HP Pavilion 16-af(インテル)の実機レビュー NPUコア搭載のハイスペック普段使い用PC

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NPUコアを搭載したCore Ultraシリーズ1を採用したPCで、普段使い用としてはかなり高い性能です。画面アスペクト比は16:10と縦に長く、CPUやメモリ、SSDも最新スペック、そしてWi-Fi 6Eや顔認証、FHD Webカメラも搭載しており、ビジネスモデルっぽいスペックです。

16インチと大きな筐体なので据え置き用に合いますが、1.79㎏と持ち運びもできる重さなので、外出先でも大画面で作業をしたいという人にも合います。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックがCore Ultra 7 155U、メモリ16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。

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HP Pavilion 16-afのスペック

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ LPDDR5X-7467MHz 16GB
ストレージ SSD PCIe 4.0 最大1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS タッチ
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ HP True Vision FHD+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 357 × 254 × 17.9 mm
重さ 1.79㎏
バッテリー 最大約11時間
同梱 マウス
標準保証 1年間
価格 11.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、省電力モデルのUシリーズが搭載です。NPUコアを搭載しており、AI関連の性能が上がっています。

メモリは高速のLPDDR5-7467MHzで、16GBと十分な容量があります。ストレージはSSD PCIe 4.0が搭載で、こちらも高速・大容量512GBです。パソコンの起動も10秒ちょっとと速いです。

ディスプレイは16インチ・WUXGA(1920×1200ドット) IPS液晶、輝度は300ニトになります。画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、より多くの情報が表示されます。また、2 in 1 PCではないですがタッチディスプレイなので、指で操作もできます。

その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeでWi-Fi 6Eに対応、高画質のFHD WEBカメラに、顔認証付きです。

16インチで約1.79㎏と平均的な質量で、バッテリー駆動時間は最大約11時間となっています。

インターフェイスはこのクラスのPCには必要十分あり、映像出力機能付きのUSB Type-Cが2つあるので便利です。

 

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

本機は新しいシリーズなのか、15.6インチのモデルが16インチになったのか定かじゃありませんが、Pavilion 16-afは新しいモデルになります。

Pavilion 16-agと言うAMDモデルもあるので、興味がある人はリンクをチェックしてみてください。

以下にて本機の特徴を解説します。

 

 

マウスを使う右利きの人は要注意

HP Pavilion 16-af(インテル)

HP Pavilion 16-af(インテル)インターフェイスが右に偏っている

本機はUSBなどが右側面に多くついています。しかも、充電兼用USB TypeーCも、もう一つのType-Cも右側面の中心寄りにあります。

これは、右利きの人がマウス使うと接続しているケーブルに当たって作業ができないんです。

マウスを使う右利きの人にはお勧めしませんが、マウスを使わない人や左手でマウスを使う人は問題ありません。

 

 

NPU搭載Core Ultraシリーズ搭載

Intel第14世代CPU

Core Ultra 7 155U Core Ultra 5
125U
製造プロセス Intel 4(7nm)
P/E/LPコア 2/8/2 2/8/2
スレッド 14 14
キャッシュ 12MB 12MB
Pコア最大クロック 4.8GHz 4.3GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
Xコア 4 4
ベースパワー 15W
マックスパワー 57W

CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、LP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。

AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載し、グラフィックスはIntel Graphics(Uシリーズ)になっています。

少しずつですがNPUを使うアプリも増えてきているので、全体的なパフォーマンスが上がりますね。

以下にてベンチマークのご紹介で、レビュー機はCore Ultra 7 155Uになります。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markのスコアで、計測結果は16400とCore Ultra 7 155Uにしては低いスコアでした。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色/本機種 青/比較 赤/別機種

Ryzen AI 9 HX 370  35370
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 5 125U/別機種  20403
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 7 258V  19935
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core Ultra 7 155U/別機種  18927
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17471
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U/本機  16400
Core Ultra 7 155U  16140

 

HP Pavilion 16-af(インテル)Geekench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2312と高く、Half Precision(半精度)も947と良いスコア、Quantized(量子化スコア)は4624とすごく良いスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Core Ultra 7 155U  2312
Ryzen 5 8640HS  2204
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Core Ultra 7 155U  947
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 7 155U  4624
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  4097
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

HP Pavilion 16-af(インテル)Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア405、シングルコア100と、マルチコアは今まで計測した中で最低記録でした。

 

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen AI 9 HX 370  1062
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 5 125U  555
Core Ultra 7 258V  526
Core Ultra 7 155U/別機種  523
Apple M1  509
Core Ultra 7 258V  479
Core i7-1280P  433
Core Ultra 7 155U/本機  405

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  115
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Core Ultra 7 155U/本機  100
Core Ultra 7 155U/別機種  97
Ryzen 5 8640HS  95
Core Ultra 5 125U  94
Core i7-1280P  74

 

HP Pavilion 16-af(インテル)PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6011→ミドルクラス
  • Essentialは10076→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは8329→快適に使える
  • Digital content creationは7024→高めの性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 7 155U  10076
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9361
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8492
Core Ultra 7 155U  8329
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9321
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7024
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

HP Pavilion 16-af(インテル)4K動画計測結果計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は5分32秒と時間がかかりました。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 155U/本機  5分32秒
Core Ultra 7 155U/別機種  5分4秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 125U  3分55秒
Core Ultra 7 258V  3分47秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒

 

 

グラフィックス性能

HP Pavilion 16-af(インテル)3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは3742と悪くないですが、Core Ultra 7 155Uにしてはちょっと期待外れでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5204
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Core Ultra 7 155U  3742
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542

 

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

HP Pavilion 16-af(インテル)Steel Nomad Light計測結果HP Pavilion 16-af(インテル)Wild Life計測結果HP Pavilion 16-af(インテル)Fire Strike計測結果 HP Pavilion 16-af(インテル)Night Raid計測結果

Steel Nomad Lightは1720、Wild Lifeは9394、Fire Stikeは4981、そしてNight Raidは17557と、内蔵グラフィックスとしては良いスコアでした。

Steel Nomad LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
Ryzen AI 9 HX 370  3507
Core Ultra 7 258V  3182
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 5 125H  2472
Core Ultra 7 155U  1720
Core Ultra 5 125U  1719
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  26545
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
Ryzen AI 9 HX 370  22702
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Core Ultra 5 125U  14404
Ryzen 5 8640HS  13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
Core Ultra 7 155U  9394
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8065
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Core Ultra 7 155U  4981
Core Ultra 5 125U  4833
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Ryzen AI 9 HX 370  33378
Core Ultra 7 258V  31046
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Core Ultra 5 125U  19730
Core Ultra 7 155U  17557
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

 

次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は5891で「快適」、FFXIV黄金のレガシーは4475で「普通」でした。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  17353
Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen AI 9 HX 370  17266
Core Ultra 5 125U  14027
Core Ultra 7 155U/別機種  11044
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 7530U  8994
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1355U  6213
Core Ultra 7 155U/本機  5891
Core i5-1335U  5150

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  9391
Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen AI 9 HX 370  7187
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6556
Ryzen 5 8640HS  5470
Core Ultra 5 125U  5372
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Core Ultra 7 155U/本機  4475
Ryzen 7 7735U  4398
Core Ultra 7 155U/別機種  4073
Ryzen 3 7335U  2051

 

排熱性能

HP Pavilion 16-af(インテル) 底面カバー

筐体が大きいからか、通気口は若干小さく見えますね。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)筐体内部

筐体内部にはファンが二つと、ヒートパイプが一つでした。右のファンはカバーが付いた珍しいタイプです。

 

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と騒音値を計測しました。CPU温度も計測したのですが、アプリが不具合で計測できませんでした。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)PC表面温度

PC表面温度は29度と低い温度です。高負荷なことをしてもキーボード面が熱くなりにくいので、タイピングをしていても不快感がないです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)騒音値

同じく、この時の騒音値は平均48dBと少しうるさいです。

 

 

画面比16:10で大画面ディスプレイ

HP Pavilion 16-af(インテル)画面比16対10で大画面ディスプレイ

本機は16インチと大画面で解像度はWUXGA(1920×1200ドット)、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶を採用しています。輝度は300ニトと屋内で使うには十分な明るさで、タッチパネルなので指で操作も可能です。

本機は16:10と縦に長いので、17インチ並みの情報量があります。スクロール回数も減るし、一目で見て取れる情報が多いので作業時間も短縮ですね。

 

左は低価格PCに搭載されるNTSC 45%と言う色域で、真ん中が本機、右はsRGB 100%のディスプレイで、本機は色域が狭いですね。画像編集や動画編集には向かないですが、別途モニターを使う人はそういった作業もできます。

 

こちらは黒をどのくらい描写できるかの確認画像で、左が本機で右がオリジナル画像です。本機は輝度が高くないので黒は暗くて黒く見えますね。

 

次は視野角のチェックです。上や横からは暗くなる部分もなくしっかりと見え、真横近くに来ると暗くなりました。2~3人で画面を見ても問題ない視野角です。

輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

その他の特徴

 

外観

HP Pavilion 16-af 2種類のカラーがある

本機にはナチュラルシルバーとスカイブルーの2種類があり、(全機種じゃないですが)色が選べるのもHPの特徴ですね。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)左斜め前から

ベゼル(ディスプレイの周りの黒い枠)も細く価格が高そうな機種に見えますが、触るとちょっと安っぽさがある筐体でした。

 

ベゼル幅は上11ミリ、左右6ミリでした。細いです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)ユニボディの筐体

筐体はユニボディといって1つのパーツから作られており、継ぎ接ぎがなくたわみに強く堅牢性が高いです。

幅は357ミリ、奥行き254ミリ、そして高さは17.9ミリとコンパクトにまとまっています。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)背面

シンプルでクセのないデザインで、どこにでも合いそうです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)横から

16インチと大きいですが、厚さは17.9㎜~18.6㎜となっており、分厚くないので鞄にも入れやすいです。先端に行くにつれて筐体が細くなっているので、数字以上に薄く見えますね。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)ヒンジにあるロゴ

ヒンジ部分にはPAVILIONとロゴがあります。上位モデルに多く見られるこだわりですが、Pavilionでは珍しいですね。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)ディスプレイが開く最大角度

ディスプレイは120~30度くらいでしょうか、このくらい開きます。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)質量計測

重さは1719グラムと、公称値の1.79㎏よりも70グラムも軽かったです。このくらいの重さであれば、ぎりぎり持ち運びしてもいいかなと思うくらいです。

 

 

Webカメラ周り

WebカメラはFHD解像度(約207万画素)で、一般的なPCに搭載しているHD解像度(約92万画素)よりも倍以上の解像度映りが良くなります。

 

ズームするとわかりやすいですが、高画質なのでWeb会議やビデオ通話で相手により好印象を与えやすいです。

 

Windows Studio Effect

本機にはAIコアが搭載しているので、上画像のWindows Studio Effectが使えます。自動フレーミングやアイコンタクト、背景をぼかしたり差し替えたりと「あったらいいな」という機能が使えます。

また、顔認証に対応しておりサインインは一瞬、そしてカメラシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

内蔵デュアルマイクにスピーカーが2つあり、スピーカーの音質はまぁまぁ良かったです。

 

 

Copilotキー搭載キーボード

HP Pavilion 16-af(インテル)キーボード (2)

キーボードはバックライトとテンキー付きで、Copilotキーもあります。

テンキーがあるので数字を扱うことが多い人にも使いやすく、コパイロットボタンもあるので調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので快適です。

主要キーは同じ大きさなのでミスタイプしにくいですが、一番下のキーは細くなっているので慣れるまでミスするかもしれません。また、矢印キーはすべて小さく、押し間違いをしやすかったです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)キーボード 電源の位置

電源ボタンがキーボード内にあり、DELETEキーの真横です。長押ししないと反応しませんが、ベストな位置ではないです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.5×18.4㎜と大きめで、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.1㎜と浅く軽い打鍵感で、普通のキーボードです。軽めのタイピングが合います。

タッチパッドは実測125.5ミリ×80ミリと大きく、操作しやすいです。

 

 

メモリ

HP Pavilion 16-af(インテル)Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

メモリは最新のLPDDR5x-7467MHzで、オンボード16GBになります。メモリ性能を測るMemory Markの計測結果は2204と低調でした。

その他のメモリとの比較です。周波数に違いはありますが、同じLPDDR5Xの平均が3302に対して、本機はDDR4並みのスコアですね。

Memory Mark

オレンジ色/本機 青/比較 赤/同等メモリ

LPDDR5X平均  3302
DDR5平均  2806
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
本機種LPDDR5X  2204
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

HP Pavilion 16-af(インテル)シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は3585MB/秒、ライト(書き込み速度)は2532MB/秒とビジネス用途でも門問題なく使えるほど速いですが、PCIe 4.0にしては思ったほど早くなかったです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

16インチと大きいですが、ギガビットイーサネットはありません。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は最大約11時間で、30分で50%充電できるファストチャージに対応しています。

やっていることや輝度にもよりますが、実際に使うと半日以下くらいが目安です。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは最低限あり、データ転送速度が10Gbpsと速いものもあります。ただし、16インチでRJ45がないのは珍しいです。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)

左側面にはUSB-A(5Gbps)と、マイク/ヘッドフォンジャックがあります。左側面にSDカードリーダーなどつけてくれたらよかったですね。

 

HP Pavilion 16-af(インテル)インターフェイスが右に偏っている

右側面にはUSB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ対応)が2つ、HDMI、USB-A(10Gbps)になり、USB Type-Cは充電兼用です。

先述したように右側面に主要なポートが配置されているので、右手でマウスを使う人には向きません。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。

購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

 

ライバル機種

 

ThinkBook 16 Gen 7 AMD

Lenovo ThinkBook 16 Gen 7(AMD)のスペックレビュー16インチと大画面で、しかも1.7㎏とあまり重たくないので、据え置き用でも持ち運び用にも向いている機種です。Ryzen 3は9.1万円ですが、ハイパフォーマンスモデルのRyzen 5 7535HSが9.7万円とたったの6000円しか違わない高コスパ機種です

CPU Ryzen 3 7335U
Ryzen 5 7535HS
Ryzen 7 7735HS
メモリ DDR5-4800 16GB(最大64GB)
ストレージ SSD 最大512GB(M.2スロット2つ)
ディスプレイ(16型) WUXGA IPS 光沢なし
LAN Wi-Fi 6/6E、ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ 1080p FHD(IRカメラ搭載モデルあり)
重量 1.7㎏
バッテリー(JEITA 2.0) 最大約11.3時間
価格 9.1万円~

レビュー

 

ProBook 460 G11

HP Probook 460 G11高負荷なことをしているときにのファンの音が気になりましたが、その分排熱性能は高く安定した動作でした。Core Ultraシリーズ1採用でNPU もあるので、今後AI機能がますます使いやすくなります。16インチと大きいので、据え置き用にピッタリです

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ DDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(16型) WUXGA 300ニト
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 指紋センサー
重さ 1.84kg
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.9時間
セキュリティ HP Wolf Security for business
価格 13.0万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・AIコア搭載のCPU採用
・ユニボディでおしゃれ・たわみにも強い
・画面比が16:10で、16インチでも17インチ並みの情報が表示される
・CPUやメモリなど最新スペックが多く、基本性能が高い
・USB Type-Cが10Gbpsと速く、2つある
・カラーが2種類ある

 

残念な点

・右側面にインターフェイスが偏りすぎ
・RJ45があったらよかった

 

総合評価

このクラスのPCでは全体的に良いスペックを搭載しており、普段使い用PCとしては性能も高く、スペック的に困ることはないと思います。

特にNPUコアを搭載しているので、今後対応アプリが増えていけば今までCPUがやっていたことをNPUがやるので、より高い性能を発揮できます。

また、シルバーだけじゃなくスカイブルーの2色あり、色が選べるというのは良いですね。

16インチと大きいので持ち運び用というよりも据え置き用で購入する人が多いと思いますが、インターフェイスの場所や種類が乏しく、据え置き用として作られた感じがしませんでしたが、普段使い用PCとしてみると、特に悪い点も少ないんじゃないかなと思います。

 

 

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