Ryzen 7000シリーズの超高性能プロセッサーが搭載で性能が高いはもちろん、タッチパネルにWi-Fi 6、映像出力機能付きのUSB-Cも搭載と、使い勝手が高い機種になります。
メモリも最大16GBと十分な容量があるし、M.2 SSD搭載なのでパソコンの起動も激速です。
※2022年8月21日追記)CPUが変わり、型番がeh1000からeh2000に変わったので、情報をアップデートしています
※2023年4月19日追記)最新のRyzen 7000シリーズ搭載モデルが出たので、アップデートしています。それに伴い、型番がeh 2000シリーズからeh 3000シリーズになっています。
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Contents
Pavilion 15-ehのスペックレビュー
| カラー | フォグブルー・セラミックホワイト |
|---|---|
| CPU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
| メモリ | 最大16GB |
| ストレージ | SSD 最大1TB |
| グラフィックス | AMD Radeon内蔵グラフィックス |
| ディスプレイ(15.6型) | フルHD IPS 光沢ありタッチディスプレイ |
| 無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
| 生体認証 | 指紋センサー |
| セキュリティ | Windows Defender、TPM、セキュリティロックケーブル用スロットなど |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 360 × 234 × 17.9㎜ |
| 重さ | 1.71㎏ |
| バッテリー | 8.5時間 |
| 保証 | 1年間引き取り修理 |
| 価格 | 7.3万円~ |
パソコンの頭脳であるプロセッサーは最新のRyzen 5000シリーズが搭載で、旧モデルに搭載していたRyzen 5 5600UやRuzen 7 5800Uとほぼ同じ性能ですが、最大発熱量が10度ほど下がっているので、使い勝手が高くなっています。
また、Ryzen 7000シリーズが追加され、より高い性能になっています。
メモリはDDR4-3200MHzが搭載で、8GB(4GB x2枚)か16GB(8GB x2枚)のデュアルチャンネルメモリーなので、メモリ1枚の機種よりも処理速度が速いです。ストレージも高速モデルのM.2 PCIe NVMeなので、パソコンの起動もデータ移動もサクサクですね。
ディスプレイはフルHDで、視野角が広くコントラスト比も高いIPS液晶が搭載です。タッチパネル搭載で光沢のあるディスプレイは、発色が良く見えてより明るいです。
低価格モデルでは非対応が多い指紋センサーやWi-Fi 6にも対応、USB-Cはデータ転送速度が10Gbpsと速いタイプが搭載で、映像出力機能も付いているのでHDMIと合わせ最大3画面表示も可能です。
本機種は15.6型で据え置き用として合う機種で、バッテリー駆動時間は短めの最大8時間30分になります。
全体的に見て、使いやすい機能・性能があり、電話サポートも付いているので初心者からがっつり使う人にも合う機種です。
旧モデルとの比較

旧モデルのPavilion 15-eh1000との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
| 本機種 | eh1000 | |
| CPU | Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
| メモリ | 16GB | |
| ストレージ | SSD 1TB | |
| ディスプレイ | FHD IPS | |
| 無線 | WiFi6 | |
| バッテリー | 8.5時間 | |
| 重量 | 1.71㎏ | |
変更点はプロセッサーが変わり、microSDカードリーダーがなくなりました。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアを比較すると、新モデルの方が性能が下がっていますが、最大温度が10度下がったのでより長く高クロック数を維持することができます。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
| Ryzen 7 7730U | |
|---|---|
| Ryzen 7 5800U | |
| Ryzen 7 5825U | |
| Ryzen 5 7530U | |
| Ryzen 5 5600U | |
| Ryzen 5 5625U |
Pavilion 15-eh2000の特徴
最近のHPのノートパソコンはベゼル(画面の黒い枠)が細く、おしゃれですね。以前は黒部分が太くてずんぐりむっくりに見えていましたが、スリムな外観です。
画面占有率も86%と高く、無駄がなくなっていますね。
寸法は、
・幅360㎜(≒千円札2.5枚分/375㎜)
・奥行き234㎜(≒一万円札1.5枚分/240㎜)
・高さ17.9㎜(≒一円玉の直径/20㎜)
で、15.6型では標準的なサイズです。
厚さ(高さ)は17.9㎜なので掴みやすく、重さは1.71㎏となっています。持ち運びに適した重さではないですが、こちらも15.6型としては普通の重量です。
本機種はディスプレイを開くと、キーボードの奥が若干持ち上がる「リフトアップヒンジ」を採用しているので、キーボードに傾斜が付きタイピングがしやすくなっています。
もちろん指紋センサーも搭載なので、サインインは一瞬ですね。
カラーは2種類
本機種はフォグブルーとセラミックホワイトの2種類があり、好みのカラーを選べます。パソコンって通常1つのカラーしかないので、選択肢が広がりますね。
アルミニウム素材を使用
天板とキーボード面にはアルミニウム素材を使用しており、軽量でも強度の高い作りになっています。
セラミックホワイトの天板はAED(アニオン電着塗装)加工がしてあり、指紋が付きにくくひっかき傷にも強い仕様になっています。
また、環境保護とサステナビリティの観点から、本体の一部に海岸や海沿いの地域で回収されたプラスチックを使用しています。
コネクテッド・モダンスタンバイ
パソコンを使用時に閉じると通常「スリープモード」になるのですが、本機種は「コネクテッド・モダンスタンバイ」という低電力で動作し続ける機能があり、閉じていてもメールの受信をしたりと情報がアップデートされます。
サクッと使い始めることが出来るんです。
キーボード
キーボードはフルサイズで、テンキー(数字のキー)とバックライト付きです。暗がりでパソコンを使っても、タイピングがしやすいです。
キーストローク(キーを押す深さ)は1.3㎜と浅いので、軽いタッチでのタイピングが合います。また、キーストローク(1つのキー中心部から次のキーの中心までの距離)は、縦横18.7㎜×18.7㎜と余裕をもってタイピングできるサイズです。
CPU
| Ryzen 5 5625U | Ryzen 7 5825U | ||
| 製造プロセス | 7nm | ||
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 3 | ||
| コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | |
| L3キャッシュ | 16MB | ||
| GPUコア | 7 | 8 | |
| 基本クロック | 2.3GHz | 2.0GHz | |
| ブーストクロック | 4.3GHz | 4.5GHz | |
| TDP | 15W | ||
| Ryzen 5 7530U | Ryzen 7 7730U | |
| 製造プロセス | 7nm | |
| アーキテクチャ | Zen 3 | |
| コア/スレッド | 6/12 | 8/16 |
| L3キャッシュ | 16MB | |
| ベースクロック | 2.0Hz | |
| ブーストクロック | 4.5GHz | |
| GPUコア | 7 | 8 |
| TDP | 15W | |
CPUはRyzen 5000シリーズと7000シリーズで、Zen 3アーキテクチャになります。
アーキテクチャがZen 3は、キャッシュ容量が倍になったりとパフォーマンスが向上しています。Zen 2からZen 3への変更点はいろいろありますが、大まかなものは以下になります。
- コアからアクセスできるL3キャッシュが倍増(パフォーマンス向上)
- IPCが19%向上し、電力当たりのパフォーマンスが最大24%UP
- シングルスレッドの性能が最大23%UP
- マルチスレッドの性能が最大108%UP
- バッテリー効率が上がった
また、最大発熱温度が旧モデルの105度から95度に下がったので、高クロックを維持しやすく、パフォーマンスが上がります。
スコアの目安
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 7 Pro 5875U | |
|---|---|
| Ryzen 7 7730U | |
| Ryzen 7 5800U | |
| Ryzen 7 5825U | |
| Ryzen 5 7530U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 5600U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 5500U | |
| Ryzen 3 5400U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Core i7-1165G7 | |
| Core i5-1135G7 |
こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 7 5875U | |
|---|---|
| Ryzen 7 5800U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 5 5500U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 5600U | |
| Core i7-1165G7 | |
| Ryzen 3 5300U | |
| Ryzen 3 5300U | |
| Ryzen 3 5425U |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen 7 5875U | |
|---|---|
| Core i7-1165G7 | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 9 5900HX | |
| Ryzen 7 5800U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 5600U | |
| Core i5-1135G7 | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 5 5700U | |
| Ryzen 5 5500U |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、動画編集や画像編集、3Dゲーム、そして複数画面を使ったり、Officeワークなどもやりやすくなります。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| MX450 | |
|---|---|
| Core i7-1165G7 | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1135G7 | |
| Ryzen 7 5800U | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 5 5500U | |
| Core i3-1215U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 5600U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 3 5400U |
標準的な性能です。
ディスプレイ
| 解像度 | 液晶 | 光沢 | タッチディスプレイ | その他 |
| FHD | IPS | あり | 〇 | ブライトビュー |
| FHD | フル・ハイディフィニション、1920 × 1080ドット |
|---|---|
| 光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
| IPS液晶 | コントラスト比や視野角が高く視野角が広い |
ディスプレイは高解像度のフルHDで、コントラスト比が高く、視野角も広いIPS液晶です。スタンダードなディスプレイで、見やすく目にも優しいですね。
また、スマホやタブレットと同じタッチディスプレイなので、画面を触って操作も出来ます。
メモリ
メモリはパソコンの作業台で、メモリが大きいとより快適にパソコンが使えます。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、8GB(4GBx2)と16GB(8GBx2)の2種類があり、どちらもデュアルチャンネルメモリーと言うメモリ2枚組になっているので、1枚しか使用しない場合に比べ処理速度が速くなり、グラフィック性能も高いです。
ストレージ
ストレージはデータ転送速度が速く、パソコンの起動も速いSSD M.2 PCIe NVMeが搭載です。
| SSD PCIe NVMe | HDD | |
| 最大データ転送速度 | 16Gbps~32Gbps | 6Gbps(SATA) |
| 平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
| 温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
| 価格 | 高い | 安い |
Wi-Fi 6
WiFi6は次世代通信規格で、5G回線と共に注目されている通信規格です。
WiFi6の特徴は、
- 理論値ベースの最大通信速度が9.6Gbps(WiFi5は6.9Gbps)
- 一度に多くの電波を飛ばせるので、安定した通信が可能
です。簡単に言うと、混みあった回線でも今まで以上に安定した高速回線で通信ができるようになりました。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティでウイルス対策機能がある
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時に入れるログインパスワード
- アドミニストレーターパスワード・・・管理者以外はソフトウェアなどをダウンロードする時に、管理者の認証・パスワードが必要にできる。子供が有害なものをダウンロードしないように等の時に使います
- セキュリティロックケーブル用スロット・・・PCを持ち運びできないようにワイヤーを設置する箇所。展示品などについているようなワイヤーが使用可能
- マカフィーリブセーフ・・・セキュリティソフト30日試用版
バッテリー
バッテリーは3セルで、最大8.5時間のバッテリー駆動時間があります。
また、45分の充電で50%まで回復できる急速充電に対応しているので、外出前や外出中でもサクッと充電すれば長時間使えますね。
インターフェイス
右側面には、セキュリティロックケーブル用スロット、USB Type-A、電源コネクタがあります。
左側面には、HDMI、USB-AとUSB-C、ヘッドフォン/マイクジャックがあり、USB Type-CはPowerdelivery対応、Display Port 1.4(映像出力付き)になります。
USB-Aは最大データ転送速度が5Gbps、USB-Cは10Gbpsになります。
インターフェイスは、必要最低限といったところです。ビジネス用途でなければ、困ることもないと思います。
保証・サポート
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。
パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。

- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
ライバル機種としていくつか紹介しますが、ノートパソコンの流行として、ここ最近画面アスペクト比が16:10のものが主流になりつつあります。
2022年以前はアスペクト比が16:9のものがほとんどでしたが、16:10になり、より多くの情報が表示されるようになっています。
例えば13.3インチの16:10だと14インチ(16:9)以上に、14インチ・16:10だと15インチほどです。


いくつか比較機種をご紹介します。
Pavilion Aero 13-be

| CPU | Ryzen 5 7535U Ryzen 7 7735U |
|---|---|
| メモリ | 最大16GB |
| ストレージ | SSD 最大512GB |
| ディスプレイ(13.3型) | WUXGA IPS 400nit sRGB 100% |
| 無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
| 生体認証 | 指紋センサー |
| 重さ | 957g |
| バッテリー | 12時間 |
| 価格 | 10.9万円~ |
IdeaPad Slim 170 14型(AMD)

| CPU | Ryzen 5 5500U Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7520U |
|---|---|
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | SSD 256GB |
| ディスプレイ(14型) | FHD TN液晶 光沢なし 220nit |
| 無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
| 生体認証 | なし |
| 重さ | 1.4㎏ |
| バッテリー | 11.2時間 |
| 価格 | 5.8万円~ |
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14 AMD

| CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
|---|---|
| メモリ | 8GB/16GB |
| ストレージ | SSD 最大1TB |
| ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS NTSC 45% 2.2K IPS sRGB 100% |
| その他 | Wi-Fi 6、指紋センサー、HD/FHDカメラ、Lenovoデジタルペン付属 |
| 重さ | 1.55㎏ |
| バッテリー | 最大約14.5時間 |
| 価格 | 7.7万円~ |
まとめ
良い点
・アルミニウム素材を使用
・ベゼル(画面の黒い枠)が細いのでおしゃれ
・15.6型の大画面で見やすい
・Wi-Fi 6対応
残念な点
・大画面な分、持ち運びは不向き
・旧モデルからスペックがあまり変更なし
総合評価
全体的に標準から標準以上のスペックで、タッチディスプレイやWi-Fi 6もあるし、使いやすい機種だと思います。また、USB-CがDisplay Port出力対応なので、HDMIと合わせて最大3画面表示もできるので、テレワークにも使いやすいですね。
天板やキーボード面はアルミニウムを使用しているので高級感もあるし、15.6型の大画面で作業もしやすいです!
良い機種ではあるのですが、本機は2020年のeh0000モデルから、2021年のeh1000、そして2022年のeh2000、2023年のeh3000とCPUが変わっただけで、特に進化がないのが残念です。










