ASUS Zenbook S 13 OLEDのレビュー

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持ち運びがしやすい、13.3インチのモバイルPC・ASUS Zenbook S OLEDのレビューです。

全体的に高い性能で、「残念な点がない」機種でした。薄い、軽い、高性能、そしてディスプレイが超高品質です。

クリエイターや画像編集などをするビジネスパーソンに合う機種です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 4.4]
コスパ [usr 4.5]
総合評価 [usr 4.4]

レビュー機はASUS様からお借りした機種で、スペックはCore i7-1355U、メモリ16GB、ストレージSSD 512GBになります。

サクッと概要をつかみたい方は、こちらのYoutubeをどうぞ。

ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VAのスペック

CPU Core i5-1335U
Core i7-1355U
メモリ 16GB
ストレージ SSD 512GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.3型) 2.8K(2880×1800ドット) OLED グレア
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD 207万画素 IRカメラ内蔵
オーディオ ハイディフィニション、1Wスピーカー×2
寸法(幅×奥行×高さ) 296.2 × 216.3 × 10.9~12.3㎜
重さ 約1.0㎏
バッテリー 最大約14.1時間
標準保証 1年間
価格 14.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代で、Core i5-1335UとCore i7-1355Uになります。末尾がUのモデルは省電力版で、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。

メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード16GBです。メモリは動作周波数も高く、サクサク動きます。

ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、512GBと大容量です。データ転送速度も高速でパソコンの起動は10秒ほどと速いです。

ディスプレイはすごく高品質で、13.3インチの2.8K解像度で、OLED液晶になります。高精細で鮮やかなディスプレイで、一目見たら美しさが分かるほどです。DCI-P3 100%と広色域で、正確な色を見ながら画像編集などもできます。

その他のスペックは、無線は最新のWi-Fi 6Eで、207万画素のWebカメラにIRカメラも搭載、そしてOSはWindows 11 Homeになります。

13.3インチでコンパクトな筐体で、重さは約1㎏と軽く、それでいてバッテリー駆動時間は最大約14.1時間と長いです。OLED液晶を搭載したモデルで、14時間もあるのはすごいですね。

画像編集をするクリエイター向けのスペックで、PCの持ち運びが多い人に向いた機種です。

 

 

公式サイト(Core i5)

 

公式サイト(Core i7)

 

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
Thunderbolt 4 生体認証 重量1.2㎏前後 バッテリー14時間以上

 

 

Evoプラットフォーム認証

Evoプラットフォーム認証

第13世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第4世代のEvoになります。CPUで言えば11、12、13世代のインテルCPUに、Evo認証があります。

ただし、13世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

  • Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • AI推論も高速で使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • 9時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1秒以内でスリープから復帰
  • 30分の充電で4時間駆動
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制機能搭載
  • Thunderbolt 4搭載
  • ノートパソコンであること
  • Intel Unisonのサポート

12世代のEvo認証の要件に、「Intel Unisonのサポート」が追加されました。これは、スマホとPCをリンクして、PC上でスマホのデータをコピペしたり、スマホをPC上で操作できるものです。今も「スマートフォン連携」と言うアプリがありますが、これの連絡先にiPhoneも加わりました。

代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。

 

 

ASUS Zenbook S 13 OLEDの特徴

ASUS Zenbook S 13 OLED 箱と中身

毎回思うのですが、ASUSは箱が頑丈で高級感がありますね。同業他社もそれなりに頑丈な箱を使っていますが、ASUSはワンランク上の箱と言った感じです。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 同梱物

同梱物は保証書などと、65Wアダプター、そして本体です。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 筐体

おしゃれな外観です。すっごくおしゃれです。TUFなどのゲーミングPCもそうですが、ASUSってこだわりの一品と言った機種が多いですね。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 外観

ボディラインもカッコよく、ちょっと近未来PCと言う感じですね。素材は明記されていませんが、独特な触感があり、マグネシウム合金かなと思います。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 右斜め前から

13.3インチのコンパクトPCで、すっごく小さいんです。後述していますが、こんなに小さいのに性能も高いんです。

 

ベゼル(画面の黒い枠)は上7.8㎜、左右4.7㎜、そして下は見える部分だけを計測したら約12㎜ほどでした。下ベゼルは後述する「リフトアップヒンジ」のため、大きくなっています。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 寸法

寸法は、

・幅 296.2㎜
・奥行 216.3㎜
・高さ 10.9~12.3㎜(実測11.0~12.7㎜)

で、A4サイズ(297×210㎜)ですね。かなりコンパクトです。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 重量

重さは公称約1㎏で、実測1.05㎏でした。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 筐体の厚さをスマホと比較

実物を手に取ったらすぐにわかりますが、コレ、薄いんですよ。持った瞬間タブレット?と思うくらい薄く、10.5㎜のスマホと比較をしたら、これよりもちょっと厚いくらいです。

通常、筐体が小さく薄いと熱がこもりやすいので性能は下がるのですが、本機のベンチマークはすごく良いスコアでした(ベンチマークは後述)。

と言うことで、排熱性能を調べるべく、まずは通気孔のチェックです。

 

 

排気性能

ASUS Zenbook S 13 OLED 底面カバー

底面カバーには小さな通気孔が2つだけです。

 

左右の側面には何もありません。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED 背面の通気孔

ヒンジ付近の筐体背面には、排気口があります。しかも、ここから排気される温風は、ディスプレイに当たり、跳ね返って上や左右方向に流れるので排熱性能はそこまで高そうじゃないのですが、ベンチマークを見る限り十分通気されているようです。

ただし、CPUをフルパワーで稼働するCinebenchと言うベンチマークをやっていたら、キーボード中央から右側にかけて熱くなり、キーを触ると若干の不快感がありました。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED リフトアップヒンジ

背面通気孔からの風がディスプレイに当たるのは、本機がリフトアップヒンジ(リフトアップヒンジについてはキーボードの項で解説しています)を採用しているからです。

アップすると、もっとわかりやすいです。

ASUS Zenbook S 13 OLED リフトアップヒンジ

ディスプレイ下部がデスクに当たり、キーボードを持ち上げる仕様になっているんです。なので、排気口からの風が直接ディスプレイに当たるんです。本機に限って言えば影響はほとんどなさそうなので、気にしなくても良さそうです。

ちょっと話がそれますが、このメカニックなデザインもかっこいいですね。

それでは、Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を測りました。

パフォーマンスモニターでCinebench R23使用時にASUS Zenbook S OLEDのCPU温度を計測

温度がケルビンで表記されているので摂氏にすると、平均77°(ケルビンでは350)、最小75°、最大80度になっています。温度が低いですね。やはり、熱はこもりにくいです。

 

 

片手でディスプレイを開くことができる

これって、いろんなシチュエーションですっごく楽なんですよね。片手がふさがっていても指一本で開けることができるので、例えばドリンクを持っていてもすぐに使い始めることができます。

 

ASUS Zenbook S 13 OLED ディスプレイは約170度開く

ディスプレイは約170度くらいまで開きます。

 

 

Webカメラ周り

ASUS Zenbook S 13 OLEDのWebカメラ

WebカメラはFHD 207万画素で、顔認証用のIRカメラも搭載しています。一般的なPCにはHD解像度(約92万画素)が搭載なので、比べると全然違います。

ズームをしたら分かりますが、すっごくきれいな画像です。

ちなみに上ベゼルにはたくさんの丸がありますが、WebカメラとIRカメラは同じカメラを使用しており、フラッシュや顔認証時の赤外線が出るライトがあります。

 

ASUS Zenbook S 13 OLEDのスピーカー

スピーカーは高音の音抜けが良く、会話がしやすいと思います。ただし、ミドルとベースは比較的弱いです。スピーカーはスピーカーっぽくないので探すのに時間がかかりましたが、底面の手前(自分側)の左右にある、カードが入りそうな穴がスピーカーです。

マイクはAIノイズキャンセリング機能付きで、音声通話がクリアになります。

 

 

MILスペック

ASUS Zenbook S 13 OLED MILスペックに準拠した堅牢性

本機はMIL-STD-810Hと言う米軍の物資調達規格に準拠しており、12種26手順のテストをクリアした堅牢性があります。温度変化や湿度、衝撃振動テストに加え、キーボードの耐久性や圧力テストなどをやっているので、通常生活で使う分には十分な堅牢性があると思います。

 

 

キーボード

ASUS Zenbook S 13 OLEDのキーボード

キーボードは主要キーと下の列も同じサイズのキーで、すごくタイピングがしやすいです。また、一般的な日本語キーと違いアルファベットの刻印が大きくて、視認しやすいです。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7×18.7㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.0㎜と浅いですが、打鍵感は悪くないです。リフトアップヒンジのおかげで、タイピングがしやすいです。

ディスプレイを95~100度ほどに倒して使っていると、キーボード手前は9.8㎜、最高部は21.4㎜もあります。11.6㎜も高低差があります。

例えば私が使っているノートパソコンは手前が11.1㎜、最高部でも13.3㎜なので、高低差は2.2㎜です。

キーボードが11.6㎜も傾いてると、タイピングがしやすいですね。

 

 

CPU

Core i5-1335U Core i7-1355U
製造プロセス Intel 7(10nm)
Pコア 2
Eコア 8
スレッド 12
キャッシュ 12MB
ターボブースト 4.6GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.6GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.7GHz
GPU実行ユニット 80EU 96EU
ベースパワー 15W
マックスパワー 55W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

こちらは、CPUの性能を測るCPU Markスコアの計測結果です。

ASUS Zenbook S 13 OLED CPU Mark計測結果

本機のCore i7-1355Uのスコアは16418と高めで、同じCPUの平均よりも高いスコアでした。以下にて各ベンチマークを紹介していますが、画像編集などのクリエイティブワークに向いた機種です。

その他のCPUとの比較です。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  30459
Core i7-13700H  29157
Core i5-13500H  23206
Core i7-1360P  21549
Core i5-1340P  20197
Core i5-1335U  18931
Core i5-1240P  17318
Core i7-1355U/本機  16418
Core i7-1355U/平均  15878
Core i3-1315U  13755

 

ASUS Zenbook S 13 OLED Geekbench 6の計測結果

こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

Geekbench 6の計測結果はマルチコア9033、シングルコア2551と、平均よりも高いスコアでした。特に、シングルコアはかなり高い性能です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  12410
Core i5-13500H  12215
Core i5-1340P  10302
Core i5-13420H  9912
Core i7-1360P  9542
Core i7-1355U/本機  9033
Core i5-1335U/平均  8102
Core i5-1235U  7858
Core i7-1365U  7549
Core i3-1315U  6784
Ryzen 7 7730U  6714
Ryzen 5 7530U  5546

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-13900H  2617
Core i7-1355U/本機  2551
Core i7-13700H  2426
Core i5-13500H  2378
Core i5-13420H  2321
Core i7-1360P  2306
Core i5-1340P  2217
Core i5-1335U/平均  2183
Core i5-1235U  2159
Core i3-1315U  2124
Ryzen 5 7530U  1885
Ryzen 7 7730U  1857
Core i5-1350P  1727
Core i7-1365U  1636

 

ASUS Zenbook S 13 OLED cinebench R23の計測結果

Cinebench R23の計測結果は、マルチコア5775、シングルコア1708と、またシングルコアがかなり高い性能です。

Cinebench R23はCPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-13700H  16201
Core i5-13420H  9948
Core i7-1355U/本機  5775
Core i5-1235U  5545
Core i5-1340P  5251

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1355U/本機  1708
Core i7-13700H  1704
Core i5-13420H  1661
Core i5-1340P  1532
Core i5-1235U  1472

 

PCMark10

ASUS Zenbook S 13 OLED PcMark10の計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。

・5000以上・・・超ハイスペック(グラボ搭載機種はこれ以上)
・4000以上・・・ハイスペック
・3000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5221
  • Essentialは9100→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
  • Productivityは7619→高速に使える
  • Digital content creationは5572→外付けGPU無しにしては高い性能

その他のCPUとの比較です。

EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core i7-1165G7  9553
Core i5-1340P  9549
Core i5-1135G7  9502
Core i7-1355U/zenbook s 13  9110
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Core i5-1235U  8197
Ryzen 7 7735U  7590
Core i5-1235U  7399

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7735U  8540
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 7 5700U  8065
Core i7-1355U/zenbook s 13  7619
Core i7-1165G7  6643
Core i5-1340P  6632
Core i3-1215U  6570
Core i5-1235U  6532
Core i5-1135G7  6300
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Core i7-1355U/zenbook s 13  5572
Ryzen 7 5700U  5282
Core i7-1165G7  5150
Core i5-1235U  4818
Core i3-1215U  4796
Core i5-1235U  4716
Core i5-1340P  4661
Ryzen 5 5500U  4445
Ryzen 3 5425U  4240
Core i5-1135G7  4189

 

グラフィックス

ASUS Zenbook S 13 OLED Graphics Markの計測結果

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。Graphics Mark計測結果は、2981と高いスコアでした。

その他のCPUとの比較です。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 PRO 6850U  5663
Ryzen 7 7735U  5098
Core i7-1165G7  3681
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1135G7  2898
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 5800U  2416
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i5-1235U/nextreme  2319
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Ryzen 5 5625U  2021

 

ゲームのベンチマーク

Zenbook S 13 OLED ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク

グラフィック性能が高かったので、ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレのベンチマークを取りました。

標準品質で6270と「やや快適」でした。2Dゲームは十分に遊べるほどのグラフィック性能があります。

その他のCPUとの比較です。

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i5-1240P  6402
Core i7-1355U/Zenbook S 13 OLED  6270
Core i7-1260P  6155
Core i3-1215U  5913
Core i7-1165G7  5561
Ryzen 3 5425U  4082
Ryzen 5 5500U  3732
Ryzen 7 5700U  3731
Core i5-1235U  3443

 

 

ディスプレイ

ASUS Zenbook S 13 OLED ディスプレイ

解像度 光沢 液晶 輝度
13.3型 2880×1800ドット あり Lumina OLED 359nit
コントラスト比 色域 応答速度 その他
1,000,000:1 DCI-P3 99.7% 0.2ms ブルーライト軽減

ディスプレイはすごく高品質で、クリエイティブワークもしやすい仕様です。

解像度は2.8Kと高精細で、ASUS Lumina OLED液晶を採用しています。完全な黒を再現でき、百万対1のハイコントラスト、そしてハイエンドゲーミングPC並みの0.2msの応答速度があります。

また、色域も広く、一目見ただけで鮮やかな色彩が分かります。

 

<黄色三角部分が各色域のカバーしている部分。トップに丸がある三角が本機の色域図で、トップに※マークがあるものが各色域の色域図です>

DCI-P3カバー率は99.7%、DCI-P3比は108.2%、そしてAdobe RGBカバー率は93.8%、Adobe RGB 比は108.8%となりました。

 

ASUS Zenbook S 13 OLEDのディスプレイ

写真は圧縮リサイズしているので魅力が半減しますが、すごくきれいなディスプレイです。

また、最大輝度は359ニトと比較的高めで、屋外でも使いやすいです。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード16GBになります。ただし、タスクマネージャーで確認したところ、メモリは5200MHzで動作しています。

 

ASUS Zenbook S 13 OLEDのMemory Mark計測結果

Memory Markで計測したところ、3226と高スコアでした。

その他との比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Zenbook S 13 OLED/LPDDR5-6400  3226
DDR5-4800MHz平均  2774
LPDDR4-4266MHz平均  2735
LPDDR5平均  2666
DDR4-3200MHz平均  2151

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージは最新んSSD PCIe 4.0で、データ転送速度はかなり速いです。パソコンの起動は10秒ほどです。

 

ASUS Zenbook S 13 OLEDのシーケンシャル速度計測結果

シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)6490MB/秒、ライト(書き込み)は3620MB/秒と高速でした。

その他のSSDとの比較です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6490MB/秒
 3620MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

 

LTE

LTEはありません。外出先でも使うのであれば、スマホのテザリングが使いやすいと思います。

格安SIMなら大手のIIJmioか、楽天最強プランおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。

 

 

バッテリー駆動時間

最大バッテリー駆動時間は約14.1時間と長めです。OLED液晶搭載でこの長さは良い方だと思います。

 

 

インターフェイス

これだけ薄く軽いのでインターフェイスはミニマムですが、Thunderbolt 4が2つあり、USB 3.2 Type-A Gen 2も1つあるので、使いにくいことはないと思います。また、HDMIとマイクヘッドフォンジャックもあります。

ASUS Zenbook S 13 OLED 左側面 ASUS Zenbook S 13 OLED 右側面

Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

ASUS 安心保証

ASUSでは購入から1年以内であれば、絶対にサポートをしてもらえます。これはすごいですね。

また、メールやLINE、電話(朝9時から17時まで)でのサポートもあり、サポート体制はばっちりだと思います。

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)

ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)標準スペックでも高性能パーツが搭載しており、「間違いない構成」になっています。キーボードが筐体の端から端まで広がっており、タイプしやすい幅とキーになっています。画面アスペクト比が16:10と縦に長く作業効率もアップ。軽量コンパクトで、バッテリー駆動時間は最大22.8時間!

CPU Ryzen 5 PRO 6650U
Ryzen 7 PRO 6860Z
メモリ LPDDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(13.3型) WUXGA IPS 光沢なし タッチあり
WQXGA+OLED タッチ
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2
その他 指紋センサー、顔認証、1080p、IRカメラ、ドルビーアトモス、
カラー ブラックビーガンレザー+ブロンズ
アークティックグレー
重さ 1.19㎏~
バッテリー 最大約22.8時間
価格 21.7万円~

レビュー

 

Envy x360 13-bf

HP ENVY x360 13-bfアルミニウム素材を使用したり、ディスプレイが最高で2.8K OLED液晶が選べたりと性能は高めで、バッテリー駆動時間が長いので、外出用の機種として活躍すると思います。CPUがバッテリー重視の超省電力モデルですが、CPU性能はそこそこ高いです

CPU Core i5-1230U
Core i7-1250U
メモリ 最大16GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス Iris Xe
ディスプレイ(13.3型) WQXGA IPS 光沢あり
2.8K OLED 光沢あり
無線 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
その他 顔認証、500万画素WEBカメラ、アスペクト比16:10
重さ 1.33㎏
バッテリー 最大17時間
価格 13.4万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・小型軽量で持ち運びがしやすい
・おしゃれなデザインでMILスペックにも準拠し堅牢性がある
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・ディスプレイが超高品質
・タイピングがしやすいキーボード
・生体認証あり
・Webカメラが高品質
・Thunderbolt 4が2つある

 

残念な点

・特になし

 

総合評価

コンパクトで堅牢性もあり性能も高めと、モバイルPCの模範の様な機種でした。ビジネスやクリエイティブワーク向けのスペックをしており、特に、企業のSNS用に写真や動画を編集するような人に向いていますね。

もちろん、画像編集などをしないけど、動画配信を高品質なディスプレイで見たい人や、純粋にワンランク上のPCをお探しの人に向いています。

 

 

公式サイト(Core i5)

 

公式サイト(Core i7)