HP(ヒューレットパッカード)のパソコンは保証やサポートが手厚く、初めてパソコンを購入する人でも安心して使えることで有名ですよね。
HPには色々なブランドがありますが、その中でもワンランク上の性能・外観であるEnvy x360は特に人気の機種になります。
2 in 1 PCで、次世代通信規格のWiFi6にも対応し、何と言ってもパソコンの頭脳であるプロセッサーが超高性能Ryzen5000シリーズになっているので、ヘビーに使う人にも満足がいく機種になります。
「Envy 13 x360-ay0000」シリーズがRyzen 4000シリーズ搭載でしたが、現在は「Envy 13 x360-ay1000」シリーズ・Ryzen 5000シリーズ搭載の新モデルになっています。
こちらの割引クーポンもどうぞ。[広告]【提供:株式会社日本HP】 ・12/9まで最大50%オフのBlack Friday第2弾はこちらをどうぞ ・金土日月開催の週末セールはこちらをどうぞ。
Contents
HP Envy x360 13のスペックレビュー
CPU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Radeon |
ディスプレイ(13.3型) | FHD IPS液晶 タッチディスプレイ |
無線 | WiFi6、Bluetooth 5.2 |
オーディオ | Bang & Olufsen デュアルスピーカー、デュアルマイク |
生体認証 | 指紋センサー |
セキュリティ | Windows Defender、パワーオンパスワード、アドミニストレーターパスワード、TPM、マカフィーリブセーフ30日版 |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 306 x 194 x 15.5㎜ |
重さ | 1.25㎏ |
バッテリー | 最大15時間 |
保証 | 1年 |
価格 | 12.7万円~ |
プロセッサーはAMD Ryzen 5000シリーズとデスクトップ並みの性能を誇るもので、その中でも上位モデルのプロセッサーになっています。ほとんどの人はRyzen 5 5600Uで十二分な性能があります。
メモリも高性能モデルの3200MHzで大容量16GBまで選べるし、ストレージもHDDじゃなくSSDが搭載なので、ハイスペックになっています。
ディスプレイは高画質のFHDディスプレイに、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載です。2 in 1 PCなので、タッチディスプレイになっています。
色域も高くsRGB 100%に近いので、画像編集をするクリエイターに向いているディスプレイですね。
他にも、無線は最新規格のWiFi6なので高速通信が可能、Bluetoothも最新の規格である5.2です。
インターフェースは少ないですが、USB-Cは映像出力機能もあるし、データ転送速度が10Gbpsと速いので、使いやすいですね。
Envy x360 13はハイエンドPCを探している人に合い、普段使いモデルとは言えスペック的にはビジネス用途でも十分使える機種です。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのEnvy 13-ay0000との比較で、筐体は同じものを使用し、スペックが変わっています(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
Ryzen 3 4300U Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB |
ディスプレイ | FHD IPS | |
無線 | WiFi6 | |
バッテリー | 15時間 | 17時間 |
重量 | 1.25㎏ | |
価格 | 12.7万円~ | 8.4万円~ |
プロセッサーが最新になり性能が上がったので、バッテリー駆動時間が若干下がっていますが、それでも最大15時間と長いので問題ないと思います。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Ryzen 7 5800U | |
---|---|
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 7 4700U | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 4300U |
Ryzen 5 5600Uでも前世代のRyzen 7 4700U以上なので、かなり高い性能です。
Envy x360 13ーay1000の特徴
Envy x360は2 in 1 PCと言って、ヒンジが360度回転するので色々な形状にできます。
机で使うなら通常のパソコンの様なノートブックモードで、ソファやベッドに寝転がって映画を見るならテントモード、車内などではタブレットモードと、状況に合わせて使いやすい形状にできます。
当然マルチタッチスクリーンなので、画面をタップして操作が出来ます。
例えばイラストを描いたり、メモを取ったりと書き込みも出来るので、大学生が講義のメモを取る時にも役に立ちます。ペンは別売りなので、直販サイトからパソコンを購入する時にアクティブペンの追加が出来ます。(9800円)
ペンは4096段階の筆圧に感知するので、軽く書いたり力を入れて書いたりと強弱を付けたらその通りに線がの太さが変わります。傾き検知もあるので、イラストを描く時にも役に立ちますね。
画面のベゼル(黒い枠)が細くおしゃれな外観になっており、ディスプレイの画面比率は88%と大きいです。
上ベゼルは9.71㎜、下は11.73㎜、左は5.07㎜、右は4.82㎜と極狭になっています。ベゼルは一般的なノートパソコンと比べても、かなり狭いですね。
寸法は横306㎜、縦(奥行き)194㎜と小さく、大学ノートA4サイズ(297mmx210mm)と比べても面積が小さいので、カバンに入れての持ち運びもしやすいです。
厚さはたったの15.5㎜で、1円玉の直径が20㎜なので、約3/4のサイズになります。全体的にかなりコンパクトな機種です。
重さもたったの1.25㎏なので、頻繁に持ち運びする人にはうってつけの重量です。
天板にあるロゴは、「上位クラスのみ」に使用されるデザインで、洗練されたロゴになっています。材質はアルミニウムボディなので、一目で安いパソコンとの違いが見て取れますよ。
旧モデルは3色ありましたが、執筆時現在、「ナイトフォールブラック」1色になっています。
ディスプレイは3万2000回の開閉テストをしており、ヒンジもしっかりとして設計になっていますね。換算すると、5年間毎日17回開閉しても大丈夫な仕様です。
ヒンジ部分には「ENVY」のロゴが入っており、こだわりが見えますね。背面の排気口も大きく取られているので、エアフローも良さそうです。
キーボード
キーボードにはバックライトがあるので、薄暗い所で使う場合でもタイピングがしやすいです。また、浮石型のキーで誤入力しにくく、1つ1つのキーは1100万回の耐久性になっています。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19.0×19.0㎜と十分な幅があり、手が大きめの人でも使いやすいと思います。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と浅めですが、打鍵感は程よくあります。
ただし、本機のキーボードは配列が特殊で、「enterキー」や「back spaceキー」が1列中に入っており、筆者としては必要のない「ホーム」「pg up」「pg dn」などのキーが一番右の列に配列されています。
慣れるまでタイプミスをするかもしれません。
CPU
Ryzen 5 5600U | Ryzen 7 5800U | |
アーキテクチャ | Zen 3 | Zen 3 |
---|---|---|
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 16MB | 16MB |
GPUコア | 7 | 8 |
基本クロック | 2.3GHz | 1.9GHz |
ブーストクロック | 4.2GHz | 4.4GHz |
TDP | 15W | 15W |
アーキテクチャが最新のZen 3になっており、キャッシュ容量が倍になったりとパフォーマンスが向上しています。
Zen 2とZen 3の変更点はいろいろありますが、大まかなものは以下になります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
また、多くのRyzen 4000シリーズは1コア当たり1スレッドでしたが、Ryzen 5000シリーズは全てが「マルチスレッディング」に対応したため、1コア当たり2スレッドになっています。このおかげで、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。
<アプリの数は例>
いくつものタブやアプリ、ソフトを開けて作業する人は、特に使いやすくなっています。
こちらはプロセッサーの性能を測る、Passmarkスコアです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800H | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Core i3-1115G4 |
かなり高い性能で、ハイエンドモデルのプロセッサーです。がっつりパソコンを使う人向けです。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX450 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 7 4700U | |
Iris Plus | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 4300U | |
UHD |
グラフィック性能は、内蔵グラフィックスとしては十分な性能があります。簡単な動画編集や画像編集もできます。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | タッチ |
FHD | あり | IPS | 〇 |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイの画面比率は88%と大きく、今まで以上に見やすいですね。また、Gorilla glass NBTを採用しているので、一般的なノートパソコンに搭載されるソーダライムガラスよりも、8~10倍の強度があるとのことです。
高解像度のFHDに、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載、そしてクリエイター向けのsRGB 100%になっています。
色域が広いので映画などを見る時も迫力があり、色彩も豊かに描写されます。Web用画像編集をするクリエイター向けの品質です。
また、物理シャッターが搭載しているので、カメラを使わないときは閉じておくこともできます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、現行最高の動作周波数になっています。このMHzが高いと処理速度が上がるので、本機の処理速度は速いです。
また、メモリはオンボードなので増設はできません。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機にはM.2 PCIe NVMeが搭載しており、データ転送速度は速いです。大きなデータ移動もサクサクですね。
セキュリティ
HPのパソコンは安全に使えるように、色々なセキュリティが入っています。
- Windows Defender・・・Windowsに標準搭載のセキュリティ
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時などにパスワードを入れないと使えないようにするもの
- アドミニストレーターパスワード・・・例えば子供とPCを共用する場合、子供が勝手にアプリなどをダウンロードできないようにパスワードを設定するもの
- TPM・・・独立して機能するチップにパスワードなどの重要情報を保存できる
- プライバシーシャッター・・・前面カメラのカバー
これらに付け加え、セキュリティソフトのマカフィーリブセーフ30日版も付いています。購入時に延長も出来るので、必要な方は初めから1年版などにしておきましょう。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
3セルバッテリー搭載で、最大15時間のバッテリー駆動時間があります(Mobilemark2018で計測)。実際の使用時にはここまで持たないですが、丸1日外出できるほどの容量だと思います。
また、急速充電にも対応しており、30分で約8時間の充電が可能です。
インターフェイス
- MicroSDカードスロット
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)
- 電源コネクタ
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
13型なのでインターフェースは少なく、必要最低限搭載しています。個人的にはHDMIがあれば、一般的に出回っているモニターに接続できるので良かったかなと思います(Display Port – HDMI変換ケーブルを使用したら大丈夫ですが)。人によってはハブやドックが必要だと思いますが、あくまで「持ち運び用PC」として作られた感じですね。
ただし、USB-Cには映像出力機能(Display Port)があるので、モバイルモニターやDisplay Port対応モニターにも使用できます。
もうちょっとポートが充実していたら良かったですね。
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。
パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。
保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
<左から本機種・Pavilion Aero 13・Lenovo Thinkbook 13s Gen 3>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Pavilion Aero 13 | Thinkbook 13s Gen 3 | |
CPU | Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
||
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB | SSD 1TB |
ディスプレイ | FHD IPS 画面比16:9 |
WUXGA IPS 画面比16:10 |
WUXGA、WQXGA(2.5K) 画面比16:10 |
無線 | WiFi6 | ||
バッテリー | 15時間 | 10.5時間 | 16.1時間 |
重量 | 1.25㎏ | 957g | 1.26㎏ |
2 in 1 PC | 〇 | × | × |
価格 | 12.7万円~ | 9.3万円~ | 9.4万円~ |
スペック的にはほぼ似た様なものですが、本機種は唯一の2 in 1 PCで、上位モデルなので若干価格も高いです。
ただし、本機以外はディスプレイの画面縦横比率が16:10と縦に長いので、14型以上の表示情報があります。ディスプレイの見やすさや作業のしやすさで言うと、より多くの情報が表示されるWUXGAの方が良いです。
各機種の特徴
・本機種・・・超小型軽量2 in 1 PCで、バッテリー駆動時間も長い
・Pavilion Aero 13・・・超軽量モデルで、たったの957g!画面比も16:10なのでより作業がしやすい。HDMIあり
・ThinkBook 13s Gen 3・・・バッテリー駆動時間が長く、画面比16:10。2.5Kもあるのでよりクリエイターに使いやすい機種。HDMIあり
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・超高性能プロセッサー搭載
・WiFi6対応
・クリエイター向けディスプレイ
・バッテリー駆動時間が長い
残念な点
・インターフェースが少ない
・キーの配列が特殊
総合評価
2 in 1 PCでこの軽さ・このコンパクトさなので、持ち運びもしやすく、どこででも作業がしやすいです。
性能もかなり高いので、困ることは無いと思います。
個人的にはキーボードの配列が特殊な点が気になりますが、まぁ慣れると思います。また、インターフェースが少ないので、持ち運び兼据え置き用として使う場合は、ポートを増やせるハブがあると使いやすくなります。
ここ最近の上位モデルは画面の縦横比が16:10と縦に長いものが多いので、本機種もそうであったら良かったと思います。