本機種は公式サイトでの販売が終了しました。似た様なモデルで新機種のZBook Studio 15 G8があるので、こちらをどうぞ!
本機種はクリエイターPCで、動画編集や画像編集はもちろん、ゲームに3DCAD、Unityなんかも使える最高峰のモバイルPCです。
出来ないことはほとんどないんじゃないかと言うくらいハイスペックで、持ち運び用の2台目と言う位置づけじゃなく、メインの機種としての購入もありだと思います。
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Contents
HP ZBook Create G7のスペックレビュー
CPU | Intel core i7-10750H Intel core i7-10850H(vPro対応) Intel core i9-10885H(vPro対応) |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | 最大SSD 2TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super NVIDIA GeForce RTX 2080 Super |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS 非光沢 400nit 省電力 sRGB100% UHD OLED 400nit HDR500 DCI-P3 100% タッチディスプレイ UHD IPS 非光沢 HDR400 600nit DCI-P3 100%(Dreamcolor対応) |
セキュリティ | TPM、HP Endpoint security Controller、HP Sure sense、HP BIOSphere、HP Sure Clickなど |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
無線 | WiFi6、NFC、Bluetooth |
重さ | 1.9㎏ |
寸法 | 354×234.6×17.9㎜ |
バッテリー | 最大14時間(MobileMark14で計測) |
保証 | 3年間(オンサイト) |
価格 | 税込)24万8600円~ |
さすがクリエイターPCなので、ディスプレイの品質が高いですね。FHDでもsRGB100%で、4K画質のUHDディスプレイにOLED液晶、もしくはUHD IPSでDreamColorという10億色表示できるディスプレイも搭載可能です。(その他は1677万色)
UHDを選べば製版向けの画像編集もほぼ問題なく出来るし、映画で使われる色域と同じなので動画編集も実際の色と同じレベルで編集できます。
プロセッサーにはハイパフォーマンスモデルのHシリーズが搭載で、Core i7とCore i9が選べます。どの程度快適に作業をしたいかによりますが、VRをする人やUnityなんかを使う人はCore i9がいいでしょうね。
メモリも最大32GBと大容量で4K動画の編集も快適にできるし、ストレージは最大2TBとそこそこ大きいですね。
グラフィックスは最高峰のRTX 2070 Suoperか2080 Superが搭載できるので、ノートパソコンでは最高クラスです。
セキュリティはHP独自のものが多く搭載されているし、指紋センサーに顔認証と鉄壁ですね。
バッテリーはこのクラスのスペックで10時間以上と長く、ちょっとした外出であれば充電アダプターの持ち運びも必要ないですね。
HP ZBook Create G7の特徴
さすがクリエイターモデルなのでベゼル(画面の黒い枠)も狭く、おしゃれな見た目です。ゲーミングPCと違ってスリムですね。
寸法は幅354㎜、奥行き234.6㎜、厚さ17.9㎜と15.6型としては普通ですが、これだけの性能に冷却システムもしっかりしている機種なので小型の部類に入ると思います。
厚さも17.9㎜と、1円玉(直径20㎜)より小さいので、カバンに入れてもかさばりにくいです。
HPって実は筐体が大きいんですよね。他社に比べると「1年前の筐体?」って思うことが多いのですが、本機種に限っては小さい方です。
HPの普段使い用のパソコン・Pavilionと比べてみると
- 本機種・・・354×234.6×17.9㎜
- Pavilion・・・361(+7㎜)x246(+11.4㎜)x18㎜(+0.1㎜)
と、性能が高い本機種の方が小さいんです。やはり「クリエイター向け」と言うだけあって、おしゃれでコンパクトに仕上がっています。
キーピッチは18.7㎜で、キーストロークは1.5㎜~1.7㎜と比較的深く、静音ラバードームとアンチラトル(打鍵音抑制)ブラケットを採用しているのでタイピングの音が静かです。
本機種には「モダンスタンバイ」が採用されており、スマホやタブレットの様にすぐに使い始めることが出来ます。
ZCentral Remote Boostという機能が使えるので、例えば共同作業するときなんかに役に立ちます。
本機種をセンダー(Sender)として設定でき、例えば他の場所にある性能が低いPCからでもセンダーに接続でき、同時に作業なんかができます。
冷却システムはベーパーチャンバー搭載で、CPUとGPUに1つづつのファンが搭載です。ベーパーチャンバーとは熱をチャンバー(板)に分散させて冷却する方式で、ハイエンドモデルのノートパソコンに搭載されることが多いです。
ライバル機種
<左から本機種・HP Zbook studio G7・Lenovo ThinkPad T15g Gen 2>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Zbook Studio | T15g Gen 2 | |
CPU | Core i7-10750H Core i7-10850H Core i9-10885H |
Core i5-11500H Core i7-11800H Core i9-11950H Xeon W-11855M/11955M |
|
メモリ | 32GB | 128GB | |
ストレージ | SSD 2TB | SSD x3 | |
グラフィックス | GeForce RTX 2070S/2080S |
Quadro T1000/2000 RTX 3000~5000 |
GeForce RTX 3070/3080 |
ディスプレイ | FHD、UHD sRGB,DCI-P3 |
FHD sRGB 100% | FHD、UHD sRGB,Adobe,DCI-P3 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6E、LTE |
バッテリー | 14時間 | 18時間 | 11時間 |
重量 | 1.9㎏ | 1.9㎏ | 2.87㎏ |
価格 | 24.8万円~ | 35.2万円~ | 25.7万円~ |
各機種の特徴です。
- 本機種・・・比較的高い性能で、ゲームもできるGeForce上位モデルが搭載。セキュリティが半端ない。Web用画像編集や映像制作向き
- Zbook Studio・・・業務用グラフィックボードのQuadro搭載で、本格的なワークステーション。Web用画像編集向き。同じくセキュリティが半端ない
- ThinkPad・・・最新のCPUとGPUが搭載で色域も3種類と、ほぼすべてのクリエイターワークに合うが、重たい
Fire Strike Graphics
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 Laptop | |
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RTX 2080S | |
RTX 3070 Laptop | |
RTX 3080 Max-Q | |
RTX 3070 Max-Q | |
RTX 2070S |
Quadroは作りが違うのでFire Strike Graphicsのベンチマークでは比較できませんが、RTXシリーズは性能が高いモデルです。本機種とLenovoは世代が違いますが、似た様な性能ですね。
Windows 11
Microsoftが2021年6月にWindows 11を発表しました。今までのWindowsのアップデートと違い、全機種アップデートできるわけじゃなく、以下の要件を満たした機種のみになります。
- 1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64bitCPU
- メモリ4GB以上
- ストレージ64GB以上
- DirectX 12サポート
- 9インチ以上720p以上の解像度
- Microsoftアカウント
- ネット接続
- UEFIによるセキュアブートをサポート
- TPM 2.0
これらの要綱は結構性能が低いパソコンの話で、本機種の様なワークステーションは余裕でWinows 11にアップデートできます。
メリット・デメリット
良い点
・ワークステーションとしては小型軽量で持ち運びがしやすい
・セキュリティが堅牢
残念な点
・ドッキングステーションなどのハブを使うこと前提のインターフェース
CPU
i7-10750H/10850H/ | i9-10885H | |
開発コード名 | Comet Lake | Comet Lake |
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 6/12,6/12 | 8/16 |
ベースクロック | 2.6GHz/2.7GHz | 2.4GHz |
クロック・ブースト時 | 5.0GHz/5.1GHz | 5.3GHz |
キャッシュ | 12MB/12MB | 16MB |
TDP | 45W | 45W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”13872″ lazy=”no” class=””]CADや動画編集などをするときに重要なパーツで、モデリングやレンダリング時に必要な個所です。
当然性能が高い方が快適に使えます。趣味レベルもしくはサブ機としての購入であれば(やることにもよりますが)Core i7で十分だと思いますが、メイン機種としてやプロとして使う場合は快適さを考えてCore i9がおすすめです。
Core i9であればデスクトップCPUのCore i7-10700とほぼ同等性能なので、快適に使えます。
こちらはレンダリングを行ってスコアを出すCinebench R20です。
[visualizer id=”13874″ lazy=”no” class=””]Core i9が飛びぬけて高い性能ですね。
グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX 2080 Super | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super | |
GPUアーキテクチャ | Turing | Turing |
CUDAコア | 3072 | 2560 |
レイトレーシング | 対応 | 対応 |
DLSS | 対応 | 対応 |
ベースクロック | 1650MHz | 1605MHz |
ブーストクロック | 1815MHz | 1770MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 8GB | 8GB |
レイトレーシングとは、光の反射などの伝播を物理法則に従ってシュミレートし、表現する技術で、光の動きを追跡して描写する技術です。映画のような描写が出来るようになったんですね。
ただし、レイトレをONにすると重くなりフレームレートが下がるのですが、DLSSをONにするとフレームレートが向上するのでゲームによってはどっちもONがいいですね。
[visualizer id=”13876″ lazy=”no” class=””]どちらもノートパソコンに搭載できるグラフィックボードの最高クラスなので、性能は高いです。
重いゲームも出来るし、ビデオメモリが8GBなので複雑な3DCADも、VRも使えるほどの性能です。
ゲームベンチマーク
各グラフの単位はfps(フレームレート)で、1秒間に更新されるコマ数です。画質はFHDでの設定です。
[visualizer id=”12127″ lazy=”no” class=””] [visualizer id=”12587″ lazy=”no” class=””]どちらを選んでも、性能は高いですね。
メモリ
メモリはオンボードで、最大32GBのDDR4-2933MHzになります。メモリはオンボードなので、増設できません。
4K編集やUnityを使ってゲーム開発をする場合は、32GBがおすすめです。特にUnityなんかを使うときは、それ単体を使うことはまれで他のソフトも開いて使うことが多いので、16GBでも使えますが、「使える」と「快適に使える」では大きな差があります。
ストレージ
ストレージはSSD PCIe NVMeで、最大2TBまで搭載できます。
PCIe NVMeは最大データ転送速度が16GB~32GB/秒とかなり高速なので、大きなデータを扱う場合でも快適に使えます。
また、512GBのみOPALに対応です。オパールとは自己暗号化ドライブのことで、ハードウェアレベルでデータを暗号化できます。
ディスプレイ
光沢 | 液晶 | 輝度 | 色域 | HDR | |
FHD | 無し | IPS | 400nit | sRGB 100% | ー |
UHD タッチディスプレイ |
あり | OLED | 400nit | DCI-P3 100% | HDR 500 True Black |
UHD DreamColor |
無し | IPS | 600nit | DCI-P3 100% | HDR 400 |
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
---|---|
UHD | ウルトラ・ハイディフィニション、解像度3840x2160 |
IPS | 視野角が広く、コントラスト比も比較的高く、自然な色合いが描写できる |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶 |
光沢あり | 背景などが画面に反射しやすい反面、より鮮やかな色が描写できる。スマホやタブレットと同じく、タッチディスプレイでは光沢ありが普通。 |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
HDR | ハイ・ダイナミック・レンジの略で、黒つぶれ、白飛びなどが無く、より本来の色を表現できる |
sRGB | 色空間の色域。Web用画像編集に向いている |
DCI-P3 | 色空間の規格。映画業界基準の色域 |
HP Dreamcolor | 10億色の色を描写できるディスプレイ |
どのディスプレイを選んでも、高い品質です。プロレベルのこだわりが無ければsRGB 100%でも十分な色域がありますが、動画、映像編集をする人は4K画質のUHD DCI-P3 100%のディスプレイが良いと思います。
また、プリントアウト、製版する場合も同じくUHDディスプレイがより正確な色を表現できるので、印刷した後に色が全然違うということもないと思います。特にDreamColor対応機種は10億色の表現が可能なので、人間の目で見る色に近い色で調整できます。
サポート
サポートは東京にある専用のテクニカルサポートで、専門の係なので話が速いし、スムーズですね。(通常サポートは中国などのコールセンター)
しかも万が一の場合は、オンサイト修理(現場に来て修理してくれる)なのでHPの工場に郵送してなどの手間が省けます。
何もないことが一番ですが、「何かあったとき」のサポートって重要だと思うので、本機種はその点ではすごく質の良いサポートだと思います。
WiFi6
次世代通信規格のWiFi6に対応なので、込み合った回線でも安定して使うことが出来、最大通信速度は9.6Gbpsとかなり速いです。
2020年夏季以降のモデルであれば、徐々に標準装備となってきていますが、安いパソコンには搭載していないことが多いですね。
セキュリティ
さすがHPが「世界で最も安全なモバイルワークステーション」と言っているだけあって、セキュリティは強固です。
- HP Endpoint Security Controller・・・BIOSに改ざんがないかどうか知らべる機能
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Run・・・OSの重要な機能や設定を構成時の状態に維持し、万が一設定が無効になった場合は再起動し、安全な状態に戻す
- HP Sure Recover・・・OSがウイルス感染しても自動的にリカバリーする
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリーする
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
インターフェイス
- ナノセキュリティスロット
- USB 3.1 Type-A
- マイク入力/ヘッドフォン出力コンボポート
- SDカードリーダー
- Mini-DisplayPort
- USB Type-C (Thunderbolt3) × 2
- 電源コネクタ
インターフェイスは少ないですが、Thunderbolt 3対応ポートが2つあるので、「これで使ってください」と言うことですね。
HDMIを使う場合は変換ポートが、Display Portを使う場合はType-C→Display Portのケーブルが、多くのケーブルを使うならThunderbolt 3対応ドッキングステーションが便利ですね。ドッキングステーションなら有線接続もできるので。
まとめ
比較的小型軽量のハイパワーモバイルPCで、使い勝手や機動性は高いです。個人的にはHDMIが無いのが「??」ですが、その他は特に不満となる箇所もないですね。
サブ機として使うならCore i7を、メインの機種として使うならCore i9を選べば快適に使えます。
全体的によくまとまった構成だと思います。