2.8K OLED液晶搭載で、インテル12世代HシリーズのCPU搭載の高性能機種です。
全体的に標準以上のスペックで、普段使い用としてはかなり高品質モデルです。ディスプレイの品質が特に高いので、画像編集をしたり、映画を頻繁に見たりする人に合います。
もちろん、スペック的にはビジネス用途でも使えるので、頼もしい機種です。
当サイトの評価はこのようになりました。いろいろと良い点が多い機種ですが、バッテリー駆動時間が短いので、全体の評価を大きく落としました。
スペック | [usr 4.5] |
---|---|
コスパ | [usr 4.2] |
総合評価 | [usr 4.4] |
※2023年6月18日追記)インテル第13世代CPU搭載モデルが出たので、情報をアップデートしています。
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Contents
HP Pavilion Plus 14-ehのスペックレビュー
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H Core i5-13500H Core i7-13700H |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィクス |
ディスプレイ(14型) | 2.8K(16:10) OLED 光沢あり 400nit |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
オーディオ | B&O Play |
生体認証 | 指紋センサー |
Webカメラ | HP Ture Vision 500万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 314 × 225 × 16.9㎜ |
重さ | 1.33㎏ |
バッテリー | 最大9時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 12.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第12/13世代が搭載で、ハイパフォーマンスのHシリーズが搭載です。通常版のPシリーズや省電力モデルのUシリーズよりも高い性能になります。
メモリは12世代CPUにはDDR4-3200MHzが、13世代CPUモデルには最新のDDR5-5200MHzが搭載で、オンボード16GBになります。DDR5はMHz(動作周波数)が高く、より速くデータの処理ができます。
ストレージはSSD PCIe NVMeで、データ転送速度も速く、パソコンの起動は約10秒です!
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、高精細な2.8K解像度、そしてOLED液晶とクリエイター向けの品質ですね。リフレッシュレートは90Hzと、一般的なモデルの60Hzよりも高いです。
HPでは画面アスペクト比が16:10の機種は少なく、同業他社は16:10ディスプレイをどんどん投入してきているので、そろそろ標準化してほしいですね。執筆時現在、HPで16:10のディスプレイは本機と、Pavilion Aero 13-beの2機種のみです。
パソコンのコア性能はぼちぼち高く、普段使い用途としては十分な性能です。クリエイターやビジネス用途としては、こだわり派には若干マイナスポイントもありますが、悪くないと思います。
その他のスペックは、Windows 11 Home搭載、Wi-Fi 6対応、指紋センサー搭載となっています。
クリエイターやビジネス用途での使用は「悪くない」と言いましたが、それは、バッテリー駆動時間が8時間と短め(実働半分くらい)で、インターフェイスはまぁまぁありますが、Thunderbolt 4やSDカードリーダーがない、そして、14インチで1.33㎏と標準的な重さです。
あくまで、普段使い用途がメインですが、画像編集などのクリエイティブワークや仕事を家でする場合は、十分なスペックだと思います。
2022年のトレンドと比較
2022年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、-/未確認、×/なし)
12世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | × | ― | 〇 |
Wi-Fi 6 | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.2㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
× | 〇 | × | × |
普段使いモデルとしては多くの項目を満たしていますが、価格が価格なのでもうちょっと丸が多くてもよかったですね。まぁ、価格が高い原因はOLED液晶なので、しょうがないです。
旧モデルとの比較
Pavilion Plusは2022年に初めて登場した機種で、旧モデルはありません。
Pavilion Plus 14-ehの特徴
コンパクトな筐体で、ベゼル(画面の黒い枠)は細めですね。ディスプレイの画面占有率は、87%と悪くないです。
筐体はかなりコンパクトで、寸法は
・幅 314㎜
・奥行 225㎜
・高さ 16.9㎜
と、A4サイズ(210㎜×297㎜)よりも一回り大きいくらいです。
厚さは16.9㎜と薄く、掴みやすいサイズですね。ただし、重量は1.33㎏と標準的です。
Pavilion初のフルメタルボディーで、質感や堅牢性も高く、高級感があります。カラーはウォームゴールドで、暖かみのある色です。
筐体は前に行くにつれて細くなっており、より細さが際立ちますね。
指紋センサーも搭載しているので、サインインは一瞬です。
Webカメラ周り
WebカメラはHP True Vision 5MPが搭載で、500万画素と高画質です。
一般的なPCに搭載されるWebカメラはHD画質で92万画素、ここ最近増えてきたFHD画質は207万画素、そして4Kは829万画素なので、本機の500万画素はかなり高画質です。
Web会議が多い人や、ビデオ通話をよく使う人など、相手に高画質の自分が映し出されるので、印象もアップしますね。
オーディオはデンマークの老舗高級オーディオブランドのバング&オルフセンで、マイクはAIノイズリダクション機能付きのデュアルマイクとなっています。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7×18.4㎜で、窮屈じゃない幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と薄型PCにしては深いので、タイピングしやすいと思います。
CPU
Core i5-12500H | Core i7-12700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア最大周波数 | 4.5GHz | 4.7GHz |
Pコア基本周波数 | 2.5GHz | 2.3GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.5GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 96 |
ベースパワー | 45W | |
Maxパワー | 95W | 115W |
Core i5-13500H | Core i7-13700H | |
製造プロセス | 10nm | |
Pコア | 4 | 6 |
Eコア | 8 | 8 |
スレッド | 16 | 20 |
キャッシュ | 18MB | 24MB |
ターボブースト | 4.7GHz | 5.0GHz |
Pコア最大周波数 | 4.7GHz | 5.0GHz |
Eコア最大周波数 | 3.5GHz | 3.7GHz |
GPU実行ユニット | 80EU | 96EU |
ベースパワー | 45W | |
マックスパワー | 95W | 115W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途で使ってもストレスを感じることはあまり無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-13700H | |
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Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Core i5-13500H | |
Ryzen 9 6900HS | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i5-12500H | |
Core i7-1280P | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i7-1270P | |
Core i7-1260P | |
Core i9-10855H | |
Core i7-1165G7 |
ビジネス用途で使うときの目安スコアは7000以上ですが、本機搭載CPUは2万以上とかなり高い性能です。すごいですね。
次はCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは8000を、シングルコアは1500を超えるとかなり高い性能です。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-12900H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-11850H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5600H | |
Core i7-1165G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-12900H | |
---|---|
Core i7-12700H | |
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-11850H | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11500H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800U |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
2.8K | あり | OLED | 400nit |
リフレッシュレート | 色域 | アスペクト比 | その他 |
90Hz | sRGB 100% | 16:10 | Eyesafe認定 |
解像度は2880 × 1800ドットと高精細で、OLED(有機LED)液晶が搭載です。公式サイトにはsRGB 100%とDCI-P3 100%と2種類記載されており(ミスだと思いますが)、どちらにしても広い色域です。一応、海外の同じ製品はDCI-P3 100%だったので、これかなと思いますが、現在確認中です。
DCI-P3 100%はすっごく鮮やかな色彩で、デジタルシネマ規格です。動画編集などに向いた色域で、正確な色を再現できます。sRGB 100%は画像編集に向いた色域で、さすがにDCI-P3 100%と比べると色彩が落ちますが、一般的なPCに搭載されるNTSC 45%と比べると段違いにきれいな色です。
また、ディスプレイの画面アスペクト比は16:10と縦に長く、アスペクト比16:9の15.6インチ以上の情報が表示されています。(ズームすると分かりやすいです)
輝度も400ニトとかなり明るいので、屋外で使うことがある人でも使いやすいです。
また、OLED液晶は完全な黒を再現できる液晶で、より引き締まったシャープな描写になります。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、オンボード・最大16GBになります。ここ最近、8GBメモリのPCは何もしてなくても40%ほどメモリを使用しているので、余裕があれば16GBがおすすめです。
ただし、普段使いモデルだからしょうがないですが、せっかくインテル12世代CPUを搭載しているので、メモリも最新のDDR5やLPDDR5にしてくれたらうれしかったですね。
13世代モデルはDDR5-5200で、オンボード16GBになります。十分な容量ですね。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
高速モデルのM.2 PCIe NVMe SSDが搭載で、起動時間はわずか10秒とのことです。電源を押したらすぐに起動するので、待たずに使い始めることができます。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は、最大9時間(12世代は8時間)と短めです。通常作業で輝度も上げていたら、ここまでもたないので、外出時はACアダプタを持ち歩いた方がよいです。
インターフェイス
右側面インターフェイスはUSB Type-C 10Gbps((Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)が2つ、HDMI 2.1、そしてUSB 5Gbpsになります。
右側面はヘッドフォン/マイクコンボ、USB 5Gbps、そしてmicroSDカードリーダーです。
Thunderbolt 4はないですがUSB Type-Cが2つあり、USB-Aも2つあるので、使い勝手は悪くないと思います。
ただし、クリエイティブワークをする人が買いそうな機種なので、SDカードリーダーがあればもっとよかったですね。
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。
購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
HP Pavilion Aero 13-be1000
たったの957gで、価格は9.2万円からと、HPで1,2を争うほどコスパが高い機種です。スペックも高めで、ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、13.3インチでも14インチ以上の情報が表示されます
CPU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS 400nit sRGB 100% |
その他 | Wi-Fi 6、指紋センサー |
重さ | 957g |
バッテリー | 11時間 |
価格 | 9.2万円~ |
Yoga 7i Gen 8 14型
ディスプレイがプロ向けの品質で、スペックも高い機種です。インテル13世代CPUに、メモリやSSDも最新、そして、ディスプレイは最高で2.8K OLED液晶が選べます。この機種の何がすごいかっていうと、WUXGAディスプレイもOLED液晶を採用しています。高品質PCです。
CPU | Core i5-1340P Core i7-1360P |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K OLED DCI-P3 100% |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | IR&FHDカメラ |
重さ | 約1.49㎏ |
バッテリー | 最大約17.5時間 |
付属 | Lenovoデジタルペン |
価格 | 13.5万円~ |
まとめ
良い点
・コンパクトで持ち運びがしやすい
・オールメタルボディでおしゃれ・傷もつきにくい
・画面比が16:10で、14型でも15.6型以上の情報が表示される
・ディスプレイが高品質
・CPUが最新のHシリーズで超高性能
・USB Type-Cが2つあり、映像出力機能やPowerdelivery機能に対応
・WEBカメラが超高画素
・指紋センサー搭載でサインインが楽
残念な点
・バッテリー駆動時間が短い
・インターフェイスは普通だが、ビジネス用途やクリエイターにはちょっと使いにくい時があるかも
総合評価
CPU性能やディスプレイの品質、そしてWEBカメラの品質はかなり高く、そのほかの機能・性能も標準以上と、快適にいろいろな作業ができる機種です。
画面アスペクト比が16:10で15.6インチ並みの情報が表示でき、外出先でも作業がしやすいです。ディスプレイが高品質なので、映画を見たり、画像編集をしたりといった使い方に特に合います。
重さは1.33㎏と標準的で、そこまで持ち運びに困らないと思います。
細かな点を除けば、スペック的には十分なのですが、バッテリー駆動時間が短いので、外出が多い人は荷物(ACアダプタ)がもう一つ増えるのがデメリットです。