Lavie T8 2023年モデルのレビューです。
スマホよりも大きく電子書籍を見るのに合い、バッテリー駆動時間が長く、312gと軽いので持ち運びも便利です。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 3.0] |
---|---|
コスパ | [usr 2.5] |
総合評価 | [usr 2.7] |
レビュー機はLavie様からお借りしており、MediaTek A22、メモリ3GB、ストレージ32GBになります。
Contents
Tab T8のスペック
SoC | MediaTek A22 |
---|---|
メモリ | 3GB/4GB |
ストレージ | 32GB/64GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(8型) | HD 1280×800、高視野角液晶 |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 5(IEEE802.11ac/a/b/g/n) |
生体認証 | 無し |
カメラ | 500万画素/200万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 119.8 × 198 × 9.0mm |
重さ | 318g |
バッテリー | 最大約15時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 27,480円~ |
<性能評価>
タブレットの心臓部であるSoCは、ローエンドモデルのMediaTek Helio A22が搭載です。不思議なことにAntutuやGeekbenchなどのベンチマークで、性能を測ることができませんでした。
ただし、使っていてわかりますが、性能は高くないです。
メモリはLPDDR4X 3GBか4GBになり、レビュー機は3GBになります。正直言うと、4GBは欲しいですね。3GBだと若干もたつくこともあるので、より快適に使いたい人は4GBモデルを検討した方が良いです。
ストレージは32GBか64GBになり、レビュー機は32GBです。7GBほどシステムなどで使っているので、32GBモデルは25GBしか空きがありません。
microSDカードを搭載できますが、いろんなものをダウンロードする人は、64GBがおすすめです。
ストレージのシーケンシャル速度は遅く、何をするにしても若干の待ちがあります。
ディスプレイはHD解像度(1280×800)ですが、画面が8インチと小さいので画質の荒さは分かりません。視野角は広く、輝度もそこそこあるので屋外でも見やすいです。ただし、太陽光の下では見にくいです。
その他のスペックは、OSはAndroid 12で、無線はWi-Fi 5、そして指紋センサーや顔認証は無しです。無線はWi-Fi 5に対応ですが、5GHz接続も可能なので遅くはないです。
カメラはフロントが200万画素、リアが500万画素と低画素なので、写真や動画を撮ったりと言うよりも、ビデオ通話やオンラインレッスンなどに使えます。
318gと軽く、バッテリー駆動時間は最大約15時間と長いので、丸一日持ち歩いてもバッテリーの心配はなさそうです。
旧モデルとの比較
旧モデルも同じ名称でLavie T8ですが、型番がTAB08/H04になります(2023年モデルはT0855/GASかTAB08/H04です)。筐体サイズは同じで、中身が若干変わっています。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
SoC | MediaTek A22 | MediaTek Helio P22T |
メモリ | 3/4GB | 3/4/6GB |
ストレージ | 32/64GB | 32/64/128GB |
ディスプレイ | 1280 × 800 高視野角液晶 | 1280×800 IPS液晶 |
無線 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 最大15時間 | 最大13時間 |
重量 | 318g | 305g |
寸法 | 199.1×121.8×8.15㎜ | 199.1×121.8×8.15㎜ |
変更点です。
・SoCがMediaTek A22に変更
・以前はメモリ6GBやストレージ128GBがあったが、本機は無し
・以前はドルビーアトモス対応だったが、現在は無し
・13g重たくなった
・以前はIPS液晶だったが、本機は高視野角液晶と記載(見た目ではIPS液晶との違いは分かりませんでした)
本機はなぜだか、SoCの性能を測るベンチマークが一切使えなかったので、旧モデルからどのくらい性能が上がったのか全然分かりません。
ただし、一般的に新機種になればSoC性能は上がっているはずです。
Lavie T8の特徴
シンプルで、ちょっと安っぽい箱に入っています。2.7万円もするので、もっと頑丈な箱をイメージしていました。
中には本体、10W充電アダプタ、microSDカードトレーを取り出すピンが入っています。
コンパクトなタブレットは解像度が低くても、きれいに見えますね。ベゼル(画面の黒い枠)も太くないし、おしゃれな感じはします。
寸法は
・縦 199.1㎜
・横 121.8㎜
・厚さ 8.15㎜
で、コンパクトな8インチタブレットです。
重さも実測312gと軽いので、こんな風にも持てます。
余裕で片手持ちできますが、それでも312gをずっと持っていたら手は疲れます。
背面カバーは、残念なことにすごく安っぽいプラスチックです。見ても触っても安っぽさがあります。3万円近い機種なので、これは残念ですね。
筆者が使っている6.6インチのThinkPhoneと、Lavie T8の比較ですが、1.4インチ違うだけで全然大きさが違いますね。
スマホは189gで本機は312gなので、やはり持ちやすさはスマホにはかないません。
ただし、Webサイトや電子書籍、動画視聴などは、言うまでもなく大きな画面のT8の方が読みやすいです。
これ、最近はハマっている「しょせん他人ですから」と言うKindleの電子書籍で、スマホだとズームをしないと文字が読みにくい箇所って多いのですが、T8ズームせずにサクサク読めます。
性能は低めのタブレットですが、電子書籍くらいなら問題なしです。
スタイラスペンに対応
筆者所有のデジタルペンで書けるか試してみましたが、ダメでした。先ほどアマゾンで全機種対応のスタイラスペンを購入したので、到着したらそちらを試します。
追記)
KINGONEのスタイラスペンがどのデバイスでも使えるということで購入してみましたが、スタイラスペンは普通に使えました。
ただし、手を置いて書くと反応しないので、手をあげて使う必要があります。
スピーカー
スピーカーはタブレットの上下に1つずつあり、聞きやすいです。音質自体は普通で、悪くないと思います。
カメラ
カメラはフロント200万画素、リア500万画素とかなり低解像度です。ただし、PCのWebカメラは92万画素や207万画素がほとんどなので、オンラインレッスンやミーティングのなどにも問題なく使えます。
こちらはT8のカメラで撮影した写真です。リサイズなしで容量の圧縮のみしています。
あまり良い品質ではないですね。
サブモニターにできる?
Lenovo Freestyleと言う、簡単にサブモニター化できるアプリを使用しました。これ、Lenovoって付いていますがどのAndroidデバイスでも使用できます。
同じWi-Fiに繋ぎ、同じIDでサインインして接続します。
まぁ、タブレットのスペックが低いのでカクカクしていますが、例えばPC上で読んでいる電子書籍のタブをタブレットに移動して、読んだりできますね。
詳しくは、Lenovo Freestyleの接続方法をどうぞ。
ローエンドSoC
MediaTek A22(MT8166B) | |
コア | 4コア |
最大クロック | 2.0GHz |
GPU | PowerVR Rogue GE8300 |
Socは最近主流のbig.Littleではなく、1種類のコアになります。
これ初めてのことなのですが、なぜだかベンチマークが実行できなかったので、詳しい性能は分かりません。
使用感はシングルタスクでも動作に待ちがあり、マルチタスクをすると数秒待ちます。
<Antutuを実行したところ、サポート外とのこと>
<Geekbench 6を実行したらシングルコア・マルチコアの性能が計測できず、なぜだかTensorFlowのみ計測可能>
PCMark for Android
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。このベンチマークは動作しました。
Work 3.0のスコアは5219、Web browsing 3.0は4883、Video Editingは4088と低調でした。
その他のSoCとの比較です。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/MediaTek Helio P22T | |
Lavie T8 2023/MediaTek A22 | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
Webブラウジング
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone | |
---|---|
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab P11 Pro | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Lavie T8 2023/MediaTek A22 |
3Dグラフィックス性能
Sling Shotは515と最低記録でした。
その他のSoCとの比較です。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
|
---|---|
MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G Lenovo Tab P11 Pro |
|
MediaTek Helio P90 X Game |
|
Snapdragon 680 XiaoXin Pad |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
|
Helio P60T IdeaPad Duet |
|
MediaTek MT8166 Tab 7 3rd Gen |
|
MediaTek MT8166B Lavie T8 2023 |
重たいゲームは無理
原神をダウンロードしようとしたら、メモリ不足で無理でした。
そこで軽めのSimCity builditをダウンロードしました。ロードは遅くカクツキもありますが、プレイ自体はできます。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | リフレッシュレート |
8型 1280×800ドット | あり | 高視野角液晶 | 60Hz |
HD解像度ですが、ディスプレイが小さいので高精細に見えます。小さな文字でも読みやすく、悪くないと思います。
色域は目測ですがNTSC 50%くらいで、上位タブレットと比べると色が薄く見えます(鮮やかじゃないです)。
視野角は広く、特に使いにくいわけじゃないです。
WidevineはL1非対応
ディスプレイがHD解像度なので当たり前ですが、Widevine L1に非対応です。NetflixやPrimeビデオを頻繁に見る人は、別のタブレットを買った方が良いかもしれません。
ちなみにAmazon Prime Videoのストリーミング品質は、最高で0.54GB/時です。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリ速度を計測したら、1.44GB/秒とメモリ2GBのタブレット並でした。
その他のタブレットとの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/8GB | |
---|---|
Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab P12/8GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen)/2GB | |
Lavie T8 2023/3GB | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/4GB |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、Webサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは32GBか64GBと小さいですが、microSDカードを増設できるので安心です。
シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み)は105MB/秒、ライト(書き込み)は178MB/秒と遅いです。ストレージだけじゃなく、メモリもCPUの性能も低いので、何をするにしても若干の待ちがあります。
その他の機種との比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
---|---|
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Lavie T8 2023/3GB |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
---|---|
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Lavie T8 2023 | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
ALLDOCUBE X Game | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen) | |
Tab M7 (3rd Gen) |
LTE
LTEモデルはありません。自宅のWi-Fiやスマホのテザリングで、インターネットが使用できます。
テザリングを使うのであれば、格安SIMのIIJmioか、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
最大バッテリー駆動時間は、約15時間と長いです。性能が低い分、消費電力も小さいのでうれしい副産物ですね。
インターフェイス
ポートは1つのみで、USB 2.0 Type-Cになり、OTG機能付きです。OTG機能はパソコンを介さずにHDDなどと直接接続し、データのやり取りができる機能です。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。ただし、ちょっと面倒で、購入時にそのまま2年に延長できず、Google検索で探さないとこのページを発見できません。ん??なんででしょう?公式サイトからはこのページに移動できないんです。。。
こちらの「タブレット延長保証サービス」から延長ができます。ちなみにこちらも公式サイトです(笑)。
保証は、何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
まとめ
良い点
・スマホよりも大きなディスプレイで使いやすい
・バッテリー駆動時間が長い
・電子書籍を読むのにばっちり
残念な点
・価格の割に性能が低い
総合評価
本機は、スマホじゃ使いにくい・見にくいからちょっと大きめのデバイスを探している人に合う機種ですね。
性能は低いのでメイン機種としてはお勧めしませんが、サブ機であれば悪くないと思います。