VAIO S13(2025年モデル)実機レビュー|軽量・高品質・豊富な端子で出先作業に最適なモバイルPC

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VAIO S13のレビューです。

軽量・高品質・豊富な端子を備えたVAIO S13は、出先での作業を快適にこなしたいビジネスパーソンに最適な一台。

13.3インチながら14インチ並みの情報量を表示できる縦長ディスプレイ、顔+指紋の生体認証、そして日本製ならではの堅牢性が魅力です。軽作業中心で持ち運び重視の方におすすめ。

まずは本機の良い点、残念な点です。

良い点 残念な点
軽い! バックライトなし
高品質 HD Webカメラ
画面比16:10の13.3インチで14インチ並みの情報量 キーが小さく慣れが必要
軽量で小型13.3インチにしては豊富なインターフェイス
生体認証が2つあって便利

 

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore 7 150U、LPDDR5X-4800MHz 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。

Vaio S13のスペックと特徴

CPU Core 3 100U
Core 5 120U
Core 7 150U
メモリ LPDDR5X-4800MHz 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA
OS Windows 11 Home/Pro
無線 Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット、5G(オプション)
生体認証 顔認証、指紋センサー
WEBカメラ HD+IRカメラ
オーディオ Dolby Atmos、2W×4基
寸法(幅×奥行×高さ) 299.3 × 221.1 × 17.7mm
重さ 1041g
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.0時間
標準保証 3年間
価格 16.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはCoreシリーズが搭載で、最高で10コア12スレッドのCore 7 150Uが搭載できます。性能は2025年で見るとローエンド寄りで、テキストワークやWeb会議など軽めの作業に合います。ちなみにCPUは「Ultra」じゃないのでNPUはありません。

メモリはLPDDR5X-4800MHzでオンボード最大32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1GBと十分な大きさです。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い13.3インチで、14インチ並みの情報が表示できます。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)の非光沢液晶で、色域も広く見やすいディスプレイです。

その他のスペックはWindows 11 HomeかProを選択でき、無線はWi-Fi 6Eに対応、WebカメラはHD92万画素で、顔認証のIRカメラ付きになります。

実測1041gとすごく軽く、バッテリー駆動時間は最大8時間になりますが「バッテリー節約設定」を使うと倍近く伸びるようです。

また、コンパクト軽量機種としてはインターフェイスが充実しており、USB-Aが2つ、PowerDeliveryと映像出力機能付きのUSB Type-C 3.1×2が2つ、ステレオミニ端子にHDMI、RJ45になります。

全体的に中負荷以下の作業をメインにする人に向いた性能で、持ち運びを頻繁にする人に向いた機種ですね。

 

 

公式サイト

 

 

FAQ:よくある質問と回答

Lenovo PC FAQ 質問と回答

 

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
画像・動画編集に使えますか? 高負荷な作業向けのPCじゃないですが、グラフィック性能はそこそこあるのでSNS用など簡単なクリエイティブワークに使えます
ファンはうるさいですか? ベンチマーク計測時は62dBとちょっとうるさく、日常作業でも頻繁にファンが音を出していました。うるさいわけじゃないですが静かではなかったです
PD充電できますか? USB Type-CがPD対応なので可能です
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? USB Type-CがPD対応なので可能です
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度は92万画素と低いですが、オンラインレッスンやミーティングなどもできます
メモリ/ストレージの増設はできますか? いいえ、できません
持ち運びに向いていますか? コンパクトな13.3インチで約1㎏と羽の様に軽く、バッテリー節約設定を使うとバッテリー駆動時間も長めなので持ち運び向きです
ディスプレイは明るいですか? 室内で使うには十分でした
Officeの使い心地は? 快適に使えます
PCを快適に使う目安のスペックは? Core 5かCore 7を選ぶとある程度快適に使えます
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域が広いとより正確な色を描写できます。広さはAdobe RGB(これはほとんどない) >DCI-P3 > sRGB > NTSC 45%になり、本機はsRGB 100%程度になります
バッテリー駆動時間は長いですか? JEITA 3.0計測で約8時間と短いですがバッテリー節約設定を使うと長めです
リフレッシュレートはいくつですか? 最大60Hzです

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

VAIOは高品質

Vaio 日本生産

注)S13は国内生産ではありません!!

VAIOは主力モデルを長野県安曇野市の自社工場で生産しており、「Made in Japan」を掲げています。特に上位機種は国内生産で品質管理されています。

満員電車での圧力や、キーボードへ飲み物をこぼした際など、さまざまな利用シーンを想定した複数の厳しいテストで堅牢性を証明しており、127㎝の高さからPCを鉄板の上に落とす試験などもやっており、安心して使えるPCを販売しています。

PCに詳しい方は、「安曇野FINISH」と聞いたことがあると思います。 公式サイトに詳しく書いていますが、細かなところまで目視でチェックしており、「美しくないものは、VAIOになれません」とまで言い切っている徹底ぶりです。

 

 

羽のように軽い筐体

Vaio S13 2025年モデル 重さ計測

本機は13.3インチで実測1041gと非常に軽く、持ち運びがすごく楽です。どこに行くにも持って行きたくなる軽さですね。

 

Vaio S13 ブラックとブロンズの2つのカラー

カラーはブラックとブロンズの2つがあり、個人的にはブロンズの方が見た目の高級感が高いです。

 

Vaio S13 2025年モデル 正面

レビュー機はブラックで、こちらもビジネスPCと言う感じでかっこいいです。

 

Vaio S13 2025年モデル 筐体

寸法は幅299.3ミリ、奥行き221.1ミリ、厚さ17.7mmとコンパクトな筐体で、ビジネスバッグにも入れやすいサイズです。

 

Vaio S13 2025年モデル 背面

背面です。リフトアップヒンジになるのでディスプレイ下部にオーナメント(サポート)がありますね。

 

Vaio S13 2025年モデル リフトアップヒンジ

PCを使うときはこのくらいの角度になり、タイピングがしやすくなります。

 

Vaio S13 2025年モデル 180度開くディスプレイ

ディスプレイは最大で180度開くので、画面共有をするときも楽です。ちなみに、ディスプレイを片手で開けることはできませんでした。

 

VAIO S13 ロゴ

VAIOのロゴは技術思想の象徴としてデザインされており、VAは「正弦波」を模した形、IOは「バイナリーコードの1と0」を表現しています。

 

Vaio S13 2025年モデル 左斜め前から

ベゼル幅は左右6.0ミリ、上6.0ミリ、下は11ミリと細く、すっきりした見た目です。

 

 

豊富なインターフェイス

インターフェイスは13.3インチで1㎏の軽量PCとしてはすごく豊富です。

USB 3.1 Type-Cが2つ、USB-A(5Gbps)は左右に1つずつ、HDMIにRJ45、そしてステレオミニ端子があります。

 

Vaio S13 2025年モデル 左側面インターフェイス <左からUSB-A(5Gbps)、ステレオミニ端子>

Vaio S13 2025年モデル 右側面インターフェイス<左からUSB-A(5Gbps)、HDMI、RJ45、USB 3.1 Type-Cが2つ>

 

Vaio S13 2025年モデル nano SIMスロット

底面にnano SIMスロットがあります。

 

 

キーが小さく慣れが必要

Vaio S13 2025年モデル キーボード

キーボードは日本語で87キーで、バックライトはありません。アルミ1枚板でキーボード全体を覆っており、非常にかっこいい出来になっています。

主要キーは「半角/全角」以外同じ大きさですが、キーとキーの間隔が離れており十分なキーピッチはあるがキー自体が小さめで、ミスをしやすかったです。また一番下のキー列は主要キーと同じ幅で長くなっており、右に行くにつれてすごく細く、左右カーソルキーも小さいので、個人的に慣れが必要でした。スペースキーも小さめです。

ただし、コパイロットボタンがあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

タッチパッドは実測90ミリ×67.2ミリと小さく、下のボタン部分でしかクリックができないので違和感を感じました。

F12の右横には「VAIOオンライン会話設定」ボタンがあり、簡単にカメラやスピーカーなどの設定ができます。

 

Vaio S13 2025年モデル キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.5㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜で、打鍵感は標準的でした。キートップは少し湾曲しており、タイプミスを減らす工夫もしてあります。

キーボードは総合的に見ると、慣れるまでちょっと使いにくい感じです。

 

 

ディスプレイ

Vaio S13 2025年モデル 正面

ディスプレイは13.3インチのWUXGA(1920×1200ドット)で、光沢無しの液晶になります。

 

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

左はsRGB 100%のディスプレイで、真ん中は本機、右はDCI-P3 100%のディスプレイです。本機は青がちょっと強いですが、しっかりと色彩を描写できています。デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%に近い色域です。

色域だけ見ると、動画・画像編集、2D/3DCADなどのクリエイティブワークや、動画視聴にすごく合います。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、完全な黒を描写できるOLEDディスプレイなのでしっかりと黒を表現できていると思います。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

 

 

ちょっと残念なHD WebカメラとIRカメラ付き

WEBカメラはここ最近あまり見ないHD解像度(92万画素)で、プライバシーシャッターもあります。

 

ズームするとわかりやすいですが、本機HDは画質が荒いです。ただし、Web会議などに参加する分には、画質はそんなに問題ないと思います。

ただし、アプリいらずで「バーチャル背景」や、背景が必要以上に映り込まないよう、カメラで撮影する範囲を手動で調整する「プライバシーフレーミング」、「カメラ映像一時停止」、「カメラ映りを最適化」などの機能があり、簡単に設定できるので便利です。

スピーカーは軽い音で、Web会議向きだと思います。

 

 

生体認証が2つあって便利

本機には、電源ボタン統合型指紋センサーと顔認証のIRカメラが搭載しており、顔でも指でもサクッとサインインできます。顔認証って100%じゃないので、指紋センサーがあるとそういった時にすごく楽です。

 

 

Wi-Fi 6E+イーサネット搭載+5Gはオプション

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

無線は高速通信の6GHz接続もできるWi-Fi 6Eに対応しており、5Gモデルもあります。また、13.3インチでは珍しく1ギガビットイーサネットもあるので、無線でも有線でも、そして外出先でも高速安定通信が可能です。

5GはWWANモデルのみ搭載しています。

 

 

ベンチマーク

パソコンの頭脳であるCPUはCore シリーズが搭載で、以下の3モデルがあります。

・Core 3 100U(6コア8スレッド)
・Core 5 120U(10コア12スレッド)
・Core 7 150U(10コア12スレッド)

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

最大でも12スレッドとスレッドが少ないのでマルチコア性能は若干低めです。

 

レビュー機はCore 7 150Uが搭載しており、ベンチマークの総評を先に言うと、全体的に低めのスコアで、軽作業向きのPCです。

グラフィック性能は高くないですが、CanvaなどでSNS用の画像・動画編集などであれば十分にできます。

 

 

CPU Mark計測結果

Vaio S13 2025年モデル CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは13691と高くないですが、実用的なスコアでした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/2025年計測CPU

Core Ultra 9 285H  38228
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen AI 7 350  27206
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21026
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 226V  20148
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797
Core 7 150U  13691
Core i7-1250U 13482

 

 

Cinebench 2024計測結果

Vaio S13 2025年モデル Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア360、シングルコア98と共に低調な結果で、軽作業向きの性能です。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/主に2025年計測CPU

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Core Ultra 9 285H  1034
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Ryzen AI 7 350  843
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  559
Ryzen 5 8640U  548
Core Ultra 5 226V  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433
Core 7 150U  360

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 9 285H  129
Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI 7 350  114
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H  105
Core Ultra 5 226V  103
Core i5-13420H  103
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Core 7 150U  98
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AI計測結果

Vaio S13 2025年モデル Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は1952、Half Precision(半精度)は735、Quantized(量子化スコア)は3694と平均的なスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  5025
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3609
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 7 258V  2595
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 5 226V  2240
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Core 7 150U  1952
Ryzen 5 7535U  1647

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Core Ultra 9 285H  2018
Ryzen AI 7 350  1784
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1335
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 5 125H  1208
Core Ultra 5 226V  1182
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Core 7 150U  735
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  8141
Ryzen AI 7 350  7470
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4943
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 226V  4374
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core 7 150U  3694
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

PCMark10は高いスコア

Vaio S13 2025年モデル PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は5484→ミドルクラス
  • Essentialは10128→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にできる
  • Productivityは7386→快適に使える
  • Digital content creationは5988→使える性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 7 350  10969
Ryzen AI 9 HX 370  10915
Core Ultra 9 285H  10860
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Core Ultra 5 226V  10491
Ryzen 5 7535U  10196
Core 7 150U  10128
Core Ultra 7 258V  9973
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Ryzen 5 7535U  9465
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10264
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 9 285H  8879
Core Ultra 5 226V  8840
Core Ultra 7 258V  8454
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core 7 150U  7386
Core i5-13420H  6979
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 9 285H  12362
Ryzen AI 9 HX 370  11536
Ryzen AI 7 350  9688
Core Ultra 7 258V  9417
Core Ultra 5 226V  9230
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core 7 150U  5988
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636

 

4K動画レンダリング時間計測結果

Vaio S13 2025年モデル 4k動画レンダリング時間計測結果

5分の風景を撮影した4K動画の、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は6分13秒と予想よりも速かったです

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core 7 150U  6分13秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 226V  3分45秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 7 258V  3分29秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 9 285H  3分5秒
Ryzen AI 7 350  2分49秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

3D Graphics Mark計測結果

Vaio S13 2025年モデル 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、3248と控えめでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Core Ultra 9 285H  7333
Ryzen 5 8640HS  6065
Ryzen AI 7 350  5599
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5174
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 5 226V  4600
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core 7 150U  3248
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire Strikeも控えめな性能

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

Vaio S13 2025年モデル Fire Strike計測結果

Fire Strikeは3933と高くないですが悪くないスコアです。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Core Ultra 9 285H  10106
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8891
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 226V  7960
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Ryzen AI 7 350  6838
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4588
Core 7 150U  3933
Core i5-13420H  3412

 

 

Memory Mark計測結果・メモリ処理速度は非常に速い

Vaio S13 2025年モデル Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-4800MHzの16GBで、Memory Markで性能を計測したら4392と非常に高い性能でした。すごく速いです。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種LPDDR5X  4392
LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

シーケンシャル速度計測結果

Vaio S13 2025年モデル シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は4978MB/秒、ライト(書き込み速度)は2914MB/秒とどちらも悪くない速度です。

 

起動時間を5回計測した平均は、11秒とすごく速いです。

1回目 11秒
2回目 11秒
3回目 11秒
4回目 11秒
5回目 11秒
平均 11秒

 

 

 

排熱性能と騒音値の計測

Vaio S13 2025年モデル 底面カバー

本機は底面に通気口はありません。

 

Vaio S13 2025年モデル 左側面インターフェイス

左側面に通気口があります。

 

Vaio S13 2025年モデル 底面カバー内側

底面カバー内側にはEMIシールドか放熱用プレートが付いています。

 

Vaio S13 2025年モデル 筐体内部

筐体内部にはファン1つと1本のヒートパイプがあります。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして通気口がある側面を計測しました。

この時のPC表面温度は36.3度と低く、側面は38.5度、そして底面温度は44.5度と低めの温度で、しっかりと排熱できています。また、膝の上に置いて使っているとちょっと熱くなりますが、底面カバーが樹脂素材なので熱も伝わりにくいので、膝の上に置いて使っても不快感はそんなにありませんでした。

 

Vaio S13 2025年モデル ベンチマーク実行時のPC騒音値

騒音値は平均約62dBとちょっとうるさく、扇風機の中よりもちょっと大きな騒音でした。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。

 

 

その他の特徴

 

バッテリー駆動時間

JEITA 3.0測定で最大約8時間と短めですが、VAIOの設定で「バッテリー節約設定」があり、これをONにするとバッテリー駆動時間が14~15時間ほどに伸びたというコメントもありました。

 

 

VAIOの保証・サポート

Lenovo サポートと保証

VAIOではオンラインと電話サポートが無料で付いているので、購入後も安心して使えます。また、メーカー保証は通常1年ですが、VAIO公式ストアで購入すると「3年延長サポート」が付いてきます。

 

 

まとめ

良い点

・軽い!!
・高品質
・画面比16:10の13.3インチで14インチ並みの情報量
・軽量小型13.3インチとしてはインターフェイスが豊富

・生体認証が2つあって便利

 

残念な点

・バックライトなし
・HD Webカメラ
・キーが小さめで慣れが必要

 

総合評価

本機はとにかく軽い、そして全体的に高品質、インターフェイスが豊富と言うのが大きな特徴です。

性能的にはミドルクラスで軽作業に向いた機種なので、出先で資料の修正やメールなどを扱うことが多い人に向いています。時々であれば重ための作業もできますが、常に重たい作業をするとなるとスペック不足を感じるかもしれません。

 

 

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