追記)2023年モデルが出ました!同じ筐体でCPUやメモリ、グラボが最新になっています。詳しくは2023年モデルのレビューをどうぞ。
2022年2月24日に販売開始した、OMEN 45L Desktopのレビューです。
フルタワーデスクトップでインテル第12世代CPU・Core i7-12700K/Core i9-12900Kを搭載、GPUはRTX 3080 Ti/RTX 3090と最高スペックになっています。
発熱対策もばっちりで、ラジエーターを外気で冷却する「OMEN Cryo チェンバー」を搭載し、CPU温度が上がりにくく、また、CPUやGPUなどを3つの箇所に分離するシャーシを使用していたりと、発熱対策に余念がない機種です。
ゲーミングPCはどんどん性能が上がっているので、PC各社はいかに発熱を抑えるかが重要な点になっていますが、本機はHPの本気が見える機種だと思います。
今回のレビューはOMEN 45L愛用者のエルさん(@Elklaha)にお手伝いいただきました。ご協力ありがとうございました。
レビュー機のスペックは、最高のCore i9-12900K、RTX 3090、メモリ32GBになります。
今までは自作PCを使っていたのですが、今回コスパの高さや外観、性能、そして保証などを加味して、OMEN 45Lを購入したとのことです。
性能面は当たり前ですが、デザイン性や自作PCにはない保証と言う安心感があることも購入の決め手になったとのことです。
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Contents
OMEN 45Lのスペックレビュー
CPU | Core i7-12700K Core i9-12900K |
---|---|
メモリ | 32GB搭載/最大64GB |
ストレージ | SSD 2TB PCIe 4×4 |
グラフィックス | RTX 3080 Ti RTX 3090 |
OS | Windows 11 Pro |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 |
有線 | 10/100/1000 Mbps |
オーディオ | Realtek ALC3866-CG |
寸法(幅×奥行×高さ) | 204×470×555㎜ |
重さ | 約22.6㎏ |
電源 | ATX 800W 80PLUS GOLD |
冷却機構 | 水冷 |
保証 | 1年間・Cafe de OMEN |
価格 | 34.4万円~ |
<性能評価>
もう価格を見てわかると思いますが、ハイエンドゲーミングPCですね。
ハイパフォーマンスモデル | エクストリームモデル | |
CPU | Core i7-12700K | Core i9-12900K |
メモリ | 32GB搭載/最大64GB | |
ストレージ | SSD 2TB | |
グラフィックス | RTX 3080 Ti | RTX 3090 |
発売 | 発売中 | 発売中 |
価格 | 34.4万円~ | 40.7万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUは第12世代CPUで、Core i7-12700Kは前世代のCore i9-11900Kよりも約20%ほど高い性能、Core i9-12900Kは前世代のCore i9よりも50%以上高いPassmarkスコアをつけています。
メモリはDDR4-3733MHzで、最大64GBになります。クロック数が高いので、オーバークロック時に安定して動きやすいと思います。
ストレージはWestern Digital WD BlackのSSD PCI Express 4.0×4が搭載で、全モデル2TBと大容量です。M.2が1つ、2.5インチ/3.5インチ兼用が2つ、2.5インチベイが2つ空いているので、ストレージの増設も可能です。
グラフィックスはNVIDIA 最高のRTX 3090とRTX 3080 Tiが搭載可能です。ハイエンドグラフィックボードで、プロ/ガチゲーマー向けの性能ですね。ビデオメモリは共に高速のGDDR6Xを採用したGPUで、RTX 3080 Tiは12GB、RTX 3090は24GBの超大容量です。NVIDIA TITANに匹敵する性能ですね。
電源はATXの800W 80PLUS GOLDになっています。NVIDIAの推奨システム電力要件はRTX 3080TiとRTX 3090共に750Wとなっているので、十分だと思います。
RTX 3080や3090を搭載するモデルとしては若干小さいかなと思いましたが、同業他社も800W~850Wがほとんどですね。
詳しくは後述していますが、本機種は発熱防止対策が徹底して行われており、OMEN Cryo(クライオ)チェンバーが本体上部に搭載されています。従来の水冷機構と比べると、CPU温度が最大で6度低く抑えられるということです。
通信環境は一般的で、Wi-Fi 6にギガビットイーサネット、スピーカーは非搭載、OSはWindows 11 Proとなっています。
旧モデルとの比較
<左/本機種・真ん中/OMEN 40L・右/OMEN 30L>
旧モデルで一番性能が高かったOMEN 30Lと、兄弟モデルのOMEN 40L、そして本機種OMEN 45Lの比較です。
本機種 | OMEN 40L | OMEN 30L | |
CPU | Core i7-12700K Core i9-12900K |
Core i7-12700K | Core i7-10700KF Core i9-10850K/10900KF |
メモリ | 64GB(3733MHz) | 64GB(3200MHz) | |
ストレージ | PCIe 4×4 | PCIe 3×4 | |
GPU | RTX 3080 Ti RTX 3090 |
RTX 3070、3070Ti RTX 3080 |
RTX 3080 RTX 3090 |
電源 | 800W GOLD | 750W Platinum | |
重量 | 22.6㎏ | 18.7㎏ | 12.42㎏ |
価格 | 34.4万円~ | 25.4万円~ | 32.7万円~ |
旧モデルは30Lと言うこともあり電源が若干小さいものが搭載で、10世代CPU搭載です。
一番の改善点は、やはり筐体が大きくなったことによるエアフローの良さや、各パーツが最新世代が搭載と言うことですね。特に、筐体が大きくなったので前面ファンの数も増えているし、より高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。
グラボは概ね同じものですが、現行最高GPUなので同じで十分だと思います。
OMEN 45Lの特徴
前面に3連ファンがあり、RGBライティングでカラーを設定可能、メモリはHyperX Digital WD Blackで、こちらもライティング可能となっています。ゲーミングPCって性能ももちろん重要ですが、見た目重視の人も多いと思います。でも、OMENはやばいくらいかっこよく、性能も高いですね。
<3連ファン>
フルタワーなので筐体は大きく、
・幅 204㎜(≒500mlペットボトル/205㎜)
・奥行き 470㎜(≒一万円札3枚分/480㎜)
・高さ 555㎜(≒一万円札3.5枚分/560㎜)
となっており、重さは約22.6㎏とヘビー級ですね。
シャーシはフルメタルフレームで、EMコーティングされた強化ガラスが左側面のパネルに採用されています。
左右側面のパネルは上部にあるボタンを押すと自動で開くので、ツールレスでアクセスでき、ケース上部に独立して搭載されているOMEN Cryo チャンバーも簡単にアクセス可能です。
上部のOMEN Cryoチャンバーには240㎜の水冷ラジエーター(最大360㎜のものまで設置可能)を内蔵しており、チャンバーとケースの間に空間が設けられているので、外気を取り込みやすい仕様になっています。ちなみにこれは特許取得済みの冷却システムで、すっごく冷えます。
上部も通気口になっています。ただし、ゲーム中はファンの音もそこそこ大きくなりました。まぁ、ここはしょうがない点ではあると思います。
<空気の流れのイメージ>
チェンバーの底部からベンチュリ―効果(流体力学の効果の1つ)によって吸入量が増えた周辺のフレッシュエアー(外気)を取り込み、内部ラジエーターを効果的に冷却します。これは従来の「シャーシ内で熱を帯びた空気でラジエーターを冷やさない」ので、温度上昇をより防ぎます。
従来の水冷機構と比べると、CPU温度が最大で6度程抑えられるということなので、発熱が高いインテル12世代CPUに向いた設計になっていますね。
ちなみに底面もメッシュ状の通気口になっています。
筐体の大きな特徴として、CPUとGPU、そして電源ユニットとストレージを3つの空間で分離するトライコンパートメントシャーシを採用しているので、各パーツが発する熱が直接他のパーツにあたらない構造になっています。
ほぼ裏配線で内部もすっきりしていて、各パーツもきれいにまとまっていますね。自作PCみたいです。
<筐体右側の内部>
もちろん拡張性も高く、PCI Express ×4が1つ、M.2が1つ、2.5インチと3.5インチ兼用ベイが2つ、2.5インチベイが2つ空いており、メモリスロットも2つ(合計4つ)空いています(購入時は16GB×2枚搭載)。
OMEN Gaming Hub
OMEN Gaming Hubよりファンのスピードを調整したり、ネットワークブースターで必要なアプリにより重点を置いて通信したり、電圧やライティングを設定したりできます。
ゲーム使用時だけでなく、ゲームを使っていないときは性能を下げて静かに使ったりできるので、パソコンにも環境にも優しいです。
また、「OMEN Gaming Hub」はゲーム管理や配信ツールとしても使えるので、非常に使い勝手が良いです。
ゲーム管理でインストールされているゲームのWindowsキーを無効化することが出来るので、高価なゲーミングキーボーも不要ですね。他にもWindowsの省電力機能を無効化したり、メモリブースト、Windows自動更新を無効化等、ゲーム中に想定される不安要素を潰してくれる強い味方です。
「OMEN Gaming Hub」内のLIGHT STUDIOは、起動時にPC本体のLEDが一部、または全てが消灯したままになる事があります。
一部消灯の際は、LIGHT STUDIOを起動しライティング設定を行えば点灯するのですが、全消灯の際は一旦電源オフ→再度電源オンをしなければ点灯しないことがあります。(再起動ではダメでした)
この症状が購入してから現在2ヶ月ですが2~3回起こっているので、Gaming Hubドライバの熟成が待たれる所かな?と思っております。
超高性能CPU搭載
Core i7-12700K | Core i9-12900K | |
製造プロセス | 第3世代10nm(Intel 7) | |
コア/スレッド | Pコア8+Eコア4 / 20スレッド | Pコア8+Eコア8 / 24スレッド |
キャッシュ | 25MB | 30MB |
Pコア ベース/最大クロック数 |
3.6/4.9GHz | 3.2/5.1GHz |
Pコアクロック ベース/最大クロック数 |
2.7/3.8GHz | 2.4/3.9GHz |
ターボブーストクロック | 5.0GHz | 5.2GHz |
Base Power Max Power |
125W 190W |
125W 241W |
インテル第12世代CPUは高性能のPコアと省電力のEコアを搭載しており、ハイパフォーマンスと省電力性を兼ね揃えたプロセッサーです。
例えば、高負荷な事をしているときは主にPコアで動作し、Web閲覧やメールなど低負荷な事をしているときはEコアで動作するので、無駄に電力を消費することもないし、パソコンにも環境にも優しい仕様です。
前世代のCore i7-11700Kとi9-11900Kは8コア16スレッドでしたが、12世代はかなり進化していますね。12コア20スレッド(Core i7)と16コア24スレッド(Core i9)となっているので、多くのコアが必要な作業がとてもしやすくなっています。
CPUも安定して冷えており、ゲーム中の温度がFFXIVだと50°程度、SNIPER ELITE5でも60°を超えることはありませんでした。
こちらはCPUの性能を表すPassmarkスコアで、Core i9-12900Kのスコアです。
なんと、3万9633と言う驚異的なスコアが出ました!!やばいですね。
その他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900K | |
---|---|
Ryzen 9 5900X | |
Core i7-12700K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i9-11900K | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12600K | |
Core i9-11900 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11600K |
PassmarkスコアはCore i7が約3万と前世代よりも約20%上昇、Core i9は約4万とかなり高く、前世代よりも50%以上高い数値になっています。Ryzen 9とほぼ同等のスコアですね。
次はCinebench R23のスコアです。マルチコアはなんと2万2664!!!シングルコアは1865です!!
モンスターCPUですね。
CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900K | |
---|---|
Ryzen 9 5900X | |
Core i5-12600K | |
Core i9-11900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-11600K |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900K | |
---|---|
Core i9-11900K | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-11600K |
最強グラフィックボード搭載
RTX 3080 Ti | RTX 3090 | |
GPUアーキテクチャ | Ampere | |
プロセス | 8nm | |
CUDAコア | 10240基 | 10496基 |
レイトレーシングコア | 80基 | 82基 |
Tensorコア | 320基 | 328基 |
ベースクロック | 1.37GHz | 1.4GHz |
ブーストクロック | 1.67GHz | 1.7GHz |
メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X |
メモリ容量 | 12GB | 24GB |
NV LINK(SLI) | × | 〇 |
TDP | 320W | 350W |
※NVLink・・・NVIDIAの2つの同じグラフィックボードを繋げて理論的に2倍の性能に引き上げることができるマルチGPU技術。接続にNVLink SLI Bridgeが必要
グラフィックスはハイエンドモデルのRTX 3080 Tiか、ウルトラハイエンドモデルのRTX 3090が搭載です。メモリ容量が24GBって、異次元の性能ですね。
もちろん、レイトレーシングやDLSSにも対応です。
グラフィック性能は、3D MarkのFire StrikeとTime Spyのを紹介します。
DirectX 11ベンチマークのFire Strikeのスコアは3万9568と見たことない様なスコアで、RTX 3090の平均スコア・33320より20%ほど高い性能になりました。冷却性能の差かもしれないですね。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機RTX 3090 | |
---|---|
Radeon RX 6800 XT | |
RTX 3090平均 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080S | |
RTX 2070S | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1650S | |
GTX 1650 |
DX12で動作する、WQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアは1万8630と高く、RTX 3090の平均よりも3%ほど高くなりました。
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機RTX 3090 | |
---|---|
RTX 3090平均 | |
Radeon RX 6800 XT | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070S | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1650S | |
GTX 1650 |
GPUはFFXIVプレイ時で70度ほどだったので、表面温度は結構安定していますが、メモリ部分は熱くなっている印象です。
冷却性能が高いのでCPUもGPUも温度が上がりにくいですが、夏はエアコンなど使わないと温度が上昇しやすいと思います。
ゲームベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質は最高画質です。
RTX 3080 Ti ベンチマークスコア
オレンジ色・・・FHD 青・・・QHD 赤・・・UHD
Red Dead Redemption 2 | |
---|---|
Assassin’s Creed Odyssey | |
Cyberpunk 2077 | |
Horizon Zero Dawn | |
Borderlands 3 | |
Shadow of the Tomb raider |
RTX 3090 ベンチマークスコア
オレンジ色・・・FHD 青・・・QHD 赤・・・UHD
Red Dead Redemption 2 | |
---|---|
Assassin’s Creed Odyssey | |
Cyberpunk 2077 | |
Horizon Zero Dawn | |
Borderlands 3 | |
Shadow of the Tomb raider |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3733MHzで、メモリスロットは4つあります。購入時はHyperX Digital WD Black 16GBが2枚搭載しており、あと2スロットあるので、(必要なら)同じメモリで増設すると超かっこよくなります。
オーバークロックにも対応できるように、動作周波数は一般的な3200MHzじゃなく3733MHzになっています。
細かいことを言えば、DDR5が搭載していたら嬉しかったですが、2022年3~4月ごろに発売開始したPCは、他社でもDDR4が搭載していることが多いですね。
Performance TestのMemory Mark計測結果は3488となり、かなり速い処理速度です。
他の機種との比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
OMEN 45L | |
---|---|
Thinkbook 13s Gen 2 16GB | |
Ideapad Flex 550i 14型 8GB | |
OMEN 25L AMD 16GB | |
ThinkPad X12 Detachable 16GB | |
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 16GB | |
Yoga 660 16GB | |
Ideapad slim 550i 8GB | |
Thinkbook 15 Gen 2 8GB | |
Thinkcentre M75s Small Gen 2 | |
ThinkPad T14 Gen 3 AMD 32GB | |
ThinkPad E14 Gen 2 Intel 8GB | |
IdeaPad Slim 360(17) 8GB | |
Ideapad Flex 550i 15型 8GB |
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種には現行最高性能のPCI Expree 4.0k×4が採用されており、2TBの大容量になります。しかもストレージはWestern Digital WD_Blackで、アマゾンで4~5万円ほどで販売されている高級品です。
PerformanceTestのディスクマークは3万9664と見たことがないスコアで、98Th パーセントとなっています。これは、世界のストレージの計測結果で、上位2%のスコアという事です。
かなり速いですね。
通信
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、家族共用の複数の人が使う回線でも安定した通信が可能になっています。
有線接続は、10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクションです。
電源
パソコンの電源には種類があり、それぞれ変換効率が異なります。変換効率が良いものは電気代も浮くし、正しいものを使っていたら負荷をかけないで十分な電力が供給できるので電源ユニットの寿命も延びます。
なぜゲーミングPCで(というかどのPCでも同じですが)電源が重要かと言うと、例えばマラソンに例えると、私たちも100%の力で走るより、50%の力で走ったほうが長く走れますよね?
パソコンも同じで、100%の力で電力を供給するより50%、60%で供給した方が長持ちするんですね。なので電源は重要なんです。
- 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
- 80PLUS Silver・・・85~88%
- 80PLUS GOLD・・・87%~90%
- 80PLUS Platinum・・・90~92%
- 80PLUS Titanium・・・92~94%
%は電力の変換効率になり、電源はスタンダード(80%)を合わせた6種類になります。
旧モデルは750W Platinumが搭載でしたが、本機種では800W GOLDが搭載です。先述した様にシステム電力要件は750Wなので、本機はそれ以上の電力があります。
インターフェイス
前面インターフェイスはUSB-A 2.0×2、USB-A 5Gbps ×2(うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン/マイクコンボ ×1、マイクジャック ×1になります。
背面インターフェイスはUSB-A 2.0×2、USB-A 5Gbps、USB-A 10Gbps、USB-C 5Gbps、USB-C 10Gbps、そしてライン出力、ライン入力、マイク入力が1つずつになります。グラボの映像出力はDisplayPort 1.4aが3つ、HDMI2.1が1つです。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・メール、LINE、ツイッターでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。
また、OMENを購入した場合はCAFE DE OMENというゲーミングPC専門のサポートが利用可能です。
Cafe de OMENは「技術的サポートと修理受付窓口」になっており、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。
このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。
期間を延長すると、出張修理保証もあります。
- 引き取り修理・・・HP指定業者が自宅にPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後配達してくれる
- 出張修理・・・エンジニアが家に来て、現場で修理
ライバル機種
<左から本機種・OMEN 40L・Legion T750i>
本機種と似たような機種との比較です。(メモリは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
OMEN 40L | OMEN 45L | Lenovo Legion T750i | |
CPU | Core i7-12700K | Core i7-12700K Core i9-12900K |
Core i7-11700K Core i9-11900K |
メモリ | 64GB | 64GB | 128GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 2TB | SSD 512GB+HDD 2TB |
グラフィックス | RTX 3070 RTX 3070 Ti RTX 3080 |
RTX 3080 Ti RTX 3090 |
RTX 3070 RTX 3080 |
冷却 | 水冷 | ||
電源 | 800W GOLD | 800W GOLD | 650/850W GOLD |
重量 | 18.7㎏ | 22.6㎏ | 15㎏ |
価格 | 25.4万円~ | 34.4万円~ | 31.7万円~ |
価格がすべてを物語っていますが、OMENは価格も若干高いですがスペックも高いですね。
また、OMEN45 Lはフルタワー、OMEN 40Lはほぼフルタワー、そしてLegionは若干小さめのミドルタワーです。何度も言っていますが、基本的に筐体が大きい方が、高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
OMEN 45Lはプロ、もしくはセミプロのゲーマーや映像・画像編集者、CADを仕事で使う様なプロ向けです。
OMEN 40Lもほぼプロ仕様ですが、一段スペックが低くても十分だというプロ向けです。
Legionは11世代CPU搭載で最大RTX 3080とミドルハイクラスのGPUが搭載でき、まぁ、これでも十分すぎるくらいのスペックだと思います。フルタワーを自室に置けないという人に合いますね。
まとめ
良い点
・とにかくかっこいい!
・トライコンパートメントシャーシ構造やCryoチャンバーなど冷却性能が高い
・スペックが高い!
・(もう一度言いますが)めちゃくちゃかっこいい!
残念な点
・メモリにDDR5を搭載してくれていたら良かった
総合的に見て、一番気になる冷却性能が高く、こだわりの発熱対策を施した構造をしているので安心できますね。
現行最高のCore i9-12900Kも搭載でき、グラボはRTX 3080 TiかRTX 3090と最高峰のモデル、そしてこの冷却システムのおかげで快適にプレイができます。
自作PCの様にかっこよく、メーカー製なので安心できる保証がある点も見逃せないです。
性能、外観ともに最高クラスの一品です。