Pavilion Gamingノートシリーズは生産終了になり、新しくVictusと言うブランドで販売されています。詳しくは「HPゲーミングPC全機種の比較レビュー」をどうぞ!
PavilionのゲーミングPCは、バッテリー駆動時間も長く、おしゃれな見た目なので人気がありますよね。
VRゲームにも対応しているし、きれいにまとまった構成になっていて、価格も標準的です。ただし、ノートパソコンでは珍しいデュアルストレージ(SSD 256GB+HDD 1TB)なので、大容量になっています。
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HP Pavilion Gaming 15(2020年)のレビュー
CPU | Intel core i5-10300H Intel core i7-10750H |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti Max-Q |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS 光沢なし 300nit |
リフレッシュレート | 144Hz |
OS | Windows 10 Pro |
無線LAN | WiFi6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth5.0 |
有線 | 内蔵Gigabit LAN |
セキュリティ | Windows Defender、TPM |
サイズ | 360x256x23.5㎜ |
重さ | 2.275㎏/2.355㎏ |
電源 | 150W/200W |
バッテリー | 最大8時間 |
サポート | 1年間電話相談、LINE、ツイッターでのサポート |
保証 | 1年間 |
価格 | 10万9890円~ |
パソコンの頭脳であるプロセッサーは、一般的なノートパソコンに使われるUシリーズじゃなく、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになっています。性能が高いです。
メモリも高速処理が出来るDDR4-2933MHzが、16GBと大容量ですね。大容量と言えばデュアルストレージ。高速データ通信ができるSSD 256GBに、大容量1TBのHDDが搭載です。大きいゲームかなり容量が大きいので、これは助かります。
ディスプレイはFHD IPSと高画質でコントラストも高いディスプレイで、リフレッシュレートは144Hzもあります!滑らかな描写が可能ですね。
バッテリー駆動時間は8時間(GTX 1660Tiは7時間)と、ゲーミングPCにしては長めです。気分転換に、庭やベランダでプレイも出来ますね。
購入後のサポートも手厚いので、初めてゲーミングPCを買う人でも買いやすいと思います。
Pavilion Gaming 15(2020年モデル)の特徴
Pavilion GamingはPavilionの面影が無く、OMENそのままの見た目ですね。カラーはシャドウブラック&ゴーストホワイトというゲーミングっぽい名称が付いています。
ゲーミングPCにしてはそこそこベゼル(画面の黒い枠)も細く、ゲーム中も没頭感が増すと思います。
寸法は幅360㎜、奥行き256㎜、厚さ23.5㎜になります。15.6型のゲーミングPCとしては、普通のサイズですね。
重さは2.3㎏前後と、ゲーミングノートでは一般的な重さですね。HPのゲーミングPC・OMEN 15-dh1000と比べると、約200gほど軽くなってます。
スピーカーはデュアルスピーカーで、HP Audio Boostも使えばより質の良い音が楽しめます。オーディオもデンマークの高級オーディオ老舗メーカーで、創業1925年のBang&Olufsenなので、高音質でゲームも楽しめます。
ディスプレイもフルHD・IPS液晶で、高画質・ハイコントラストです。グラフィックボード搭載なのでAdobe Premiere ProやElements、Photoshop、Lightroomなどの編集ソフトも快適に使えます。
性能が高いとシステム温度の上昇が気になりますが、2つの内部ファンに背面に2つの大きめの排気口があり、エアフロ―も良さそうですね。
キーボードのバックライトを付けると、キー側面が透明なのでいい感じに光ります。
モデルの違い
スタンダートモデル | パフォーマンスモデル | ハイパフォーマンスモデル | |
CPU | Core i5-10300H | Core i7-10750H | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB・2933MHz | 16GB・2933MHz | 16GB・2933MHz |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD | 256GB SSD+1TB HDD | 256GB SSD+1TB HDD |
グラボ | GTX 1650 | GTX 1650 Ti | GTX 1660 Ti Max-Q |
電源 | 150W | 150W | 200W |
バッテリー | 8時間 | 8時間 | 7時間 |
価格 | 9万9900円~ | 11万8000円~ | 12万8000円~ |
主な違いはCPUとグラフィックボード、そして電源の大きさですね。CPU、グラボの性能は下記にて詳しく解説しています。
CPU
core i5-10300H スタンダードモデル |
core i7-10750H ハイパフォーマンスモデル |
|
開発コード名 | Comet Lake | Comet Lake |
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 |
ベースクロック | 2.5GHz | 2.6GHz |
クロック・ブースト時 | 4.5GHz | 5.0GHz |
キャッシュ | 8MB | 12MB |
TDP | 45W | 45W |
Core i5-10300Hでもそこそこ性能は高いですが、やっぱり6コア12スレッドのCore i7には惹かれますね。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます
[visualizer id=”12273″ lazy=”no” class=””]やっぱりCore i5とCore i7じゃ性能が全然違いますね。50%ほど性能が変わっています。
とは言っても、Core i5の8534というのも全然悪いスコアじゃないですよ。十分な性能です。このCPUのせいでゲームが出来ないなんてことは無いので、安心してください。(まぁ、性能がいいに越したことは無いですが)
それよりも、次に紹介するグラフィックボードの方が重要ですね。
グラフィックス
さて、ゲーミングPCで一番重要なのが、このグラフィックス性能ですね。この性能が低いとゲームが出来ません。
GTX 1650 | GTX 1650 Ti | GTX 1660 Ti Max-Q | |
GPUアーキテクチャ | Turing | Turing | Turing |
CUDAコア | 896 | 1024 | 1536 |
ベースクロック | 1410MHz | 1035-1350MHz | 1140-1455MHz |
ブーストクロック | 1590MHz | 1200-1485MHz | 1335-1590MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 4GB | 4GB | 6GB |
メモリ帯域 | 192GB/秒 | 192GB/秒 | 288GB/秒 |
TDP | 50W | 55W | 60W |
(スペックはノートパソコン用のもの・参考NVIDIA
[visualizer id=”12278″ lazy=”no” class=””]グラボはエントリーモデルで、ゲームをするにはこれが最低限必要というグラボになります。だからと言ってゲームが出来ないわけじゃないですよ。次の項で紹介していますが、重たいゲームでも低画質であればプレイできるものが多いです。
ゲームのベンチマークスコア
下のグラフの単位はfps(フレームレート/1秒間に更新されるコマ数)で、60以上が「快適」にプレイできる目安です。(スコアは、その他のスペックや状況によって変わるので、参考値としてみて下さい)
まずはNVIDIA GeForce GTX 1650です。
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”12090″ lazy=”no” class=””]重ためのFF15は低画質で67と、ぎりぎりですね。フォートナイトは中画質で127、エーペックスは低画質で127とそこそこの性能です。重いゲームのFF15やモンハンワールドも低画質であれば60以上になっています。
次にNVIDIA GeForce GTX 1650 Tiです。
[visualizer id=”12094″ lazy=”no” class=””]Tiの方が性能は高いのですが、フォートナイトは中画質で103と、fpsは下がりました(まぁ、こういう日もあります)。Apexは低画質で144、中画質で86とそこそこの数値です。
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti Max-Qです。
[visualizer id=”12287″ lazy=”no” class=””](1660 Ti Max-QはTechnicalcity参照)
ディスプレイ
ディスプレイは、15.6型 FHD IPS 光沢なし 300nitで、リフレッシュレートは144Hzになります。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
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IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い液晶。 |
光沢なし | 映り込みが軽減された液晶で、見やすい |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位。250前後が標準 |
リフレッシュレート | 1秒間に更新されるコマ数。144Hzは高めのレート |
リフレッシュレートが高いので、ゲームの描写も滑らかになりますね。
メモリ
メモリはGDDR4-2933MHzで、16GBになります。十分な大きさです。
2933MHzという周波数は高ければ高いほど高速でデータ処理が出来るので、表示速度も速くなります。
2400や2666MHzが多い中、2933MHzは結構性能が良いメモリです。
ストレージ
ストレージはかなり助かる、デュアルストレージです。256GB SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)と、1TB HDD(ハードディスクドライブ)が搭載です。
HDDはSATA接続なので、最大データ転送速度は6.0GbpsとHDDにしてはかなり速いです。
SSDはM.2 PCle-NVMeという高速データ転送速度・40Gbps(理論値)のものなので、データ移動も速いし、パソコンの起動もかなり速いです。
無線LAN
次世代通信規格のWiFi6対応で、速度の理論値は9.6Gbps(9.6Gbps)になり、部屋にLANケーブルが届かない・・・という人でも、高速回線でインターネットが使えます。
とは言っても理論値なので、実際はここまで出ないですが、どちらにしても今までのWiFi5より高速回線です。
ルーターがWiFi6に対応していることが前提で、契約回線によって速度は決まります。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows 10標準搭載のセキュリティで、マルウェアやフィッシングなどのウイルスからパソコンを守ってくれます。
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
インターフェイス
- ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2
- 電源コネクタ
- HDMI2.0出力端子
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
- ネットワークポート(RJ45/有線LANポート)
- Super Speed USB Type-C 10Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)
- SDカードスロット
HDMIとUSB Type-C(Display Port対応)があるので、外付けモニターに繋いで複数画面で使うことが出来ますね。HDMI 2.0なので、フルHDで240Hz、WQHD(2K)で144Hzのリフレッシュレートになります。(モニターにHDMI 2.0がある場合)
まとめ
9万9900円からとそこそこコスパも高く、しっかりした構成なので全然悪くないと思います。
初めてのゲーミングノートや、重いゲームをしない人だったら快適に使えますね。また、動画編集などをする人も、GTX 1650を搭載していたら多くの編集ソフトも使えますよ。