Lavie Direct N15 Slimのレビュー 光学ドライブなしで機動性がアップ

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NEC Lavieから、光学ドライブがない15.6インチのLavie Direct N15 Slimが発売開始しました。

Lavieの15.6インチと言えばDVDスーパーマルチドライブなどのドライブが内蔵されていましたが、今回は「Slim」となって持ち運びがしやすい仕様になって登場です。

特に、最安値モデルのIntel U300搭載モデルはコスパが高い機種です。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 4.0]
コスパ [usr 3.8]
総合評価 [usr 3.9]

 

 

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Lavie Direct N15 Slimのスペック

CPU Intel U300
Core i3-1305U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
メモリ LPDDR5 最大16GB
ストレージ SSD 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(15.6型) FHD LED液晶
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6
生体認証
WEBカメラ 720p
オーディオ Dolby Audio搭載、1.5W×2
寸法(幅×奥行×高さ) 360 × 236 × 17.9mm
重さ 約1.65㎏
バッテリー 最大約14.6時間
標準保証 1年間
価格 5.8万円~

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第13世代で、ローエンドのU300からハイエンドのCore i7-1355Uまで4種類があります。用途に合わせてスペックを選べるので、がっつり使いたい人もWeb閲覧や動画視聴など軽いことをする人にも合います。

ちなみにU300はローエンドとは言っても、CPU Markスコアは9000ほどあるので10世代Core i7並みの性能です。ローエンドと言ったら怒られちゃいますね。

メモリはLPDDR5で最大16GB、ストレージは高速データ転送速度があるSSDで最大1TBと大容量です。メモリは8GBモデルはシングルチャンネルのようで、16GBはデュアルチャンネルになっています。ということは、8GBを搭載したモデルはグラフィック性能も落ちるので、もし画像編集など高負荷なことをしようと思っている人は16GB一択です。

ディスプレイは15.6インチで、FHD(1920×1080ドット)の光沢なしになります。普通のディスプレイですね。

その他のスペックは、OSはWindows 11 Homeで、Wi-Fi 6に対応、WebカメラはHD 720pで、1.5Wのスピーカーが2つ搭載です。インターフェスはSDカードリーダーはありますが、USB Type-C 3.2 Gen 1 が1つにUSB 3.1  Gen 1が2つ、そしてHDMIが1つと最低限のものがあるだけです。

15.6インチで1.65㎏と若干軽めで、最大バッテリー駆動時間はこのクラスのPCにしては長めの14.6時間になります。

名前にスリムとついていることからわかるように、厚さ17.9㎜とスリムといえばスリム、普通といえば普通の厚さで、ベゼルが細く、筐体はコンパクトに仕上がっています。

PCの持ち運びが多く、外出先でも大画面で作業をしたい人に向けた機種ですね。

 

 

公式サイト

 

2023年のトレンドと比較

2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)

13世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
×
Wi-Fi 6 sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ
×
Thunderbolt 4 生体認証 バッテリー14時間以上
× ×

5.8万円のU300搭載モデルなら良いですが、10万円以上するCore i5とCore i7モデルでこのスペックは厳しいですね。

 

 

旧モデルとの比較

兄弟モデルとしてN15やN15(R)と言ったDVDスーパーマルチドライブ搭載機種がありますが、N15 Slimという名称では本機が初めてになります。

本機はスリムというか、今まで販売していたDVDスーパーマルチドライブ搭載モデルに比べてスリムなだけで、一般的に見たらそこまでスリムではありません。

 

<左/本機種・右/N15 2023年モデル>

旧モデルじゃないですが、兄弟モデルのLavie N15との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 N15
CPU Intel U300
Core i3-1305U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Celeron 7305
Core i3-1215U
Core i5-1235U
Core i7-1255U
Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ LPDDR5 16GB DDR4 32GB
ストレージ SSD 1TB SSD+HDD
GPU 内蔵グラフィクス Arc A350M、内蔵グラフィックス
ディスプレイ FHD WXGA、FHD
無線 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
光学ドライブ 外付けあり DVDスーパーマルチドライブ内臓
バッテリー 14.6時間 14.1時間
重量 1.65㎏ 2.2㎏
価格 360 × 236 × 17.9mm 362.4 × 254.7 × 23.7㎜

変更点です。

・CPUが13世代に
・メモリが最大16GBになったが、処理速度が速いLPDDR5に
・Wi-Fi 6EがWi-Fi 6に
・イーサネットがなくなった
・約600g軽量化
・筐体がすごくコンパクトに
・USB Type-Cのデータ転送速度が5Gbpsに落ちた

まぁ、旧モデルじゃないの違う点が多いですが、最大の変化は筐体が一回り小さくなり、570g軽くなった点ですね。性能的にはLavie N15のほうが高くできますが、同じくらいの性能ですね。持ち運びをする人は本機が良いですが、DVDスーパーマルチドライブが必要で持ち運びをしない人はN15のほうが良いと思います。

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル

Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17664
Core i5-1335U  16014
Core i7-1355U  15337
Core i5-1235U  14106
Core i7-1255U  13919
Core i3-1215U  10907
Intel U300  9511
Core i3-1305U  9491
Celeron 7305  2665

CPU Markスコアは1万くらいあればビジネス用途でも快適に使えるので、普段使い用の本機は問題ないと思います。

Intel U300が意外に高い性能で、Core i3と同じくらいですね。

 

 

持ち運びがしやすい15.6インチ

Lavie Direct N15 Slim 右斜め前から

本機の特徴はそこそこ小さな筐体で、持ち運びがしやすい1.65㎏の重量です。15.6インチで1.65㎏は「まぁまぁ軽い」ので、持ち運ぶことがある人には使いやすいかもしれません。

 

 

ベゼルが細い

Lavie Direct N15 Slim 正面

Lavieは、ハイエンドモデルのNextremeを除いてベゼル(周りに黒い縁)が太いものが多いのですが、本機は結構細くてスリムに見えます。

 

Lavie Direct N15 Slim 厚さ

17.9㎜と、手でつかみやすい厚さです。スタイリッシュな外観なので、どこにでも連れて行きたくなるPCです。

 

 

今までのN15シリーズと違い、光学ドライブは外付け

Lavie N15 Slim 外付け光学ドライブ

LavieのN15シリーズであるN15やN15(R)は光学ドライブが内蔵されていますが、本機は外付けになります。まぁ、正直言うと、毎日何度もDVDやCDを焼いたりする人以外は、外付けのほうが便利ですよね。

また、ディスクドライブを外付けにしたおかげで、N15よりも600g近く軽くなったので、持ち運びがしやすくなっています。

 

 

Adobe Creative Cloud付

NEC Lavie N15 Slim Adobe Creative Cloud付

なんと、Adobe Creative Cloudフォトプランがついてきます!が、通常1TBの容量ですが20GBになっています。

これ、PhotoshopやLightroomが使えるプランで、筆者もサブスクライブしています。Intel U300以外のモデルについてくるようですが、メモリ8GBじゃ重くて使いにくいと思うのでご注意を。

 

 

その他の特徴

 

外観

Lavie Direct N15 Slim 右斜め前から

先述したようにベゼルが細く、スタイリッシュな外観です。標準的なFHDディスプレイが搭載しており、普通に見やすいです。

 

カームブラックとフロストブルーの2種類があり、ブラックはビジネスモデルっぽく、ブルーはおしゃれな普段使い用PCといった感じですね。

 

Lavie Direct N15 Slim 天板

天板にはシンプルなLavieのロゴがあるだけです。

 

 

Webカメラ周り

Lavie Direct N15 Slim ディスプレイ

WebカメラはHD 720pで92万画素になり、プライバシーシャッターも搭載しています。カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

スピーカーは1.5Wが2つあり、ステレオマイクが搭載です。

いたって普通のスペックです。

 

 

キーボード

Lavie Direct N15 Slim キーボード

キーボードはJIS配列の105キーで、テンキー付きになります。数字を使うことが多い人には使いやすい仕様です。主要キーは同じ大きさなので、ミスタイプもしにくいと思います。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.5㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.6㎜とそこそこ良く、入力しやすいと思います。

 

 

CPU

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

先ほど紹介しましたが、こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・その他

Core i7-1260P  18691
Core i5-1240P  17664
Core i5-1335U  16014
Core i7-1355U  15337
Core i5-1235U  14106
Core i7-1255U  13919
Core i3-1215U  10907
Intel U300  9511
Core i3-1305U  9491
Celeron 7305  2665

 

 

グラフィックス

グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。Core i5やCore i7はそこそこ高い性能があり、LightroomなどのAdobe製品も使いいやすいです。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1135G7  2898
Core i5-1335U  2686
Ryzen 7 5800U  2416
Core i5-1240P  2326
Ryzen 5 5500U  2326
Core i3-1215U  2258
Ryzen 7 5700U  2251
Core i5-1235U  2196
Ryzen 5 5600U  2101
Ryzen 5 5625U  2021
Ryzen 3 5425U  1859
Ryzen 3 5300U  1606

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5で、最大16GBになります。先述しましたが、Adobe製品を使う予定の人は、16GBがおすすめです。

こちらはメモリの処理速度を数値化した、Memory Markの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

DDR5-4800MHz平均 2774
LPDDR4-4266MHz平均 2735
LPDDR5平均 2703
DDR4-3200MHz平均 2151

 

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

 

 

インターフェイス

インターフェスは必要最低限が搭載しており、USBのデータ転送速度はすべて5Gbpsになります。

 

Lavie Direct N15 Slim 右側面インターフェイス

右側面インターフェイスにはSDカードリーダーとUSB 3.2 Gen 1になります。

 

Lavie Direct N15 Slim 左側面インターフェイス

左側面には電源ジャック、USB 3.2 Gen 1、HDMI、USB Type-C 3.2 Gen 1、そしてマイク/ヘッドフォンジャックです。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)

最長5年まで延長できるので、安心ですね。

また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。

サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポート(フリーダイヤル)があります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。

NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」もあり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。しかも、フリーダイヤルなので、気軽に電話できますね。

 

 

ライバル機種

紹介している機種はLenovoからで、両機種とも画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチは17インチ以上の、14インチは15.6インチ並みの情報量があります。

 

ThinkPad E16 インテル

Lenovo ThinkPad E16 インテルの実機レビューThinkPad初の画面アスペクト比が16:10の機種で、Thunderbolt 4も初めて搭載しています。スペック的に「低価格モデル」と呼べないスペックになっていますが、価格は8万円台からとかなり安いです

CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
メモリ 最大24GB
ストレージ SSD×2
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
WEBカメラ FHD、FHD+IRカメラ
重さ 1.76㎏~
バッテリー 最大約13.9時間
価格 8.1万円~

レビュー

 

ThinkPad E14 Gen 5 Intel

Lenovo ThinkPad E14 Gen 5のレビュー過去の欠点をすべて解消し、上位モデルに近づいた最新機種です。画面アスペクト比が16:10と縦に長く、15.6インチ並みの情報が表示されます。1.41㎏と標準的な重さ、そしてイーサネットもThunderbolt 4も搭載と、外出用でも据え置き用でも使いやすい機種です。このスペックで8.1万円からと安いです

CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
Core i5-13500H
Core i7-13700H
メモリ 最大32GB
ストレージ 最大SSD ×2
ディスプレイ(14型) WUXGA IPS 光沢なし、タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー、顔認証あり
WEBカメラ FHD 1080p、FHD+IR
重さ 約1.41㎏~
バッテリー 最大約15.4時間
価格 8.1万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・少しコンパクトで軽量、持ち運びがしやすい

 

残念な点

・目新しいスペックがない
・生体認証なし

 

総合評価

普通のノートパソコンで、スペックもいたって普通です。Intel U300モデルは5.8万円からと安いのでお買い得ですが、Core i3は8.6万円、Core i5は9万円台、Core i7は10万円台と割高感があります。

Intel U300はそこそこ性能が高いので、普段使い用としては十分だと思います。

また、Lavieは保証やサポートが手厚いので、パソコンに詳しくない人には向いていると思います。

 

 

公式サイト