持ち運びがしやすい、13.3インチのモバイルPC・ASUS Zenbook S OLEDのレビューです。
全体的に高い性能で、「残念な点がない」機種でした。薄い、軽い、高性能、そしてディスプレイが超高品質です。
クリエイターや画像編集などをするビジネスパーソンに合う機種です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.4] |
---|---|
コスパ | [usr 4.5] |
総合評価 | [usr 4.4] |
レビュー機はASUS様からお借りした機種で、スペックはCore i7-1355U、メモリ16GB、ストレージSSD 512GBになります。
サクッと概要をつかみたい方は、こちらのYoutubeをどうぞ。
Contents
ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VAのスペック
CPU | Core i5-1335U Core i7-1355U |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | 2.8K(2880×1800ドット) OLED グレア |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 207万画素 IRカメラ内蔵 |
オーディオ | ハイディフィニション、1Wスピーカー×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 296.2 × 216.3 × 10.9~12.3㎜ |
重さ | 約1.0㎏ |
バッテリー | 最大約14.1時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 14.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第13世代で、Core i5-1335UとCore i7-1355Uになります。末尾がUのモデルは省電力版で、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード16GBです。メモリは動作周波数も高く、サクサク動きます。
ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、512GBと大容量です。データ転送速度も高速でパソコンの起動は10秒ほどと速いです。
ディスプレイはすごく高品質で、13.3インチの2.8K解像度で、OLED液晶になります。高精細で鮮やかなディスプレイで、一目見たら美しさが分かるほどです。DCI-P3 100%と広色域で、正確な色を見ながら画像編集などもできます。
その他のスペックは、無線は最新のWi-Fi 6Eで、207万画素のWebカメラにIRカメラも搭載、そしてOSはWindows 11 Homeになります。
13.3インチでコンパクトな筐体で、重さは約1㎏と軽く、それでいてバッテリー駆動時間は最大約14.1時間と長いです。OLED液晶を搭載したモデルで、14時間もあるのはすごいですね。
画像編集をするクリエイター向けのスペックで、PCの持ち運びが多い人に向いた機種です。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
13世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Evoプラットフォーム認証
第13世代CPUのEvoプラットフォームは、Project Athenaから数えて第4世代のEvoになります。CPUで言えば11、12、13世代のインテルCPUに、Evo認証があります。
ただし、13世代CPUを搭載していたらEvo認証を得るわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
- Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制機能搭載
- Thunderbolt 4搭載
- ノートパソコンであること
- Intel Unisonのサポート
12世代のEvo認証の要件に、「Intel Unisonのサポート」が追加されました。これは、スマホとPCをリンクして、PC上でスマホのデータをコピペしたり、スマホをPC上で操作できるものです。今も「スマートフォン連携」と言うアプリがありますが、これの連絡先にiPhoneも加わりました。
代々、Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。
ASUS Zenbook S 13 OLEDの特徴
毎回思うのですが、ASUSは箱が頑丈で高級感がありますね。同業他社もそれなりに頑丈な箱を使っていますが、ASUSはワンランク上の箱と言った感じです。
同梱物は保証書などと、65Wアダプター、そして本体です。
おしゃれな外観です。すっごくおしゃれです。TUFなどのゲーミングPCもそうですが、ASUSってこだわりの一品と言った機種が多いですね。
ボディラインもカッコよく、ちょっと近未来PCと言う感じですね。素材は明記されていませんが、独特な触感があり、マグネシウム合金かなと思います。
13.3インチのコンパクトPCで、すっごく小さいんです。後述していますが、こんなに小さいのに性能も高いんです。
ベゼル(画面の黒い枠)は上7.8㎜、左右4.7㎜、そして下は見える部分だけを計測したら約12㎜ほどでした。下ベゼルは後述する「リフトアップヒンジ」のため、大きくなっています。
寸法は、
・幅 296.2㎜
・奥行 216.3㎜
・高さ 10.9~12.3㎜(実測11.0~12.7㎜)
で、A4サイズ(297×210㎜)ですね。かなりコンパクトです。
重さは公称約1㎏で、実測1.05㎏でした。
実物を手に取ったらすぐにわかりますが、コレ、薄いんですよ。持った瞬間タブレット?と思うくらい薄く、10.5㎜のスマホと比較をしたら、これよりもちょっと厚いくらいです。
通常、筐体が小さく薄いと熱がこもりやすいので性能は下がるのですが、本機のベンチマークはすごく良いスコアでした(ベンチマークは後述)。
と言うことで、排熱性能を調べるべく、まずは通気孔のチェックです。
排気性能
底面カバーには小さな通気孔が2つだけです。
左右の側面には何もありません。
ヒンジ付近の筐体背面には、排気口があります。しかも、ここから排気される温風は、ディスプレイに当たり、跳ね返って上や左右方向に流れるので排熱性能はそこまで高そうじゃないのですが、ベンチマークを見る限り十分通気されているようです。
ただし、CPUをフルパワーで稼働するCinebenchと言うベンチマークをやっていたら、キーボード中央から右側にかけて熱くなり、キーを触ると若干の不快感がありました。
背面通気孔からの風がディスプレイに当たるのは、本機がリフトアップヒンジ(リフトアップヒンジについてはキーボードの項で解説しています)を採用しているからです。
アップすると、もっとわかりやすいです。
ディスプレイ下部がデスクに当たり、キーボードを持ち上げる仕様になっているんです。なので、排気口からの風が直接ディスプレイに当たるんです。本機に限って言えば影響はほとんどなさそうなので、気にしなくても良さそうです。
ちょっと話がそれますが、このメカニックなデザインもかっこいいですね。
それでは、Cinebench R23と言うCPUをフルパワーで使うベンチマークを計測時に、CPU温度を測りました。
温度がケルビンで表記されているので摂氏にすると、平均77°(ケルビンでは350)、最小75°、最大80度になっています。温度が低いですね。やはり、熱はこもりにくいです。
片手でディスプレイを開くことができる
これって、いろんなシチュエーションですっごく楽なんですよね。片手がふさがっていても指一本で開けることができるので、例えばドリンクを持っていてもすぐに使い始めることができます。
ディスプレイは約170度くらいまで開きます。
Webカメラ周り
WebカメラはFHD 207万画素で、顔認証用のIRカメラも搭載しています。一般的なPCにはHD解像度(約92万画素)が搭載なので、比べると全然違います。
ズームをしたら分かりますが、すっごくきれいな画像です。
ちなみに上ベゼルにはたくさんの丸がありますが、WebカメラとIRカメラは同じカメラを使用しており、フラッシュや顔認証時の赤外線が出るライトがあります。
スピーカーは高音の音抜けが良く、会話がしやすいと思います。ただし、ミドルとベースは比較的弱いです。スピーカーはスピーカーっぽくないので探すのに時間がかかりましたが、底面の手前(自分側)の左右にある、カードが入りそうな穴がスピーカーです。
マイクはAIノイズキャンセリング機能付きで、音声通話がクリアになります。
MILスペック
本機はMIL-STD-810Hと言う米軍の物資調達規格に準拠しており、12種26手順のテストをクリアした堅牢性があります。温度変化や湿度、衝撃振動テストに加え、キーボードの耐久性や圧力テストなどをやっているので、通常生活で使う分には十分な堅牢性があると思います。
キーボード
キーボードは主要キーと下の列も同じサイズのキーで、すごくタイピングがしやすいです。また、一般的な日本語キーと違いアルファベットの刻印が大きくて、視認しやすいです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7×18.7㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.0㎜と浅いですが、打鍵感は悪くないです。リフトアップヒンジのおかげで、タイピングがしやすいです。
ディスプレイを95~100度ほどに倒して使っていると、キーボード手前は9.8㎜、最高部は21.4㎜もあります。11.6㎜も高低差があります。
例えば私が使っているノートパソコンは手前が11.1㎜、最高部でも13.3㎜なので、高低差は2.2㎜です。
キーボードが11.6㎜も傾いてると、タイピングがしやすいですね。
CPU
Core i5-1335U | Core i7-1355U | |
製造プロセス | Intel 7(10nm) | |
Pコア | 2 | |
Eコア | 8 | |
スレッド | 12 | |
キャッシュ | 12MB | |
ターボブースト | 4.6GHz | 5.0GHz |
Pコア最大周波数 | 4.6GHz | 5.0GHz |
Eコア最大周波数 | 3.4GHz | 3.7GHz |
GPU実行ユニット | 80EU | 96EU |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらは、CPUの性能を測るCPU Markスコアの計測結果です。
本機のCore i7-1355Uのスコアは16418と高めで、同じCPUの平均よりも高いスコアでした。以下にて各ベンチマークを紹介していますが、画像編集などのクリエイティブワークに向いた機種です。
その他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U/本機 | |
Core i7-1355U/平均 | |
Core i3-1315U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
Geekbench 6の計測結果はマルチコア9033、シングルコア2551と、平均よりも高いスコアでした。特に、シングルコアはかなり高い性能です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700H | |
---|---|
Core i5-13500H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1355U/本機 | |
Core i5-1335U/平均 | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1365U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H | |
---|---|
Core i7-1355U/本機 | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U/平均 | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1315U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i5-1350P | |
Core i7-1365U |
Cinebench R23の計測結果は、マルチコア5775、シングルコア1708と、またシングルコアがかなり高い性能です。
Cinebench R23はCPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700H | |
---|---|
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U/本機 | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1355U/本機 | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1235U |
PCMark10
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・5000以上・・・超ハイスペック(グラボ搭載機種はこれ以上)
・4000以上・・・ハイスペック
・3000以上・・・中位モデル
・2000以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5221
- Essentialは9100→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい
- Productivityは7619→高速に使える
- Digital content creationは5572→外付けGPU無しにしては高い性能
その他のCPUとの比較です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1240P | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-1355U/zenbook s 13 | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i5-1235U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7735U | |
---|---|
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1355U/zenbook s 13 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1340P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 7735U | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U/zenbook s 13 | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i5-1135G7 |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。Graphics Mark計測結果は、2981と高いスコアでした。
その他のCPUとの比較です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 PRO 6850U | |
---|---|
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i5-1235U/nextreme | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5625U |
ゲームのベンチマーク
グラフィック性能が高かったので、ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレのベンチマークを取りました。
標準品質で6270と「やや快適」でした。2Dゲームは十分に遊べるほどのグラフィック性能があります。
その他のCPUとの比較です。
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i5-1240P | |
---|---|
Core i7-1355U/Zenbook S 13 OLED | |
Core i7-1260P | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
13.3型 2880×1800ドット | あり | Lumina OLED | 359nit |
コントラスト比 | 色域 | 応答速度 | その他 |
1,000,000:1 | DCI-P3 99.7% | 0.2ms | ブルーライト軽減 |
ディスプレイはすごく高品質で、クリエイティブワークもしやすい仕様です。
解像度は2.8Kと高精細で、ASUS Lumina OLED液晶を採用しています。完全な黒を再現でき、百万対1のハイコントラスト、そしてハイエンドゲーミングPC並みの0.2msの応答速度があります。
また、色域も広く、一目見ただけで鮮やかな色彩が分かります。
<黄色三角部分が各色域のカバーしている部分。トップに丸がある三角が本機の色域図で、トップに※マークがあるものが各色域の色域図です>
DCI-P3カバー率は99.7%、DCI-P3比は108.2%、そしてAdobe RGBカバー率は93.8%、Adobe RGB 比は108.8%となりました。
写真は圧縮リサイズしているので魅力が半減しますが、すごくきれいなディスプレイです。
また、最大輝度は359ニトと比較的高めで、屋外でも使いやすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5-6400MHzで、オンボード16GBになります。ただし、タスクマネージャーで確認したところ、メモリは5200MHzで動作しています。
Memory Markで計測したところ、3226と高スコアでした。
その他との比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Zenbook S 13 OLED/LPDDR5-6400 | |
---|---|
DDR5-4800MHz平均 | |
LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージは最新んSSD PCIe 4.0で、データ転送速度はかなり速いです。パソコンの起動は10秒ほどです。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)6490MB/秒、ライト(書き込み)は3620MB/秒と高速でした。
その他のSSDとの比較です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
---|---|
PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
LTE
LTEはありません。外出先でも使うのであれば、スマホのテザリングが使いやすいと思います。
格安SIMなら大手のIIJmioか、楽天最強プランおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
最大バッテリー駆動時間は約14.1時間と長めです。OLED液晶搭載でこの長さは良い方だと思います。
インターフェイス
これだけ薄く軽いのでインターフェイスはミニマムですが、Thunderbolt 4が2つあり、USB 3.2 Type-A Gen 2も1つあるので、使いにくいことはないと思います。また、HDMIとマイクヘッドフォンジャックもあります。
Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
ASUSでは購入から1年以内であれば、絶対にサポートをしてもらえます。これはすごいですね。
また、メールやLINE、電話(朝9時から17時まで)でのサポートもあり、サポート体制はばっちりだと思います。
ライバル機種
ThinkPad Z13 Gen 1(AMD)
標準スペックでも高性能パーツが搭載しており、「間違いない構成」になっています。キーボードが筐体の端から端まで広がっており、タイプしやすい幅とキーになっています。画面アスペクト比が16:10と縦に長く作業効率もアップ。軽量コンパクトで、バッテリー駆動時間は最大22.8時間!
CPU | Ryzen 5 PRO 6650U Ryzen 7 PRO 6860Z |
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メモリ | LPDDR5 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS 光沢なし タッチあり WQXGA+OLED タッチ |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、4G LTE、Bluetooth 5.2 |
その他 | 指紋センサー、顔認証、1080p、IRカメラ、ドルビーアトモス、 |
カラー | ブラックビーガンレザー+ブロンズ アークティックグレー |
重さ | 1.19㎏~ |
バッテリー | 最大約22.8時間 |
価格 | 21.7万円~ |
Envy x360 13-bf
アルミニウム素材を使用したり、ディスプレイが最高で2.8K OLED液晶が選べたりと性能は高めで、バッテリー駆動時間が長いので、外出用の機種として活躍すると思います。CPUがバッテリー重視の超省電力モデルですが、CPU性能はそこそこ高いです
CPU | Core i5-1230U Core i7-1250U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Iris Xe |
ディスプレイ(13.3型) | WQXGA IPS 光沢あり 2.8K OLED 光沢あり |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
その他 | 顔認証、500万画素WEBカメラ、アスペクト比16:10 |
重さ | 1.33㎏ |
バッテリー | 最大17時間 |
価格 | 13.4万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・おしゃれなデザインでMILスペックにも準拠し堅牢性がある
・画面比が16:10で、13.3型でも14型以上の情報が表示される
・ディスプレイが超高品質
・タイピングがしやすいキーボード
・生体認証あり
・Webカメラが高品質
・Thunderbolt 4が2つある
残念な点
・特になし
総合評価
コンパクトで堅牢性もあり性能も高めと、モバイルPCの模範の様な機種でした。ビジネスやクリエイティブワーク向けのスペックをしており、特に、企業のSNS用に写真や動画を編集するような人に向いていますね。
もちろん、画像編集などをしないけど、動画配信を高品質なディスプレイで見たい人や、純粋にワンランク上のPCをお探しの人に向いています。