HP OmniBook X Flip 14-fmの実機レビュー 高い性能だが静音性と排熱性能も高い

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HP OmniBook X Flip 14-fmのレビューです。

Core Ultraシリーズ2を採用した本機は全体的に高い性能で、特にグラフィック性能が非常に高かったです。それでいて、静音性も排熱性能も高く、しっかりと設計されている印象でした。

画像編集や動画編集をするクリエイターに向いた機種です。

まずは本機の良い点と残念なです

良い点 残念な点
14インチの2 in 1 PCとしてはすごく軽い 指一本でディスプレイが開いたらよかった
高品質ディスプレイ
アルミニウム筐体で高級感がある
グラフィック性能が非常に高い
静音性と排熱性能が非常に高い
顔認証
Wi-Fi 7
Copilot+PC

 

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 258V、LPDDR5X-8533 32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。

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OmniBook X Flip 14-fmのスペックと特徴

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X-8533 16/32GB(オンボード)
ストレージ SSD 512GB/1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.8K OLED DCI-P3 100%
OS Windows 11 Home
LAN Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ 500万画素+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 313 × 218 × 14.6-16.9mm
重さ 実測1358g(公称値1.39㎏)
バッテリー(JEITA 3.0) 17.3時間
標準保証 1年間
カラー メテオシルバー、ミッドナイトブルー
価格 14.4万円~

 

パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ2で、最大47 TOPSのNPU性能(1秒間に47兆回の演算処理が可能)を持ち、Copilot+PCになります。

搭載しているCore Ultraシリーズ2は8コア8スレッドとコアもスレッドも少ないですが、グラフィック性能がすごく高いという特徴があります。

メモリはLPDDR5X-8533MHzで16GB(Core Ultra 5)か32GB(Core Ultra 7)、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBになります。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、15インチ並みの情報量があります。解像度は2.8K(2880×1800ドット) でOLEDディスプレイ、タッチパネルを採用し、輝度は400ニト、そして高色域のDCI-P3 100%、10bit 10.7億色の発色になります。

また、リフレッシュレートも120Hzと高く、高速スクロールや軽いゲームをぬるぬるできますね。

その他のスペックはWindows 11 Homeが搭載、無線は最新のWi-Fi 7で、Webカメラは高画質500万画素、顔認証のIRカメラもあります。

筐体はコンパクトで実測1358gと軽く、バッテリー駆動時間も長い最大約17.3時間で、外出が多い人に合います。

インターフェイスはそこそこ豊富で高品質、Thunderbolt 4が1つにUSB TypeC 10Gbpsが1つ、USB-A 10Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあります。

AI性能も高いCopilot+PCで、生産性が上がる機種です。

 

 

公式サイト

 

 

よくある質問と回答

FAQ 質問と回答

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。
出荷からどのくらいで届きますか? 経験からみると、出荷から通常1週間以内に届くと思います
画像・動画編集に使えますか? 切り貼りや字幕・音声・軽いエフェクトを付けるという動画編集であれば問題ありません
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時でも平均37dBとすごく静かでした
PD充電できますか? できます
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? できます
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度は500万画素と高いので、講師でも生徒でも十分なスペックです
メモリ/ストレージの増設はできますか? できません
持ち運びに向いていますか? 14インチで1358gと軽い方で、持ち運びもしやすいです
ディスプレイは明るいですか? 400ニトで室内では十分、屋外は日陰なら何とかな明るさです
Officeの使い心地は? 快適に使えます
PCを快適に使う目安のスペックは? 基本性能が高いので、どのモデルを購入してもサクサク動きます。
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はDCI-P3 100%ですごくきれいです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

 

Copilot +PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

Copilot+PCは以下のことができ、NPUは普段目立つ存在ではありませんが、例えば動画編集や画像処理、Office系アプリでも一部の作業をCPUではなくNPUが担当することで、CPUの負荷を減らし、全体の処理を効率化できます。

・コクリエイター
・イメージクリエイター
・Windows Studio Effect
・ライブキャプション
・リコール

 

 

HP AI Companionが使える

HP AI Companion使い方

HP AI CompanionはPCに特化したAI機能で、ローカルでもクラウドでも使えるアプリです。PDFなどのファイルをライブラリ化して比較や要約、抽出ができたり、PCの設定や調整ができたりします。

ローカルで使えるので、情報漏洩に敏感な人でも安心して使えます。

 

 

手厚いサポート

HPのサポートと保証

1年間無料のサポートがあり、LINEサポートやLIVEサポート(コールセンター)、メールで対応しているので、設定や故障など何かあれば 安心して尋ねることができます。

保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
  • アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応

保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。

また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。

 

 

ディスプレイを検証

HP OmniBook X Flip 14-fm

14インチで解像度は2.8K(2880×1800ドット)で完全な黒を描写できるOLEDディスプレイを採用、輝度は400ニトと屋外でも使えるほどで、色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%、そして10 bit・10.7億色の描写ができます。

14万円台のPCにしては、すごくハイスペックなディスプレイで業務用レベルです。

タッチディスプレイで、液晶と枠の段差がないシームレスデザインで、スマホの様にタッチして使えます。ただし、光沢のあるディスプレイなので、背景や自分などが反射しやすいです。

 

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9のディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。画面比が16:9の14インチよりもより多くの情報が表示できています。

 

レビュー機はデジタルシネマ規格のDCI-P3 100%と色彩が豊かで、クリエイターPCに採用されるsRGB 100%と比較してもより良い色域です。また、通常のPCは1670万色の発色(8 bit)がありますが、本機は10.7億色(10 bit)とより正確な発色です。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、OLEDディスプレイの本機は真っ黒をしっかりと描写できています。コントラスト比も高く、対象物がくっきりと見えますね。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

輝度は400ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

コンバーチブルPCで使いやすい

コンバーチブルPC(2 in 1 PC)はヒンジが360°回転する仕様で、いろいろなモードに変形できるので、いろんな状況で使いやすいです。

左上の写真から時計回りに、

・ノートブックモード
・スタンドモード
・タブレットモード
・テントモード
です。

スタンドモードはペンや指で操作するときに使いやすいです。

タブレットモード時はタブレットの様にして使えるので、ペンでメモを取ったり、イラストを描いたりしやすいです。

テントモードはベッドに寝転んで使ったりするときに、底面にある吸気口を塞がないので筐体が熱くなりにくいです。

 

 

ペン操作も快適!HP MPPアクティブペンが付属

HP OmniBook X Flip 14-fm 付属のHP MPPアクティブペン

HP MPPアクティブペンが付属しており、4096段階の筆圧検知と傾き検知機能があります。USB-Cで充電でき、充電しながら利用も可能です。また、ペン内部に磁石があるので、PCに装着することもできます。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 付属のペンで絵を描く

滑らかさと安定感のある書き心地で、日常的な利用に十分だと思います。

 

 

アルミニウム素材で高級感がある筐体

HP OmniBook X Flip 14-fm 正面

しっかりとした造りの筐体で、手触りも良く高級感がありました。ベゼル幅は左右4.0ミリ、上9.5ミリ、下11ミリと細いですね。

レビュー機はミッドナイトブルーです。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 背面

アルミニウム筐体でツルツルと手触りも良く、質感が高いです。再生アルミニウムと再生プラスチックを本体素材に使用した、エコな機種です。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 右側面

厚さは14.6ミリ~16.9ミリと薄く、掴んで持ち運びしやすいです。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 筐体

寸法は幅313ミリ、奥行き218ミリとコンパクトです。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 重さ計測

2 in 1 PCって重たくなりがちなのですが、実測1358gと軽いです。毎日の移動もこのくらいの重さであれば苦になりません。

 

OmniBook X Flip 14-fk 片手で開く<この画像はAMDモデル・OmniBook X Flip 14-fk

AMDモデルは片手でディスプレイを開けることができましたが、本機インテルモデルは無理でした。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 17時間半のバッテリー駆動時間

JEITA 3.0測定(FHD動画を輝度200ニットで再生)のバッテリー駆動時間は、最大約17.5時間と長く、急速充電に対応しており30分で最大50%の充電が可能です。

 

 

キーボード

HP OmniBook X Flip 14-fm キーボード

キー間の溝を狭め、キーの視認性とデザイン性、そしてユーザビリティを向上させたキーボードで、バックライトも付いています。

主要キーは大きいのでミスしにくく、Enter周りのあまり使わないキーは若干ですが小さくなっています。一番下のキー列は細長で、主要キーと大きさが違うので慣れるまでミスしやすいかもしれません。

よく使う左右カーソルキーは大きいので、使いやすいです。

Copilotキーがあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので便利です。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測19.0×18.9㎜とフルサイズで窮屈じゃありません。

キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1㎜(公称値1ミリ)で、トップは少し硬めの打鍵感ですがその後が軽い打鍵感でした。

タッチパッドは実測125.5ミリ×80.5ミリと幅広く、操作性も高いです。

 

 

プライバシーシャッター付き500万画素高画質Webカメラ

Webカメラは高画質500万画素で、高性能なカメラが必要な配信者やオンラインレッスンの講師、Webミーティングを開催するリーダーにも合います。プライバシーシャッター(画像右が閉じた状態)もあるので、カメラを使用しないときは閉じておくことができます。

 

本機のWEBカメラで撮影した画像と、比較のFHDカメラで撮影した画像です。本機は解像度が高いですが、ちょっと緑がかった色になりました。

顔認証のIRカメラも搭載で、サインインはゼロタッチでできます。

Poly Studioの内蔵デュアルスピーカーとデュアルマイクが搭載しており、スピーカーは高音が強めで会議など会話には合いますが、音楽を聞く時は低音を上げたほうがよさそうな音でした。

 

Windows スタジオエフェクト

また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。

 

 

高品質なインターフェイス

インターフェイスはそこそこ豊富で高品質です。Thunderbolt 4が1つにUSB TypeC 10Gbpsが1つ、USB-A 10Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあります。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 右側面

右側面には3.5ミリジャックにUSB-A 10Gbpsになります。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 左側面

左側面にはHDMI、USB-A 10Gbps、フル機能付きのUSB Type-C 40Gbpsが1つにUSB Type-C 10Gbpsが1つになります。

 

 

Wi-Fi 7に対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

 

 

ベンチマークでCore Ultraシリーズ2の実力を検証

CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(省電力Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能が上がり、消費電力も下がります。

グラフィックはIntel Arcグラフィックス130V(Core Ultra 5)か140V(Core Ultra 7)になります。

Core Ultra 7は47 TOPSの、Core Ultra 5は40 TOPSのPU性能があり、どちらも8コア8スレッド、そしてレビュー機にはCore Ultra 7 258Vが搭載しています。

*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。

 

ベンチマークの結果を先に言うと、CPUの総合性能は高く、どのベンチマークもミドルハイクラスのスコア、ただしグラフィック性能はものすごく高かったです。しかも、発熱も騒音値も低く、がっつりと長時間作業もできる機種です。

 

CPU Mark計測結果・日常からクリエイティブまで余裕の性能

HP OmniBook X Flip 14-fm CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは22161と実用性の高い性能でした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
  • 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
  • 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen AI 7 350  26216
Ryzen 7 8840HS  25148
Ryzen AI 7 PRO 350  24410
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 258V  22161
Core Ultra 7 255U  21045
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 5 228V  19851
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

 

Cinebench 2024を検証・シングルコア性能がかなり高い

HP OmniBook X Flip 14-fm Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア629、シングルコア122と、特にシングルコア性能がすごく高い性能でした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Ryzen AI 7 PRO 350  660
Ryzen AI 7 350  658
Core Ultra 5 125H  631
Core Ultra 7 258V  629
Ryzen 5 8640HS  557
Ryzen 5 8640U  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Core Ultra 5 228V  458
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433
Core Ultra 7 255U  405

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 7 258V  123
Core Ultra 5 228V  122
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Ryzen AI 7 350  113
Apple M1  112
Ryzen AI 7 PRO 350  111
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core i5-13420H  103
Core Ultra 7 255U  101
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AIでAI性能をチェック

HP OmniBook X Flip 14-fm Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2434、Half Precision(半精度)は1276、Quantized(量子化スコア)は4822とそこそこ高い性能でした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3576
Ryzen AI 7 PRO 350  3426
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 5 125U  2458
Core Ultra 7 258V  2434
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 255U  2389
Core Ultra 5 228V  2310
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Ryzen AI 7 350  1798
Ryzen AI 7 PRO 350  1788
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 7 258V  1276
Core Ultra 5 125H  1208
Core Ultra 5 228V  1205
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core Ultra 7 255U  989
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 7 350  7260
Ryzen AI 7 PRO 350  7162
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4822
Core Ultra 7 255U  4555
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 228V  4381
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

PCMark10でビジネス用途でも快適に使えるかを検証

HP OmniBook X Flip 14-fm PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6667→ミドルハイクラス
  • Essentialは9547→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは8606→とても快適に使える
  • Digital content creationは9789→非常に高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen AI 7 PRO 350  10884
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Ryzen AI 7 350  10315
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Core Ultra 7 258V  9547
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Core Ultra 7 255U  8891
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10340
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Ryzen AI 7 PRO 350  8956
Core Ultra 7 258V  8606
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Core Ultra 5 228V  7786
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core Ultra 7 255U  6643
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9789
Core Ultra 5 228V  9161
Ryzen AI 7 PRO 350  8517
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen AI 7 350  8173
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 7 255U  7402
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

4K動画レンダリング時間を計測

HP OmniBook X Flip 14-fm 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は3分7秒と実用的な速度でした。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 255U  5分3秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 5 228V  3分44秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 7 258V  3分7秒
Ryzen AI 7 PRO 350  2分38秒
Ryzen AI 7 350  2分28秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

高いグラフィックス性能

HP OmniBook X Flip 14-fm 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5090と高かったです。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen AI 7 350  5277
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 258V  5090
Ryzen AI 7 PRO 350  5065
Core Ultra 5 228V  4780
Core Ultra 7 255U  4098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire Strike計測結果・GTX 1650 Max-Qよりも26%高い性能

HP OmniBook X Flip 14-fm Fire Strike計測結果

Fire Stikeは8654で、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも約26%ほど高い性能でした。これはすごいですね。

筆者のメインPCも同じCore Ultra 7 258Vで、動画編集や画像編集もがっつりやってるほどで、クリエイティブワークにも使える性能です。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8654
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 228V  7994
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen AI 7 350  5898
Ryzen AI 7 PRO 350  5315
Core Ultra 7 255U  4877
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4588
Core i5-13420H  3412

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は17276で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは9154で「快適」でした。(画質はFHD)

 

総合してみると、グラフィック性能はかなり高く、簡単な3DCADや切り貼り+字幕+エフェクトを付けるくらいの動画編集であれば十分に使える性能です。

 

 

排熱性能 PC温度と騒音値を計測

HP OmniBook X Flip 14-fm 底面カバー

通気口は幅広く、メッシュ状になっておりゴミが入りにくくなっています。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 筐体内部

筐体内部にはファンとヒートパイプが2本あります。

 

HP OmniBook X Flip 14-fm 筐体内部

右上には布があり、埃が入らないようにカバーしていると思います。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

この時のPC表面温度は36.1度とすごく低めで、底面温度は42.2度とちょっと温かく、膝の上に置いて使っているとほんのり温かいくらいでした。冬は気持ちいい温度、夏はちょっと熱く感じるかもしれませんが、平均的な底面温度よりも10度ほど低いので良い方です。

騒音値は平均37dBとすごく静かで、通常使用だと何も音は聞こえません。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。

 

 

高いメモリ性能

HP OmniBook X Flip 14-fm Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの32GBで、Memory Markで性能を計測したら2258とすごく良い性能でした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機LPDDR5X  3358
LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

高速ストレージ

HP OmniBook X Flip 14-fm シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6123MB/秒、ライト(書き込み速度)は5343MB/秒とどちらもすごく速かったです。

起動時間を5回計測した平均は14秒と速いです。

1回目 14秒
2回目 13秒
3回目 13秒
4回目 14秒
5回目 14秒
平均 13.6秒

 

 

まとめ

良い点

・これだけ高い性能で、静かで発熱も低い
・14インチでは軽い!しかも2 in 1 PC!
・Copilot+PC
・アルミニウム筐体
・500万画素Webカメラ
・顔認証
・Wi-Fi 7に対応
・高品質インターフェイス
・高品質ディスプレイ
・CPU性能が高く、グラフィック性能が特に高い
・速いシーケンシャル速度

 

残念な点

・AMDモデルは指一本でディスプレイを開くことができたので、本機でできなかったのは残念

 

総合評価

これだけ高い性能のPCで、ここまで静音性が高く発熱が低いPCは珍しいです。また、14インチの2 in 1 PCとしてはすごく軽く持ち運びにも便利。しかも画面比16:10の14インチなので、表示量も多くて作業効率も落ちません。

また、2 in 1 PCなのでどこででも使いやすい形状にできるも高ポイントです。バッテリー時間も長く最大17.5時間なので、持ち運びが多い人にも使いやすいです。

他にもWi-Fi 7や超高画質の500万画素Webカメラなど、全体的に「快適に使える」PCです。

 

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