2023年に発売されたHPノートパソコンで、TOP 3に入るくらいコスパが高い機種で、結構驚きの機種です。
低価格モデルですがWi-Fi 6に対応し、WEBカメラは高画質FHD解像度、重さは1.39㎏と平均値並、バッテリー駆動時間は長くないですが、普段使いモデルとしては普通の約10時間となっています。
AthlonというCPUを搭載したモデルはすすめませんが、Ryzenモデルはすごくおすすめです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 3.8] |
---|---|
コスパ | [usr 4.8] |
総合評価 | [usr 4.5] |
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HP 14-emのスペック
CPU | AMD Athlon Silver 7120U Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7530U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS 非光沢 |
OS | Windows 11 Home/ Sモード |
無線 | Wi-Fi 6 |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD 1080p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 323 × 215 × 17.9~21㎜ |
重さ | 1.39㎏ |
バッテリー | 最大約10時間(Athlonモデルは11時間) |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 3.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のRyzen 7000シリーズとAthlonが搭載で、はっきりと3段階に分かれた性能になっています。
Athlonはかな~り低い性能で、あまりパソコンを使わない人や、簡単なことにしか使わない人に合います。AthlonモデルのみOSが軽量化されたSモードになっているので、若干の規制はありますが、ほどほどに動くようになっています。
Ryzen 3は2000年ごろの高性能CPU並みの性能で、Ryzen 5は現行の高性能CPUです。
メモリはAthlonとRyzen 3モデルにはオンボードで、最新のLPDDR5-5500MHzが、Ryzen 5モデルは旧モデルのDDR4-3200MHzが2枚(4GB×2 / 8GB×2)搭載です。なぜこんなスペックにしたのか分かりませんが、すべてのCPUはDDR4までしか対応していないので、DDR4の速度で処理されます。
ストレージはデータ転送速度が速いSSD PCIe NVMeが搭載で、パソコンの起動は10秒ちょっとと速いです。
ディスプレイは標準的なもので、FHD解像度に、視野角が広いIPS液晶、映り込みが少ない光沢なしになります。
その他のスペックは、OSはWindows 11 Home(AthlonはSモード)、無線は高速通信が可能なWi-Fi 6に対応、そして指紋センサーが搭載です。インターフェイスは少ないですが、最低限必要なものがあるので、ほぼ困らないと思います。
14インチで1.39㎏と標準的で、最大バッテリー駆動時間は約10時間(Athonは11時間)となっています。
2023年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
Ryzen 7000 | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | × | × | × |
Wi-Fi 6 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | × | ― | 〇 |
生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー14時間以上 | |
〇 | 〇 | × |
低価格モデルなのでトレンドは追随しておらず、それなりのスペックです。ちなみに、メモリはDDR5が搭載なのですが、CPUが対応していないので「×」にしました。
旧モデルとの比較
本機は、筆者が知るところでは初のモデルで、旧モデルはありません。
HP 14-emの特徴
外観は3万円台のPCとは思えず、ベゼル(画面の黒い枠)もそこまで太くないので、悪くないと思います。3辺ナローベゼルを採用し、画面占有率は84%となっています。
カラーもナチュラルシルバーなので、高級感がありますね。
寸法は
・幅 323㎜
・奥行 215㎜
・高さ 17.9~21㎜
で、意外に標準的なサイズです。低価格モデルって筐体が大きいことが多いのですが、本機はどこに持って行っても恥ずかしくないPCです。
高さは最薄部が17.9㎜、最厚部が21㎜と少し厚いですが、標準的なサイズの範囲です。重さ1.39㎏は14インチの平均的な重量で、持ち運びにも便利です。
天板にはおしゃれでシンプルなロゴがあります。ちなみにこのロゴは2023年から採用されたもので、昔のロゴに比べかなり見た目が良くなりました。
キーピッチは縦横19.0㎜×18.4㎜と大きく、手が大きな人でも窮屈じゃないと思います。キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と浅く、軽めの流れるようなタイピングをする人に合います
指紋センサーはキーボード右下にあり、サインインは一瞬で完了です。
Webカメラ周り
Webカメラは高画質FHD解像度です。なんでこのPCに高解像度カメラ?って思いましたが、何かとオンラインミーティングが増えている昨今、画質が良いに越したことはないですね。
高画質なので、相手に映し出される自分の映像がよりきれいになります。
オーディオは、デュアルマイクにデュアルスピーカーです。
CPU
Athlonモデルはお勧めできないので詳しく触れませんが、2コア2スレッドになります。のんびりパソコンを使う人向けです。また、AthlonモデルのみOSはSモードと言う、よりセキュリティが強化されたOSになっており、Microsoft Storeからのみアプリなどをダウンロードできます。
Microsoft Store以外からアプリなどをダウンロードしたい場合、Sモードは簡単に解除できますが、Sモードに戻すことはできないのでやらない方がいです。Sモードじゃないと、まともに使えないと思います。
Ryzen 3 7320U | Ryzen 5 7530U | |
アーキテクチャ | Zen 2 | Zen 3 |
製造プロセス | 6nm | 7nm |
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 |
L3キャッシュ | 4MB | 16MB |
ベースクロック | 2.4GHz | 2.0Hz |
ブーストクロック | 4.1GHz | 4.5GHz |
GPUコア | 2 | 7 |
TDP | 15W |
Ryzen CPUは最新の7000シリーズで、ちょっとややこしいですが、下2桁が「20」のモデルと、下2桁が「30」のモデルを採用しています。
どちらも旧アーキテクチャを採用しており、最新CPUとは言え新しい機能や性能はありません。ただし、Ryzen 5はZen 3アーキテクチャで、性能も高めです。
Ryzen 3は5.5万円から、Ryzen 5モデルは6.6万円からと低価格ですが、価格以上の性能はあると思います。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。普段使い用途なら7000以上、ビジネス用途なら1万以上あると良いです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7530U | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core i3-1315U | |
Core i7-1165G7 | |
Ryzen 3 7320U | |
Athlon Silver 7120U |
Ryzen 5は、最新のCore i7-1355U並の性能があり、Ryzen 5は11世代Core i7よりちょっと低い性能です。Athlonは御覧の通りの性能です。
ディスプレイ
ディスプレイは特筆するところはなく、普通のディスプレイです。この価格なので、「普通」であれば問題ないと思います。
解像度はFHD(1920×1080ドット)で、視野角が広いIPS液晶、映り込みがしにくい「非光沢」になります。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
Athlonモデルはメモリ4GBとここ最近見ない様な低容量で、Ryzen 3は標準的な8GB、そしてRyzen 5モデルは8GBか16GBになります。
また、めちゃくちゃややこしいのですが、メモリの詳細はこちらです。
・Athlon・・・LPDDR5-5500MHzがオンボードで4GB
・Ryzen 3・・・LPDDR5-5500MHzがオンボードで8GB
・Ryzen 5・・・DDR4-3200MHzがオンボード+スロットで8GB(4GB×2枚)か16GB(8GB×2枚)
LPDDR5は最新のメモリで、動作周波数も5500MHzと高いので処理速度はRyzen 5のDDR4よりも速いです。ただし、AthlonもRyzen 3もLPDDR5に対応していないので、DDR4の速度で動作します。
言わんとしてることは、LPDDR5が搭載していても、DDR4が搭載していても同じだということです。
また、Ryzen 5モデルはメモリを2枚使ったデュアルチャンネルメモリなので、メモリ1枚の機種よりもより速くデータ処理ができます。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD M.2 PCIe NVMeで、データ転送速度が速いSSDです。パソコンの起動は10秒ほどと、サクッと立ち上がります。
Athlonモデルは128GB、Ryzen 3モデルは256GB、そしてRyzen 5は256GBか512GBになります。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 3.0×4 | |
---|---|
HDD |
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
最大バッテリー駆動時間はAthlonが11時間、Ryzenは10時間となっています。実際の使用時間となると半分くらいになりますが、半日ほどの外出でPCを使うことがある人でも使えると思います。
インターフェイス
インターフェイスは少ないですが、最低限必要なものがあるので、心配ないかもしれません。すべてのUSBのデータ転送速度は5Gbpsになります。
右側面はUSB Aと、電源コネクタです。
左側面はUSB A、HDMI、USB Type-C、そしてヘッドフォン/マイクジャックです。
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。
パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。
保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
ライバル機種は、あまりないです。まともなスペックでこんなに安い機種は少なく、ライバルになりそうなものをLenovoから1つピックアップしました。
IdeaPad Slim 170 14型(AMD)
こちらは若干スペックが落ちますが、Ryzen 5 7520U搭載モデルが3.9万円から販売されています。Athlonモデルは3.8万円ですが超性能が低く、本機であればディスプレイなどの質が落ちますが、3.9万円で普通のCPU性能です。AthlonかRyzen 3モデルを購入しようと思っている人は、検討の価値あり
CPU | Ryzen 5 7520U |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
ディスプレイ(14型) | FHD TN液晶 光沢なし 220nit |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
生体認証 | なし |
重さ | 1.4㎏ |
バッテリー | 11.2時間 |
価格 | 3.9万円~ |
まとめ
良い点
・安い!けどまともなスペック
・この価格で指紋センサーやWi-Fi 6、FHD Webカメラと、手を抜くことなくスペックを上げている
残念な点
・特になし
総合評価
安いです。本当に安いです。Athlonモデルのことじゃなく、Ryzenモデルです。2023年に、このスペックでこの価格はすごいと思います。2023年に見た、一番コスパが高い機種じゃないかなと思います。
Ryzen 3でもほどほどに使えるほど性能が高く、Ryzen 5はすっごく高性能です。普段使いモデルなのでインターフェイスは多くないですが、USBハブなどを購入したら、ビジネス用途でもそこそこ使えると思います。
学生向け、もしくは家庭用PCとして使いやすい機種です。