2023年モデルが出ました!詳しくは「Aero 13-be 2023年モデルのレビュー」をどうぞ!
高性能Ryzen 5000シリーズ搭載機種で、ディスプレイが縦に長い16:10の画面縦横比率になっています。14型以上の情報が表示できるので、より作業がしやすくなります。
全体的に「欠点が見当たらない機種」で、普段使い用はもちろん、ビジネス用途でも十分に使える機能と性能です。
ピンクベージュとセラミックホワイトの2種類があり、カラーが選べるのもポイントが高いですね。
スペック | [usr 4.2] |
---|---|
コスパ | [usr 4.9] |
総合評価 | [usr 4.8] |
2022年8月20日 追記)新しいプロセッサーが搭載され、機種名もbe0000からbe1000に変わったので、内容を変更しています。
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Contents
Pavilion Aero 13-be1000のスペックレビュー
APU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS 400nit sRGB 100% |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
生体認証 | 指紋センサー |
セキュリティ | TPM、パワーオンパスワード、アドミニストレーターパスワード |
寸法(幅×奥行×高さ) | 298 × 209 × 16.9㎜ |
重さ | 957g |
バッテリー | 11時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 9.2万円~ |
パソコンの頭脳であるAPUはRyzen 5000シリーズで、上位モデルのZen 3 アーキテクチャになります。Ryzen 5000シリーズは性能がかなり高いのですが、その中でもより性能が高いプロセッサーです。
メモリはオンボード・最大16GBと大きく、ストレージはM.2 PCIe NVMeの高速モデルなので、パソコンの起動やアプリの起動、Web閲覧も快適です。
ディスプレイはWUXGAと言ってフルHD相当ですが、画面の縦横比が16:10と縦に長いので13.3型と言っても14型以上の情報が表示されます。小型で持ち運びもしやすく、14型以上に作業がしやすい仕様です。
指紋センサーやWi-Fi 6はもちろん、TPMなどのビジネスPCに搭載されるセキュリティも付いているので、安心して使えますね。
重さはたったの957g!!1㎏を切るPCはかなり軽く、持ち運びが楽ちんです。バッテリー駆動時間は11時間と標準的ですが、長時間の外出時は、ACアダプタを持ち歩いた方がいいときもあると思います。
一応Pavilionは普段使い用の機種ですが、外出が多いビジネスパーソンにも合うし、もちろん学生などにも便利な機種です。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Aero 13-beoooo>
2021年に発売された、Aero 13-be0000との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Aero 13-be0000 | |
CPU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
Ryzen 5 5600U Ryzen 7 5800U |
メモリ | 16GB(3200MHz) | 16GB(3200MHz) |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB |
ディスプレイ 画面比 |
WUXGA IP 16:10 |
WUXGA IPS 16:10 |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 11時間 | 10.5時間 |
重量 | 957g | 957g |
価格 | 9.2万円~ | 9.3万円~ |
変更点です。
・CPUが新しいものに変更
・バッテリー駆動時間が少し伸びた
CPU性能の比較です。CPUの性能は平均すると下がっているようですが、省電力になり、バッテリー駆動時間が若干伸びていますね。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Ryzen 7 5800U | |
---|---|
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U |
Pavilion 13-be1000の特徴
本機種はかなりベゼル(画面の黒い枠)が細く、おしゃれですね。もちろんベゼルだけじゃなく、筐体自体もスリムで、
- 幅298㎜・・・千円札2枚分(300㎜)
- 奥行き209㎜・・・500mlペットボトルの高さ(205㎜)
- 高さ16.9㎜・・・一円玉の直径(20㎜)の85%
で、A4サイズ(297×210㎜)と比較すると、縦+1㎜、横-1㎜と同じサイズですね。小型です。
高さは最薄部が16.9㎜、最厚部が18.9㎜と薄いので、カバンにもすっぽり入りやすいし、重さはたったの957gなので持ち運びが楽です。一般的な13型の重さは1.3㎏なので、いかに軽いかが分かりますね。
カラーはセラミックホワイトとピンクベージュの2種類があり、色が選べるのもさすがHPですね。
ちなみにディスプレイを開く開閉部分が「くの字」になっており、指に引っ掛かるので開けやすくなっています。
リフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイ下部が机にあたり、キーボードに傾斜が付くようになっています。
タイピングがちょっとしやすくなっています。
指紋センサーも搭載しているので、サインインも楽です。
素材
素材は耐久性も高く、高級感のあるマグネシウム合金です。通常のPavilionは樹脂素材がほとんどですが、本機種は上位モデルなので素材から違うものを使用していますね。
キーボード
HPのキーボードは特徴的で、通常一番端にある「Enterキー」や「バックスペースキー」が1つ中に入っており、若干慣れが必要かもしれません。
キーボードは暗がりでも作業がしやすいバックライト付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーまでの距離)は縦横18.7㎜×18.4㎜と13型なのに大きめなので、手が大きな人でも使いやすいと思います。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.3㎜と標準的で、軽めのタッチでタイピングした方が打ちやすいと思います。
CPU
Ryzen 5 5625U | Ryzen 7 5825U | ||
製造プロセス | 7nm | ||
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | |
L3キャッシュ | 16MB | ||
GPUコア | 7 | 8 | |
基本クロック | 2.3GHz | 2.0GHz | |
ブーストクロック | 4.3GHz | 4.5GHz | |
TDP | 15W |
アーキテクチャがZen 3になっており、キャッシュ容量が倍になったりとパフォーマンスが向上しています。Zen 2とZen 3の変更点はいろいろありますが、大まかなものは以下になります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
また、多くのRyzen 4000シリーズは1コア当たり1スレッドでしたが、Ryzen 5000シリーズは全てが「マルチスレッディング」に対応したため、1コア当たり2スレッドになっています。このおかげで、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。
<アプリの数は例>
いくつものタブやアプリ、ソフトを開けて作業する人は、特に使いやすくなっています。
スコアの目安
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 Pro 5875U | |
---|---|
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 7 5825U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5425U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、動画編集や画像編集、3Dゲーム、そして複数画面を使ったり、Officeワークなどもやりやすくなります。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX450 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 5400U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 |
WUXGA 1920×1200 |
なし | IPS | 400nit | sRGB 100% |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920 × 1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250~300nitが標準 |
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ(16:9)以上の情報が表示されます。
これは13.3型16:10のディスプレイ(左)と、14型16:9のディスプレイを並べたものですが、左の13.3型の方が縦に表示される情報が多いですよね。
色域もsRGB 100%とクリエイターにも向いた広い色域で、色鮮やかです。
こちらは一般的なノートパソコンに搭載されるディスプレイ(左)と、sRGB 100%のディスプレイ(右)を一眼カメラで撮影したものですが、右の方が色鮮やかですよね。
Webサイトを見ても、全然色が違うし、画像や動画を見る時もより鮮やかです。
また、輝度は400ニトとかなり高いので、明るい屋外でも使いやすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボード最大16GBになります。
ここ最近、16GBも搭載できる機種が増えたので、ヘビーユーザーも助かりますね。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機種には高速モデルのM.2 PCIe NVMeが搭載なので、激速です!パソコンの起動も約10秒と、速いですね。
Wi-Fi 6対応
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セルで、最大11時間の駆動時間になります。また、45分で50%の充電ができる急速充電機能「HPファストチャージ」機能にも対応で、急な外出が入ってもサクッと充電して出かけることができますね。
バッテリーはそこそこ長いですが、長時間の外出時は充電アダプターを持ち運んだ方がよさそうです。
インターフェイス
左側面インターフェースはHDMI 2.0、USB-A(最大データ転送速度5Gbps)、USB-C(同10Gbps、Powerdelivery・Display Port出力機能)、ヘッドフォン/マイクジャックがあります。
右側面にはUSB-A(同5Gbps)と電源コネクタになります。
インターフェイスはミニマムで、ビジネス用途で使う人は困ることがあると思いますが、普段使い用であれば問題ないかなと思います。
サポート
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。
購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
モバイルPCで、1㎏前後の機種が比較検討になると思います。Lenovoからいくつか興味深い機種が出ているので、ご紹介します。
Lenovo Yoga Slim 750i Carbon
真っ白なカーボン素材で、たったの966gです!白い筐体のPCはプラスチックがほとんどですが、より頑丈で軽いカーボンを使用した特別な機種です。バッテリーも14時間と長く、価格が11.8万円からと比較的安いのでおすすめです!
CPU | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ | 13.3型 WQXGA(2.5K) IPS液晶 光沢なし sRGB 100% HDR 縦横比率16:10 |
特徴 | Wi-Fi 6、顔認証 |
重さ | 966g |
バッテリー | 最大14時間 |
価格 | 11.8万円~ |
Lenovo ThinkPad X13s Gen 1
13.3型で1060gと超軽量、そしてバッテリー駆動時間が最大31.2時間とかなり長いです。SoC搭載とは言え、性能もそこそこ高く、ビジネス用途でも十分使えます。5G LTE sub6とミリ波にも対応しており、機動性は抜群です
CPU | Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3 |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS液晶 光沢なし sRGB 100%など |
無線 | Wi-Fi 6E、5G LTEあり、Bluetooth 5.2 |
その他 | 指紋センサー/顔認証あり、500万画素 RGBカメラ、IRカメラあり |
重さ | 1.06㎏~ |
バッテリー 電源 |
最大31.2時間 45W/65W |
価格 | 15.8万円 |
こちらも比較検討として、併せてどうぞ。
まとめ
良い点
・957gとかなり軽い
・1㎏を切る機種で9万円台からとコスパが高い
・ディスプレイが16:10で広色域のsRGB 100%
・Wi-Fi 6対応
・マグネシウム合金の筐体で高級感がある・剛性も高い
残念な点
・旧モデルからCPU以外に進歩がない
総合評価
バッテリー駆動時間やインターフェイス、その他機能を見ると個人向けPCとしては文句ないですが、ビジネス用途でも使いやすいような機能・性能もあればよかったと思います。
例えば、バッテリー駆動時間がもうちょっと長かったり、WebカメラがFHD画質だったり、インターフェイスがもうちょっと多かったり・・・
ただし、個人向け・学生向けの普段使い用として見た時は、特に残念な点もないんじゃないかなと思います。
特に、1㎏を切るノートパソコンで10万円以下のものって、本機種くらいじゃないかなと思います。コスパが高いです。
性能はRyzen 5000シリーズの上位モデルが搭載可能で、メモリも最大16GBと大容量、SSDも高速タイプのM.2が搭載なので、パソコンの速度は速く、快適に使えると思います。