Lavie Direct N15(R)2022年モデルのレビュー 旧モデルより性能が下がった!?

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光学ドライブ搭載で人気のLavie N15(R)、2022年夏モデルのレビューです。

最大でRyzen 7 5700Uが搭載でき、高い性能なので困ることはないと思いますが、全体的に残念なスペックでした。

当サイトの評価は、こうなりました。

スペック [usr 4.0]
コスパ [usr 2.0]
総合評価 [usr 2.0]

結論から言うと、旧モデル(2021年モデル)よりも性能が下がり、価格が上がったので、総合評価はかなり下がりました。

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Lavie Direct N15(R)2022年モデルのスペック

CPU Ryzen 3 5300U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 7 5700U
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD+HDD
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(15.6型) FHD スーパーシャインビュー
OS Windows 11 Home/Pro
通信 Wi-Fi 6
ギガビットイーサネット
オーディオ 内蔵スピーカー2W×2
生体認証
WEBカメラ HD解像度
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ブルーレイディスクドライブ
寸法(幅×奥行×高さ) 362.4 × 253.8 × 22.7㎜
重さ 2.2㎏
バッテリー 最大7.2時間
保証 最大5年間
価格 18.3万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはRyzen 5000シリーズが搭載で、最新モデルではないですが、超高性能です。

メモリはDDR4が搭載で、2スロット・最大32GBになります。8GBモデルでも4GB×2枚のデュアルチャンネルメモリなので、グラフィック性能も高くなります。

ストレージは最大でSSD 2TBと、HDD 1TBが搭載可能です。デュアルストレージが可能なので、多くのデータを保存したい人に合いますね。

ディスプレイはFHD スーパーシャインビューで、名前からもわかるように明るい液晶です。液晶はIPS液晶じゃなく、TN液晶のようですね。

通信はWi-Fi 6に対応し、イーサネットもあるので、無線でも有線でも接続できます。

ここ最近光学ドライブ一体型のノートパソコンは減少傾向ですが、本機はDVDスーパーマルチドライブかブルーレイドライブが搭載です。その分筐体も大きく、重い、そしてバッテリー駆動時間も短めです。

全体的に旧スペックで構成されており、ディスプレイがちょっと微妙ですが、サポートが手厚く、パソコンのことが全然わからない人でも安心して使える機種です。

 

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

Ryzen 6000 DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
× × × ×
Wi-Fi 6 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
×
Thunderbolt 4 生体認証 バッテリー14時間以上
× × ×

2022年最新のスペックはほとんどありませんが、親しみなれた旧スペックで構成されています。

 

 

旧モデルとの比較

Lavie Direct N15(R) 2022年モデルと2021年モデル<まったく同じ筐体を使用>

旧モデルのLavie Direct N15(R)2021年秋冬モデルとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 旧モデル
CPU AMD Ryzen 3 5300U
AMD Ryzen 5 5500U
AMD Ryzen 7 5700U
AMD Ryzen 7 4700U
AMD Ryzen 5 4500U
AMD Ryzen 3 5300U
AMD Ryzen 5 5500U
AMD Ryzen 7 5700U/5800U
メモリ 32GB
ストレージ SSD+HDD
ディスプレイ FHD TN FHD IPS
FHD TN
無線 Wi-Fi 6
生体認証 無し 顔認証
バッテリー 7.2時間 6.3時間
寸法 362.4 × 253.8 × 22.7㎜
重量 2.2㎏
価格 18.3万円~ 13.9万円~

変更点です。

・Ryzen 4000シリーズがなくなり、Ryzen 7 5800Uもなくなった
・FHD IPS液晶がなくなった
・IRカメラ(顔認証サインイン)がなくなった
・価格が4万円以上上がった

あれ?性能が低くなってないですが・・・?バッテリー駆動時間が若干伸びたとはいえ・・・。

プロセッサーは上位モデルのRyzen 7 5800Uがなくなったので、最大性能も下がっているし、IPS液晶がないんですよね。18万円出してTN液晶って・・・

これ、初めてのケースなのでどう言ってよいか・・・。旧モデルより性能が下がって、価格が4万円以上上がっているので、お勧めしにくいですね・・・。ただし、旧モデルのスペックはもう販売されていないので、購入したい場合は2022年モデルのみになります。

 

Lavie Direct N15(R)2022年モデルの特徴

Lavie Direct N15(R)2022年モデル カラー

Lavieの特徴の1つとして、いろいろな色が選べることですね。清潔感のあるパールホワイトや、Lavieといえばネイビーブルー、ビジネスPCの様なパールブラック、そしてほかで見ることが少ないカームレッドなどあります。

自分好みの色を選べるのは、うれしいですね。

 

Lavie Direct N15(R)2022年モデル 斜め前から

左右と上部のベゼル(画面の黒い枠)は普通サイズで、下ベゼルは太めです。

寸法は

・幅 362.4㎜
・奥行 253.8㎜
・高さ 22.7㎜

で、光学ドライブ付きなので大きいですね。特に、厚さはゲーミングPC並みで、ごついです。

 

Lavie Direct N15(R)2022年モデル リフトアップヒンジ

ここ最近は、光学ドライブ搭載PCって減っているので、Lavieはこのまま頑張ってほしいですね。

 

Lavie Direct N15(R)2022年モデル 右斜め前から

また、ディスプレイを開いたときに、キーボード面が持ち上がるようになるリフトアップヒンジを採用しており、若干タイピングがしやすい仕様です。

 

Lavie N15(R)2022年モデル 背面

背面はLavieのロゴがあるだけで、シンプルな見た目です。

 

Lavie N15(R)2022年モデル 正面

Webカメラは一般的なHD解像度で、ステレオマイクが搭載です。2021年からFHDカメラが搭載し始め、2022年だと価格が7~8万円ほどのPCにもFHDカメラが搭載していることがあるので、本機は寂しいスペックですね。

また、以前あった顔認証が無いようです。

 

キーボード

Lavie N15(R)2022年モデル キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横19㎜と十分な幅があり、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜比較的深く、しっかり叩いて入力しやすいです。

また、キートップに窪みをつけた「シリンドリカル構造」を採用し、先述したリフトアップヒンジもあるので、一般的なキーボードよりもぜんぜんタイピングしやすいと思います。

ただし、バックライトはないので、暗がりで作業をすることがある人は、使いにくいと思います。

 

 

国内生産

NEC Lavie 国内生産

NEC Lavie 品質テスト

国内で管理・生産を行っているLavieはいくつもの品質テストやチェックをしており、購入後も安心して使えます。

国内生産のメリットとして、高い品質、配送が速い、輸送時にダメージが受けにくいということが挙げられます。多くの外資ブランドは中国などで生産しており、国内輸送よりも長時間・長距離移動になることを考えると、安心感が違いますね。

 

CPU

Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U Ryzen 3 5300U
コア/スレッド 8/16 6/12 4/8
キャッシュ 8MB 8MB 4MB
GPUコア 8 7 6
基本クロック 1.8GHz 2.1GHz 2.6GHz
ブーストクロック 4.3GHz 4.0GHz 3.8GHz
TDP 15W

Zen 2アーキテクチャのプロセッサーで、最新のCPUじゃないとはいえ、高い性能なので、困ることはないと思います。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 14000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 9 5900HX  23370
Ryzen 7 5800H  21767
Ryzen 7 5800U  19960
Ryzen 5 5600H  17768
Ryzen 7 5700U  16272
Ryzen 5 5500U  13579
Core i7-1165G7  10620
Core i5-1135G7 10098
Ryzen 3 5300U  10092
Core i3-1115G4  6546

ビジネス用途でも使いやすい目安の1万オーバーなので、どのプロセッサーを選んでも使いやすいと思います。

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeが使いやすくなったり、画像編集などがしやすくなります。

Video Card Benchmarks

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

MX450  3715
Core i7-1165G7  3681
Core i5-1135G7  2898
MX250  2582
Ryzen 7 5800U  2416
Ryzen 5 5500U  2326
Ryzen 7 5700U  2251
Core i3-1115G4  2118
Ryzen 7 4700U  2066

とびぬけて高い性能ではないですが、普通に使える程度にあります。

 

ディスプレイ

Lavie N15(R)2022年モデル ディスプレイ

ディスプレイはフルHD解像度で、TN液晶になります。旧モデルはRyzen 7 5800UモデルがIPS液晶でしたが、2022年モデルはRyzen 7 5800Uモデルがないのでこうなりました。

ディスプレイは同業他社に比べ、格段に劣っています。FHD TN液晶といえば4~5万円のPCに搭載していることがある、くらいの品質で、ここ最近はFHD IPS液晶が最低ラインかなと思います。

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、2枚1組のデュアルチャンネルメモリーなので、例えば8GB1枚のメモリよりも本機種の8GB(4GB+4GB)の方が快適に使えます。

最大32GBにできるので、重たい作業もしやすくなります。

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、HDDも搭載可能です。デュアルストレージにできるので、多くのデータを保存したい人には使いやすいと思います。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

SSD PCIe  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6+ギガビットイーサネット

対応周波数 速度
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は最大約7.2時間と短いので、外出時はACアダプタを持ち歩いた方がよさそうです。

充電は、約2.7時間で満充電です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは、右側面が光学ドライブなので、左側にすべて偏っています。また、Thunderbolt 4もないし、USB Type-Cは映像出力機能などもなく、必要最低限になっています。

 

Lavie N15(R)2022年モデル 左側面インターフェイス

インターフェイスはRJ45(LANコネクタ)、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C(データ転送速度10Gbps)、USB 3.2 Gen 1(同5Gbps)が2つ、そしてヘッドフォン/マイクジャックです。

 

Lavie N15(R)2022年モデル 右側面インターフェイス

左側面は光学ドライブと、盗難防止用ロックです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)

最長5年まで延長できるので、安心ですね。

また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。

サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポート(フリーダイヤル)があります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。

このサポートが、本機最大のメリットかもしれませんね。

 

ライバル機種

ライバル機種は光学ドライブはありませんが、価格を含めて、ほぼすべてにおいて本機よりも上だと思います。

 

IdeaPad Slim 570i Pro 16 インテル

IdeaPad Slim 570i Pro 16 インテルLavieのすべてを上回っており、価格も大分安いモデルです。IdeaPad最高峰の機種で、Proと名が付くようにプロ向けの機種です。2.5K解像度にsRGB 100%の広色域、CPUやメモリ、SSDは最新モデルが搭載。そしてIdeaPadでは珍しくThunderbolt 4搭載です!16インチと大きいので、どこででも本格的な作業ができます。画面比が16:10と縦に長いので、17インチ以上の情報が表示されます

CPU Core i5-12500H
Core i7-12700H
メモリ LPDDR5 16GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(16型) WQXGA IPS 光沢なし
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD 1080p
重さ 約1.95㎏
バッテリー 最大19.0時間
価格 10.9万円~

レビュー

 

IdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD)

IdeaPad Slim 170 15.6型 AMD似たようなCPUが搭載で、4万円台からとかなり安いです。こちらはTN液晶になりますが、その分価格に反映されていますね

CPU Athlon Gold 3150U
Ryzen 3 3250U
Ryzen 5 3500U
メモリ 最大8GB
ストレージ SSD 最大256GB
ディスプレイ(15.6型) FHD TN 光沢なし
OS Windows 11 Home
無線 WiFi5、Bluetooth 5.0
重さ 1.6㎏
バッテリー 最大約12時間
価格 4.1万円~

レビュー

 

ThinkPad X1 Carbon Gen 10

ThinkPad X1 Carbon Gen 10もし19万円以上のLavieを購入しようとお考えなら、ThinkPad最高峰の本機を確認してもよいと思います。最小構成でもハイスペックなCore i5-1240P搭載で、メモリは最新のLPDDR5-5200MHz、SSDはPCIe NVMe 4.0×4と、最新スペック満載のハイエンドビジネスノートです。全体的な性能が上がっており、ディスプレイ、カメラ、マイクにスピーカーも一味違った機種です

CPU Core i5-1240P/1250P
Core i7-1260P/1270P/1280P
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス Iris Xe
ディスプレイ(14型) WUXGA(1920×1200)/WQUXGA(3840×2400)
光沢なし
無線 Wi-Fi 6E AX211、Bluetooth 5.2、LTE
生体認証 指紋センサー、顔認証
重さ 1.12kg
バッテリー 57wHr/最大24.9時間
価格 19.2万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・光学ドライブ付き
・(バックライトはないが)キーボードが比較的高品質

 

残念な点

・多すぎて、挙げることができません

 

総合評価

本機の評価は、これに尽きます。

旧モデルから性能がダウンし、価格が上がったので、評価は低いです。長年PCのレビューをしていますが、これは初めてですよ。一部の性能が下がっても、他の部分で挽回するような機種はありましたが、全く同じものを使い、良いスペックを削減しただけの機種なので、レビューのしようもないですよね。

ただし、旧モデルのことを考えないとしたら、普通のPCだと思いますが、スペックは2021年以前のものがほとんどで、目新しさはありません。

普通に使う分には問題ない性能です。

 

 

公式サイト