意外なことに、Envyで14インチのコンバーチブルは筆者が知る限り初めてです。15インチと13インチのコンバーチブルはあったのですが、14インチは今までなかったんですよね。
本機は14インチのコンバーチブルPCで重量が1.39㎏と軽く、全体的に見てもほとんど欠点がない機種かなと思います。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155U、メモリ32GB、SSD 1TB、2.8K OLEDディスプレイになります。
動画も作成したので、こちらもどうぞ。
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Contents
パソコンガイド専用割引クーポン
HP様に当サイト向けの割引クーポンをご提供いただきました。下記リンクより本機を探して購入したら、割引が適用されます。ただし、ワークステーションなど一部の機種は非対象です。・個人向けモデル13.2万円(税込)以上の機種を購入で7%OFF
・法人向けモデル7.7万円(税込)以上の機種を購入で4%OFF
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HP Envy x360 14-fcのスペック
カラー | メテオシルバー、ミッドナイトブルー |
---|---|
CPU | Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155U |
メモリ | LPDDR5-6400 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | Intel グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS 2.8K OLED |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | 5MP |
オーディオ | Poly Studioデュアルスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313 × 218× 16.9 mm |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大約15時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 13.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、省電力モデルのUシリーズが搭載です。NPUコアを搭載しており、AI関連の性能が上がっています。
メモリは高速のLPDDR5-6400MHzで、最大32GBと大容量です。ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、こちらも高速・大容量です。
グラフィックスは13世代までと同じIris-Xeですが、名称が変わりインテルグラフィックスになっています。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)と2.8K(2880×1800ドット)の2種類があり、WUXGAはIPS液晶、2.8KはOLEDディスプレイを採用です。
もし画像編集や動画編集を考えている人は、OLEDがおすすめです。
その他のスペックは、OSはWindows 11 Homeが搭載で、高速のWi-Fi 6Eに対応、超高画質500万画素のWebカメラを搭載し、顔認証のIRカメラもあります。
筐体はコンパクトで重量1.39㎏と軽量で持ち運びに便利、バッテリー駆動時間は最大約15時間と長く、外出先で作業をすることが多い人に向いています。
快適に動作する証であるEvoプラットフォームに準拠した、ワンランク上の機種です。
2024年のトレンドと比較
2024年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Copilotボタン | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | △ |
バッテリー駆動時間は、Core Ultra 5が最大約15時間で、Core Ultra 7は最大約10.5時間になります。
旧モデルとの比較
Envyで14インチはありますが、14インチのX360は初めてになります。
軽量なコンバーチブルで使いやすい
コンバーチブルPCとはヒンジが360度回転し、形状を変えることができるパソコンになります。
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。
タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。ちなみにペンは付属じゃなく、MPPアクティブペンが別途販売されています。
本機は14インチで1.39㎏と軽量なので、短時間であれば片手で持ってペンを使ったりなどの作業もできます。
NPUコア搭載インテル14世代CPU搭載
Core Ultra 7 155U | Core Ultra 5 125U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 2/8/2 | 2/8/2 |
スレッド | 14 | 14 |
キャッシュ | 12MB | 12MB |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.3GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 4 | 4 |
ベースパワー | 15W | |
マックスパワー | 57W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。Adobe Premiere Proでの「文字起こし」は従来より27%、Stable Diffusionでの「テキスト→画像生成」は約70%、そしてAudacityで「テキスト→楽曲生成」は約80%も時間が短くなりました。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアです。Core Ultra 7 155Uの計測結果は16014と十分な性能ですが、もうちょっと高くても良かったと思います。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 125U/別機種で計測 | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1355U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1335U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア375はミドルクラス、シングルコアは100と良い性能でした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Apple M1 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i7-1280P | |
Core Ultra 7 155U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5316→ぎりぎりミドルクラス
- Essentialは9185→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
- Productivityは7366→快適に使える
- Digital content creationは6027→そこそこ高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は約6分5秒でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
画像編集くらいはできるグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは3356と悪くないスコアでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 PRO 5850U | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 7335U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは1696、Wild Lifeは12642、Fire Stikeは4618、そしてNight Raidは17099とRyzen 7 7735U並みの性能で、そこそこ高い性能です。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は7027で「快適」、FFXIV黄金のレガシーは4556で「普通」でした。2Dゲームなら普通にできるほどの性能です。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 125H | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 8845HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 3 7335U |
Copilotボタン搭載キーボード
キーボードは主要キーが大きく、刻印も大きめなのでブラインドタッチをしない人にも見やすく使いやすいと思います。ただし、主要キーとほかのキーはサイズが違うので、慣れが必要だと思います。また、カーソルキーがすべて小さいので、私はカーソルの押し間違いが何度かありました。
<バックライトON>
キーピッチは18.7×18.4ミリと大きく、手が大きな人にも使いやすいです。キーストロークは実測1㎜、公称値1.3㎜とちょっと軽い打鍵感なので、しっかり打ち込むよりも軽く流れるようにタイピングする人に使いやすいです。
タッチパッドは125×80ミリと普通より若干大きく、操作もしやすいです。
コパイロットキーがキーボード上にあるので、調べ物をするときにすぐに起動でき、質問ができるので楽ですね。
Intel Evo Editionプラットフォームに準拠
<本機のEvoシール>
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
ハイスペック2.8K OLED搭載可能
ディスプレイは2種類あり、WUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶か、2.8K(2880×1800ドット) OLEDで、どちらもタッチパネルになります。
2.8Kは高精細できめ細やかに見え、OLEDディスプレイは完全な黒を描写でき、メリハリのある描写が可能です。画像・動画編集をするようなクリエイター向けのスペックですね。
OLEDディスプレイはIMAX Enhanced認定で、これは「圧倒的な映像美とダイナミックなサウンド、そしてIMAX特有の壮大なスケール。まるで劇場にいるかのような、没入型エンターテインメント体験を提供します」とのことです。
IMAXを有効化するには、設定→システム→ディスプレイ→「明るさを100%に」、「夜間ランプをOFF」、「HDR 使用をオン」にすると完了です。
また、「EyeSafe」認定のブルーライトカットパネルを採用し、目に優しいディスプレイです。
ディスプレイは14インチで、画面アスペクト比が16:10と縦に長いです。14インチでも15インチ並みの情報が表示され、一目で見て取れる情報が多いので作業効率も上がります。
こちらは画像編集向けのsRGB 100%のディスプレイとの比較ですが、本機は色域も広くコントラスト比も高いのでくっきりとしたメリハリのある描写です。
こちらは約26万円の筆者所有のクリエイターPCとの色域比較で、主に黒と白(煙の量)と全体的な色を見ていきます。見比べると、煙の量も飛び散っているインクの量も本機の方が多いですね。黒は同じくらいだと思いますが、その他は本機のディスプレイはすごく高性能だと思います。
リフレッシュレートはWUXGAが60Hz、2.8Kは最大120Hzになります。
輝度はどちらも400ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
最後に視野角のチェックです。視野角は広いようで、四隅が暗くなったりと言うことはありませんでした。どこからでも見やすいです。
超高画質500万画素のWebカメラ
オートHDR対応の500万画素Webカメラが搭載で、通常HD(92万画素)か、ビジネスPCではFHD(207万画素)が主流になってきている中、本機はそのさらに上を行く500万画素で、例えば配信をする人でも外付けカメラ無しで十分な品質を確保できます。
本機の500万画素のWEBカメラで撮影した画像と、別機種のFHDカメラ(約200万画素)で撮影したものです。もちろん500万画素の方が高画質ですが、そこまで大きな差は出ませんでした。
<プライバシーシャッターを閉じた状態>
瞬時にプライバシーを保護できる、プライバシーカメラスイッチとマイクミュートボタンも搭載、そして顔認証センサーもあります。
また、Windows Studioエフェクトによるオートフレーム機能や背景ぼかし機能、カメラ目線に補正するアイコンタクト機能などもあります。
なんか、ここ最近のカメラはすごいですね。
スピーカーはPoly Studioのデュアルスピーカー、そしてデュアルマイクも搭載し、AIによるノイズリダクションもあります。
音楽を聞いているときのスピーカーはミドルとハイがちょっと高く、音量はそこまで大きくありません。普通のスピーカーでした。
AIによるセキュリティ
本機は人感検知機能付きで、画面から離れるとロックし、画面前に戻ると起動、そして視線を外すと画面を暗くするなどの機能がついています。
カフェなどの不特定の人が多い場所で使う人には、重要ですね。
その他の特徴
外観
本機はメテオシルバーとミッドナイトブルーの二色があり、ミッドナイトブルーはビジネスPCっぽく、メテオシルバーは普段使いPCっぽく見えますね。
ベゼルはかなり細く、左右5.5㎜、上部11㎜で、幅313㎜、奥行き218㎜とコンパクトな筐体です。さすが上位モデルのEnvyなので、見た目も手触りも高級感ががっつりあります。
重量は14インチとしてみると標準的な1.39㎏(実測1366g)ですが、コンバーチブルの14インチでこの重量は軽いです。
高強度リサイクルアルミニウムを使用しているので軽く、そして耐久性も高いです。安心して持ち運べますね。
16.9㎜と薄く、カバンもかさばりにくいですね。
洗練されたデザインで、ロゴもかっこいいです。
ヒンジには「ENVY」のロゴがあり、見えにくいところまでこだわって作られていますね。また、ヒンジ部分もメタルなので開閉することが多い2 in 1 PCですが、高強度で壊れにくいと思います。
ラウンドエッジを採用し、優しい印象を与えるボディです。Envyって英語で羨望と言う意味があるのですが、名は体を表していると思います。
排熱性能
底面カバーの通気口は幅広く、メッシュ状でごみも入りにくい設計です。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時のCPUの温度を計測したのですが、なぜだかアプリに温度が表示されませんでした。
この時のPC表面温度は32.5度と低く、高負荷なことをしていてもほんの少し暖かいくらいで、不快感などは一切ありませんでした。
騒音値は平均約34dBと静かです。図書館や静かなカフェなどで作業をする人にも使いやすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
LPDDR5-6400MHzを搭載し、16GBか32GBと大容量です。レビュー機には32GBが搭載し、Memory Markの計測結果は2360とこのクラスのメモリで、大容量32GBにしてはかなり遅かったです。計測ミスもあるので何度かやりましたが、同じくらいのスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機種 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は3671MB/秒、ライト(書き込み速度)は3012MB/秒とリードがあまり速くありませんでした。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。5回計測し、平均は16.2秒でした。速いことは速いですが、Evo Edition プラットフォーム認証の機種なので、12秒くらいかと思いました。レビュー機として酷使された機種なので、ちょっと遅くなったのかなと思います。
購入初期はもっと速いはずですが、長く使い続けるとこのくらいの速度になると思います。
1回目 | 15秒 |
---|---|
2回目 | 17秒 |
3回目 | 17秒 |
4回目 | 15秒 |
5回目 | 17秒 |
平均 | 16.2秒 |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
LTE
LTEや5Gはないので、外出先で無線につなぐときはスマホのテザリングや店舗のWi-Fiを使用することになります。
テザリング用の格安SIMなら、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーはMobileMark 25計測でCore Ultra 5が最大15時間、Core Ultra 7が最大10.5時間となります。半日以上の作業ができるほどで、30分で50%も充電できるファストチャージ対応です。
インターフェイス
インターフェイスの品質は良いですが、必要最低限といった感じです。Thunderbolt 4が1つあるので、ドックを使えば据え置き用としても使いやすいです。
右側面にはヘッドフォン/マイクジャックと、USB-A 10Gbpsになります。
左側面にはUSB-A 10Gbps、HDMI、Thunderbolt 4、そしてUSB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)付きで、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。
購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
HP Spectre x360 14-eu
インテル14世代CPUが搭載し、ほぼ欠点がないんじゃないかというくらいハイエンドなクリエイターPCです。グラフィック性能が高くディスプレイは2.8K OLED、高色域のDCI-P3 100%です。Thunderbolt 4が2つありますが1つは充電兼用で、あとはUSB-Aが1つとマイク/ヘッドフォンジャックだけなので、インターフェイスが乏しいです。Thunderbolt 4対応ドックがあれば快適に使えます
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
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メモリ | LPDDR5X 32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | 2.8K(2880×1800) OLED ブライトビュー |
無線 | Wi-Fi 6E |
その他 | 顔認証、指紋センサー、900万画素WEBカメラ、人感検知機能付き、デジタルペン付属 |
重さ | 1.44㎏ |
バッテリー | 最大約13時間 |
価格 | 19.3万円~ |
Lenovo Yoga 7i 2 in 1 Gen 9
インテル14世代CPU搭載でグラフィック性能が高くディスプレイも業務用モニターレベルのスペックで、一つ上の快適さがあるPCです。14インチで1.49㎏と軽量じゃない点が欠点ですが、それ以外はハイスペックです。
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
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メモリ | LPDDR5X 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | インテルArcグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA OLED 2.8K OLED |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR+1080p FHD |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) JEITA 2.0 |
最大約11.6時間(動画再生時) 最大約28.4時間 |
付属 | Lenovo デジタルペン |
価格 | 14.3万円~ |
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9
IdeaPad初のCopilot+PCで、最大45TOPSを持つSnapdragon X Plus X1P-42-100搭載です。ディスプレイはWUXGAですが有機ELディスプレイで10bit(10.74億色)対応と、高品質です。しかもWi-Fi 7に対応し、今まで以上に高速通信が可能です。Copilot+PCと言えば価格が高いですが、本機は11万円台と比較的安く、学生にも手が出やすいと思います。
CPU | Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
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メモリ | LPDDR5X 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA OLED 10bit |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD |
重さ | 約1.5㎏ |
バッテリー | 最大約14.1時間 |
価格 | 11.9万円~ |
まとめ
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・Core Ultra CPUが搭載で、AI関連の性能がアップ
・最新スペック満載
・アルミニウム素材で高級感があり耐久性も高い
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示される
・最高で2.8K OLEDとディスプレイもハイスペック
・500万画素Webカメラ
・Thunderbolt 4搭載
残念な点
・特にないが、あえて言えばメモリとSSDの速度が上位モデルのEnvyにしては、そこまで速くない
総合評価
全体的に「ビジネス用途でもサクサク使える」性能で、500万画素のWEBカメラやWindows Studio Effect、AIによるセキュリティ機能などプラスアルファのある機種です。
レビュー機ではあまり良いスコアが出ませんでしたが、メモリは32GBと大きいのでヘビーユーザーで重たい作業をする人でもサクサク使えます。
ミドルクラス以上の性能で高級感のある外観、そしてアルミニウムで耐久性も高く、気兼ねなく持ち運びできます。また、コンバーチブルなのでいろいろな状況でも使いやすい形にできるため、家でも職場でも、新幹線や飛行機でも使いやすいです。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代