Victus 15L(インテル)は、初めてのゲーミングPCや、軽めのゲームを主にする人に合う機種です。
拡張性はほとんどないので、自分でいろいろとカスタマイズしたい人には向いておらず、購入した状態で遊ぶという人にお勧めです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 3.9] |
---|---|
コスパ | [usr 3.5] |
総合評価 | [usr 3.7] |
2023年4月28日追記)インテル13世代Core i7-13700Fが追加されたので、情報をアップデートしています
7月7日追記)RTX 4060 Tiが追加されたので、情報をアップデートしています
11月1日追記)RTX 4060とCore i5-13400Fが追加されたので、情報をアップデートしています
2024年3月28日追記)インテル14世代CPUが追加されたので情報をアップデートしています
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Victus 15L(インテル)のスペックレビュー
CPU | Core i5-13400F Core i7-13700F Core i5-14400F Core i7-14700F |
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メモリ | 最大32GB(メモリスロット2つ) |
ストレージ | SSD 512GB+HDD 2TB |
グラフィックス | RTX 3050 RTX 4060 RTX 4060 Ti |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
LAN | ギガビットイーサネット(10/100/1000 Mbps) |
冷却方式 | 空冷 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 155 × 297.3 × 337㎜ |
重さ | 6.31㎏ |
電源 | 500W ATX電源 80PLUS Bronze |
保証 | 1年間 |
価格 | 17.7万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル13/4世代CPUで、最高でCore i7-14700Fが搭載でき、Core i7のCPU Markスコアは約4.7万と高性能です。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、メモリスロットが2つ・最大32GBになります。32GBあれば、ゲームもクリエイティブワークほとんどこなせると思います。それにしても、14世代搭載でDDR4は、低価格モデルとは言え変えてほしいですね。
ストレージはSSD 512GBに、HDD 2TBが搭載です。拡張性がなく、増設はできません。
グラフィックスはローエンドのRTX 3050、ミドルクラスのRTX 4060、そしてミドルハイクラスのRTX 4060 Tiが搭載可能です。
その他のスペックは、Windows 11 Home、最新のWi-Fi 6に対応し、ギガビットイーサネットもあり、500Wの電源で80 Plus Bronzeになっています。
インターフェイスはそこそこ充実しており、USB-Aが8つとUSB Type-Cが1つあり、HDMIやDisplayPort1.4aが3つ、ライン出入力、マイク入力などがあります。
空冷なので手入れも簡単で、初めてゲーミングPCを購入する人に向いています。
旧モデルとの比較
Victus 15Lインテルは新しいモデルで、旧モデルはありません。
ただし、兄弟モデルのVictus 15L AMDがあります。
Victus 15L(インテル)の特徴
2022年モデルは白でしたが、2023年から黒に変わりました。
以前は真っ白な筐体でクリエイターPCっぽかったですが、本機は黒でかっこいいですね。
正面ロゴのは、OMEN Gaming Hubからライティングの設定ができ、青赤緑の3種類になります。
15Lの小型筐体で、寸法は
・幅155㎜(≒一万円札の長辺/160㎜)
・奥行き297.3㎜(≒千円札2枚分/300㎜)
・高さ337㎜(≒一万円札2枚分/320㎜)
になります。ミニタワークラスの小さな筐体なので、どこにでも置きやすいです。重量も6.31㎏と軽いので、気楽に場所移動もできると思います。
背面にはキーボードやマウスを繋げるときに使うUSB 2.0が4つ搭載しており、前面にはUSB-Aが4つ(10Gbps×2、5Gbps×2)、USB Type-C(5Gbps)が1つあります。
また、HDMIやDisplayPort 1.4aが3つもあります。
OMEN Gaming Hub
OMEN Gaming Hubよりファンのスピードを調整したり、ネットワークブースターで必要なアプリにより重点を置いて通信したり、電圧やライティング、オーバークロックなどの設定ができます。
ゲーム使用時だけでなく、ゲームを使っていないときは性能を下げて静かに使ったりできるので、パソコンにも環境にも優しいです。
また、Light Studioを使うと、OMEN PCやアクセサリのライティング設定ができます。
第13/14世代CPU
Core i7-13700F | |
Pコア | 8 |
Eコア | 8 |
スレッド | 24 |
クロック Pコア/Eコア |
2.1/1.5GHz |
ターボブースト | p: 5.1GHz E: 4.1GHz |
ターボブーストMax3.0 | 5.2GHz |
キャッシュ(L2) | 30MB(24MB) |
基本電力 | 65W |
最大電力 | 219W |
Core i7-14700F | Core i7-14700F | |
Pコア | 6 | 8 |
Eコア | 4 | 12 |
スレッド | 16 | 28 |
最大クロック Pコア/Eコア |
4.7/3.5GHz | 5.3/4.2GHz |
ターボブースト | 4.7GHz | 5.4GHz |
ターボブーストMax3.0 | – | 5.4GHz |
キャッシュ(L2) | 20MB(9.5MB) | 33MB(28MB) |
基本電力 | 65W | 65W |
最大電力 | 148W | 219W |
インテル第13/14世代CPUは高性能のPコアと省電力のEコアを搭載しており、ハイパフォーマンスと省電力性を兼ね揃えたプロセッサーです。
例えば、高負荷な事をしているときは主にPコアで動作し、Web閲覧やメールなど低負荷な事をしているときはEコアで動作するので、無駄に電力を消費することもないし、パソコンにも環境にも優しい仕様です。
末尾のFは内蔵グラフィックスがないモデルで、本機のような外部GPUが搭載しているモデルに搭載されることが多いです。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-14700F | |
---|---|
Core i7-13700F | |
Core i9-12900 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 9 5900 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12600K | |
Core i5-14400F | |
Core i5-13400F | |
Ryzen 5 5700G | |
Core i9-11900 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 | |
Core i3-12100 |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900K | |
---|---|
Core i9-12900 | |
Core i7-13700F | |
Ryzen 9 5900X | |
Core i7-12700F | |
Core i5-12600K | |
Ryzen 9 3900 | |
Core i5-14400F | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700 | |
Core i5-12500 | |
Ryzen 7 Pro 4750G | |
Core i5-12400 | |
Core i7-10700 | |
Core i5-11400 |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700F | |
---|---|
Core i9-12900K | |
Core i9-12900 | |
Core i5-12600K | |
Core i7-12700F | |
Core i5-14400F | |
Core i5-12500 | |
Core i9-11900 | |
Ryzen 9 5900X | |
Core i5-12400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700 | |
Core i7-10700 |
Cinebenchは、マルチコアもシングルコアもかなり高い性能です。
グラフィックス
グラフィックスは当初RTX 3050でしたが、現在はRTX 4060とRTX 4060 Tiも搭載可能です。
RTX 3050 | |
GPUアーキテクチャ | Ampere |
プロセス | 8nm |
CUDAコア | 2560 |
RTコア | 20基 |
Tensorコア | 80基 |
ベースクロック | 1552MHz |
ブーストクロック | 1777MHz |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ容量 | 8GB |
メモリバス帯域幅 | 224GB/s |
TDP | 130W |
グラボはエントリークラスですが、レイトレやDLSSに対応したRTX 30シリーズが搭載です。
「リアルレイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。
DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3090 | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
Radeon RX 6700 XT | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 2080 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080S | |
RTX 2070S | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660S | |
GTX 1650S |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3090 | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 Ti | |
RTX 3070 | |
Radeon RX 6700 XT | |
RTX 2080S | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 2070S | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660S | |
GTX 1650S |
ゲームベンチマーク
スコアの単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。スペックや状況により数値は変動するので、参考値として見てください。また、画質はFHDです。
RTX 4060 Ti ベンチマークスコア
オレンジ色・・・FHD 青・・・QHD
Red Dead Redemption 2 | |
---|---|
Assassin’s Creed Odyssey | |
Cyberpunk 2077 | |
Horizon Zero Dawn | |
Borderlands 3 | |
Shadow of the Tomb Raider |
RTX 4060 ベンチマークスコア
オレンジ色・・・FHD青・・・QHD
Red Dead Redemption 2 | |
---|---|
Assassin’s Creed Odyssey | |
Cyberpunk 2077 | |
Horizon Zero Dawn | |
Borderlands 3 | |
Shadow of the Tomb Raider |
RTX 3050 ゲームベンチマーク
青・・・高画質 赤・・・最高画質
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Fortnite | |
APEX Legends | |
Rainbow Six Siege |
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
DDR4-3200MHzが搭載で、8GBが2枚の16GBが搭載で、メモリスロットは2つになります。最大32GBなので、困ることはないと思います。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機には最新のSSD PCIe 4.0×4が搭載で、512GBになります。HDD SATA(7200rpm) 2TBも搭載しています。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
通信
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、家族共用などの複数人が使う回線でも安定した通信が可能になっています。
また、もちろんギガビットイーサネットがあるので、有線接続でプレイもできます。
電源
電源には電力変換効率があり、以下のようになっています。
- 80PLUS Standard・・・80%
- 80PLUS BRONZE・・・82%~85%
- 80PLUS Silver・・・85~88%
- 80PLUS GOLD・・・87%~90%
- 80PLUS Platinum・・・90~92%
- 80PLUS Titanium・・・92~94%
電源はATX電源で500W、80PLUS Bronzeが搭載でちょっと残念です。せめてSilverくらいは、搭載していてほしかったですね。
グラボの推奨電力は450Wなので、十分足りています。
サポート・保証
標準で1年間の「引き取り修理保証」と、電話・チャット・メール、LINE、ツイッターでのサポートがあり、最長3年まで延長できます。
また、CAFE DE OMENというゲーミングPC専門のサポートも利用可能です。
Cafe de OMENは「技術的サポートと修理受付窓口」になっており、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。
このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。
期間を延長すると、出張修理保証もあります。
- 引き取り修理・・・HP指定業者が自宅にPCを引き取りに来て、リペアセンターに配送、修理後配達してくれる
- 出張修理・・・エンジニアが家に来て、現場で修理
ライバル機種
Legion Tower 5i Gen 8(2024年モデル)
インテル13世代CPU搭載で、最高でCore i9-13900のモンスターCPUが搭載できます。メモリやSSDも2023年最新で、LANはワークステーションに採用されることがある2.5ギガビットイーサネットに対応です。グラボはRTX 3060 Tiでミドル(~ミドルハイ)クラスで、ホビーゲーマーには十分すぎるスペックになっています
CPU | Core i7-14700KF |
---|---|
標準メモリ | DDR5 16GB(メモリスロット4つ/最大128GB) |
ストレージ | SSD 512GB(M.2スロット2つ) |
グラフィックス | RTX 4060 RTX 4060 Ti RTX 4070 RTX 4070 Ti |
LAN | 1000BASE-T/2.5GBASE-T、Wi-Fi 6E |
拡張スロット/ベイ | 3.5インチ×2、PCI Express ×16(1つ/空き0)、M.2 2230(WLAN用)1つ/空き0 |
重さ | 最大14㎏ |
電源 | 500W 80PLUS Silver 850W 80PLUS Platinum |
価格 | 15.1万円~ |
まとめ
良い点
・小型筐体で置き場所に困らない
・空冷でメンテナンスもしやすい
・CPUが高性能
・SSDがPCIe Gen4
・ゲーミングPC専門のサポート有り
残念な点
・拡張性が低い
・電源がBronze
総合評価
第13/14世代Core i7に、SSDも最新のPCIe Gen4と高いスペックもあり、一般的な用途であればかなり快適に使える機種です。グラボ3種類あるので、予算ややりたいゲームに合わせて選ぶことができます。
インターフェイスも数が多く、ゲーム以外のことでも困ることはないと思います。
拡張性も低くコンパクトな筐体なので、いろいろ自分でカスタマイズしたいという人には合いません。購入したPCを、そのまま楽しむような人に合う機種です。