持ち運びがしやすいコンパクトな筐体で、重量も2.1㎏とこのスペックのゲーミングPCにしてはかなり軽いです。
外観もどちらかと言うとクリエイターPCっぽく見え、おしゃれですね。
本機はコンパクトですが、性能を犠牲にすることなくうまくまとめられた機種で、外出先でもパワフルなPCを必要としている人に合います。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.6] |
---|---|
コスパ | [usr 4.0] |
総合評価 | [usr 4.6] |
レビュー機はASUS様から借りており、型番はROG Zephyrus G16 GU603VI、Core i9-13900H、メモリ32GB、SSD 1TBになります。
Contents
ROG Zephyrus G16(2023年モデル)のスペック
CPU | Core i7-13620H Core i9-13900H |
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メモリ | 32GB/最大48GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | 2560×1600 240Hz/165Hz |
OS | Windows 11 Home |
通信 | ギガビットイーサネット、Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | HD、IRカメラ |
スピーカー | 2W×6 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 355 × 243.5 ×19.9~22.34mm |
重さ | 約2.1㎏ |
バッテリー 電源 |
90Whr/最大約11.4時間 240W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 33.9万円(RTX 4060) 43.9万円(RTX 4070) |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになり、Core i7とi9の上位モデルになります。性能はかなり高く、グラボもRTX 4060か4070なのでちょうどよいと思います。
メモリはDDR4-3200MHzで、最大48GBになります。この価格帯のハイエンドゲーミングPCに、旧モデルのDDR4が搭載しているのも珍しいです。また、64GBじゃなく48GBと言うのも珍しいですね。
ただし、ベンチマークを見るとかなり高速な処理ができており、筆者が今まで計測したメモリで一番速かったです。
ストレージはSSD PCIe 4.0×4で、1TBと大容量です。シーケンシャル速度も速く、パソコンの起動やゲームのロード時間も短いです。
グラフィックボードはRTX 4060かRTX 4070があり、RTX 4060はミドルハイエンド、RTX 4070はハイエンドGPUになります。どちらも重量級ゲームが視野に入り、2.5K解像度でのプレーもできます。
ディスプレイは16インチで、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、17インチ並みの情報量があります。また、2.5K解像度と高精細、広色域のDCI-P3 100%です。ゲームだけじゃなく、動画編集などをするクリエイターにも向いています。
リフレッシュレートはRTX 4070モデルが240Hzと超ぬるぬる、RTX 4060モデルは165Hzとぬるぬるです。もし、ゲームの腕が伸び悩んでいる人は、240Hzを試してみるのも良いと思います。
その他のスペックはWindows 11 Homeに、通信はWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネットを搭載、スピーカーは何と6つもあります!また、ドルビーアトモス対応なので、空間に広がりのある音が楽しめます。
ゲーミングPCでは珍しい顔認証も搭載しており、楽にサインインできます。
このクラスのゲーミングPCにしてはコンパクトで、重量も約2.1㎏と持ち運びがしやすいです。バッテリー駆動時間は最大約11.4時間と長めで、何と言ってもゲーミングPCっぽくない筐体なので、カフェなどで作業をすることがあるクリエイターにも合うし、旅行や出張先でもゲームをしたい人におすすめです。
ROG Zephyrus G16(2023年モデル)の特徴
ROG ZEPHYRUS G16レビュー中です#asus pic.twitter.com/i8GFVVBCZX
— パソコンガイド (@pc_reviewer) September 20, 2023
しっかりとした箱に入っており、これ、ふたを開けると筐体が持ち上がって出てくるんです。
箱を開けたら筐体がでて来る😲 pic.twitter.com/Bmlnu1GXjR
— パソコンガイド (@pc_reviewer) September 20, 2023
ハイエンドゲーミングPCとは思えない見た目で、どちらかと言うとクリエイターPCに見えますね。画面占有率は、驚異の94%です!
ベゼル(画面の黒い枠)はすごく細く、左右4.0㎜、上7.6㎜、下9.6㎜です。これ、ゲーミングPCだけでなくおしゃれなクリエイターモデルや普段使いモデル、どんなPCよりも細いんじゃないでしょうか?今まで数多くのPCのレビューをしてきましたが、一番細いベゼルだと思います。
寸法は、
・幅 355㎜
・奥行 243.5㎜
・高さ19.9~22.34㎜
で、あれ?先日レビューをしたLenovo ThinkPad E16よりも小さい。あの機種も結構コンパクトなんですが、本機はすごいですね。
重さは実測2088g!90Whrの大容量バッテリー搭載でこの重さです。持ち運びがしやすい上に、超高性能です。
厚さは19.9~22.34㎜と、普通です。
ディスプレイは約180度まで開くアルゴリフトヒンジを採用し、90度以上倒すとキーボードに傾斜が付き、タイピングがしやすなります。ちなみに、ディスプレイを開くとき、筐体前面が「くの字」になっており、指に引っ掛かりができて開けやすいです。しかも、指一本で開けることができます。
本機はムーンライトホワイトで、もう一つエクリプスグレーもあります。Eclipsは日食と言う意味なのですが、かっこいいですね。
公式サイトによると、プリズムフィルムがついているとのことですが、天気が悪いためかレビュー機では未確認です。
天板に施されたアシンメトリーのドットマトリックス・デザインは、8279個の穴が等間隔に配置され、どの角度からでもマシンを輝かせるプリズムフィルムが付いています
それにしても、外観からはゲーミングPCには見えづらく、クリエイターPCとして購入する人も多そうです。
しっかりとした大きなゴム足があり、ちょっと熱くなってキーをたたいてもびくともしません。ゴム足は手前1.7㎜、奥7.5㎜で、傾斜が付くようになっています。
排気性能
底面にはおしゃれなデザインの排気口がありますが、そこまで多くの穴があるわけではありません。
排気口は左右と背面で、合計4方向から空気の循環をしています。
以下は、公式サイトからです。
最大6本のヒートパイプがあり、電源を供給するVRM回路からの放熱も可能にしています。0.1mmの極薄銅製フィンが並んだ4つのヒートシンクによって放熱されます。このフィンは一般的な製品の半分の大きさにも関わらず、密度を高め空気抵抗を減らすことでスムーズな放熱を可能にしています。ヒートシンクのフィンは最大で256枚、合計103,385.5㎟の表面積を誇ります。
また、液体金属でCPUを冷却し、標準的なサーマルペーストと比較してCPU温度を最大13℃低下させます。エアフローの効率化と低ノイズを実現するArc Flow Fansを採用し、軽負荷な作業では静かな冷却になっています。
こちらはFire Strike Extreme使用時のCPUとGPUの動きです。GPU温度とクロック数(緑と水色の線)は比較的安定した動きですが、何度がクロック数が落ちていますね。
こちらはCinebench R23と言うCPU性能をフルパワーで使うベンチマーク時に、温度とクロック数を計測したものです。赤が周波数で、青がクロック数ですが、問題なくほぼ直線で推移していますね。
これは、排熱が上手くされている証拠です。
<Fire Strike Extreme計測時のノイズ測定値>
また、ファンのノイズは45~55dBの間で、最大71dBでしたが、これはスマホを机の上に置いたときの音です(笑)。50dBと言えば「静かな事務室」レベルのノイズです。が、静かなカフェでこの音が出たら焦ると思います。
Webカメラ周り
Webカメラは残念ながらHD92万画素が搭載で、207万画素FHDや500万画素ではありません。このクラスでこの価格のPCなら、ここは妥協してほしくなかったですね。
上の画像は本機で撮影したものですが、言うほど悪くないです。ただし、別機種のFHDカメラで撮影したものと比べると、やはり劣りますね。
顔認証にも対応しているので、サインインはハンズフリーで素早くできます。
マイクは3Dアレイマイクを搭載し、Armoury Crateからマイクの方向の変更やノイズキャンセリング機能のON/OFFができます。
スピーカーは底面に4つ、キーボード面に2つの計6つが搭載しており、すべて2Wになります。Dolby Atmos対応で空間的な音の広がりがあり、ノートパソコンとしては最高峰の音じゃないかなと思います。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は横縦約18.7×18.1㎜で、十分な幅がありますが、主要キーは横縦15.5㎜×14.7㎜と若干小さいので、しっかりと中心を打たないといけません。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と、ある程度の打鍵感があります。タッチパッドは130×85㎜と大きく、使いやすいです。
全体的に見て、キーボードは普通の打ち心地です。
Fキー以外はほぼ同じ大きさなので、ミスタイプもしにくいと思いますが、矢印キーが小さいのが残念です。
キーボードはRGBライティングで、Armoury Crateから変更できます。1ゾーンなので、キーの色を個別に設定はできません。
CPU
Core i7-13620H | Core i9-13900H | ||
製造プロセス | 10nm | ||
Pコア | 6 | ||
Eコア | 6 | 8 | |
スレッド | 16 | 20 | |
キャッシュ | 24MB | ||
ターボブースト | 4.9GHz | 5.4GHz | |
Pコア最大周波数 | 4.9GHz | 5.4GHz | |
Eコア最大周波数 | 3.6GHz | 4.1GHz | |
GPU実行ユニット | 64EU | 96EU | |
ベースパワー | 45W | ||
マックスパワー | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core i9のスコアは32,698でした。Core i9-13900Hの平均スコアよりも高かったです。
その他のCPUとの比較です。以下、平均値は各ベンチマーク社が公表している数値です。また、Armoury Crateからパフォーマンスモードを変更できますが、計測は通常モードの「パフォーマンス」を使用しています。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i7-13850HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i9-13900H/ROG Zephyrus G16 2023 | |
Core i9-13900H/平均 | |
Core i5-13600HX | |
Core i7-13700H | |
Core i9-13900H/他機種 | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13620H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1365U |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
レビュー機はマルチコア18874とかなり高く、シングルコアは2039と予想外に低いスコアでした。
その他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023 | |
---|---|
Core i7-13700H | |
Core i9-13900H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1355U | |
---|---|
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023 | |
Core i9-13900H/他機種 | |
Core i7-13700H | |
Core i5-1335U | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1235U |
こちらはGeekbench 6のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
本機はマルチコア12608、そしてシングルコアは2819とかなり高いです。
その他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i7-13700HX | |
Core i9-13900H/平均 | |
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023 | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1370P | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1360P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1345U | |
Core i7-1365U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-13980HX | |
---|---|
Core i9-13900H/Zephyrus G16 2023 | |
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900HX | |
Core i9-13900H/平均 | |
Core i7-1355U | |
Core i7-1370P | |
Core i7-13800H | |
Core i7-13700HX | |
Core i7-13700H | |
Core i5-13500H | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i7-1360P | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 7 7730U |
グラフィックス ベンチマーク
RTX 4070 Laptop | RTX 4060 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | |
CUDAコア | 4608基 | 3072基 |
RTコア | 36 | 24 |
Tensorコア | 144 | 96 |
ブーストクロック | 2175MHz | 2370MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | |
メモリ容量 | 8GB | 8GB |
メモリバス幅 | 128ビット | 128ビット |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 256GB/s |
TGP | ~140W |
RTX 40シリーズは最新のモデルでレイトレに対応しており、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>
レビュー機のRTX 4070のメーカーが設定できる最大グラフィックパワーは、最大140W中120Wでした。今回ベンチマークを取った結果を見ると、ほとんどのベンチでRTX 4070の平均値に及びませんでした。
左からFire Strike、Fire Strike Extreme、Fire Strike Ultraのベンチマークで、それぞれ24,947、13,130、6,742となりました。
DirectX 11で動作するFire Strikeの比較で、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/本機 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080 | |
RTX 4050 | |
RTX 3060 |
Fire Strike Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/本機 | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 4050 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti |
Fire Strike Ultra
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070/本機 | |
RTX 4070/平均 | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 4050 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
その他のベンチマークです。
Time Spyは11621、Time Spy Extremeは5454、Speed wayは2762、そしてPort Royalは6968でした。
各種ベンチマークは、以下のテストになります。
Time Spy | ゲーミングPC向けDirectX 12 |
---|---|
Speed Way | DirectX 12 Ultimateの性能をテスト |
Port Royal | リアルタイムレイトレーシング |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/Zephyrus G16 2023 | |
RTX 3080 | |
RTX 4060 | |
RTX 3070 | |
RTX 4050 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 |
Time Spy Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/Zephyrus G16 2023 | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti |
Speed Way
オレンジ色・・・本機種
青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/Zephyrus G16 2023 | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050/パフォーマンス | |
RTX 3050/バランス |
Port Royal
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070/平均 | |
RTX 4070/Zephyrus G16 2023 | |
RTX 4060/平均 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 |
ゲームのベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質は最高画質です。
RTX 4070ゲームベンチマーク
青・・・FHD 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends |
RTX 4060は参考値で、別機種で計測したものです。
RTX 4060 ゲームベンチマーク
青・・・FHD高画質 赤・・・FHD最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
Fotnite |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
16型 2560×1600 | ノングレア | TFT | 426nit |
応答速度 | 色域 | リフレッシュレート | その他 |
3ms | DCI-P3 100% | 240Hz/165Hz | Dolby Vision |
画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチですが17インチ並みの情報が表示されます。今まで見えなかった敵なども見やすくなりますね。
解像度は2.5Kと高精細で光沢なし、応答速度は3ms、リフレッシュレートは240HzとぬるぬるでDolby Vision HDRにも対応しています。
リフレッシュレートが240Hz(RTX 4060モデルは165Hz)もあるので、今まで165Hzで伸び悩んでいた人なんかは、次のレベルに行けるかもしれないですね。
公称色域はDCI-P3 100%と言うことで、当サイトでも計測してみました。
i1 Display Proで色域を計測したら、このようになりました。
・DCI P3カバー率97.7%、DCI P3比98.8%
・Adobeカバー率86.4%、Adobe比100.3%
DCI-P3カバー率はもう少しで100%ですね。Adobe比は86.4%とちょっと低いので、印刷用の画像編集などをする人は、別のモニターを使った方がいいかもしれません。
計測輝度は426ニトで、こちらは輝度の目安です。ディスプレイの品質にもよるので、あくまでも目安として紹介しています。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
最後にUFOテストを実施しました。シャッタースピード1/2000で撮影したものになります。上の画像は残像もありませんが、50枚ほどとったところ半分以上の写真には1コマ分の残像がありました。
まぁ、どちらにしても残像が少ないので、fps系のゲームもしやすいです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボードに16GB、スロットに16GBの32GBになります。増設換装も可能で、スロットの16GBを32GBに変更もできます。DDR4なら32GBでも1万円以下であるので、安く増設できますね。こちら、Crucialの32GBが9080円で販売されています。
さて、Memory Markで計測したら3862と、DDR4じゃ考えられないくらいのスコアでした。不具合じゃないかな~と思い何度も計測したのですが、だいたいこのくらいのスコアでした。
と言うのも、今までの最高はLPDDR5-6400の3226だからです。まぁ、何はともあれ、メモリ処理がもたついていると感じることはなかったので、処理速度は速いと思います。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機 | |
---|---|
DDR5-4800MHz平均 | |
LPDDR4-4266MHz平均 | |
LPDDR5平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0で、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4722MB/秒、ライト(書き込み速度)は3591MB/秒と速いです。
パソコンの起動も速く、ゲームのロード時間も今までより速いと思います。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6E+ギガビットイーサネット
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
有線は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tのギガビットイーサネットに対応しています。
バッテリー駆動時間
バッテリーはなんと4セル・90Whrで、最大11.4時間のバッテリー駆動時間があります。まぁ、ゲーミングPCなので電源に繋がずにプレイをすることも少ないと思いますが、1-2時間であればプレイできますね。
電源は240Wアダプターで、そこそこパワフルです。
インターフェイス
インターフェイスは背面になく、ほぼ左側面に偏っています。必要十分なポートがありますが、本機はクリエイターPCとしても使えるので、SDカードリーダーがあればうれしかったです。
右側面にはUSB 3.2 Gen 2、microSDカード、セキュリティロックになります。
左側面には電源、HDMI、RJ45、USB 3.2 Gen 2、Thunderbolt 4、USB 3.2 Type-C Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックで、Thunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
ASUSの保証やサポートはかなり手厚いことで有名で、製品購入後30日以内に登録するだけで、破損・自損問わずに1年間保証、負担は部品代の20%のみです。
例えば、ほとんどないですが、「メモリを増設したら壊れた」などが起こっても、元のメモリを入れなおして修理に出せばOKです。
ライバル機種
Legion Slim 7i Gen 8
ハイエンドゲーミングPCで、持ち運びを想定したスペックになっています。このスペックで約2㎏と軽く、普段使いモデル並のコンパクトな筐体、Wi-Fi 6Eや指紋センサーも搭載しています。持ち運びを想定している分、据え置き用としては不十分な個所もあります
CPU | Core i7-13700H Core i9-13900H |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD ×2 |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 240H 3.2K IPS 165Hz |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 1080p FHD |
バッテリー 電源 |
最大約12.6時間 230W |
価格 | 21.8万円~ |
OMEN Transcend 16
ゲームもするクリエイターに向いた機種で、おしゃれな外観なのでカフェで作業をしていても違和感がありません。ディスプレイが高品質で、スペックも高いです。Victus以上のスペックが必要で、OMENのようなこてこてのゲーミングPCをちょっと・・・と言う人向けです
CPU | Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB+空きスロット1つ |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS/mini-LED 240Hz sRGB 100%/DCI-P3 100% |
通信 | Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット |
重さ | 2.17㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約6.5時間 230/280W |
価格 | 31.6万円~ |
OMEN 16-wf(2023年モデル)
インテル13世代CPU+RTX 40シリーズが搭載で、ディスプレイは2.5K QHDに、リフレッシュレートは240Hz、そして広色域のsRGB 100%とハイスペックです。全体的に高性能なPCで、旧モデルよりも筐体が大きくなり、エアフローもよくなっています
CPU | Core i7-13700HX |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB+空きスロット1つ |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4070 RTX 4080 |
ディスプレイ(16.1型) | QHD IPS 240Hz |
通信 | Wi-Fi 6E、1ギガビットイーサネット |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 2.44㎏ |
バッテリー 電源 |
最大約4時間45分 280W |
価格 | 19.3万円~ |
まとめ
良い点
・このスペックのゲーミングPCにしては軽くてコンパクト
・おしゃれな筐体で、ゲーミングPCっぽくない
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・高解像度の2.5Kで最大リフレッシュレートが240Hzと超ぬるぬる
・リフレッシュレートが高く、ぬるぬる
・スピーカーが6つもあり、ドルビーアトモス対応でオーディオは高品質
残念な点
・WEBカメラの解像度が低価格モデル並
・キーボードのRGBライティングが1ゾーンで、個別に設定できない
・SDカードリーダーがあればなお良し
総合評価
本機は、やはり「コンパクトで軽量だけど、性能は高く。排熱もうまく処理されている」と言う、ゲーミングPCの一番大事なところを忠実に実現していると思います。
大きな筐体にした方が排熱しやすいので性能が上がりますが、大きいと持ち運びしにくいので、ノートパソコンを買う意味が薄れますよね。
おしゃれな筐体で、一見するとゲーミングPCとは思えないので、クリエイターPCとして購入する人も多いんじゃないかなと思います。
価格も高めですが、性能も高いので、持ち運びがしやすい本物志向のゲーミングPC兼クリエイターPCをお探しの人に合います。