本機にはLavie N11 2021年春モデルもありますが、2021年10月にWindows 11がリリースされたことに合わせ、新しい筐体に新しいスペックで発売されました。(旧モデルは現在も販売中)
位置付けは以前と同じで「小学生向けの堅牢な筐体」モデルで、性能は控えめになっていますが、児童向けとしては性能よりも耐久性を重視した方が長く使えるので、小学生の児童に合う機種だと思います。
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Contents
Lavie N11 2021年秋冬モデルのスペックレビュー
CPU | Intel Celeron N5100 |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス |
ディスプレイ(11.6型) | ワイドスーパーシャインビュー LED IPS液晶 タッチパネル |
OS | Windows 11 Pro |
無線 | WiFi 6、Bluetooth 5、3G LTEあり |
カメラ | 前面 HD 720p 100万画素 背面 FHD 1080p 500万画素 |
生体認証 | なし |
Microsoft Office | Office Personal 2021 Office Home &Business 2021搭載可能 |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 290.4 x 212.1 x 20.5㎜ |
重さ | 1.34㎏ |
バッテリー | 最大10.2時間 |
保証 | 1年間 |
付属 | デジタイザーペン |
価格 | LTEモデル)8万8800円~ WiFiモデル)7万2380円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはエントリ―クラスのCeleron N5100が搭載で、子供向けの操作に合うCPUです。いくつものタブを開けて操作をするには向かないですが、使用していないタブは閉じて作業をすれば問題ない性能です。
メモリは4GBに、ストレージは64GBとミニマムな構成になっています。
ディスプレイは解像度が低いHDディスプレイですが、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載で、11.6型と小さな画面なので、比較的見やすいと思います。画面が小さいと解像度が低くても画質の荒さが目立たないので、質を落とさずにうまく価格を下げる構成ですね。
カメラはオンライン授業やビデオ通話には十分な画質で、一般的なノートパソコンと同じ性能です。
また、WiFi6に対応し、LTEモデルもあるので通信環境は抜群で、米軍の物資調達規格であるMIL規格に準拠したテストをクリア、防滴構造に抗菌塗料を塗布しており、安心して子供に使わせることができる機種です。
Windows搭載のWindows Defenderというマルウェアなどのウイルス対策機能も標準で付いており、OSがWindows 11なので安心して使えます。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/Lavie 2021年春モデル>
旧モデルの2021年春モデルとの比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Lavie N11 2021年春モデル | |
CPU | Celeron N5100 | Celeron N4120 |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | MMC 64GB | |
ディスプレイ | ワイドスーパーシャインビュー LED IPS液晶 タッチパネル | |
無線 | WiFi6、3G LTE | WiFi5、3G LTE |
バッテリー | 10.2時間 | 11.9時間 |
重量 | 1.34㎏ | 1.3㎏ |
価格 | 7.2万円~ | 6.5万円~ |
似た様な筐体に見えますが筐体の寸法や重量も変わり、スペックも上がっています。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Celeron N5100 | |
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Celeron N4120 |
性能は約5.7%アップと微増で、WiFi6に新たに対応しています。通信速度が上がったので、単純に使いやすくなっています
ライバル機種
<左から本機種・Lenovo 300e Gen 3・Lenovo IdeaPad Flex 550i 14>
本機種と似たような最新機種との比較で、全機種2 in 1 PCになります(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Lenovo 300e | Flex 550i 14 | |
CPU | Celeron N5100 | AMD 3015e | Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4~16GB |
ストレージ | eMMC 64GB | eMMC 32GB | SSD 512GB |
OS | Windows 11 Pro | Chrome OS | Windows 10 (11にアップグレード可能) |
ディスプレイ | 11.6型 HD IPS | 11.6型 HD IPS | 14型 FHD IPS |
無線 | WiFi6、3G LTE | WiFi5、3G LTE | WiFi5/6 |
バッテリー | 10.2時間 | 10.8時間 | 14.9時間 |
重量 | 1.34㎏ | 1.33㎏ | 1.5㎏ |
価格 | 7.2万円~ | 4.8万円~ | 6.8万円~ |
まずはプロセッサーの性能比較です。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
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Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
AMD 3015e | |
Celeron N5100 |
各機種の特徴です
- 本機種・・・子供向けに作られた機種で、耐久性を重視した機種で頑丈
- Lenovo 300e・・・同じく子供向けの頑丈な機種で、chromebookなのでスペックが低くても動作が速い
- Ideapad Flex 550i・・・一般向けの機種で、子供向けの機種じゃないので耐久性の面では劣るが、子供が中学生以上であれば「普通の性能」を持った機種が良いかも。大画面で一番性能が高く、価格も安い
子供が水をこぼしたり、ぶつけたりする可能性があるご家庭は本機種が一番お勧めですが、そういった心配がない場合は、一般向けのPCでもよいかもしれません。
Lavie N11 2021年秋冬モデルの特徴
本機は旧モデルも同じでしたが、ベゼル(画面の黒い枠)の周りを覆うように外側のカバーが全体にありますね。詳しくは後述していますが、子供にも安心して使わせることができる様、耐久性を高めた仕様になっています。
そのため寸法や重量は若干重く、
- 幅290.4㎜
- 奥行き212.1㎜
- 高さ20.5㎜
となっています。ほぼA4サイズ(297㎜x210㎜)と同じですね。小学校低学年の教科書はほとんどがB5(257㎜x182㎜)で、5,6年生になるとA5(210㎜x148㎜)サイズの教科書もあるので、教科書より一回り大きいサイズです。
重量は1.34㎏と子供でも持てる重さですが、一般的な13型ノートパソコン並みの重さになっています。耐久性を上げた筐体なので、ここは仕方ないですね。
カラーはシンプルなファインブラックで、色からして耐久性が高そうな外観です。
シンプルなロゴがあるだけなので、見た目はすっきりです。
2 in 1 PC
本機種は2 in 1 PCと呼ばれるパソコンで、ヒンジが360度回転できるのでタブレットとしても使え、便利です。一般的に「~モード」と呼ばれることが多いですが、Lavieでは「~スタイル」と言う呼び方をしています。
個人的にスタンドスタイルは使う機会が少ないですが、タッチパネルなので指で操作がしやすいです。テントスタイルはソファやベッドなどで使う際に、通常背面にある排気口を塞がずに使えるので、筐体が熱くなりにくいです。
タブレットスタイルはその名の通りタブレットの様に使え、付属のデジタイザーペンで絵を描いたりメモを取ったりもできます。ペンを使用しないときは本体に収納できるので、失くす心配もないし、電源がONの時は充電もされます。
MILスペック
MIL規格に準拠した耐久テストや面加圧試験をクリアしており、温度、湿度、衝撃などへの耐久性が高いです。
元々MIL規格は米軍の物資調達規格で、紛争地に持って行っても大丈夫だという規格なので、安心して使えますね。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横19㎜で、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.6㎜と一般的なノートパソコンよりも打鍵感が良く、タイピングがしやすいです。
他にも、タイピング音を抑えた静音設計で、キートップには抗菌塗料を塗布しているので、このコロナ時には安心ですね。また、子供って飲み物をこぼしたりすることが多いですが、本機は防滴構造になっているので比較的安心です。(防水機能ではありません)
購入画面から追加できるタイピングカバーは、お子さんが正しいタイピングを学ぶのに役に立つと思います。キーの色を見て、どの指でタイプしたらよいかが分かります。
CPU
Intel Core N5100 | |
製造プロセス | 10nm |
コア/スレッド | 4/4 |
キャッシュ | 4MB |
ベースクロック | 1.1GHz |
ブーストクロック | 2.8GHz |
TDP | 6W |
プロセッサーはエントリーモデルのCeleron N5100で、コア数も多い4コア4スレッドになっています。子供向け(もしくはライトユーザー向け)の性能で、あまり多くのタブやソフトを同時に使わないやり方が合います。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
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Core i5-1135G7 | |
Core i7-1065G7 | |
Core i5-1035G1 | |
Core i7-10510U | |
Core i3-1115G4 | |
Core i5-10210U | |
Core i3-1005G1 | |
Core i3-10110U | |
Pentium Silver N5030 | |
Celeron N5100 | |
Pentium Silver N5000 |
性能は控えめですが、子供向けとしてはそこまで問題ない性能です。
ディスプレイ
右にスライドできます↓
解像度 | インチ | 光沢 | 液晶 |
HD 1366×768 |
11.6インチ | あり | IPS |
HD | ハイディフィニション、低解像度で安い機種や小型機種に使用される |
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光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイはHD解像度と低いですが、視野角が広くコントラスト比が高いIPS液晶です。また、11.6型と小型液晶なので、HD解像度と言っても画質の荒さは分からないと思います。いたって普通のディスプレイに見えると思います。
液晶もスーパーシャインビューと言う光沢のある明るいパネルなので、FHD解像度じゃなくても見やすいと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリは4GBと控えめですが、子供向けとして考えたら十分かと思います。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | eMMC | HDD | |
最大データ転送速度 | 速い | HHD以上SSD以下 | 遅い |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 15秒前後 | 30秒~2分(SATAの場合は15秒くらい) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 中価格 | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはeMMCと言うスマホやタブレットに使用されるものが搭載なので、悪くないですね。また、64GBと小さめですが、子供ならそこまで保存をするものもないと思うので十分だと思います。足りない場合は外付けHDDや、MicroSDカードなどに保存をするといいと思います。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった周波数が、2.4GHzと5GHzと2バンドに対応しており、また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
LTE
LTEとはnanoSIMカードを使った通信で、本機に搭載するとどこででもインターネット通信が使えます。
以前は「子供向け機器にLTEなんているかな?」と思っていたのですが、必要な人も以外にいるんじゃないかと思います。と言うのも、筆者の姪は私の両親(姪から見た祖父母)が大好きで良く泊まりに来ているのですが、実家はWiFiが無いので泊まりに来ても朝には姪は家に帰っていたんですね。
ただし、今ではLTE対応のパソコンに買い替えたので、そのまま祖父母の家で授業を受けることができるので、何泊もするようになりました(笑)
特殊な例かもしれませんが、こういった使い方もあります。ちなみにLTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
バッテリー駆動時間
バッテリーは最大で10.2時間のバッテリー駆動ができ、3時間弱で満充電できます。学校に持って行く場合も安心ですね。
カメラ
インカメラは720 HD解像度・500万画素で、一般的な画質になります。オンライン授業やビデオ通話など、普通に使えます。
アウトカメラはキーボード上にありますが、テントモードで使っているときに使います。こちらは1080p FHD・1000万画素なので、こちらを使った方がよりクリアな映像が相手に表示されます。
インターフェイス
インターフェースは子供向け機種とは思えないほどしっかりしており、USB-Aが2つ、USB-Cが1つ、HDMIにmicroSDカードスロットやヘッドフォン・マイクジャックもあります。USB-Cは、Display Portの映像出力機能付きになります。
他にもペン収納スロットや盗難防止用ロック、ボリュームボタンや電源ボタンも側面にあります。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
まとめ
良い点
・堅牢性が高い
・WiFi6対応、LTEモデルもあり
残念な点
・スペックが全体的に控えめ
総合的に見て、小学生の児童向けPCで性能は控えめですが、長く安心して使えるという点で優れていると思います。パソコンは高いものなので、頻繁に買い替えたりできないので、「耐久性」はすごく重要だと思います。また、保証も最大5年に延長できるので、この点でも安心感が増すと思います。
中高生の本格的に使う一歩手前の人には合いませんが、まだ、1つの事を1つずつやる小学生であれば十分だと思います。