最新のRyzen 5000シリーズプロセッサー搭載で、メモリはデュアルチャンネルメモリー、最速モデルのM.2 PCIe NVMe SSDが搭載の機種です。
ディスプレイは広色域のsRGB 100%とクリエイターにも嬉しい品質で、輝度も明るく、日中の明るい場所でも作業がしやすです。
筐体はアルミニウム素材を使用で高級感があり、耐久性も高いおしゃれな外観で、価格は税込み10万4800円からになります。
追記)本記事は旧モデルeeooooのレビュー記事でしたが、ee1000が発表されたので情報を更新しています。
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Contents
ENVY x360 15-ee1000のスペックレビュー
CPU | Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS ブライトビュー タッチ sRGB 100% |
OS | Windows 10 Home(Windows 11に無料でアップグレード) |
無線 | WiFi6、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | トリプルスピーカー、デュアルマイク内蔵 |
生体認証 | 指紋センサー |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 358 x 230 x 18.9㎜ |
重さ | 2.0㎏ |
バッテリー | 最大14時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 10.4万円~ |
パソコンの頭脳であるプロセッサーには最新のRyzen 5000シリーズが搭載で、その中でも性能がより高いRyzen 5とRyzen 7が搭載です。Ryzenはすごく性能が高く、人気が高いですね。普段使い用途はもちろん、ビジネス用途でも快適に使えるほどの性能です。
メモリスロットが2つあり、最大16GBと大きめですね。ストレージはM.2 SSDで512GBになります。こちらも大容量なので安心です。
ディスプレイは標準的なFHD解像度で、視野角が広くコントラスト比も高いIPS 液晶で、発色が良く明るく見えるブライトビューになっています。また、タッチパネルなので指やペンで操作も可能で、メモ取りやイラスト描きもできますね。クリエイター向けの色域・sRGB 100%なので、画像編集などのクリエイティブワークもしやすいです。
92万画素のWebカメラに、トリプルスピーカーとデュアルマイクも内蔵されてるので、Web会議やSkypeでのビデオ通話なども快適にできます。
もちろん、最新規格のWiFi6対応なので、サクサク快適にインターネットが使えます。
2.0㎏と比較的重たい機種ですが、15.6型の大画面なので見やすく使いやすいと思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Envy x360 15-ee0000>
旧モデルのEnvy x360 15-ee0000との比較です。筐体は全く同じものを使用しています(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | SSD 512GB | |
ディスプレイ | FHD IPS タッチ | |
無線 | WiFi6 | |
バッテリー | 14時間 | 17時間 |
重量 | 2.0㎏ | |
価格 | 10.4万円~ | 9万円~ |
プロセッサーがRyzen 4000シリーズから5000シリーズに変わり、最大バッテリ駆動時間がマイナス3時間、価格が1万4000円上がりました。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Ryzen 7 5700U | |
---|---|
Ryzen 7 4700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 5 4500U |
ライバル機種
<左から本機種・HP Envy X360 15 Intel・Lenovo IdeaPad Slim 550>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | X360 15 Intel | Flex 550 | |
CPU | Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | SSD 512GB | SSD 1TB | SSD 512GB |
グラフィックス | Radeon | Iris Xe | Radeon |
ディスプレイ | FHD IPS タッチ | ||
無線 | WiFi6 | WiFi5 | |
ペン | 無し | 付属 | |
バッテリー | 14時間 | 13時間 | 15.8時間 |
重量 | 2.0㎏ | 1.8㎏ | |
価格 | 10.4万円~ | 11.8万円~ | 6.6万円~ |
CPUの性能をあらわすPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5700U | |
---|---|
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Core i3-1115G4 |
各機種の特徴
- 本機種・・・sRGB 100%のディスプレイで、クリエイターにも使いやすいスペック。ただし持ち運びには不向き。本機のみアクティブペン非付属
- Envy x360 15 Intel・・・グラフィック性能が高いIris Xe対応で、クリエイティブワークはAMDよりもしやすいが、若干高い
- IdeaPad Slim 550・・・Ryzen 3から選べ、低価格だがスペックは高め。重量も1.8㎏とギリギリ持ち運びもしやすい。ただし、WiFi6には非対応
Windows 11
Microsoftが2021年6月にWindows 11(10月5日リリース)を発表しました。今までのWindowsのアップデートと違い、全機種アップデートできるわけじゃなく、以下の要件を満たした機種のみになります。
- 1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64bitCPU
- メモリ4GB以上
- ストレージ64GB以上
- DirectX 12サポート
- 9インチ以上720p以上の解像度
- Microsoftアカウント
- ネット接続
- UEFIによるセキュアブートをサポート
- TPM 2.0
公式サイトにも「Windows 11へ無料アップグレード」対象製品と記載してあるので、安心です。(購入時期によってはすでにWindows 11になっていると思います)
ENVY x360 15-ee1000の特徴
上位モデルのEnvyなので、おしゃれだしベゼル(画面の黒い枠)が細いですね。15.6型と大きな筐体ですが、スリムに見えます。
少し前までHPのベゼルは太めでしたが、2021年に入り、どんどん狭くなっています。ベゼルが細いと筐体の寸法も小さくなるし、使っているときに視界に邪魔が入らないので使いやすいですね。
寸法は
- 幅358㎜(千円札2.5枚分/375㎜)
- 奥行き230㎜(一万円札1.5枚分/240㎜)
- 高さ18.9㎜(一円玉/直径20㎜)
と、ほぼ同じです。
厚さ(高さ)は18.9㎜と標準的ですが、重さが2.0㎏とヘビー級なので据え置き用として使いやすいと思います。
2 in 1 PCなのでタブレットの様にもできますが、片手で持つことはほぼ不可能で、写真のような持ち方をするとかなり疲れます。基本的に、置いて使うのがいいと思います。
ナイトフォールブラックと言う黒の筐体で、高級感があり、ビジネスモデルっぽい見た目ですね。
背面のヒンジ部分には「ENVY」と刻印があり、こだわりのある造りです。また、ディスプレイは3万2000回の開閉テストを行っており、5年間毎日17回開閉をしても大丈夫な仕様です。
2 in 1 PC
2 in 1 PCとはディスプレイ(ヒンジ)が360度回転するタイプのパソコンで、色々な形状に変えて使うことができます。今いる場所に合わせて使いやすいモードにできるので、どこででも使いやすいです。
<テントモード>
テントモードは動画を見る時やペンで操作するときに使いやすく、設置面積も少ないので飛行機のテーブルや新幹線の座席でも使いやすいです。また、ベッドやソファに寝転がって使う時は、底面の給気口を塞がないので筐体が熱くなりにくいです。
アクティブペンは非搭載ですが、購入時にオプションから追加できます。
<タブレットモード>
タブレットとして使えるタブレットモードです。机が無い場所で使う時に使いやすいモードですが、片手で支えて、もう一方の手で操作するとなると重たいです。膝の上に置いて使ったり、イラストを描くときなどに使いやすいです。
この他にも通常のノートブックモードやスタンドモードなど、使いやすい形状にできます。
素材
本機種はアルミニウム素材のボディで、高級感がある見た目と手触りです。上位モデルならではの素材ですね。また、アルミニウムは一般的似なノートパソコンに使用される樹脂(プラスチック)よりも剛性が高く、熱によるたわみなどにも強いです。
キーボード
キーボードはテンキー(右端の数字のキー)とバックライト付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7×18.7㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と浅すぎず深すぎずなので、結構軽めのタイプで入力しやすいですね。
1つ1つのキーは1100万回の耐久性があり、長期間使用できる強固なつくりになっています。
指紋センサーは矢印キーの横にあり、サインインは一瞬で終わります。楽ですね。ただし、個人的に「ちょっと・・・」と思うのは、電源ボタンが「Delete」キーの横にあるし、指紋センサーと統合されていないので2度手間になる点です。
CPU
Ryzen 5 5500U | Ryzen 7 5700U | |
アーキテクチャ | Zen 2 | |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 8MB | |
ベースクロック | 2.1GHz | 1.8GHz |
ブーストクロック | 4.0GHz | 4.3GHz |
GPUコア | 7 | 8 |
TDP | 15W |
プロセッサーは最新のRyzen 5000シリーズで、旧モデルのx360 15-ee0000はRyzen 4000シリーズでした。この2つの大きな違いは、コアとスレッド数になります。
以前は6コア6スレッドだったものが6コア12スレッド、8コア8スレッドが8コア16スレッドの、「マルチスレッディング」になっています。
スレッドが増えたことにより、より多くのデータを同時に処理ができるようになりました。
こちらはCPUの性能を表すPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 7 4700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Ryzen 3 4300U | |
Core i3-1115G4 | |
Athlon Silver 3050U | |
AMD 3020e |
Ryzen 3ですらインテル製CPUのCore i5並みの性能なので、かなり高性能です。
こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 5600H | |
---|---|
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-11500H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-10750H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i7-1065G7 | |
Core i5-1035G1 | |
Core i3-1115G4 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1185G7 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-11500H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-10750H | |
Core i7-1065G7 | |
Core i5-1035G1 |
マルチコア性能はRyzenが高いですが、シングルコア性能はインテルですね。クリエイティブワークもがっつりする人は、X360 15 Intelを検討してみていいかもしれません。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと画像編集や動画編集、ゲームもしやすく、Officeワークや複数画面の作業が快適にできます。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX450 | |
---|---|
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1145G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 7 4700U | |
Iris Plus | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 4300U | |
UHD |
どちらも2200オーバーと悪くない性能ですが、やはりこちらもインテルの方が高いです。
ディスプレイ
右にスライドできます↓
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 | その他 |
FHD 1920×1080 |
あり | IPS | 400nit | sRGB 100% | タッチパネル |
HD | ハイディフィニション、低解像度で安い機種に使用される |
---|---|
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質 |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
色域 | 色規格 |
ディスプレイは標準的な解像度のFHDで、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載です。輝度は公称で400nitになっていますが、最大値なのでこれ以下の明るさもあると思います。ただし、300nitあれば日中の屋外でも比較的見やすい明るさなので、本機はかなり明るい輝度になります。
一番の特徴は、画像クリエイターにも合う色域・sRGB 100%ですね。色域が広いとより鮮やかな色が描写され、より現実に近い色が描写できます。
こちらは左がsRGB 100%のディスプレイで、右が一般的なディスプレイの色域であるNTSC 45%です。sRGB 100%の方が明らかに鮮やかですよね。目にも優しいし、見やすい、そして画像編集もしやすいディスプレイです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機種はDDR4-3200MHzが搭載で、8GB(4GBメモリ2枚組)か16GB(8GBメモリ2枚組)になります。デュアルチャンネルメモリーと言って、メモリが2枚組で使用されているので、1枚使用のパソコンよりもより速くデータ処理ができ、快適に使えます。
また、動作周波数(MHz)が最高の3200MHzなので、処理速度はかなり速いモデルが搭載しています。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機には最速モデルのM.2 PCIe NVMeが搭載で、512GBのみになります。大容量なので、困ることは無いと思います。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セルで、最大14時間とロングランです。また、30分の充電で約8時間駆動ができるファストチャージにも対応しているので、万が一の場合もサクッと充電して使うことができます。
インターフェイス
右側面にはSDカードスロット、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)、電源コネクタがあります。
右側面にはヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、HDMI 2.0、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps、USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)があります。
HDMIとDisplay Port対応USB-Cがあるので最大3画面での作用が可能で、SDカードリーダーもあるので、一眼カメラを使うクリエイターにも使いやすいインターフェースになっています。
サポート・保証
HPのパソコンの最大の特徴は、手厚いアフターフォローです。
パソコン購入時に同梱される「パソコン入門書」を見ながら初期設定や使い方を学べ、分からない場合は「1年間電話サポート」もあるので、電話をしながら設定などのやり方を聞くことが出来ます。
これがあるので、「初めてパソコンを購入する人」でも安心して使い始めることが出来ます。
保証は引き取り修理で、故障などの万が一の時にHPの指定業者が家にパソコンを取りに来てくれるので、わざわざ自分で工場に送る必要がありません。
保証とサポートは最長で3年まで延長でき、家や会社に来て修理をしてくれる「出張修理サービス」もあります。
まとめ
良い点
- 2 in 1 PCで使い勝手が高い
- プロセッサー性能が激高い
- sRGB 100%と高い色域
- メモリがデュアルチャンネルメモリーでより高い性能
- WiFi6対応
- アルミニウム素材で高級感がある
- スピーカーが3つにマイクが2つ内蔵されており、Web会議なども快適
残念な点
- 2.0㎏と重たい
- アクティブペンが付属じゃない
総合的に見て、据え置き用として使いやすく、Office系ワークや画像編集などもしやすいビジネスモデルっぽいスペックです。
価格が10.4万円からと若干高いですが、この品質であれば適正価格だと思います。