RTX 5060搭載ゲーミングPCのTUF Gaming A16 FA608UM (2025)のレビューです。
全体的にそこそこ重たいことをある程度の快適さでできるスペックで、特に突出した部分もなかったですが悪い部分も特になく、すべてが平均、もしくはそれよりちょっと上と言った感じでした。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen 7 260、メモリDDR5-5600 32GB、SSD PCIe 4.0 1TB、そしてRTX 5060になります。
また、RTX 50シリーズ搭載PCの発売を記念して、「数量限定!夏のもらえるキャンペーン」が開催中で、RTX 50シリーズ搭載のTUFを購入された方は「TUF Gaming H1 Gen II」がもらえます!
本機の良い点と残念な点です。
良い点 | 残念な点 |
最高でRyzen 9 8940HX・RTX 5070が搭載できる | キーボードが独特で慣れが必要 |
画面比16:10で見やすい | ベンチマーク時の騒音がすごかった |
かっこいい | |
ゲーミングPCでは珍しく顔認証付き | |
ターボ時の性能が高い | |
メモリとストレージの増設ができる |
Contents
TUF Gaming A16 (2025)のスペック
CPU | Ryzen 7 260 Ryzen 9 8940HX |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 32GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 5060 RTX 5070 |
ディスプレイ(16型) | 2.5K TFTカラー液晶 ノングレア 165Hz WUXGA(1920×1200) TFTカラー液晶 ノングレア 165Hz |
OS | Windows 11 Home |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | 207万画素+IRカメラ |
オーディオ | Dolby Atmos |
寸法(幅×奥行×高さ) | 354 × 269 × 17.9~25.7mm |
重さ | 約2.2㎏ |
消費電力 | 最大約240W |
バッテリー(JEITA 3.0) | 12.2時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 23.9万円 |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 7 260で、8コア16スレッドと多コア多スレッドで、アーキテクチャはZEN 4ですが高い性能です。Ryzen 9 8940HXモデルもあるので、よりハイエンドを狙う方はこちらがいいです。
CRyzen 7 260には最大16 TOPSのNPUもありますが、RTX 5070は最大798 AI TOPSの性能を持ち、かなり高い性能です。
126枚のブレードを持つ第2世代のArc Flowファンを2つ搭載し、今までよりも16%少ない電力で最大11%もエアフローが増え、キーボード表面の温度は最大7°C(PC表面は最大3°C)低く、パフォーマンスモードでプレイしているときは38dBと、ゲーミングPCにしては静かです。
また、ヒートシンクはボディの89%をカバーしているとのことです。
メモリはDDR5-5600MHzで最大64GBが搭載可能で、M.2スロットは2つあり、各スロット共に最大2TBずつにできます。
ディスプレイは16インチの大画面で、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、一般的な17インチ並みの情報を表示できます。
2.5K(2560×1600ドット)かWUXGA(1920×1200ドット)解像度でTFTカラー液晶を採用し、sRGB 100%の色域に輝度は400ニトと明るくリフレッシュレートは165Hzとぬるぬるです。
その他のスペックはWindows 11 Homeで、Wi-Fi 6Eに対応しギガビットイーサネットを搭載、カメラは207万画素(FHD)で、ドルビーアトモス対応の2Wスピーカーが2つ搭載です。
16インチで2.2㎏とゲーミングPCでは普通で、90Whの大容量バッテリーが搭載しており、JEITA 3.0測定で最大12.2時間のバッテリー駆動時間があります。
インターフェースはUSB Type-Cが2つ、そしてUSB 3.2 Gen 2が3つあり、HDMIやRJ45も搭載しており必要なものはあると思います。
デザインを一新した筐体
これ、ベゼルがすごく細く、16インチと大きいですがスリムに見えますね。
ベゼル幅は左右4ミリ、上8.5ミリと超狭額です。ただし、下ベゼルは18ミリと大きいです。
横から見たらこんな感じです。
アルミニウムの天板には、右上にシンプルなTUFのロゴがあるだけです。排気口もデザイン性が高くかっこいいですね。
ASUSはいつもですが、普段見えない底面もおしゃれにこだわって作っていますね。通気口はそんなに多くないですが、ピンポイントに内部のファンやSSDがあるところに穴が開いてます。
寸法は幅354ミリ、奥行き264ミリで横幅は15.6インチ並みにコンパクトです。
厚さは17.9~25.7ミリと厚いですが、RJ45の部分のみ大きくしたりと厚く見えないように工夫が凝らされています。
インターフェイスは高品質で、左から電源ジャック、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つ、USB 3.2 Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
右側面はUSB 3.2 Gen 2が2つのみです。
左側に偏っていますが、十分な数と品質だと思います。
ディスプレイは180度開くので、画面を人に見せるときなどに便利です。また、片手で開くことができるので、手に何か持っていてもディスプレイを開けてすぐに使い始めることができます。
重さは実測2214gでした。このクラスのゲーミングPCでは普通です。
RGBライティング付きキーボード
ゲーミング向けに最適化されたデスクトップスタイルのキーボードで、一部のキーを除きすべて同じ大きさなのでミスをしにくいですが、上カーソルキーの横にSHIFTがあったり、半角/全角キーが極端に小さくなったりしています。
テンキーは細長く、右カーソルキーが大きいのでキーが1つなくなっています。また、テンキーの上にデリートキーやPGUP/DNもあり、ちょっとした慣れが必要です。
キーボード上部には音量やマイクミュート操作、操作モード、Armoury Crateに素早くアクセスできるホットキーがあります。
1Zoneバックライトもあり、WASDは特に目立つようにシースルー素材を使用しています。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.2×18.1mmとフルサイズに近く、手が大きな人でも使いやすいです。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7ミリと深く、打鍵感がありタイピングしていて気持ち良いです。各キーが2,000万回以上のキープレスに耐えられる優れた耐久性を持っており、タッチパッドのレポートレートは240Hzで、スクロールしている対象が何であるかの情報をシステムに提供し、誤クリックを減らします。
最大17%レイテンシが向上したタッチパッドは、130.5ミリ×85.8ミリと幅広く使いやすいです。
もちろんCopilotキーもあり、私は主にメールの返信やCSS、HTMLを使うときに作ってもらったりしていますが、ファイル内容の要約などいろいろな場面で役に立ちます。
キーボードは若干特殊ですが、使いやすい方だと思います。
Armoury Crate
Armoury Crateでは、CPUやGPUなどの設定からライティングにゲームの管理など様々な設定ができます。
一か所で管理できるので、すっごく楽です。
Ryzen 7 260搭載
Ryzen 7 260 | Ryzen 9 8940HX | |
アーキテクチャ | Zen 4 | Zen 4 |
コア | 8 | 16 |
スレッド | 16 | 32 |
L3キャッシュ | 16MB | 64MB |
ブーストクロック | 5.1GHz | 5.3GHz |
ベースクロック | 3.8GHz | 2.4GHz |
NPU | 16 TOPS | – |
デフォルト/最大TDP | 45W/75W | 55W/75W |
CPUはZen 4アーキテクチャのRyzen 7 260が搭載で、8コア16スレッドになります。最大16 TOPSのNPU性能もありますが、グラボがあるので出番は少ないかもしれません。
最高でRyzen 9 8940HXが搭載でき、こちらはL3キャッシュが64MBとかなり大きいです。
CPU Markスコアは31564と、なかなか高いスコアでした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 260 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア903、シングルコア104と良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 260 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 7 260 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は4089、Half Precision(半精度)は1852、Quantized(量子化スコア)は7210とすごく高いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen 7 260 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen 9 9955HX3D | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen 7 260 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 9 9955HX3D | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen 7 260 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は1分49秒とすごく速かったですが、Core i7-14700+RTX 4060と1秒しか変わりませんでした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 8500G+RTX 4060 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen 7 260+RTX 5060 | |
Core Ultra 7 265K+RTX 4070 Ti Super | |
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti |
RTX 50シリーズ搭載
本機にはRTX 5060が搭載し、最高でRTX 5070も搭載できます。
まずがゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは9306、Fire Stikeは23635となかなか良いスコアですが、どちらも平均値を大きく下回りました。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad Light
オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均
RTX 4090平均 | |
---|---|
RTX 4080平均 | |
Rog Strix G16 2025/RTX 5070 Ti | |
RTX 5070 Ti平均 | |
RTX 4070平均 | |
RTX 5060平均 | |
RTX 4060 | |
TUF Gaming A16/RTX 5060 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 |
Fire Strike
オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti | |
---|---|
RTX 5070 Ti平均 | |
RTX 4090平均 | |
RTX 4080平均 | |
RTX 5060平均 | |
RTX 4070平均 | |
TUF Gaming A16/RTX 5060 | |
RTX 4060平均 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050平均 | |
RTX 3050平均 |
Armoury Crateでターボモードにして計測したら、Steel Nomad Lightは12246(通常時9306)、Fire Strikeは29076(通常時23635)と30%近く高い性能になりました。この時はどちらもRTX 5060の平均を上回りました。
次は2Dゲームのベンチマークで、重ためのFFXIV黄金のレガシーは標準品質で17249の「非常に快適」、最高品質では14092で「とても快適」でした。
ゼンレスゾーンゼロをFHD(1920×1080)・レンダリング精度1.2x、フレームレート無制限の設定でプレイしたら、マップ散策は70~80fpsで快適に、戦闘シーンでも60fps前後でしたが急に40fps近くまでおtることもありました。
排熱性能
底面カバーです。おしゃれですが通気口は少なめです。
これ凄いですね。長~いヒートパイプが4本もあり、航空機のエンジンからインスパイアされた第2世代Arc Flow Fansが2つ、そして消費電力と乱気流を軽減するために84枚のファンブレードに小さなベント(曲げ)を追加しています(ファンブレードは合計126枚)。
公式サイトによると、PC表面温度を最大7°C低下できるそうです。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024とFire Strikeを実行中に、PC表面温度と騒音値を計測しました。
PC表面温度は38.6度と温度が抑えられ、底面は35.9度とこちらも低めでした。ベンチマークのパフォーマンスがそんなに良くなかったので排熱性能は悪いと思っていましたが、全然良いですね。
ちなみに膝の上に置いてゲームをやっているとちょっと熱い程度だったので温度的には大丈夫ですが、そもそも重たいので膝の上に置いて使うのはきついです。
騒音値の平均はCinebench時は43dBとちょっとうるさいくらいでしたが、Fire Strike計測時は72dBとめちゃくちゃうるさかったです。ゲームをしているときでもここまで音は出ませんでしたが、ベンチマーク時はすごくうるさかったです。
メモリとSSDの増設可能
カバーがあるのですぐには見えませんが、メモリスロットが2つで最大64GBにでき、M.2スロットは左右に1つずつあります。
左側のM.2の空きスロットにSSDを増設し、しっかりと読み込まれました。
16インチの大画面ディスプレイ
ディスプレイは16インチで1920×1200ドットで、画面比が16:10と縦に長く、より多くの情報が一目で見て取れます。
ディスプレイの特徴はこちらです。
・画面比16:10(画面占有率90%)
・165Hzリフレッシュレート
・sRGB 100%
・輝度300nit
・NVIDIA G-Sync
左は低価格モデルに搭載される色域で、本機のsRGB 100%は画像編集やYoutubeなどの動画編集向けです。ゲームをやっても迫力のある映像が描写できます。
左が本機で右オリジナル画像で、黒の描写がどれだけできるかの確認です。ズームするとわかりやすいですが、本機はOLEDDCI-P3 100%じゃないのに黒の描写がしっかりとできています。
次は視野角のチェックです。視野角は広く、どこからみてもしっかりと見えます。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。 |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
その他の特徴
顔認証付きFHD WEBカメラ搭載
Webカメラは207万画素FHDになり、ゲーミングPCでは珍しく顔認証付きです。
左が本機で、右は8万円くらいの普段使い用PCで撮影した同じ解像度の写真です。撮影用ライトなど何も使っていないのでちょっと暗いですが、普通の見た目だと思います。。Web会議やビデオ通話はもちろん、オンラインレッスンなどにも使えます。
Dolby Atmos搭載スピーカー2Wが2つ搭載で、ローもミドルも聞いており、ハイもきれいです。結構良いスピーカーだと思います。(音は動画で紹介します)
Wi-Fi 6E+1Gbeに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
また、1ギガビットイーサネットも搭載しています。
メモリ性能
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
最新のDDR5-5600MHz搭載で、最大64GBになります。レビュー機は32GB(16GB×2)でMemory Markで計測したら3292と良いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 赤・・・同等メモリ
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機種 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6386MB/秒、ライト(書き込み速度)は5450MB/秒とすごく速いです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を5回計測した平均は約15.2秒と速いです。
1回目 | 15秒 |
---|---|
2回目 | 15秒 |
3回目 | 16秒 |
4回目 | 15秒 |
5回目 | 15秒 |
平均 | 15.2秒 |
サポート・保証
ASUSの保証やサポートはかなり手厚いことで有名で、製品購入後30日以内に登録するだけで、破損・自損問わずに1年間保証、負担は部品代の20%のみです。
例えば、ほとんどないですが、「メモリを増設したら壊れた」などが起こっても、元のメモリを入れなおして修理に出せばOKです。
ライバル機種
Legion Pro 5i Gen 10(16型 Intel)
最高でRTX 5070搭載可能で、グラボ以外は上位モデルのPro 7i Gen 10とあまり変わらないスペック、そしてQHDでのプレイも視野に入る性能です。ゲームはもちろんですが、ディスプレイもハイスペックなので動画編集用の機種としてもアリだと思います。
CPU | Core Ultra 7 255HX Core Ultra 9 275HX |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 5060 RTX 5070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA OLED 165Hz DCI-P3 100% HDR1000 |
OS | Windows 11 Home/Pro |
LAN | Wi-Fi 7 |
WEBカメラ | 5MP |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
重さ | 約2.52㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約5.2時間(JEITA 3.0) 400W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 25.7万円~ |
Legion 7i Gen 10(16型 Intel)
Legion Pro 7iとほぼ同じスペックですが、本機はCore Ultra 7 255HXもCore Ultra 9 275HXも搭載でき、グラボはRTX 5060のみです。ディスプレイがプロのクリエイター向けのスペックなので、ゲームもクリエイティブワークもと言う人にも合います
CPU | Core Ultra 7 255HX Core Ultra 9 275HX |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD×2(PCIe 5.0/4.0) |
グラフィックス | RTX 5060 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA OLED 240Hz DCI-P3 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
LAN | Wi-Fi 7 |
WEBカメラ | 5MP |
オーディオ | Nahimicオーディオ |
重さ | 約2㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約5.5時間(JEITA 3.0) 245W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 27.9万円~ |
まとめ
良い点
・最高でRyzen 9 8940HX・RTX 5070が搭載できる
・かっこいい
・画面比が16:10で情報量が多い
・メモリとストレージの増設が可能
・ゲーミングPCでは珍しく顔認証付き
・ターボモード時の性能がすごく高かった
・スピーカーがなかなか良かった
残念な点
・キーボードの配置がちょっと特殊
・ベンチマーク時の騒音がすごかった
総合評価
今回レビューをした機種はRTX 5060だったのですが、筆者が良くプレイするゼンゼロはホビーユーザーであれば快適にプレイできる範囲で、もっとfpsが欲しい場合はターボモードでやるとよいと思います(その分発熱と騒音は上がりますが)。
今回ベンチ(通常モード時)を撮った限りじゃ、RTX 4060とほとんど変わらない性能だったのでちょっと期待外れな部分もありました。
RTX 5070 Ti搭載のROG Strix G16だとギリQHDで60fpsくらいだったので、もっと高い性能が欲しいという人はROGか、上位モデルのRTX 5070モデルを検討したらよいと思います。
全体的な評価としては、突出したハイスペックな部分もないが困るようなロースペックの部分もなく、そこそこ重たいゲームもそこそこプレイできるといった感じでした。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代