HP 255 G8のレビュー 大量購入に合う低価格モデル

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

旧モデルよりも小さくなり、指紋センサーが搭載されたりとスペックも上がっていますが、低価格モデルなので全体的なスペックは低めです。ローエンドAPUを選ぶ場合はテキスト中心の用途が合い、超高性能Ryzen 5000シリーズ搭載モデルはサクサク高負荷な作業も可能です。

企業が低負荷な作業をする用途で、大量購入する場合に合う機種と思います。

現在BIG SUMMERセールが開催中で、ビジネスPCが最大49%OFFになります。詳しくはこちらをどうぞ。

  HPビジネスPCは毎週金・土・日曜日に週末セールをやっているので、お見逃しなく!

HP 255 G8のスペックレビュー

HP 255 G8 左斜め前から

APU AMD 3020e
AMD Athlon Silver 3050U
AMD Ryzen 5 5500U
メモリ 最大 8GB
ストレージ SSD 最大256GB
グラフィックス Radeon
ディスプレイ(15.6型) FHD UWVA
有線 10/100/1000 Gigabit
無線 WiFi5、Bluetooth 5.0
生体認証 指紋センサー
セキュリティ TPM 2.0
寸法(幅x奥行きx高さ) 358 x 242 x 19.9㎜
重さ 1.74㎏
バッテリー 最大約10時間15分
保証 1年間
価格 4.4万円~

パソコンの頭脳であるAPU(プロセッサー)は、ちょっと古いものと、最新のRyzen 5000シリーズがあり、性能が全然違うので購入時には注意が必要ですね。おそらく個人で購入する場合はほとんどの人がRyzen 5 5500Uを選ぶと思いますが、かなり性能も高く使い勝手が高い機種です。

メモリはAMD 3020eを選んだ場合は4GB、その他のAPUを選ぶと8GBになります。Ryzen 5を選んだ場合は16GBがあっても良かったですが、とりあえず8GBなので困ることはないですね。

また、AMD 3020eを選んだ場合はストレージはSSD SATAになり、その他のモデルに搭載されるM.2 SSDよりもかなり性能が劣るのでご注意を。M.2 PCIe NVMeは最高峰のSSDなので、パソコンの起動もデータ移動もさくさくです!!

ディスプレイは標準的なFHDで、UWVA(ウルトラ・ワイド・ビューイング・アングル)という視野角が広い液晶になっています。UWVAはあまり聞かない名前ですが、高品質なIPS液晶の様です。また、ディスプレイの輝度は250nitなので、室内で使うには十分な明るさがあります。

全体的に見て、低価格モデルと言ったスペックであまり特徴はありませんが、サポートと保証が手厚いので、企業が購入する機種としては検討の価値があると思います。

 

公式サイト

旧モデルとの比較

HP 255 G8と旧モデルの筐体<左/本機種・右/HP 255 G7>

旧モデルのHP 255 G7との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 HP 255 G7
CPU AMD 3020e
AMD Athlon Silver 3050U
AMD Ryzen 5 5500U
AMD 3020e
AMD Athlon Silver 3050U
AMD Ryzen 5 3500U
メモリ 8GB
ストレージ SSD / SSD SATA SSD SATA / HDD
ディスプレイ FHD HD、FHD
無線 WiFi
バッテリー 10.25時間 10.5時間
重量 1.74㎏ 1.78㎏~1.9㎏
価格 4.4万円~ 3.9万円~

新しい筐体になり全体的にコンパクトになり、幅が1.8㎝も小さくなっています。また、重量も最大1.9㎏あったのが、1.74㎏と軽くなっていますね。

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 5500U  13579
Ryzen 5 3500U  7937
Athlon Silver 3050U  3198
AMD 3020e  2625

 

ライバル機種

HP 255 G8と比較機種の筐体<左から本機種・HP 470 G8・Lenovo ThinkPad E15 Gen 3>

本機種と似たような機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)

本機種 470 G8 ThinkPad E15 Gen 3
CPU AMD 3020e
AMD Athlon Silver 3050U
AMD Ryzen 5 5500U
Core i3-1125G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
メモリ 8GB 16GB 24GB
ストレージ SSD / SSD SATA SSD+HDD SSD x2
ディスプレイ FHD 17型)FHD FHD
無線 WiFi5 WiFi5 WiFi5/6
バッテリー 10.25時間 8.5時間 12.6時間
重量 1.75㎏ 2.08㎏ 1.7㎏
価格 4.4万円~ 6.9万円~

プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i3-1125G4  9500
Athlon Silver 3050U  3198
AMD 3020e  2625

各機種の特徴です。

  • 本機種・・・低性能APUから高性能APUまであり、値段が値段なのでそれなりの機種
  • HP 470 G8・・・17型の大画面で、パソコンの持ち運びをしない人は良いかも
  • ThinkPad E15 Gen 3・・・低価格モデルだが他機種に比べると「普通の価格」で、スペックはしっかりしている。また、ベゼル(画面の黒い枠)も細い

 

メリット・デメリット

良い点

・最新のRyzen 5 5500Uも搭載可能
・高画質FHDディスプレイ
・バッテリー駆動時間が低価格モデルにしては長め
・指紋センサー搭載

残念な点

低価格モデルなのでWiFi6がなかったり、USB-Cに映像出力機能がなかったりしますが、低価格モデルなので普通かなと思います。標準的なビジネスノートが必要な場合は、ProBookシリーズが良いと思います。

HP 255 G8の特徴

HP 255 G8 正面

旧モデルよりもベゼル(画面の黒い枠)が小さくなったとはいえ、画面占有率は81%と2021年販売の新機種としては高くありません。低価格モデルなので、こういったところでもコスト削減をしていますね。

寸法は

・幅358㎜(一万円札2枚分+4㎜/360㎜)
・奥行242㎜(一万円札1.5枚分/240㎜)
・高さ19.9㎜(一円玉の直系/20㎜)

とほぼ同じになります。15.6型なので大きめですが、若干「ずんぐりむっくり」した機種ですね。

HP 255 G8 右側面

厚さは19.9㎜とめちゃくちゃ分厚いわけじゃないですが、若干厚めです。ただし、筐体は若干丸みを帯びていて、おしゃれな感じもします。

HP 255 G8 背面

旧モデルは黒の筐体でしたが、本機種はシルバーで見た目が良くなったと思います(笑)。以前のように安っぽさがあまりないですね。重量は1.74㎏と、平均的な15.6型のノートパソコンです。

HP 255 G8 右斜め前から

旧モデルにはなかった指紋センサーも搭載されたので、サインインも一瞬でできます。毎日の使用がちょっと楽になりますね。

耐久性

HPビジネスノートの耐久性

HPのビジネスノートは机からの落下や満員電車内での圧力、温度の高低差やほこりの中などでの使用を想定した12万時間以上のテストをクリアしているので、安心して使えるパソコンです。

また、EPEAT Silverという認証を得ており、外箱に持続可能な資源を利用するなど地球環境に配慮しし、サステナブルに貢献しています。

キーボード

HP 255 G8のキーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7㎜で、普通に使いやすい幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜~1.7㎜と比較的押しごたえのあるキーなので、軽すぎないタッチでタイプすると使いやすいと思います。

APU

Ryzen 5 5500U Athlon Silver 3050U AMD 3020e
コア/スレッド 6/12 2/2 2/2
L3キャッシュ 8MB 4MB 4MB
GPUコア 7 2 3
基本クロック 2.1GHz 2.3GHz 1.2GHz
ブーストクロック 4.0GHz 3.2GHz 2.6GHz
TDP 15W 15W 6W

プロセッサーは省電力モデルのAMD 3020eと、ローエンドモデルのAthlon Silver 3050U、そして最新のRyzen 5 5500Uが搭載可能です。はっきり言って、Ryzen 5以外は「快適さ」がかなり減ります。

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7  10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i5-1035G1  8010
Core i3-1005G1  5188
Athlon Silver 3050U  3198
AMD 3020e  2625
Celeron N4020  1629

選択するAPUにより大きく仕様スペックが変わるので、ご紹介します。(太文字が高性能)

Ryzen 5 5500U Athlon Silver 3050U AMD 3020e
メモリ DDR4 8GB DDR4 4GB
周波数 3200MHz 2400MHz
SSD PCIe NVMe SATA

AMD 3020eはかなり性能が低く、搭載ストレージがSATA、メモリが4GBなので、快適に使いたい人は敬遠したほうがよさそうです。

Athlon Silverを選んだ場合はストレージはM.2 SSDでメモリは8GBですが、メモリは処理速度が遅い2400MHzなので、そこまで快適ではありません。ただし、1クリック当たり時間がかかってもいいという場合であれば、検討してもいいかもしれないですね。

言い方が悪いですが、「まともなビジネスモデル」はRyzen 5モデルのみですね。ただし、その他の機種は「法人がテキスト入力用途で大量購入」するには良いかなと思います。

 

ディスプレイ

HP 255 G8のディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
FHD
1920×1080
なし UWVA 250nit
FHD フル・ハイディフィニション、一般的な画質
光沢 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい
UWVA ウルトラ・ワイド・ビューイング・アングルの略で、視野角が広い液晶で、IPS液晶の一種
nit 明るさを表す単位。通常250nitが標準

ディスプレイは特筆するところはありませんが、オフィス内での使用であれば特に問題なく使える品質です。

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

先述したようにAPUによってメモリが変わるのですが、Ryzen 5のみ3200MHzでほかのモデルは2400MHzになります。この周波数が高いと処理速度が速くなり、3200MHzは2400MHzよりも約40%も速くなります。

また、メモリはオンボードなので増設はできません。

ストレージ

SSD(PCIe NVMe) HDD SATA
最大データ転送速度 最大16Gbps~32Gbps 最大6Gbps
平均起動時間 10秒~15秒 15秒~
温度 熱くなりにくい 熱くなりやすい
価格 高い 安い

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

本機種はAMD 3020eを選ぶとSSD SATAが、そのほかのモデルを選ぶとSSD PCIe NVMeが搭載です。PCIe NVMeは最高峰のSSDなので、データ移動も速くパソコンの起動もサクサクです。

セキュリティ

セキュリティはWindows標準搭載のWindows Defenderというマルウェアやウイルス対策があり、TPM 2.0と言うWindows 11必須のモジュールもあります。TPMはパスワードなどの重要情報を別の場所に保管するもので、セキュリティが強化されます。

 

バッテリー

HP 255 G8の充電アダプター

45W ACアダプター付属で、バッテリーは3セル・41Whrになります。最大バッテリー駆動時間は10時間15分とそこそこ長いので、外出時も充電アダプターの持ち運びは必要ない人もいると思います。

インターフェイス

HP 255 G8 右側面

右側面インターフェースはSDカードリーダー、USB-A 3.2 Gen 1が2つ、電源コネクタになります。

HP 255 G8 左側面

左側面インターフェースはRJ45、HDMI 1.4b、USB-C 3.2 Gen 1、マイク・ヘッドフォンジャックになります。

USBのデータ転送速度は5Gbpsで、USB-Cに映像出力機能あありません。

サポート・保証

HP ビジネスサポート

HPのビジネスノートは日本でのサポートを行っており、保守拠点は国内に420拠点以上あるので、修理対応もスピーディーです。

ビジネスサポートは通常のコールセンターよりもつながりやすく、何といってもたらいまわしがないというのが嬉しいです。時間は、月~金が朝9時から夜21時まで、土曜日が朝9時から夕方17時までになっています。

保証は1年間引き取り修理で、HP指定業者が自宅や会社にPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれます。最長5年まで延長でき、保証期間内はパーツ代や輸送費は無料です。

もしくは「オンサイト修理」と言う、「エンジニアが指定住所に来て修理」をする保証にアップグレードでき、こちらも最長5年まで延長できます。

アクシデントサポートと言う通常保証じゃカバーされない「水濡れ」「落下」「盗難」などをカバーする保証もあります。

ビジネスモデルなので、保証とサポートは手厚いですね。

まとめ

全体的にスペックは低めですが、APUやメモリなどの操作に関連するスペックはRyzen 5を選べば高いので、比較的快適に使えると思います。というか、特定の用途以外であれば、Ryzen 5モデル一択になるんじゃないかなと言う構成ですね。

低スペックモデルは「イントラネットに繋ぎ、テキスト中心の作業をする」用途に向いており、この場合であればストレスもなく動作も快適だと思います。また、低スペックモデルは価格も安いので、企業が大量購入しやすいですね。

個人で仕事用に購入するのであれば、Ryzen 5モデル一択です。

公式サイト