HP EliteBook 8 G1i 14のレビューです。
全体的に高い性能で、特にグラフィック性能がすごく高かったです。複雑じゃない動画編集ならサクサクできるほどで、使ってて楽しいPCでした。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 5 228V、メモリ32GB、SSD 512GB、そしてHP Sure Viewモデルになります。
まずは本機の良い点と残念なです
良い点 | 懸念点 |
HP Wold Securityあり | USB-Aが5Gbps |
マグネシウム筐体で高級感アリ | 14インチとしては重い |
CPU性能が高く、グラフィック性能はすごく高い | – |
500万画素WEBカメラ | – |
顔認証+指紋センサ― | – |
筐体左右にデータ転送速度が速いUSB Type-Cがある | – |
Wi-Fi 7 | – |
HP Sure Viewあり | – |
Evo Editionプラットフォーム認証 | – |
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EliteBook 8 G1i 14のスペック
CPU | Core Ultra 5 228V Core Ultra 7 258V |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 32GB(オンボード) |
ストレージ | SSD 256/512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA (HP Sure Viewモデルあり) |
OS | Windows 11 Pro |
LAN | Wi-Fi 7、LTEモデルあり |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 500万画素+IR |
寸法(幅×奥行×高さ) | 315.6 × 222 × 18.95mm(最薄部11.75mm) |
重さ | 実測1550g(公称値1460g) |
バッテリー | 62Whr |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 21.9万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ2で、最大48 TOPSのNPU性能があります。どちらも8コア8スレッドとマルチスレッディング性能が低いですが、それ以外の性能は高いです。
メモリはLPDDR5Xで32GB、ストレージは速度を見る限りSSDで最大1TBになります。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い14インチで、15インチ並みの情報量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット) で光沢なし、輝度は300ニトか800ニト、そしてHP Sure View搭載モデルもあります。
その他のスペックはWindows 11 Proが搭載、無線は最新のWi-Fi 7でLTEモデルもあり、Webカメラは高画質500万画素で顔認証のIRカメラ、指紋センサーもあります。
筐体はコンパクトですが、14インチとしては結構重たい実測1550g(LTEモデルのため重たい)で公称値は1460g、バッテリーは3セル62Whrとちょっと大きめです。
インターフェイスはそこそこ豊富で、Thunderbolt 4が2つにUSB TupeC 3.2 Gen 2×2が1つ、USB-Aも1つ、HDMIや3.5mmジャック、RJ45があり、オプションでスマートカードリーダーも搭載可能です。
スペック的にCopilot+PCかなと思いましたが、Copilot+PCには「軽量」という基準もアリ、ここがダメだったのかなと思います。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。 |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常1週間以内に届くと思います |
画像・動画編集に使えますか? | 簡単な切り貼りや字幕・音声を付けるという動画編集であれば問題ありません |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時で45dBでちょっと音はしますが、一般的な使用をしているときは基本静かです |
PD充電できますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は500万画素と高いので、講師でも生徒でも十分なスペックです |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | いいえ、できません |
持ち運びに向いていますか? | LTEモデルもあるので外出先で使う人に向いており、コンパクトな筐体ですが、持ち運び用14インチとしては重たいです |
ディスプレイは明るいですか? | 300ニトで室内では十分な明るさです。Surre Viewモデルは最大800ニトで、屋外でも比較的見やすいです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | ちょっと重たい作業くらいならCore Ultra 5+16GB メモリでも使いやすいですが、重い作業をする場合はCore Ultra 7+32GBがおすすめです |
ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%に近い色域ですごくきれいです |
リフレッシュレートはいくつですか? | 60Hzです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
Evo Editionプラットフォーム認証に準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代以降のCPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- Intel Arc、もしくはdGPU搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。
HP Wolf Security for business搭載可能
セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
プレミアムサポート
HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金8:00-21:00、土8:00-17:30になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
MILスペックに準拠
本機はHP独自の12万時間のテストに加え、米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Hの18項目に適合と堅牢性の高い機種です。
HP eSIM Connect
法人限定で追加料金なしで4G LTE/ 5Gが5年間使えるモデルがあります。データをたくさん使うような場合は、すごくお得な価格です。
詳しくは公式サイトのHP eSIM Connectをどうぞ。
色域が広いディスプレイ
14インチのディスプレイで解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で光沢無しのパネルを採用、色精度に影響なくブルーライトを軽減できるHP Eye Ease対応、そして本来のコンテンツの色が一貫して見えるよう自動的に画面を微調整するAmbient Light Sensorを搭載しています。
輝度は300ニトと屋内では十分ですが、HP Sure Viewモデルは800ニトと高いです。ただし、Sure Viewモデルなので800ニトでもめちゃくちゃ明るいわけじゃありませんでした。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9のディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。画面比が16:9の14インチよりもより多くの情報が表示できています。
レビュー機の色域はsRGB 100%と広く、画像編集や動画編集にも合います。左のNTSC 45%の色域は普段使いPCや低価格ビジネスPCによく採用される色域です。
ちなみに同時期に13インチモデルも一緒にレビューをしたのですが、画像右の13インチモデルはSure Viewディスプレイでした。色がより鮮やかで明るいですね。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、OLEDディスプレイじゃないですが黒をしっかりと描写できています。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
レビュー機はSure Viewがありませんでしたが、EliteBook 8 G1i 13はSure VireモデルだったのでONとOFFの状態で比較しました。
これ、すごいですよね。ほぼ正面からじゃないと何も見えないです。再生時間の4秒~5秒にかけて斜め45度くらいの角度ですが、もうほとんど見えていません。
カフェなどほかの人が回りにいる状況でPCを使うときに役に立ちますね。
輝度は300ニトか800ニト(Sur Viewモデル)で、こちらは輝度の目安です。通常800ニトと言えばめちゃくちゃ明るいですが、Sure Viewモデルのため感覚的に400ニトあるかなと言うくらいです。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
おしゃれなマグネシウム筐体
ベゼルは狭額とまではいきませんが細めで、14インチで幅315.6ミリ、奥行き222ミリ、厚さ18.95ミリとコンパクトです。
ベゼル幅は左右7.5ミリ、上下12.5ミリです。
マグネシウム筐体で手触りも良く、質感が高いです。。
筐体は最薄部は11.75ミリ、厚い部分は18.95ミリになります。ちょっと分厚いですね。
ラウンドエッジの筐体ですが若干の丸みも帯びており、洗練された外観です。
気付きにくいですが、ヒンジ部分にもロゴがあります。上位モデルはこういった細かなところまでこだわっていますね。
重さは実測1550gで、14インチとしてはすごく重たいです。(14インチ平均/1.4㎏)これは、本機がLTEモデルなのでLTEカードなどの重さが追加されたためです。
公称値は1460gなので、LTEがないモデルはこのくらいになると思います。それでも平均よりちょっと重たいです。
ディスプレイは約170度ほど開きます。画面共有をするときに便利ですね。
本機は片手でディスプレイを開けることができます。片手に書類やコーヒーを持ってていても、すぐに使い始めることができます。
バッテリーは62Whrと大きく、30分で最大50%の充電が可能です。
キーボード
キーボードは防滴機能付き、バックライト付きで、特徴があるわけじゃないですが普通に使いやすいキーボードでした。
主要キーはすべて同じ大きさで、Entreキー周りのキーも同じサイズなのでミスもしにくいです。唯一小さいのは半角全角キーのみです。
また、Copilotキーもあるので調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので便利です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測8.8×18.4㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.5㎜で打鍵感は普通です。
タッチパッドは実測125.4ミリ×80.3ミリと大きく、操作性も高いです。
プライバシーシャッター付き500万画素高画質Webカメラ
Webカメラは高画質500万画素で、高性能なカメラが必要な配信者やオンラインレッスンの講師、Webミーティングを開催するリーダーにも合います。プライバシーシャッター(画像右が閉じた状態)もあるので、カメラを使用しないときは閉じておくことができます。
本機のWEBカメラで撮影した画像と、比較のFHDカメラで撮影した画像です。本機は色も良く、ズームするとわかりやすいですが毛並みまでしっかりと写されています。
また、顔認証のIRカメラも搭載で、サインインはゼロタッチでできます。
Poly Studioの内蔵デュアルスピーカーとデュアルマイクが搭載しています。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
2つの生体認証対応
本機は電源統合型の指紋センサーと顔認証があり、それぞれ標準搭載です。通常はゼロタッチの顔認証でサインインすることが多いと思いますが、暗いところやカメラが汚れてるなどでうまく動作しないことがあるので、そういった時に指紋センサーもあると便利ですね。
高品質なインターフェイス
インターフェイスは比較的豊富でThunderbolt 4が2つ、USB Tpe-C 20Gbpsが1つあり、USB-Aは1つで5Gbpsなので大きなデータ移動はThunderbolt 4/40Gbpsを使うとよいです。
また、左右にデータ転送速度が速いUSB Type-Cが配置されているのですごく便利です。
右側面にはnanoSIMスロット、USB Type-C 20Gbps、USB-A、ケーブルロックスロットになり、RJ45はオプションで追加できます。
左側面にはThunderbolt 4が2つ、HDMI、3.5mmジャック、そしてスマートカードリーダーがあります。
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
ベンチマーク
ここからは各種ベンチマークで性能を見ていきます。
最大48 TOPSのNPU性能を持つCore Ultraシリーズ2搭載
<レビュー機はCore Ultra 5 228V>
どちらも最大48 TOPSのNPU性能を持ち、どちらも8コア8スレッドになります。NPUに対応しているアプリはどんどん増えており、今後ますます作業がはかどります。
*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。48 TOPSは48兆回/秒
CPU性能を総合的に見ると、シングルコア性能は比較的高かったですが、マルチコア性能は低め、グラフィック性能は良い性能でした。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは19851と、高い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
- 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
- 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア458、シングルコア114とシングルコアがすごく高い性能でした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P | |
Core Ultra 7 255U |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 228V | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2310、Half Precision(半精度)は1205、Quantized(量子化スコア)は438と普通よりちょっと良い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 255U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6179→ミドルクラス
- Essentialは8976→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
- Productivityは7786→快適に使える
- Digital content creationは9161→高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 7 5700U | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 255U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は3分44秒とまぁまぁの速度でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
高いグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、4780と高かったです。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは7994とすごく良いスコアで、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも高い性能でした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は14598で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは6663で「やや快適」でした。(画質はFHD)
総合してみると、グラフィック性能は高く、3DCADや切り貼り+字幕+ちょっとしたエフェクトを付けるくらいの動画編集であれば十分に使える性能です。
排熱性能は悪くない
通気口は大きく、メッシュ状になっておりゴミが入りにくくなっています。
排熱機構は大小2つのファンにヒートパイプが2本もあります。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は40.1度と少し温かく、騒音値は平均44dBとファンの音は普通に聞こえましたが気になるほどでもないです。
ちなみに底面の温度は40.6度で、足の上に置いて使ったらちょっと温かいけど十分使える温度でした。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
高いメモリ性能
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5Xの32GBで、Memory Markで性能を計測したら3554とすごく良い性能でした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機LPDDR5X | |
---|---|
LPDDR5X平均 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
速いストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSDの512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6345MB/秒、ライト(書き込み速度)は4413MB/秒とすごく速かったです。大きなデータを扱う人におすすめです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測した平均は15.8秒と悪くない速度でした。
1回目 | 17秒 |
---|---|
2回目 | 15秒 |
3回目 | 16秒 |
4回目 | 16秒 |
5回目 | 15秒 |
平均 | 15.8秒 |
まとめ
良い点
・HP Wolf Securityがあるので安心
・MILスペックに準拠
・マグネシウム筐体
・500万画素Webカメラ
・顔認証+指紋センサ―
・Wi-Fi 7に対応
・筐体左右にデータ転送速度が速いUSB Type-Cがある
・HP eSIM Connect対応モデルあり
・広色域ディスプレイ
・グラフィック性能が高い
・高速SSD搭載・メモリ性能も高い
・Evo Editionプラットフォーム認証
残念な点
・重たい
・USB-Aのデータ転送速度が5Gbps
総合評価
全体的に良いスペックで、特にグラフィック性能はすごく高かったです。外部グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高い性能なので動画編集などのグラフィックパワーが必要なことがしやすいです。
また、Core Ultraシリーズ2は省電力でバッテリーも長持ちしやすいので、外出先で重たい作業をするような人にも良いですね。
他にもWi-Fi 7や超高画質の500万画素Webカメラなど、全体的にハイスペックです。
HP Wolf SecurityやMILスペックに準拠した機種で、HP Sure Viewモデルもあるので、どこででも安心して使える機種です。
14インチで1550gと重たいので、手提げバッグよりも重さを感じにくいバックパックタイプのカバンを使う人であればすごく合うと思います。
購入先
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代