといった印象でした。

 

 

公式サイト

 

パソコンガイド運営者の写真